玄海原発７年ぶり再稼働するも、1週間で停止

９万年前に阿蘇山の破局的噴火が起きた。

洪積世と呼ばれた中期旧石器時代の話であるが、このときの火砕流は鹿児島県を除く九州全県と山口県に達したそうだ。


佐賀県玄海町の九州電力玄海原発３号機（手前）と４号機＝２３日午前

１３０キロ離れ、豊後水道を挟んだ四国電力伊方原発はこういう理由で運転を差し止められた。今般の玄海原発差し止め訴訟もそれが争点となった。

だが、この突飛な理論が通用するのは一度だけのようだ。

３月２１日

再稼働目前の玄海原発３・４号機、差し止め認めず　佐賀地裁仮処分決定

そして、玄海原発は再稼働を果たした。
３号機は震災前から定期検査で停止中だったため、７年３ヶ月ぶりのことである。

３月２４日

玄海原発３号機７年３カ月ぶり再稼働タブーなきエネルギー議論を

玄海原発３号機が再稼働　厳格基準下で５原発７基目　九電、料金は据え置き

玄海３号機が発送電再開　フル稼働は４月５日以降　佐賀

【主張】

玄海原発再稼働　７年の空白は無視できぬ

重要なのは、玄海原発３号機はプルサーマル発電を行う点だ。
核燃料リサイクルを担う意義は大きい。

だが、再稼働後１週間で、蒸気漏れのトラブルをおこし停止した。

それ見たことか、福島第一原発の爆発事故と同じと、反対派の市民団体が騒いでいるようだ。
どこの市民なのか知らぬが、福島第一も水蒸気爆発で原子炉が爆発した訳ではないし、玄海原発も冷却水などが循環する原子炉の外にある施設の配管の１ヶ所だ。

４月３日

玄海３号機　配管雨水で腐食か
蒸気漏れ問題　１５本交換へ

やはり、長期停止のツケは大きかったようだ。

４月５日

「年１回でも運転していれば乾いていた」規制委員長　保温材による腐食が原因　玄海原発蒸気漏れ

原子力規制委員会の更田（ふけた）豊志委員長は４日の定例会見で、九州電力玄海原発３号機（佐賀県玄海町）で起きた配管蒸気漏れが、雨水を吸った保温材による腐食が原因とみられることについて

年１回でも運転していれば、暖まって乾いていた。
７年間にわたって冷たい状態にあり、連続してぬれているのは設計者の想定を超えていたのではないか。
個人的には、このトラブルは予想しがたいという感想は持っている

と述べ、長期間の運転停止がトラブルの遠因となったとの見方を示した。

九電によると、配管は屋外に設置され、ケイ酸カルシウムの保温材と、亜鉛を塗った鉄板で覆われていた。蒸気漏れ後の点検で配管には直径約１センチの穴と変色、さびが確認され、保温材も茶色く変色していた。

まぁ、原因がわかったが、ちょっとお粗末だったね。海沿いで潮風もふくだろうし、ステン管にした方がいいのではと思ってしまうが。

いずれにせよ、これを教訓にしっかり運営してもらいたいものだ。