Paybackどころじゃない、Doble the paybackだ!!!
もうさー、こんなの仕返しじゃ甘い!倍返しですよ!!!
しかし、こんなに楽しいシーズンは思い返しても無いね。
楽しいレースはあった。でも今年はシーズンが楽しい!!!
今年は濃いよ、特濃!!!
手に汗握るとか、目を離せないとか、そんなレベルじゃないですよね、これw
なんだろうなー。
コロナ禍で世の中が滅茶苦茶になって、更にニッポンのホンダが今年で撤退してしまう。
そんな失うものが大きな世界に、今シーズンのF1は天恵ですね!!!
というわけで、ポールリカールで開催されたフランスGPを振り返ります♪
ポールリカールと言えばミストラルストレートが名所でしたが、LeMansのユノディエールと同じく、
途中にシケインが設けられ、ランオフが全面舗装でナショナルカラーに塗られてるのが特徴です!
このランオフが渦巻き模様で、目がチカチカするし、ドライバーも景色が覚えられないらしいw
ではまず、どんなレースだったか、タイヤから振り返りましょう。
ポイントは、1回目のタイヤ交換ですね!
3位を走るボッタスが17周目にフェルスタッペンにアンダーカットを仕掛ける!!!
それにカウンターで18周目にタイヤ交換に入るフェルスタッペン!!!
ここではボッタスのアンダーカットは失敗、そして結果的にフェルスタッペンのタイヤ交換が、
ハミルトンへのアンダーカットという事になり、ハミルトンもタイヤを使い切りピットイン!
これで、ハミルトンがトップを守るか、フェルスタッペンが前に出るか!?
結果は、フェルスタッペンのアンダーカットが成功でしたね!!!
これは、本当に盛り上がったシーンでしたね!
まさかタイム差的にはフェルスタッペンのアンダーカットが成功するとは思えなかったですw
成功のポイントは、フェルスタッペンの爆発力と、メルセデスのピットが変な位置だったのも・・・w
なんか、ピットレーンの計測ラインからボックス位置が近すぎてシケインみたいになってたw
というわけで、ボッタスが引き金を引いたアンダーカットでトップが入れ替わるという面白い展開!
連鎖アンダーカット現象と名付けようw
そして、レースのカギを握るペレスは・・・24周目まで引っ張りました。
結果的に、この1回目のタイヤ交換が遅かったペレスが、周回数の少ないハードタイヤで、
アンダーカットを仕掛けてタイヤの先喰いでグリップを失ったボッタスを最後にオーバーテイク!
これで、表彰台が2台のレッドブルという事に!!!
今回のレース、フェルスタッペンのストラテジーも凄かったです!
2位が負けだと思えるようになったハンガリーの夏。
フェルスタッペンは負けて清々しい、隠し切れなくなったハミルトンの老獪さ。
上の2つのブログに書いたように、ワンストップで孤軍奮闘するフェルスタッペン。
メルセデスは2枚の手札で柔軟なストラテジーで2ストップで逆転するレースが十八番になってた。
それだけに、今回のフランスGPはフェルスタッペンが2ストップで逆転勝利、痺れた!!!
しかも、何がスゴイって、1位を走ってたのに、2ストップに切り耐えた事!!!
今までハミルトンの2ストップって、2位からの逆転狙いなので、やらなきゃ負ける。
だったら、いっちょ2ストップで展開を変えようって選びやすい。
それに対して、今回のフェルスタッペンは1位走行なのに、2ストップに切り替え!!!
これは、普通は有り得ないストラテジーです!
昨今オーバーテイクが難しいのでトラックポジションを重視しがちですからね。
という事で、孤軍奮闘のフェルスタッペンだったら、ハミルトンは即カウンターで、
2ストップに切り替えれば、ワンチャン勝てたかもしれないです。
でもここで、今年のRedBullには昨年までとは違う、ペレスが居るんです!!!
当たり前と言えば当たり前なんですけど、ここ2年は、そうじゃなかったRedBullですw
なので、ハミルトンはフェルスタッペンに反応して2ストップに切り替えたとしたら、
フェルスタッペンと戦う前にペレスとも戦う必要があるという事。
いままでは、このRedBullの2枚目のカードが無かったので、メルセデスに蹂躙されてきたんですw
そう考えると、2枚手札があるというのは、当たり前だけど本当に強い!w
そんなペレス、今回もレースの序盤はトップ3から離されてたんですよね。
まあ、なんとかメルセデスの2台にフリーストップを与えない置き石になるギリギリな位置。
ハミルトンとペレスのギャップチャートを見ると、序盤は毎周遅れていくんです。
グレーのラインがハミルトン、ブルーのラインがペレスです。
20周目までは右肩上がりじゃないですか。縦軸はギャップなので、どんどん離されてる。
それに比べると、レース折り返すと、右肩下がりになってるんです。
これは、どんどんハミルトンに対してギャップを詰めてるという事ですね!
では次にラップタイムチャートで見ると・・・
これで、ペレスのレース序盤は遅いけど1回目のタイヤ交換を引っ張った事は分かる。
でも、もうちょっとタイヤの持ちがデータに出ると面白いけど、そこまでは読めないw
本当は、フューエルエフェクトで徐々にタイムが上がるハミルトン、フラットなペレスって感じの
グラフになるんじゃないかなって期待したんですが、目に見えるほどじゃないw
とは言え、ペレスがアンダーカットに走らなかった事でレースを面白くしたのは間違いない!
まあでも、このラップタイムチャート、序盤は遅いけどタイヤ交換を引き延ばして、
後半のハードタイヤに切り替えてからはハミルトンよりペレスのペースが良いのは見えます!
この、ストラテジーがちょっとズレる所にペレスの速さがあるように感じますw
できれば、フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタスとパックになれると更にストラテジーの
幅が増えるんですけど、とは言え今の、いぶし銀の職人ドライブも味があって良いですねw
という事で、アンダーカットっていうのは、成功して美味しいモノって印象が強かったですが、
今回のポールリカールではアンダーカットでタイヤの先喰いした結果、レース終盤でタイヤが
厳しいコンディションに陥って、フレッシュなタイヤに抜かれるという新たな展開でした!
そして、触れずには終われないハミルトンの凄さ。
濃いグレーがハミルトンで、薄いグレーがボッタスです。
ほぼボッタスと同じストラテジーで走りながら、摩耗したタイヤでも恐ろしく速い!!!
ボッタスは終盤右肩上がりで、タイムを落としているのが見えます。
こんな、恐ろしく強いハミルトンが居るからレースが面白いんです!!!
というわけで!!!
非常に面白い、過去を振り返ってもなかなかないレベルの、濃厚なレースでした♪
本当に、ホンダは今シーズンで撤退しちゃうの?モッタイナイですよ、三部シャチョー!!!
今回もチャートはracefansからです!
以下のリンクから、気になるドライバーを切り替えて気になる展開を紐解いてみては?w