ルマン24時間レースといえば、「栄光のルマン」「ミシェル・ヴァイヨン」に引き続いて3本目の映画である。
この映画、全て事実をもとに作成されているので、映画の結末がどうなるかは興味のある方はお調べいただきたい。
車好きが見れば、ところどころに「うん」「うん」と頷けるようなパーツの名前やチューンの仕方が出てくるので、「おお、なるほどね」と思いながら見ることができた。
ただ、「ワイルドスピード」のようなスリルやカーチェイスはない。むしろ、フォードという巨大企業のビジネスとキャロル・シェルビー(マットディモン)とケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)の情熱の物語といってよいと思う。
キャロル・シェルビーはご存知の方も多いと思うがACコブラを開発した元レーサーである。そして、ケン・マイルズはシェルビーが起用したフォードGT40のテストドライバーの一人であり、1966年のルマンで表彰台に上ったドライバーでもある。
この作品は、シェルビーとマイルズの視点からどのようにしてGT40でルマンを初優勝するまでの物語だ。
マニアックな私にすれば、ヘンリーフォード2世、エンツォ・フェラーリをはじめ、リーアイアコッカなど、当時のアメリカBIG3の有名人らが絡んでくる。なぜ、フェラーリがフィアットの傘下になったか、フォードがなぜルマンに参戦したかなどの伏線が、私には面白く思えた。
やはり、圧巻は、レースシーンだ。車の低い位置からの前走車を追っていたり、コーナーでのシフトとアクセルの操作はついつい自分もその気持ちなってしまった。従って153分という結構長い映画であったが、退屈することなく見ることができた。
しかし、である。この映画フォードというアメリカ企業だからハリウッドで製作されたが、日本にだって同じルマンで映画ができるようなノンフィクションの物語はあるはずだ。
「トップガン」が放映されたときにすぐに「BESTGUY」が制作されたように、ちょうど100周年を迎えるマツダを讃えて映画にしてほしいものである。
追記
先ほど、1966年当時のルマンの動画を見つけたので付け加えたいと思う。スタート時のアクシデントも一部事実であることがわかる。
最終ゴールのシーンはどうも演出があったかな…。
Posted at 2020/01/13 02:06:33 | |
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