コーナー進入のブレーキは「抜く」

ブレーキを残すのはアレですよというのが前回までのあらすぢです。

まずコントロールするのに腕がいる。そしてコーナリングではなくてブレーキングの技なんではないかということです。

今回はブレーキを抜く話をしましょうか。

クラゴン部屋では「抜きブレーキ」で指南しております。

コーナーにもいろいろあるので、ここでは一般的なヘアピンコーナーを想定して流れを追いませう。

１、フルブレーキで必要な減速をする（フロント荷重）
２、ステアインと同時にブレーキを抜き始める
３、クリッピングの手前でタイヤの力を真横に使う（横荷重）

フルブレーキングは前荷重で、最速のコーナリングは横荷重でしょ。その間の時間と言うか区間でステアインしつつブレーキを抜くカンジですかね。

理由はいくつかあるんですが、一番一般的なアレでいうと摩擦円です。

フルブレーキングと最速のコーナリングは同時には無理だべ。なので、ブレーキングからコーナリングに移行するには、ブレーキを弱くしなければなりません。だからフルブレーキの次は抜いていく方向です。

以上。

おお思ったより簡単に説明できた。やった。

要するにタイヤのグリップのマネージメントです。かなり要約しまくってるし、タイヤのメカニズム的にはもうちょっと細かいアレがありますが、ドライビング鍛錬のベースとしてはこのくらいでいいでしょう。

クラゴン部屋ではもう少し先の説明もします。

せっかくなので、スパ・フランコルシャンのＳ２０００テストから足カメラ映像をだうぞ。



この映像はちょっとサービスしすぎかな（笑）。

ちなみにコーナーはＦ１の１コーナー、ラ・ソースです。




レーシングカーのＳ２０００だから、基本的にはとっても曲がりやすいです。ラジアルタイヤの市販車なら、もうちょっと抜きの速度をゆっくりにするかな。

が、これだけ回り込んでるコーナーで、このくらいの抜きブレーキです。これでブレーキをいつまでも残してたら、遅すぎて話になりませんぜ。といいつつ、この映像だけでは全てはわからないのがポイントですが（笑）。

弟子以外のみなさんにはちょっと難しいアレかもしれませんが、弟子のみなさんは参考程度にしてください。