今日付けの日本経済新聞にて大阪公立大学が、全個体電池に使用する材料を新素材で製作することができたという報道された。
現在、全個体電池は、中国など産地が偏る希少金属(レアメタル)のゲルマニウムなどを使用していることから、経済的なリスクが高くなっている。ちなみに中国は世界のシェアの67%を算出してる。大阪公立大学は、このゲルマニウムを使わない電解質で、電気自動車(EV)に必要な性能の一部を達成した。ということのようだ。
電気自動車の電池は、現在リチウムイオン電池が主流である。その理由は、実用化されている車載電池の中で、もっともエネルギー密度が高いから。ただし、コストが高い、航続距離が短い、充電時間が長いなどの課題があるという。(ベストカーウェブより)
そこで期待されるのが、安全性と容量の大きさの長所を持つ「全個体電池」なのである。ご存知の通りリチウムイオン電池は時として火災を発生しやすいところがあり、安全性に不安がある。
日本経済新聞によれば、電池には四通りありそれぞれに長短所がある。
※◎は普及 ○は搭載車が市場に登場、△は実用化に向け研究段階
そして全個体電池が期待されるのは次のような特性があるからだという。
・構造や形状が自由。薄型など、柔軟な電池が実現
・小さな層を重ねることで小型・大容量化が可能
・固体なので丈夫。寿命が長くて熱や環境変化に強い
・高速充放電が可能
以上のことから次世代の電池として期待されているわけだ。しかし、従来の全個体電池では中国に依存してしまうことから、新たな新素材を求められていたわけだ。
ただ、全個体電池の課題はだと寿命だという。リチウムイオン電池なら、数千回の充放電ができるのに対して、現在の全個体電池は数10回から数100回だと言う。
もし、全個体電池の実用性にいち早く国内メーカーがメドをつければ、中国優勢の市場をひっくり返すことだってできるかもしれない。
Posted at 2023/08/04 23:39:26 | |
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