世の中は「コロナ」一色でなかなか今後が見えない状態。
そんな中であちこちで聞こえてきたのは「トヨタコロナ」である。
自分にとってコロナというと当時の40代ぐらいの既婚男性が乗っている車のイメージがあった。
小さい頃のコロナというと2灯角目ライトのフロントビューだった。しかし、何となくタクシーのイメージが強かった。むしろ2ドアクーペの方がイメージが強く007のロジャームーアがイメージキャラクターだった。
コロナがファミリー的なイメージだったのはやはり、当時のブルーバードの方が派手で、同じ平面的なデザインでも洗練されていたからだろう。
次に自分のコロナの記憶はFF化されたコロナで、職場の先輩が大事に大事に乗っていた車だった。
平面基調のデザインは斬新な感じであったが…この時も沢田研二のCM のブルーバードの方がかっこよさを感じていた。
そういう意味ではまじめなセダンでまじめなユーザーという、「車にあまり興味を持ってないがカローラより上級の車が欲しい」という人向けのようなイメージがあった。
でも、コロナってすごいのは実はいろいろな派生車種や姉妹車を出している。
代表的なのはマークⅡ、5ドアのSF、クーペ、さらにはFFになってからはカリーナ、セリカ、カリーナEDやカルディナといったモデルがある。
80年代はコロナのポジションはいろいろな車の形態がDebutしたことを考えるとコロナはトヨタの基幹モデルだったわけだ。
だから、当時の車の雑誌ではベストセダンはどの車か?といった特集で
カローラ カリーナ コロナの3車種を比較した記事もあった。
しかし、この3車、特にコロナとカローラは非常によく似ていてオーソドックスでスタイリングでもインテリアも変わり映えがしなかった。
それに比べてスタイリングはブルーバードの方がピラーレスハードトップを採用して魅力的だった。これはきっとカリーナEDの対抗馬としてポジションだったのだろう。
しかし、90年代になると日産プリメーラが欧州的な実用セダンの流れを作ったことでコロナもそれにもれず、リアはハイデッキとなり丸みを帯びた車になった。
この時は中村雅俊氏が大学の先生の様ないでたちでCMが流れた覚えがある。
また、イメージが変わったのは当時のBTCC(イギリスツーリングカー選手権)でカリーナEという車名でカストロールのカラーリングで参戦していたからだ。
また、その後コロナEXIVがJTCC(全日本ツーリングカー選手権)にもコロナの後に参戦していたようだ。
その後「RVブーム」に押されコロナプレミオと車名を変えて、現行のプレミオとなるわけだが…。
クラウン(王冠)カローラ(花冠)、そしてコロナ(光冠)とトヨタは基幹車種に冠の名前を付けていた。さらに一時期車名の最初の文字を「C」で始まるようにしていたという話がある。センチェリー、セリカ然り、カムリ…必ずではないが、「C」で始まる車は多かった。その中、クラウンとカローラはどうにか復活したが、コロナは…カローラが昔のコロナ以上にサイズが大きくなった以上もうこのまま忘れ去られるのだろうか…。
画像はhttps://www.favcars.com/より
Posted at 2020/03/22 21:06:59 | |
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