2017年08月07日
先日のイギリスの2040年以降は内燃機関による車の販売は禁止されるというニュースはあちこちで経済関係のネットニュースは取りざたされている。
また、マツダとトヨタの提携についてはこのニュースを受けてさらに拍車をかけている。
さて、その内容についてはいずれ触れるとして、今回注目したのは、このEVに移行する政策にきっかけになったであろう、メルセデスのディーゼルの不正ソフト使用疑惑について触れたい。
以前も触れたが、生活習慣として移動距離が長く、また燃料代も安価でかつ、二酸化炭素排出量も少ないことから、税制面でも優遇されていた欧州においてディーゼルユニットは人気を博していた。
しかし、年々厳しくなる排ガス規制とCO²の削減(燃費向上)に欧州のメーカーがかなり無理をしていたというのがわかる。
例えば、ボルボが2019年から全面的に電動化するというニュースやVWのディーゼルエンジンの不正ソフト使用についてはその一例と言える。
ナツメ社出版の「図解 自動車エンジンの技術」によれば、ディーゼルエンジンに実走行のおいてNOxは思いの外減らすことができないと同時に、尿素を使用した補機類が備わってくるとコスト面でも高くなり、小型車への搭載は価格面でも不利になるため、高級車に搭載することになるという。
画像はヤナセのHPより
また、今後EVの開発が本格化すると部品の価格面でも安価になるため、この差は大きくなるはずだ。したがってディーゼルエンジンの先行きは暗いのだ。
この尿素のタンクのコスト増を抑えるために独のメーカーはカルテルをした疑惑が報道された。
だからこそ、どのメーカーも将来性のあるEV化が進んでいるわけだが、ふと思うとまたマツダが残ったといえる。
かつてロータリーエンジンの開発ではあらゆるメーカーが開発でしのぎを削ってきたが、結果的にはソビエトのメーカーとマツダだけになり2012年まで生産したのはマツダの一社だった。(多分)
そして現在、ボルボがディーゼルエンジンの開発から降りて、VWやメルセデスなどが不正ソフトを使用していたとすれば、マツダだけが本来のクリーンディーゼルを開発していくことになる。今後北米では尿素を使ったものを市場投入すると噂されているからだ。燃費の向上・NOxの削減だけでなくコストも下げる何か秘策があるのではないだろうか?
他社が今後コスト高となるであろうディーゼルをさらに開発するだろうか?いやそれは開発費用からして撤退することは予想できる。そうなると今後販売可能なディーゼルエンジンはマツダのSKYACTV-D だけになる。つまりまたマツダが残ったと言えないだろうか?
Posted at 2017/08/07 22:38:13 | |
トラックバック(0) |
mazda | 日記