怒涛の3連続ブログですw
再エネ先進国ノルウェーと、後進国ニッポンを、
比べてみようというのが今回のテーマです。
ノルウェーって再エネの優等生で、EVの普及も進み、
それに比べて日本は遅れていて恥ずかしい!!ってのが、
ネットの声ですからね。そこを見てみましょう♪
では、日本とノルウェーを比べてみたのが、以下の表になります。
以前、数字は噓をつかないというブログを書いた時に、人口に関してコメントを頂きました。
日本とノルウェーを比較する記事があるけど、ノルウェーの人口は福岡県と同じぐらいなんです。
ということで、今回のテーマに関わる部分を拾い出したのが、上の表という訳です。
やっぱり、こうやって並べてみると、いろいろな事が見えてきます。
ノルウェーは日本に対して・・・
・発電量で言えば、15%
・人口は、4%
・一人当たりの電力は、390%
・クルマの保有台数は、4%
・面積は、102%
という事で、発電量も人口も、自動車の保有台数も、日本のヒトケタ%ぐらいなんです。
とは言え、総発電量を人口で割った数字を見ると、390%という・・・とんでもない量になります。
これで見えてくるのは・・・電気が大量に余りまくってるw
そして、よくあるノルウェーはブロックヒーター用のコンセントがあるから、
EVが普及したという見方に、加味しなければいけないのは車の台数が、日本の4%しかない。
ノルウェーの車の年間販売台数は20万台弱、そうすると日本で言うと先代のノートが、
販売台数日本一になった時ぐらいの販売台数という事です・・・少ないw
そして、ノルウェーの電圧は230Vであり、電力は余ってるし、電圧も高い。
この時点で、ノルウェーと日本の比較がバカらしくなってきましたw
ノルウェーが出来てるのに、日本はやらない理由を探す、そんなのが日本のダメな所って意見を
たまに見かけますけど、ノルウェー並みにコンセントを作るとして、車の保有台数的に、
日本は25倍のコンセントを設置しなければならないわけです。しかも停電の危機がある日本でw
結局、いつもの分母の無い比較で、イキってるという事なんです。
というわけで・・・
ノルウェー賛美するEV推進の声というのは、規模の差が全く見えてないんです。
そして、もう1つ毎度思う事があります。
ほとんど再エネのノルウェーって言いますが、その再エネは水力です。
そして、水力発電という事は、ダムが必要ですね。
でも、日本の場合は、反原発だし、反ダムですよね・・・あれ?w
ノルウェーのダムは綺麗なダムで、日本のダムは環境破壊の汚いダムって事?
なんか、これもどっかで聞いた事がある・・・韓国の放射能漏れはキレイな放射能、みたいなw
なんか、原発はダメ、ダムもダメ、どうしろって言うんだよって感じですねw
って事で、なんか比べてみたら、色々見えてきましたよね。
なので、もっといろんな国を並べて、電源構成なんかも比較してみましょう!
こうやって見て、私が一番驚いた事。
日本って極東のちっぽけな島国って思ってたけど・・・発電量も人口も多い!
フランス、イギリスの倍以上の人口があって、国土面積もドイツ、イギリスより広い。
私は、この比較結果だけでも、このブログを書いた意味があったと感じますが、
読んで頂いた皆さんは、どう感じましたか?
では、お次は電源構成を見てみたいと思います。
再エネから右の()は、再エネの内訳という見方になります。単位は%です。
これ、日本の総発電量が1兆kWhなので分かりやすい。
10%が1000億kWhという事です。
日本の太陽光と水力で16%なので、1600億kWhの発電量がある。
って事はですよ、再エネで100%のノルウェーの総発電量は1500億kWhなので、
日本の再エネによる発電量は、ノルウェーの総発電量を超えてるんです!
あれ、これってどこかで聞いた・・・そうです、EVの生産台数と割合の話は、
数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う
上のブログと同じで、絶対数を隠して割合を報道してるって事なんですね。
そして、その報道を信じてる人達が、ネットでイキッてるというのが見えてきましたw
でもねー、これって、私が暇人だから、ここまで調べて分かった事実なわけで。
普通に毎日忙しく仕事してるサラリーマンが、ニュースでノルウェーは再エネ100%で、
EVの販売台数が、急上昇でさすが環境意識の高いノルウェーは羨ましい!
そんなニュースを聞かされたら、まさか裏があるとは思わないので、信じちゃいますよね。
というわけで、やっぱり・・・
数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使うのです。
寂しいですけど、そんな世の中なんですよね。
話を戻して・・・
電源構成見ても、今の日本の再エネの比率って、言うほど後進国でもないですね。
バッファを考えると、再エネがゼロになった場合、現状では火力発電に頼るしかないので、
これ以上、再エネを無計画に増やすのは現実的ではないと思います。
しかし、変動の谷を埋める1つの方法として、蓄電を併用する方法なんかも考えられるわけです。
家庭用の置き型も1つですし、EVのバッテリーを使うというのも、1つの方法なんです。
ただ、置き型の電池はアホみたいに高額です。
価格破壊と言われてるテスラのパワーウォールでも10kWhで100万円。
そうすると、田舎で車の置き場に困らなければ、劣化した初期型リーフがオススメですw
どんなに劣化しても、24kWhの容量が50%以下にはならないだろうし、それでも10kWhです。
そのバッテリーの劣化した24kWhの価格は・・・パワーウォールの半額以下です!
真の価値に気が付くと、お宝がゴミのように扱われているという事例ですねw
ちなみにEVを使うV2X・・・2年前、ヨコハマの日産パビリオンで経験して来ました!
日産パビリオンはV2Xの実証実験をしていて、EVで給電を条件に駐車場が借りれたんです。
そして、15%だったかリーフから抜かれて、駐車チケットとコーヒー1杯と引き換え。
リーフから日産パビリオンに給電してARIYAを眺めてきました♪
ですが、このEVから給電するV2Xの機能も、日本のEVしか実装して無いです。
そもそもCHAdeMOの売りで、欧州やアメリカのCombo、そしてテスラは対応して無い。
ってわけで・・・
本当に日本って遅れてるのか?って結果になってしまった、ノルウェーのブログでしたw
もちろん、日本のベース電源をどうするのか、電力行政は早急な取り組みが必要ですけどね。
そして、再エネの変動をV2Xでやるにしても、まだ実用する仕組みがない。
技術はあっても、それを生かす国が遅れてます。
これで、カーボンニュートラルに関しては、書きたい事は書けましたw
というわけで、カテゴリーもカーボンニュートラルにまとめたので、読みやすくなったと思います!