
「踏めばアクセル、離せばブレーキ。それが新感覚、e-Pedal」というナレーションの流れるこちら↓のCM。
【リーフ】TVCM「e-Pedal」篇 15秒
新型(現行)のリーフ登場時のCMですから、1年以上前になるのですが、普段余りTVも見ませんし、どこかでこの動画を見た気はするのですが、大して意識はしてませんでした。
で、最近、このCMの動画をネットで見て(何周遅れ?)、冒頭のナレーションの内容を聞きまして、
「そんなの当たり前では? なんで新感覚なんだろ」って思うこと暫し。
あっ、そうか、自分は普段、MT車に乗っていてエンジンブレーキは(結果として)当たり前に使うけれど、今の人(謎)の多くはAT車だから、きっとエンジンブレーキとか、使わないんだな。トルコンATやCVTだって、エンジンブレーキは搭載されてる(!)し、使えば使えるでしょう。でも使わないんだよね、って。
まぁ、パドルシフトを減速の為に積極的に使った場合はアクセル操作だけでの減速ではないから、ちょっと違うのかな。
あとほら、トラックの排気ブレーキとかジェイクブレーキ、リターダーだって良く効くわけで、「踏めばアクセル、離せばブレーキ」は特別なことじゃなくて普通だよね。
アウトランダーPHEVなんかでも回生のモードをユーザが運転中にパドルで変更できて、回生・無しで「滑空」から、回生・強で「強い減速」まで何段階かでできたよね?
純EVってことで言うと2009年からデリバリーの始まった、テスラ・ロードスター。2012年に、車線数のぼちぼち多い市街地で試乗させてもらったとき、(停止状態からのアクセル一気にベタ踏みをして) その爆発的なゼロ発進加速もさることながら、同時に、アクセルオフでの回生ブレーキも良~く効き、微妙なアクセルコントロールをすることでの車の姿勢制御が自在で、とても乗り易いな、と思いました。
ただね、もしもですよ? トルコンATとか、CVTなどにお乗りで、しかもアクセルコントロールが普段から「オンorオフ」な2値制御の、アクセルコントロールの荒い人にテスラ・ロードスターを運転させたら、多分、ぎくしゃくぎくしゃくとした、尺取虫状態のかっこ悪い運転になるだろな、っていうのが試乗したときの感想でした。
だから、或る程度一定の速度で走ったと思ったら、信号で止まる、そして再発進、みたいのが多い日本の市街地での運転だと、「アクセルコントロールがセンシティブ過ぎて嫌~!」ってなっちゃったりするかも、日本の多くの人? には、これは馴染まないかなぁ、なんて予想した覚えがあります。ま、多くの人をターゲットにする車ではありませんでしたが。
関連:
2012 ALL JAPAN EV-GP Series Round.2
その後のBMW・i3なんかも ”ワンペダルドライブ” を押してて、やはり微妙なアクセルコントロールが出来ないと厳しかったし、だとすると、新型(現行)リーフのCMの「新感覚」って、なんだろな、って思いました。
「ドライブが いきなり、新次元。」
「ぶっちぎれ 技術の日産」
初代リーフとかが、強烈な回生を敢えてさせないようにしていたからって、他社にはあったものまで無かったことにしちゃうのかしら、とも思った。
でも、あれなんですよね。
アクセルペダルの制御だけで、加速・減速の加減もコントロールできるだけでなくて、普通の運転ならブレーキペダルを全く踏まないでも行けちゃって、一たび止まれば、完全停止も保持してくれるんですよね。
【リーフ】100%電気自動車の #日産リーフ 、「e-Pedal」を搭載!
で、この e-pedal、微妙なアクセルコントロールが出来ない人には厳しいのではないかな、と思って調べていたら、↓このような質問をされる方も居る様です。
e-ペダルはペダル踏みっぱなしで疲れませんか? 日産リーフQ&A
> e-ペダルはペダル踏みっぱなしで疲れませんか?
> よくe- ペダルは
> ブレーキを踏まないから
> 楽だと聞くけど
>
> 一定速度でアクセルを
> 踏みっぱなしにしてないと
> いけないので
>
> かえってつらそうな気がします
> そんなことはないですか?
なるほどね~。
あっ、なるほどね~、ってのは、そういう考え方もあるんだね~、ってところなのですが。ユーザーさん達? がそれに対して回答されていますので、ご興味あればぜひ上記リンクから。回生をがっつり効かせないモードもあるそうですから、苦手な方はそういうモードがいいのかもしませんね。
ただ、アクセルコントロールだけで一定速度を維持する、は大切なことだと思うので、やはり身に着けた方がいいと思います。
単にアクセル開度を一定にする、なだけでは、公道上での速度の一定は維持できないですよね。縦断・横断勾配、曲率半径、路面状態や風雨などの外乱、など、自分の周囲にだれも走っていないような場合でさえ、様々な要素に対応するべく、一瞬・一瞬、細やかなアクセルコントロールが求められます。
以前にも書いたかもしれませんが、運転の時にいつも意識していることがあります。
「アクセルはオン・オフのラフな操作ではだめ。アクセルペダル踏み込み量の制御には100段階くらいあると思って、それをいつでも思い通りにコントロールできるようになりなさい」とのアドバイスをいただいたのは随分前のことになりますが、私はいつもそれを意識して、公道上の走行をしています。
都市高速走行時には、防護壁と自車側面との距離を〇〇cmに維持すると決め、(距離(km)・速度(km/h)の両方の意味で) 何キロでも、その側壁との距離を維持して走り続ける(これ、道路線形も直線ばかりではないので、かなり良い練習になります)とか、この時にも、例えばコーナーで舵角一定、ブレーキも使わず、アクセルコントロールだけで走行ラインを制御するなど、私にとっての公道走行は、鍛錬の場なんです。
同じ道路、漫然と走るもよし、鍛錬の機会として走るもよし。ただ、日々の積み重ねは長い間には大きな差となって現れる(と思っています)。
話がちょっと逸れてきちゃったので、最後に
桂伸一さん の 新型(現行)リーフ、VR試乗動画をどうぞ。
【VR試乗】新型 リーフ で全開走行!思わず「できるな日産」
Posted at 2018/12/02 05:01:57 | |
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