幕張メッセで開催中のオートモービル・カウンシルへ行ってきました。日本では珍しい、ヘリテッジカーの会場での即売を前提とした出展がメインのカーイベントです。事前に公式サイトに出展予定車の情報が公開されていたのでおおよその見当は付いていましたが、見事にドイツ車、イタ車、仏車、英車、そしてボルボ・・・ばかり。日本車はすでに歴史的価値があるとして定評を得ている車が中心ですが、結構な出展数がありました。
このイベントはほぼ100%、自動車趣味が柱になっているので、日本における自動車趣味のあり方の一端の縮図が読み取れそうです。しっかりとしたオーナーズクラブが付くなど、固有の「文化体系」と「資産価値」がすでに形成されているメーカーやブランドはいうまでもなく、今回の会場でいえば、例えば二代目ゴルフとジェッタが出展されていたり(ちなみに前者は走行1万km台!)、プジョー406クーペが早々に売約済となっていたりと、大衆車クラスであっても熱心なファンが存在するブランドだと、一定のビジネスが成り立っているようです。
ところがフォードは、そのどちらにも相手にされていない。マスタングなどはヘリテッジとしての十分なマーケットが存在しているはずなのに、今回の会場ではお呼びでありませんでした。
一方で、会場には古い英国車の専門店がいくつか参加していて、そういう中にもフォードは仲間に入れてもらえていません。そこに並んでいるヘリテッジカーのエンジンはもしかするとフォード製かもしれないのに・・
もちろん、ゴルフのような「ブランド大衆車」としての確たる価値づけなど望むべくもありません。こうして会場内でフォードの居場所は「どこにもなかった」。
まぁ当初から、フォードの出展はほとんどないんだろうなぁと諦念していたので、会場内で会うよりは、会場外の駐車場で出会えることを期待していました。で、広い駐車場をうろうろした限り見つけられたのが、トップ写真のアーリーマスタングです。マスタングそれ自体もきれいに保たれていましたが、隣に駐車されていたのが初代MR2で、さらにその左奥に新生アルピーヌA110がいるあたり、いかにもオートモービル・カウンシルの開催中らしいシーンですよね。
これ以外に駐車場で出会えたのは、S197マスタングのシェルビーGT500とエクスプローラー。正直なところ、欧州系なども少しはいるのでは?と期待していたので、こちらもちょっと拍子抜けでした。
最後はおまけの写真。すでに売約済だったAMI8の顔を見ていたら、三代目フォーカス後期型のグリルの雰囲気がこれによく似ている!と感じた次第。
Posted at 2019/04/06 19:18:46 | |
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