
信号のない高速道路でノロノロ渋滞にはまったら、前車にぴったり接近して煽り倒してもメリットが無いばかりか、追突事故を起こしたりして何も良いことが無いです。
ノロノロ渋滞にはまったら、前車との車間距離を確保して、アクセルコントロールだけで速度を調整し、完全停止しないで済むような運転をした方が、ノロノロ渋滞区間の実効スループットが上がり、結果、当該区間にいる皆さんが通過するのに要する時間を短縮することができます。
流入する交通量が一定の時、そのノロノロ渋滞区間の中で
発進→加速→巡航→減速→完全停止→発進→加速→巡航→減速→完全停止→
を繰り返していると、各車が各操作に関わるタイムラグから、渋滞はどんどん拡大してしまいます。
たとえ低速でも、各車が巡航していれば、この各車の操作 (発進、加速、減速、停止) に関わるタイムラグがゼロになります。
高速でノロノロ渋滞になったら車間を確保しましょう。
前が詰まっているのに前車を煽り倒しても何も良いことが無いですし、そもそも車間距離不保持は道路交通法違反、ましてや追突事故でも起こしたら、それこそ多大な時間のロスになってしまいます。
ご安全に!
20151104 首都高速3号線下りの渋滞と車間距離不保持 - YouTube
※同じ時間に同じ場所を頻繁に走っていますと、その路線のどこで速度が落ちて、完全停止してしまう車が多いか、何処で再加速が始まるかがわかってきます。それを予測して、完全停止してしまうポイントの前から十分な車間距離を確保、前が詰まってきてもアクセルオフ(=エンジンブレーキ。エンジンが一定回転数以上の時のアクセルオフは燃料カットが入り、燃料消費はゼロ、燃費は∞(無限大))だけで完全停止せずにそのポイントを乗り切れます。
→事前に確保した車間距離が消費されるがゼロにならない。
一方再加速ポイントに来ても、その先でまた速度低下箇所があるなら、前車にぴったりついて行くような強い加速をせず、緩やかな加速にとどめ(=加速しすぎない)、前車との車間距離を広げるようにする。
→次の速度低下ポイントに備え、速度を調節して「車間距離の貯金」を蓄える。
→次の速度低下ポイントにたどり着いても、蓄えた車間距離により完全停止せずに済む。
つまり、ノロノロ渋滞があっても、極力、速度変化のない運転を心がける、ということです。
逆にNGなのは、速度の変動が激しい運転、波状運転です。わかりやすく書くと、オン・オフアクセル(アクセル開度、0か100か)と、カックンブレーキ(減速開始が遅いから、ブレーキを強く踏まないと間に合わない)です。尺取虫みたいな運転で、格好悪いですし、追突事故も誘発します。
※上の動画では、後続の軽自動車に注意を促すため、私も「意図的に」やって見せています。ルームミラー見ながら後続車との間合いを測り、いつでも再加速出来るようにした上で、です。
私はエコドライブにそれほど執着していませんが、一般に、燃料消費が多いのは自動車の速度を上げるとき、つまり、発進と加速の時です。摩擦ブレーキによる減速や停止は自動車の運動エネルギーを熱に変換する行為です。エネルギーを捨てているとも言えます。
※エネルギー回生システム搭載車は除く。
これに対し、走行中の多くの時間が「巡航」となるような運転を心がけると、燃料消費も少なくて済み、結果としてエコドライブにもつながります。
なぜなら、発進や加速は燃料を多く使う行為、摩擦ブレーキによる減速や停止はエネルギーを捨てる行為だからです。走行時間に占める「巡航」の割合をいかに増やすかがエコドライブのカギです。
これは、10・15モード、JC08モード燃費よりも、定地走行燃費の方が良いことからもご理解いただけると思います。
以上、皆様のご参考となれば幸いです。
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Traffic Safety | クルマ
Posted at
2015/11/15 04:01:39