
冒頭の画像は、
製造から 24年?の歳月を経て
劣化している半田付け箇所を、全て再ハンダしようとしているところです。
何となくヤル気が発生したので、勢いに任せて作業を始めました。
(なお、面倒すぎるので、古い半田は除去していません。(^^;)
、、っとは言っても、電動(←吸引ポンプ付き)のハンダ吸い取り器を使えば
全箇所ハンダ付けするだけに対して 1.5倍くらいの手間・時間で済む気はしますが。)
ビートのECU右側にあるメインリレーなんか
勢いが無くても、ヤル気が無くても Re-solderingできるレベルかな・・・
とりあえず 1時間前後で、
赤枠内の Re-solderingを完了しました。
(枠外に比べて、金属光沢によるつや・濃淡が強いのが分かりますかね?)
全部で何箇所あるんだろう??
お暇な方、誰か数えてください。なんてね。(w
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、というわけで
画像左側の大きな基板側の
再ハンダ付けを完了しました。
(CDドライブ(レーザー光ピックアップ)側は
表面実装部品だらけなので、ひとまず今回は作業しません)
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(このコンデンサについての項目は、新たに整備手帳へ転載しました。
>ビート : 電解コンデンサ@純正CDチェンジャー@初代スカイサウンド|ビート/ホンダ|整備手帳|てぇかむ|みんカラ
>
https://minkara.carview.co.jp/userid/526128/car/457100/note.aspx
)
で、基板表側。
とりあえず、使われている電解コンデンサのメモ。
4ヶ所に使われている AVFシリーズ の電解コンデンサ
(オーディオ用標準品、音響用電解液+無酸素銅足、RoHS非対応?)
など、日本ケミコン製のそれについての情報は
こちらのサイトに若干ありますね。
>続:低速PC鈍行記。:【メモ】ニッケミ 音響用コンデンサ【情報求む】
>
http://row-thermit.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html
AVFの代替コンデンサとして使えると思われる
ニチコン製の MUSE・KZ/ES や FG(Fine Gold) については、
>音屋的カップリングコンデンサ音質比較(信号ライン編) | 『音フェチの世界』
>
http://ameblo.jp/minekamo/entry-11352337601.html
>誠司の部屋の新着情報 YAMAHA CD-X1 改造計画始動 Vol.3「Rubyconコンデンサを外してみた。そして初めての失敗」
>
http://fsf21.blog137.fc2.com/blog-entry-83.html
などに、音質についての情報がありました。
(“MUSE ES 音質” でググっただけ・・・(^^;)
大きな黒ゲジの上にある、LLシリーズの電解コンデンサ(10V 22uF)は
日本ケミコン製の 低漏れ電流品@特殊用途 です。
(LLは廃品種となっており、現行品としてはLLAシリーズがあります)
ちなみに、LLAシリーズは特殊用途のため受注生産らしいですが、
25V 470μF については
ストロベリー・リナックスさんで扱っているようです。
>電解コンデンサ 低漏れ電流品 470μF 25V - ELLA250ELL471MJ16S - ネット販売 | ストロベリー・リナックス - Exciting Electronics
>
http://strawberry-linux.com/catalog/items?code=12020
>
>◎関連カテゴリ ≫ エナジー・ハーベスティング
> ■環境発電ICシリーズに合わせて漏れ電流が少ない電解コンデンサをご用意しました。
> ■漏れ電流公称値は一般品の約1/10になっています。
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大きな黒いゲジゲジ(制御用のCPU(頭脳))の下にある
白い丸が、バックアップ用のコイン型リチウム電池です。
マイナス端子側(裏側) を見ると、
ちょっとイヤ~んな感じ・・・
(プラス・マイナスの境界部分に錆びが発生して、
絶縁用の樹脂も一部欠損しているように見える・・・)
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さて、枯渇しているバックアップ用のコイン型リチウム電池
(二酸化マンガン・リチウム一次電池)
は、絶縁用の白色シール(樹脂)を剥がしたところ、
基板へ直接実装するタイプの CR2430 と判明しましたので、
> [pdf] CR2430 - Sony
>
http://www.sony.net/Products/MicroBattery/cr/pdf/cr2430.pdf
>
>直径 : 24.5mm
>高さ : 3.0mm
>公称電圧 : 3V
>公称容量(終止電圧 2.0V) : 300mAh
ちなみに、身近なところで良く使われている
CR2032 はというと、
> [pdf] CR2032 - Sony
>
http://www.sony.net/Products/MicroBattery/cr/pdf/cr2032.pdf
>
>直径 : 20.0mm
>高さ : 3.2mm
>公称電圧 : 3V
>公称容量(終止電圧 2.0V) : 220mAh
より、
300 ÷ 220 = 1.3636363636・・・
∴ CR2032 と比較して、 CR2430 は 約1.36倍 の容量がある。
、ということですね。 (SONY製の場合)
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よって、 CR2430 を CR2032 に置き換えると
220 ÷ 300 = 0.733・・・
∴ CR2430 を CR2032 に置き換えると、電池寿命が 7割程度に短くなる。(交換頻度が上がる)
、ということですね。 (SONY製の場合)

(置き換え用の CR2032、ホントにSONY製使うんかよ!
、、と、一人ツッコミ・・・)
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ちなみに、電池を CR2032 に置き換えて
その消費電流を測ってみたところ、
約1.2μA (= 0.0012mA)
でした。 (指針式のアナログテスター : NISHIZAWA MODEL 5220 による)
このデータを使って
電池寿命(終止電圧 2.0Vとする)を計算すると、
220 [mAh] ÷ 0.0012 [mA] = 183333.33・・・ [h]
183333.33・・・ [h] ÷ 24 [h/日] = 7638.88・・・ [日]
7638.88・・・ [日] ÷ 365 [日/年] = 20.928462709284627092846270・・・ [年]
∴ 新品の CR2032 を取り付けた場合、電池寿命(終止電圧 2.0Vとする)は 約21年。
、となりますが、実際のところ
1.3倍以上は容量の多い CR2430 が 製造後 24年で
既に枯渇(電池電圧が 0V になっていた)していたので、
何事も(テキトーな)計算通りにはいきません。
(もちろん、電池の周辺温度が 20℃一定とかではないですし、
電池の電圧(段々下がっていく)によって消費電流は増減しますし、
測定で1.2μAの電流を消費していた部品も その温度で値が変わりますし、
終止電圧とした 2.0V では、既にバックアップ不可能な電圧かもしれませんし、
挙げればいくらでも出てきそうなので・・・このくらいで。(^_^;)
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しかし、この電池ソケットには
電池のロック機構(抜け止め)が無いので、
ソケットから電池が抜けないように
ひと手間掛ける必要があるなぁ・・・
(こんなの使うなよと、某氏に言われそうですな~・・・(^^;)