今回も懲りずに平成をふりかえります。こうしてみてくるとやはりRVブームの中でそれなりに自動車メーカーはRVではない車を出しているのですが、時代が受けてつけていないのでしょうね…。
平成11年
トヨタ ZZT23 セリカ
かなり未来的なデザインと思いました。それまでのデザインより洗練されてアクのないものだけに印象が今一つ。エンジンが凄いと思いました。でもヘッドライトやリアコンビネーションランプがあっさりしすぎて…。もうWRCに関係ないからだったのでしょうか…。
トヨタ CP ヴィッツ・ファンカーゴ・プラッツ
それまでのスターレットは国産というデザインでしたが、凄くおしゃれでトヨタのイメージが変わったのを思い出します。このデザイン、今でも古いと思えないのは私だけでしょうか?センターメーターレイアウトは、私にはなじめなかったのですがこの車たちのあとニッサンのエクストレイルなども採用されましたね。インテリアもかなり力が入っていたように思いました。
ニッサン Y11 ウィングロード
トラッド風なデザインは私にはとても好みで、もしプリメーラワゴンより先に出ていたらこっちを購入なんてこともあったかもしれません。2ℓのVVLエンジンなんてすごく魅力的でした。しかし、ステーションワゴンブームもだんだんと乱立したせいか段々と下火になってきたよう思いました。またこのウィングロードのマイナーチェンジはクールなデザインでヒットしましたが、私にはどうもなじめなくて…。時代に私の感覚が合わなくなったと思い始めたころでした。
ニッサン S15 シルビア
デビューした時はヒットするだろう!と思いました。セリカと比較しても自分はこっちが好みでした。車らしい車。しかし、リアスポイラーは派手で少し引きました。スペシャリティーカーがスポーツカーでなければならないという過酷な時代になりました。かっこいい=高性能…。当然と言えば当然なんですが…。
マツダ LW MPV
こんな車幅のある車が売れたら日本はますます運転しにくいなんて思いましたが、今では結構車幅の広い車が増えました。隣に駐車されると結構圧がありました。しかし、からくりシートや両側電動スライドドア…。ミニバンには必要なものがほぼこの車には採用されていたと思うと凄いと思います。またマイナーチェンジも力が入っていてマツダってすげえと思いました。
平成12年
この年からだんだんとミニバン(3列シート)の車が目立ち始めました。
トヨタ S221 スパーキー/ダイハツ アトレー7
5ナンバーであること、そして安価であることという条件で一番候補になる車だった。実際トヨタに見に行ったけど、室内はそれなりに確保されていた。でもエンジンが非力ではないかと思い候補から外した。1.3ℓでフル乗車はきついだろう…。
ミツビシ CR ディオン
確かモーターショーで公開され、その後満を持してデビューした記憶がある。3ナンバーのドライバーズミニバンが多かったが、5ナンバーであったことでかなり購入を考えた車である。しかし、あまりにもスクエアで保守的すぎるところがあり、クルマはかっこいいというイメージより仕事のできる実用車というイメージが強く感じた車だった。
ダイハツ M20 YRV
凄いやつが出るなと思った車だった。後ろにつかれたらどうしたらいいんだろうマジに考えた。でも、一回もそういうことはなく、こちらでは女性や年配の人の方がドライバーであることが多く、高性能エンジンたる1.3ℓターボでこの車重の軽さを武器にしている人はそう多くなかった。
ニッサン TG10 ブルバードシルフィ
欲しいとは思わなかった。でも空気がきれいになる凄い車だと思った。でも、どうなんだろう、この車以上に排気ガスが良くなった車はいるわけだから、空気がきれいになっているんだろうか。ブルーバードって(SSS)結構スポーティーだったのにあまりにも真面目過ぎて…。
トヨタ NCP bB
マイルドヤンキーって当時はそんな言葉はなかったけど、若いそういう雰囲気の人には好まれるだろうなと思った。車というより部屋という感じもあってなじめなかった。車らしくない車というイメージが強かった。未だにこのモデルを見かけるので好きな人は多いんだろうなあ。
ホンダ RN ストリーム
オデッセイの短所たる3ナンバーを5ナンバーとしてドライバーズミニバンの先駆者の一つともいえる車。一時期どこを見てもストリームだった。ミニバン(3列シート)なのに、車高は乗用車並み、走行性能も高い。このコンセプトは私にとってはとても大事に思えたし、その後の車選びの示唆するものになった。
平成13年
トヨタ アルテッツア ジータ
アルテッツアよ、お前もか…と思った。正当FRセダンで販売を専念するかと期待していたら、ワゴンを投入。トヨタとて時代の流れに逆らえなかったんだなと思った。やはり、セダンとして確立してほしかったなと思いました。
トヨタ ノア/ VOXY
ミニバンの真打登場ってところでしょうか!当時のステップワゴンやセレナを追撃するためのトヨタ戦略の一環という気がしました。販売店での潰し合いにならないように上品さのノアとクールなVOXY…。この手法は対エルグランドにも適用されたのは言うまでもありません。
ニッサン V35 スカイライン
スカイラインとは別のモデルとして発表され、日産の新しいスポーツセダンとして開発が始められたのはご存知の通り。私もスカイラインではなく、ローレルではないのかと思いました。やはりちょっと野蛮な感じがスカイラインと思っていたのですがね…。でも性能は折り紙付き!安定感抜群。そこは日産の理想的なFRセダンと言えると思いました。
ホンダ GD フィット
試乗した時にこれは絶対いけると思いました。当時の流行ったステーションワゴン風に使えることやワンモーションデザインであることからの車としての魅力、さらに運転するとどっしり感とした感覚はきっと満足度高いだろうと思いました。エアロがなくてもエアロがあってもかっこいいと思った車でした。
平成14年
ニッサン E51 エルグランド
それまでのキャブオーバーのエルグランドから両側スライドドアになり、乗用車に近くなった。販促ビデオをもらってよく見ていたが、価格があまりにも生活からかけ離れていたことから、魅力が薄れてしまった。またデビュー直前、トヨタの刺客アルファードと比較記事が掲載。デザインからしても苦戦するのではという予測をしていた…。
トヨタ NH アルファード
そして刺客たるアルファード。日産が先進的なデザインに対して上品かつ高級感をわかりやすく体現したともいえる。これは後の対ストリーム戦略にしても同様に徹底した手を打ってくる。トヨタの怖さも感じさせられました。
ニッサン Z33 フェアレディZ
放っておかれたZを時の社長ゴーンの一声で、復活できた。当時は島田紳助の報道番組で特集が組まれたり新書でもこの経緯について出版されました。Z32に憧れた自分にとっては無機質なデザインでしたが、復活は嬉しかったなあ。
ニッサン K12 マーチ
10年という長いスパンでモデルチェンジするマーチが一新されました。女性的というかジェンダー的ともいうべきか、2代目よりさらに洗練されたのは納得できないもののスポーツモデルやインパルのコンセプトカーで胸躍らされました。縁はなかったけど嫁に勝ってほしいと思ったことも…。
ミツビシ Z2# コルト
この時期活性化していたコンパクトカーの中でもフィットと同じワンモーションフォルムのボディを纏って登場、久しぶりのミツビシのヒット作だと思う。ブーレイ顔が賛否両論あるだろうが、やはりよくできた車だと思った。
マツダ GG/GY アテンザ
今も継続される「ZOOM-ZOOM」のキャッチフレーズでロードスターとRX-7の2台の後ろから躍り出るCMは印象的。また途中投入の23Zの際のリュック・ベッソン監督が手がけた、ショートムービー「RUSH」も面白かったし、またこのCMにひっかけて井筒和幸監督が「なんでフランス人に頼まんといかんのよ」とディーラーで訴えるCMもあった。デザインはオーソドックスとも言われたが、どうしてどうしてかっこよかったと私は思う。
マツダ DY デミオ
初代デミオに比べて洗練されて冴えたおしゃれなイメージのデミオ!当初コンセプトカーの時は3ナンバーでしたが、実際はしっかりと5ナンバー。ハンドリングもしっかりしていてロールも少ない。正直カジュアルのエアロは欲しいと思いました。またCMでは伊東美咲のシリーズがインパクトありましたね。
平成15年
トヨタ NE ウィッシュ
ご存知ストリームの対抗馬。寸法やデザインも酷似しているだけにトヨタの凄さを物語るモデルともいえる。宇多田ヒカルの「COLORS」をバックに家族の希望を叶える演出はインパクトがありました。特に途中投入のスポーツモデル「2.0Z」の際のモナコGPのコースを走るシーンは印象的でした。
トヨタ S18 クラウン
購買層の若返りを狙って「ゼロ・クラ」とも言われました。まだ今でも結構走っていますね。パトカーもまだ現役ぽい。それまでのクラウンよりスタイリッシュになったのは今に繋がっているのかもしれません。 モーターショーでのデビューから結構人気を博しましたが、私的には2時間ドラマのパトカーのイメージが強いです。
トヨタ NHW20 プリウス
初代からより車らしいデザインとなって登場。走りも上々。でもあっという間にこのプリウスを見ない日はないぐらいに見かけるようになりました。特にプレミオからこのプリウスに高齢者層も動いてきてユーザーの年齢も高めかなと思わせます。トヨタにしてみれば当たり!でしたね。
ニッサン U31 プレサージュ
多分、自分がニッサンの車の中で最後に欲しいと思った車。何度もネットで購入趣味レーションをした記憶があります。もちろん希望はハイウェイスター。フル乗車であれば2.5ℓぐらいないと運転は大変だろうと思っていました。もちろん全くというほど縁はありませんでした。
マツダ SE3P RX-8
ロータリースピリッツの復活。でも正直に言うと自分はあまり興味がわかなくて…。やはりセダンだったから。でも何となくロータリー車=スパルタンというイメージが薄れていたからかもしれません。最終型になった頃にやっとかっこいいと思い始めました。
マツダ BK アクセラ
当時マツダのディーラーがないところに勤務して友人から販促用簡易パンフレット送ってもらって何度も何度も見ていたのを思い出します。当初マツダのモデルにはよくあったのですが、高グレードと低グレードはグリルが違うというのがあってそこだけが気に入りませんでした。でもマイナーチェンジでグレード差がなくなったことでだんだんと欧州的でスタイルの良さに惚れ惚れとしました。特にリアビューは、日本車離れしてました。
ホンダ RB オデッセイ
ホンダストリームと同様にドライバーズミニバンの王道。この車があったからこそ乗り換えた人もいるだろうし、このモデルが出たからこそ、ハイトなミニバンをチョイスした人もいるでしょう。このモデルがある意味で、境目ともいえるのではないでしょうか?このモデルの後期の頃からだんだんとドライバーズミニバンの販売台数に陰りが見えてきましたし、ホンダ自体もどんな車が市場に求められているのか迷い始めたのではないでしょうか?でも、この車、「黒」が多かったあ…。
スバル BL/BP レガシィ
欧州市場への対応、衝突安全性能向上のため、ボディの全幅を先代より35mm増やしている。これにより、3代目まで5ナンバーサイズを維持してきたボディは、3ナンバーサイズとなった。このサイズ拡幅とともに先代に比し質感やスマートさを増した内外装のデザイン処理、ATの5速化等によって、プレミアム性をより一層高めたモデルへと進化した。また、今回のフルモデルチェンジで、先代との共用は20%しか無い。
このモデルより生産が日本とアメリカの2ヵ国体制となる。ボディ剛性の向上、安全装備の充実、ターボ車および6気筒車のATの5速化を図りながら、アルミニウム等の軽量パーツや高張力鋼板を各所に導入しながら十二分に考えられた設計により、先代と比してグレードによっては100kg近くの軽量化を達成している。通常は衝突安全性や車体剛性向上のために重量が増える傾向にあるが、3ナンバー化によって対衝突設計の自由度が高まったことなどから、安全性を向上させながらも軽量化を実現した。また、車体幅を増やした事で前輪舵角がより確保できるようになったため、最小回転半径は5.6m(BE/BH型)から5.4mに小さくなり、取り回しは逆に向上している面もある。 2003-2004日本カー・オブ・ザ・イヤー(日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会主催)を受賞。富士重工製車種としては初めての受賞だった。個人的には遠藤憲一氏がナレーターとして出演、そして「誕生から16年。世界を走り続けたレガシィを祝福するために、あの男が帰ってきた」と初代のCMに出演していたブルース・ウィリスが出てくるあのCMがかっこよすぎてたまりません。
さて、今回も5年分をふりかえりましたが、やはりRVブームが継続されていて主流を占めていました。しかし、各メーカーの中でそれなりに抵抗はしていたのも事実です。しかし、試乗はやはり実用性重視とする車に動いてたと言えます。まだこの頃はスタイリッシュという車が多いのですけど…。後15年の様子はまだ後日…。
Posted at 2019/04/16 22:16:21 | |
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