クラゴン親方のブログ一覧

クルマ好きとドライビング好き、ドライビング好きとタイム好きの違いなど書いておりますが、要約すると人の趣味に口を出すなということです。

オレはクルマのメカ大好き！　オレは走るのが好き！　オレは競争が好き！

と自己申告してもいいけどしなくてもいいか（笑）。お互いに「変わった趣味の人がいるな～」とナマ温かい眼で見守ればよろしいのです。

やってはいけないのは、人を自分の趣味に合わせようとすること。

自分の趣味ベースで話をすること。

オレが知ってるのでいえば、「いつまで純正で乗ってるの？」とか「そのタイムならあと〇秒出るね！」とか。

や・か・ま・し・い

お前は人の奥さんに「そのメイクだとブスですね」とか、「○カップは小さいですね」とか言うのか！　その場でキャンタマツブされるぞ！

というくらい、人の趣味に口を出すのは罪深いことなのです。

改造したい人はすればいいし、タイムを出したい人は出せばいい。だけど、そうじゃない人、そうかどうかわからない人に向かって、自分の性癖ベースで余計なことを言うなっちゅーことです。

同じ性癖の人となら問題ありません。「いやーあのプレイは最高ですよね」でバッチリ。

薄い本の世界でも、同じアニメやマンガが好きでも要求する性癖が違うことを「解釈違い」というそうで、同好の士だと思ったら解釈違いで戦争が起きるという話です。

サーキットを走るのは同じでも、ドライビング好きとタイム好きはまさに解釈違いですな。



性癖違い、解釈違いであまりに合わない人とは、距離を取るというのがひとつの作戦です。どうしても言いたい教えたがりおじさんはいるから。うざ。

その上でアレするならば、お互いに性癖を暴露しながら、相手に何も干渉しないというのはひとつの理想ですよね。

同じ性癖マンだけで集まるのも世界が狭くなりがちです。知る機会があることで、新しい扉が開けるかもしれません。「けっこうなお点前ですが、どのあたりが性癖に刺さったんですか？」とか聞くのも聞かれるのも楽しそう。聞かれてないのに勧誘するのはダメなだけで。

多様だけど押し付けない。自分の性癖を尊重してほしければ人の性癖を尊重する。まさに紳士の社交場です。

みんな仕事などではある程度できてるはずなんだけど、趣味のことになると知能がアレしちゃうから（笑）。

某部屋はドライビング楽しいマン向けの場所ではありますが、タイムアタックをやってる人もいるし、サーキット向けカリカリチューニングで乗ってる人もいます。

タイムの出し方も指南できるし、カリカリ車の乗りこなし、セットアップのアドバイスもできますんで、なんか困ったらエントリーすればーってカンジです。

別に大丈夫ですよ。オレそこまで他人のクルマに興味ないから（笑）。



今回の写真はプロのモデルさんにお願いしてスタジオで撮った写真です。人類の写真もそこそこ上手いなオレ。まさに趣味のアレです。

クルマ好きのとてもいい子でお父さんがＡＥ８６に乗ってるらしいです（笑）。

クルマ好きとドライビング好きが違うのと同じように、ドライビング好きな人とタイムが好きな人も違います。実は。

こちらの方がより間違えやすいです。

サーキットを走るのは同じでも、タイムを出すのが好きな人、タイムが出ることで楽しさを感じる人と、ドライビングのその瞬間を楽しんでヒャッハーしてる人とは違います。

たまに残念というか惜しいと思うアレがあるんですけどね。


「今日はタイム出なかったから楽しくなかった」


という話を聞くことがあるんですよ。

いやいやいやいや、サーキットを走るだけで楽しくなくなくなくね？

タイムが出たら楽しくて、タイムが出ないと楽しくないって、それは競技の話ですよね。

こりゃちゃんと分けてお伝えしないといけないんだな、と某部屋をはじめたときに思った次第です。１日楽しく走って、タイムが出ないだけで楽しくないことになっちゃうなんて、もったいないじゃないですか。

タイムが楽しさの基準になってしまうと、タイムが出ないと満足しない病に陥ります。

サーキット用の車高調入れて、Sタイヤ入れて、エンジンをやって、金かける方向にしかならんのです。しかもタイムは必ず頭打ちになるから、どんどんドーピングしていくことになる。

そうなると続けるお金も大変で、結局はクルマから離れてしまうという。

ナンバー付き最速、市販ラジアル最速、そういうのが楽しい人は止めませんが、ドライビング好きとは別種族のポケモンです。

自分がどちらのポケモンか、ちょっと考えてみると実は違ったりするかもしれません。

競技やってる方からすると、ニュルブルクリンクの市販車最速とか本当にくだらない。コンフォートや操縦性を犠牲にして、レーシングカーより遅いのに最速とかウケる。

たまに話題になるＦＦ車最速は実はコレです。



アウディＴＴ－ＲＳ。

ルノーとホンダが市販車でいくら頑張ったところで、最速はアウディなのです。レーシングカーだから当然だって？　最速と言いたいならレーシングカーを作ってレースに出ればいいのです。

最速を求めたらどんどん速くなっていくしかないわけで、行き着く先は事故で誰か死んで終わりです。ニュルに限らずどこでも同じ。

それでもタイムを追いかけたい人はそれでいいし、ちゃんと自分で制限して大人のタイムアタックを楽しんでる方も知ってますので、それはもちろんＯＫですよ。

タイムって良くも悪くもわかりやすい基準になっちゃうから、ここでは別の価値感をお伝えするということで。だいたいオレはタイムもドライビングも大好きですから（笑）。

別なんですよ。

クルマを好きな人と、ドライビングが好きな人は別のポケモンです。

ここが間違えやすいところで、ここを間違えるとクルマ選びも間違えやすいことになります。そしてクルマ遊びが面白くなくなる。

クルマ好きな人はクルマのことが好きな人、ではないです。

ここではどちらかというとスペックが好きな人。ニュアンスとして。

エンジン出力、タイム、あるいはチューニング、そういうところに価値を見出すタイプだと思ってください。どこのエアロ着けたとか、どこのタービン入れたとか、そういうタイプの人です。

ドライビング好きな人はドライビングが好きな人。

クルマそのものがキライだと運転もキライだろうから（笑）、そういう人はいないだろうけど、クルマも好きだけどクルマを使って遊ぶのが好きな人、というニュアンスですかね。

このタイプが違うと、クルマ選び、そして遊び方はもちろん違います。

オレはドライビング好きですね。

クルマはあくまでも道具。自分がどれだけヒャッハーと遊べるかという道具です。レーシングカーはまさに道具だし。



もちろんクルマは好きだけど、本当に好きな人からしたら、メチャメチャ雑な扱いしてると思います（笑）。

そうじゃないとサーキットなんか走らないべ。

だからメーカーがニュルブルクリンク最速とか言ってても、乗ってダメならダメなんですよ。道具として使えないから。

クルマ好き、スペック好きな人なら、そこに夢を見られるのかもしれません。良し悪しではなくて、そういう価値観はアリですよ。オレは違うというだけで。

でね、ここを間違えると、お互いに幸せになりません。

クルマ好きな人がドライビング好きな人、正確にはドライビング以外に価値が存在しないところに行くと「なんでそんなクルマなの？」になりそうだし、圧倒的に多いのは、ドライビング好きな人がクルマ好きなところ行って、「なんか違うんだけどみんなに合わせなきゃ」というパターンですね。

実際のところでいえば、「自分のクルマ」が好きで、そのマイカーで遊ぶのが好きな人がほとんどです。変形ハイブリッドポケモンです。

だからクルマ選びは好きにしろ！！

というのが一番のアレです。某部屋を１５年以上やってきてそれが結論です。

サーキット走ってるのはみんないっしょなのに、クルマ選びの価値観はみんな違うってまさに多様性のアレですよね。大変良いことです。

オレもいろんなクルマ乗れるし（笑）。

１、好み

２、機能

３、お金

この３つをちゃんと考えて選ぶ最大のメリットは何かというと、人に何を言われてもブレないということですよ。

ブレにかどうかは性格によるかな。オレはちゃんと考えてなくても一切ブレませんが。人の話を聞かないともいいう（笑）。

ロードスターが好きで選んだ人に「Ｓ２０００の方がエンジン速いよ」と言う人がいたら、バカじゃねえの？ でいいわけですよ。

その上で買うのがロードスター。そして全員が訓練されたマツダ乗りに仕上がるのです。遅いなんて知っとるわ（笑）。

人の目が気になるときは、たぶん自分の選び方が甘いのです。気合いが足りん。気合いが入っていれば、自分の選択が最良のです。だって自分で金出して買うんだから。

このあたりね、同好の士であればこそ難しいアレがありまして、人のクルマ選びや、チューニングにケチをつけてしまう人がいるのです。

みんなで同じようにしようという同調圧力。全体主義的でオレが一番キライなヤツです。

そういうので好きでもないクルマを選んでしまったり、やりたくもないチューニングをしてしまったり、結果としてつまらなくなってやめちゃう人もいます。

好きな人にとってはいいことでも、本当は好きじゃない人がひっぱられてしまうと害になっちゃうんですよね。



そういえば競技車は迷いようがないな。もうそれしかないから。

某部屋では、クルマ選びやパーツ選びの情報交換はあるけど、人の選択を否定したり、自分の選択を押し付けたり、そういうのは一切禁止にしております。

みなさんご存知なのは自分のクルマだけだから、総合的にアレできるのは親方だけですから。それでも選択肢の中からいくつか絞ったり、別の候補を出したりするくらい。結論を決めるのは本人です。

明らかにダメな方に行きそうなときだけ、ちょっと待てとは言いますが（笑）。

クルマ選びってみんな一過言あるし、口出すの好きでしょ。

友達に自作ＰＣのアドバイスもらうのといっしょですよね。使い道がハッキリしないと結果がロクなことにならないのも同じ。オレはぜんぜん詳しくないので
教えてもらうのはありがたいですが。

ふと思ったんですけど、マイカーを「ただ気に入って選んだ」って人けっこう多いんですよね。

もちろんクルマ好きな人ではあるんだけど、最初はサーキットを走るつもりなくて、買ってみたらどこかで走ってみたくなって、へーサーキットってマイカーで走れるんだーくらいのカンジの。

それが沼の住人になって、いずれ住人を増やす側に（笑）。

１００人くらいのクルマ選びをダーッと並べて記事にしてみたりしても面白いかもしれませんのう。オレはやらないから、誰かやってくれないかな。

ちょうど弟子の方とそんなやりとりをしてるのもあって、クルマ選びの話をしましょうか。

好きなのを選ぶ。

以上。

というのはいつものアレです。

大切なのは自分にとって何が大切か、クルマに何を求めるかということです。


１、好み

２、機能

３、お金


この３つの中で、何が大切か。

気に入ったクルマなら性能が低くて高くてもいい、というのはもちろんアリですよね。同じくあんま好きじゃないけど、よく走って安いからＯＫもあり得ます。

好きじゃないし機能も低いけど安いのがいいというのは、クルマ好きじゃない人の選び方ですかね（笑）。でも近所の移動で使うセカンドカーなら、とにかく安いクルマでも満足できるかもしれません。

どれかひとつということはないから、３つのバランスですよね。

自分にとってどこが最優先で、どこをどの程度なら妥協できるか。気に入れば高くてもいいとはいえ、限度はあるし。

オレの場合はレース資金が必要ということもあって、マイカーはかなり厳選してきました。



ロードスターは中古の修復歴アリで走行８万キロくらいで３９万円。

まさか１５年も乗るとは思ってなかったけど。今で走行１５万５０００キロくらいだったかな。



Ｓ２０００はやっぱり中古で修復歴アリ。走行８万キロくらいで１２０万円。

タイトルを貧乏人のクルマ選びにした方がいいか（笑）。

どっちも今なら買ったときより高く売れそう。

マイカーというかこの２台はクラゴン部屋のデモカーみたいなもんです。だからサーキット前提。その上で、そこそこ安くてサーキットを走っても維持費がかからないことが条件ですかね。

だから４駆ターボは候補に入らなかったし、自分の鍛錬を考えるとＦＦ車も除外です。買ったのは２０１２年だったと思うんだけど、２０１０年、２０１１年あたりは、ニュルはポルシェ９１１ＧＴ３だったから。




ポルシェの聖地、ニュルブルクリンクで現地のポルシェ乗りとバトッたのナツい。スタートから乗って交代前の順位が総合２５位、ポルシェカップクラス５位。エンジニアが「ウチのマシン速えな」って言ってた（笑）。

この速さになると、駆動方式もアレなんですけど、ロードスターだと遅すぎて自分の鍛錬にならないんですよね。ある程度速くて維持費がーとなると、Ｓ２０００でした。

全てはレースのため。そこは一貫しているし、人がどうとか一切関係ないです。

あくまでも自分の使い道があっての選択です。そこさえブレなければ、何を選んでも絶対に失敗はしません。人にどう見えても関係ない。それこそ知らんがなです。

オレなんかご近所さんから見たら、出勤してる様子もないのにスポーツカー並べてる自宅警備のクソニート野郎ですぜ（笑）。

それでも元気に生きてますんで、社会人のみなさんは好きなクルマを堂々と買ってください。要素がハッキリしない方は、この３つの要素を参考というか、手がかりにしていただければエエんじゃないでしょうか。

自分が本当に欲しいクルマって意外とわかってなかったりもするんですよね。

ネタはまだあるので続きます。