2011年10月14日
覚え書き : トリップ メーターに必要なこと @ JIS D5601-1992

要約。
●積算・区間距離計 (電気・電子式@四輪用)
・表示単位
km表示とする。マイルはダメぽ。
小数点以下を表示する場合、整数位と区別可能なこと。
・表示割合
車速センサ発生パルス数@センサ1回転あたり (4@ビートとか) に、
637(四輪)を積算した数のパルスを受信するごとに、距離 1kmを表示。
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※ 何で、637 なんて半端な数なの!?
⇒ これを解説してる人がいました。
>トリップメーターの原理 | 虫の声(むしのね)
> http://www.eps4.comlink.ne.jp/~yaz/dr/pd/trip/tr_genri.htm
>
>結果を先に書きますと、1kmあたり637回転します。
>これはJIS(日本工業規格)D5601に規定されているとのことです。
>
>どうしてこんな半端な値となったかは、自動車の歴史によります。
>自動車はアメリカで初めて作られました。
>
>ここまでで勘の良い方はお判りでしょう。
>そうです。 1000回転で、1マイルなのです。
>
>これをm表示にするために、こんな半端な値となったのです。
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・追記
現行のマイル(国際マイル)は
1 マイル = 1760 ヤード
だそうで、
1 ヤード = 0.9144 メートル
だそうです。
よって、
1 マイル = 1.609344 km
となり、
1kmあたり 637回転 だと
1000回転 では 約1.56985871km となってしまい、
39.5メートル程度足りなくなってしまいます。(-2.45%程度)
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4 [pulse/rev.] × 637 [rev.] = 2,548 [パルス]
、を受信したら、それが 1km (1,000m) 走行したって事らしい。
これでいくと、1パルスあたりの走行距離は、
1,000 [m] ÷ 2548 [pulse] = 0.3924646781・・・ [m/pulse]
1,000 [m] ÷ 637 [rev.] = 1.56985871・・・ [m/rev.]
、で、だいたい
392 [mm/pulse] 、 39.2 [cm/pulse] 、 157 [cm/rev.]
になる。
なので、センサーの仕様分(4パルスとか)のパルスを数えたら、
積算距離に 157cm 足していくのが一番簡単そうな気がする。
積算していくと多少誤差が出るけど、
1.57 ÷ 1.56985871・・・ = 1.00009
⇒ たった 0.009% しか誤差出ないし。 (1km弱を走って、誤差 +9cm)
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ついでに、速度計。
・表示割合
1分間で、
車速センサ発生パルス数@センサ1回転あたり (4@ビートとか) に、
637(四輪)を積算した数のパルスを受信した場合、速度 60km/hを指示。
つまり、1分(60秒)間で、
4 [pulse/rev.] × 637 [rev.] = 2,548 [パルス]
、を受信したら、それは 60km/h で走行中ということ。
30秒間で、
2,548 [パルス] ÷ 60 × 30 = 1,274 [パルス] 、でも、60km/h 。
15秒間で、
2,548 [パルス] ÷ 60 × 15 = 637 [パルス] 、でも、60km/h 。
更に、
15÷7(2.14328・・・)秒間だと、
2,548 [パルス] ÷ 60 × 15 ÷ 7 = 91 [パルス] 、でも、60km/h 。
15÷13(1.15384・・・)秒間だと、
2,548 [パルス] ÷ 60 × 15 ÷ 13 = 49 [パルス] 、でも、60km/h 。
あ~、面倒。
ここで、15÷10.61666・・・(約1.413)秒間だと、
2,548 [パルス] ÷ 60 × 15 ÷ 10.61666・・・ = 60 [パルス] 、でも、60km/h 。
これが一番楽。 何故なら、1.413秒間に数えたパルス数を
そのまま表示すると 時速[km/h] になるから。
(でも、時速表示の更新が、1.4秒に1回だと遅いかな?)
あ、ここでパルス数ではなくて、パルスの立ち上がり&立ち下がり数を数えれば、結果が2倍(1つのパルスには、立ち上がり 1回と立ち下がり 1回、計2回の変化がある)になる。
なので、15÷21.2333・・・(約0.706)秒間だと、
2,548 [パルス] ÷ 60 × 15 ÷ 21.2333・・・ × 2[立ち上がり・下がり回数 / パルス] = 60 [立ち上がり・下がり回数] 、でも、60km/h 。
(これだと、時速表示の更新が、0.7秒に1回。)
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引用元
>JISC 日本工業標準調査会:データベース検索-JIS検索
> http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
規格番号 : JIS D5601-1992 (1992年改定)
規格名称 : 自動車用スピードメータ (Speedometers for automobiles)
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定義
機械式 : フレキシブルシャフトによる回転速度を磁石の回転などに伝えて指針を駆動する方式。(アナログ表示)
電気式 : 車速センサからの電気信号を機械力に変換して指針を駆動する方式。(アナログ表示)
電子式 : 車速センサからの電気信号を電子回路を用いて表示装置を駆動する方式。(デジタル表示)
速度目盛
アナログ表示 : 10km/h 又は 5km/hごと (但し、20km/h以下には適用しない))
デジタル表示 : 1km/hごと (数値表示の場合)
2.5km/h以下ごと (ゾーン表示の場合)
指示誤差
入力 許容誤差
20km/h : ±3.0km/h
40km/h : ±2.5km/h
60km/h : ±2.5km/h
80km/h : ±2.5km/h
100km/h : ±2.5km/h
120km/h : ±3.0km/h
140km/h : ±3.5km/h
160km/h : ±4.0km/h
指示割合
機械式 : 駆動軸が 637rpm(四輪) 又は 1,400rpm(二・三輪) の回転時、
60km/hを指示。 (60km/h = 637rev/m.)
電気・電子式 : 機械式で言うところの、駆動軸 1回転あたり、
車速センサ発生パルス数が 4,8,16,20,25 のいずれか。
日産車は2パルス仕様の車種があるらしいけど、それってどうなの??
(古いポルシェとかは 6パルス仕様らしい。)
●積算・区間距離計
表示単位
km表示とする。マイルはダメぽ。
小数点以下を表示する場合、整数位と区別可能なこと。
表示割合
機械式 : 駆動軸が 637(四輪) 又は 1,400(二・三輪) 回転するごとに、
距離 1kmを表示のこと。 (1km = 637rev.@4R , 1,400rev.@2~3R)
電気・電子式 : 駆動軸 1回転あたりの 車速センサ発生パルス数(4,8,16,20,25 のいずれか)
に、637(四輪) 又は 1,400(二・三輪) を積算した パルス数を受けるごとに
距離 1kmを表示のこと。
●速度警報装置
警報速度を検出し、ブザー、チャイム、警告灯などを接続のこと。
警報開始速度は、設定値を超え、+10km/h の範囲で警報を発すること。
●試験条件
試験電圧 : 公称電圧 12V の機器は、試験電圧 13.5V。
公称電圧 24V の機器は、試験電圧 27.0V。
指示誤差試験 : 必要に応じて、計器に 微動 or 軽い打撃 を与えて良い!
(摩擦抵抗の影響を無くすため)
温度-電圧特性試験 : 温度 -20~+60℃
電圧 11~15V@公称12V計器、22~30V@公称24V計器
耐久性試験 : 100,000km走行相当時間 (四輪用)
50,000km走行相当時間 (二・三輪用)
計器製造・車両メーカー間で決める (原付1種用)
電源逆接続試験 : 逆電圧を1分間印加、異状の無いこと。
過電圧試験 : 下記電圧を60分間印加、異状の無いこと。
公称電圧 12V の機器は、試験電圧 18V@A法、24V@B法
公称電圧 24V の機器は、試験電圧 36V (A法、B法、共に)
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Posted at
2011/10/14 01:44:07
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