トレーサーは現在2セット目のタイヤで、純正装着のダンロップからややスポーツに寄せた「ダンロップロードスポーツ2」を装着しております。現状で特に不満はないのですが、折角なのでカテゴリーは変えずに銘柄だけ変えて経験値を積もうかと考えています。
不満はないと言いましたが、次期タイヤにできるならば少しだけ上乗せしたいのは、「ライフ」と「悪舗装路での走破性(縦溝)」です。現在のタイヤも7000km使えましたが、もうちょっとライフが欲しい。後者については、そういうところを抜けた先にこそ、意外な素晴らしい眺望が開けることが多いので欲しいのです。でも、絶対グリップを失うのはイヤなので、カテゴリーは変えずにトレッドパターンに注目して選びたいと思います。
タイヤショップなどに数軒ヒアリングしてみた結果、このような選択肢が。
①Bridgistone S22
②micherin POWER5
③pirelli rossoⅢ
番外
④pirelli rossoⅡ
⑤dunlop α-14
どのショップでも、⑤の評判が高い。けどカテゴリーとしてはちょいアッパー。
国産バイクだし、「外国かぶれじゃねーぞ!日本男児だコノヤロー!」的な心持もあって①にも凄く魅かれる。
ただ、どちらもトレッドパターンがあっさりしていて、どちらかというと横グリップ重視の刻み方。今回は縦グリップも欲しいというテーマがあるので、減点。
慣れ親しんだメーカーであるpirelliの③、トレッドパターンもなかなか宜しく、価格差もほぼ皆無。
ふと隣の棚を見ると、型遅れの④が在庫処分価格!でももう4~5年前の設計タイヤなので、沈思黙考…。
今回タイヤに求めているのは、ハイグリップハイエンドタイヤではなく、そこそこの性能と価格(≒ライフ)なので、型遅れでも構わないのじゃないか?最新の時流に乗れないというデメリットはあるけど、よくよく考えたらそれって求めてる要素じゃないし、むしろ型遅れで毎回繋いでいけば、とにかくコストパフォーマンスを上げていける。信頼できるトラコンABSがあるというメリットをこういう観点で利用するのもアリじゃないか?
という訳で、番外から一気に本命に浮上しました。
ただ、どうも脳裏をかすめ続けるのは②。「ケース剛性がしなやかであるというmichelin特有、独特の個性」、体重の重い自分にとっては、それはマイナスに働くように思えて、どうも食指が伸びないのですが、でもこの個性、体感してみないと分からないかも…とも思います。ひょっとしたら逆にどハマりするかも?
トレッドパターンを見ても、まるでブロックタイヤのような彫りの深さで、今回求めている若干の悪路走破性も高そう…。
「よし!何事も経験だ!michelinにしてみよう!」
そして更に貧乏性が出てきて、やはり型遅れの
power3を選択(笑)
前回交換時はディーラーにお願いしましたが、今回はタイヤ専門店にお願いしてみました。価格も持ち込みにちょい上乗せ程度で済みますし、ピットの横で作業を眺められるのですがそれがとても丁寧!
ジャッキアップなどの重要ポイントでは必ず声出し確認するし、素人ならホイールの左右側面に移動して作業するところ、できるだけ移動距離をなくすためにホイール正面に位置したまま手を伸ばして挟むようにして作業をされていました。さすが専門プロです。
極めつけは、完了後スタッフ2名で作業全項目の再確認。きちんとチェックシートを用いて確認し、そのチェックシートは顧客に手渡されます。タイヤ交換ついでに目に入る部分(例えばチェーンやスプロケット、ブレーキパッド残量など)も安全点検をサービスしてくれます。素晴らしい!
そして肝心の感想ですが、慣らし中ながらも「しなやかであることのデメリット」は全く感じません。フロントがギャップを越える時やアクセルオフの際にむしろストロークが減っていて好感触なのですが、タイヤ側で大半を吸収してくれているのでしょう。
取り回しの際は路面との抵抗が少ないようでハンドルが軽いのですが、バンクさせた際には全然ステアが切れてこない。でもリヤは物凄く寝たがる(タイヤ特性ではなく、すり減った旧タイヤとの比較感覚だと思う)ので、前後ねじれを感じる違和感があります。積極的にステア操作する必要があるのかも。
話は逸れますが、交換作業中にショップで見かけたROAD5のプロモが面白かった↓
サイプ断面ですが、内部にポケットがあって逆テーパー構造なため摩耗後も排水性が落ちないという解説。アイデアですね~!
つられて他の動画も探してみたら、なんと国内では考えられない比較動画を、メーカーが作るという凄さ!
不正にならないように店舗で購入したり、テストライダーには銘柄を見せずに乗らせたり、第三者機関にサーベイさせたりと、非常に客観性が高い。
まあどこまでいっても真偽は定かではないですが、一定の説得力があって、
「michelinはしなやか」だとか「そのデメリットが~…」などというのはひょっとしたら都市伝説に過ぎないのかもしれないと、先述の乗車経験も合わせて思った次第です。
とにかく、タイヤインプレはプロやライターでない限りは新品比較できず、あくまでも旧・使い古しタイヤとの比較になるので難しいですが、精一杯初michelinを堪能したいと思います。
堪能しすぎた旧タイヤは、バーンナウトしたかのようにハゲてしまいましたが…(笑)
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TRACER900-GT | 日記
Posted at
2020/08/09 12:07:14