
今回は恐ろしい事になった・・・。
毎年恒例の走り納め会を今年も開催しましたが、若手と言う若手の殆どが不参加に丸印。
やれ出張(仕事じゃ仕方ないだろ)だ、やれ耐久レース(これも仕方がないかな)だ、やれ自分の結婚式(これで来てたら人として…)だとか、どいつもこいつも忙しそうである。
師走ですからね・・・当然と言えば当然なのだが、割と暇だったオッサンばかりが残ってしまった。
余りにも皆して不参加不参加となったので、初めは台数的に開催を取りやめにしようかなと思ったりもしたんですが・・・
そもそも人をいっぱい集めたくてやる訳ではないですし、一人でも二人でも一緒に走りたい!って思ってくれているひとが居る時点でやっぱり中止には出来ないね。
こうしてやるようになってから10年近く経つ峠の運動会ですが、確かに発案や主催は自分ではあるものの、ヲレなんか普段忙しいとなかなか腰を上げないからね。
「そろそろやらないんですか?」「何時ですか?」なんてね、結構周りが焚きつける訳。
特にレーサーとかがね、相変わらずなんだよな。
ヲレが忘れてる様な事をアラート機能のように知らせてくる。
もう〇日本のドライバーとして走ってるんだから、そっちに専念してればいいのによ、
やれ運動会はまだか。やれ走り納め会はまだか。雪の出動はまだかと・・
レーシングスピリットの権化のような男です。
そして、どうするいつやる?という答申をクネに持っていき、イベントが確定する。
影のディーラーはクネなのである。
ヲレなんかひとりじゃ何にも決められない雇われ店長みたいなもんである。
自分などは、忙しかったりぼんやりしていたり・・・時間の使い方が下手なので、
そうやって役割分担していかないと何も進まないのだ。
まぁでも、そういうのは正直助かりますし、嬉しくもある。
ヲレだって仕事に子育てにと忙殺されているだけで、やっぱ走りたいのは変わらない。
大人になると、辞めた訳じゃなくてもね、
忙しくてやらなくなってしまった事からどんどん疎遠になっていく。
やりたいやりたいと思いつつ、結局やらなくなってしまった事がどれだけあるだろうか。
ホントはガッツリ系の登山だってやりたいしさ、友人たちとキャンプに行ったりしたい。
本格的な写真撮影の旅にだって出たい。
でもね、正直今はそんな時間はない。
ホントにないんだ。
10月に買ってきた漫画本一冊読み終わってない。
人生には優先順位ってものがあるからそれは仕方がない事なんだけど、やっぱりそれは寂しい。
ひとりでコツコツ続けていくだけなら、自分の趣味として辞めるも何もないだろうけど、クルマの事だけはね…
どうも独りでやろうって気にならない。
クルマ趣味を究極の自己満足と言う人も多いけど、
ヲレは逆に究極のコミュニケーションツールだと思うんだ。
誰かと競うから面白い。
誰かと比べるから面白い。
誰かと一緒にバカやれるから面白いんだ。
クルマが好きだからやってるんじゃなくて、
誰かと一緒になって遊べるからクルマを趣味にしているのかも知れない。
整備や修理に関しては、一人で黙々と仕事をしているなと感じるだけで面白くも何ともない。
趣味ではないのだ。

今回の走り納め会。
ヲレやクネ、レーサーは言うに及ばずだけど、今や日本のトップカテゴリーを走るyuu君も都合がついて自分のフォレスターの車検を取って参加してくれた。
yuu君と一緒に走るのは久しぶりである。(3年前の茂原サーキット以来かなぁ。)

ホームでのトップグループを未だに守り続けてくれているイノッチもVABが間に合ったという事で嬉々として参加。(修理かと思ったら車両入れ替えだったw)
出張で10年近く不在だった白猪さんも関東に帰ってきたようで、以前と変わらない
1シリーズのM130iで参加してくれました。(Mのバッヂ貼ってなかったっけ?)
ここの所なかなか都合が合わなかったHIKO君の34Rも久々参戦。
誰もかれもが10年来の走り仲間で、
一番若手がレーサーという・・・というしびれる構図です。
あとはみかん率いる富士宮軍団w
何だかんだで最後には14~5人からが集まりました。
兎にも角にもエキスパート運動会と化した2018年の走り納め会。
前回は事故車両まで出してしまった事もあり、安全性には特に留意するべきですが・・・峠での自己管理を20年から続けてきているような猛者ばかりですので、口頭での啓発は特に必要なさそうです。
それよりも、SNS投稿への告発を発端としたドリフトや最高速アタック動画の摘発などが取沙汰されるようになってきました。
当局の取り締まりも年々サイバー化が進んでおり、どこから尻尾を掴まれるか判らない始末。
一人ひとりに参加不参加の確認を取るのが面倒な為、以前は待ってたような奴だけが判るように「今週やるよ」みたいにつぶやきを入れて、自分で参加申し込みをしてくるように仕向けていたのですが・・・
「お前のブログを日に3000からの人間が見てるんだから、つぶやくのは頼むから勘弁してくれ」とクネからのクレーム。
うーむ、いよいよそういうのはマズイのか。
やっぱり一人ひとりに連絡を取るしかないのかね・・・
ブログ書くヒマもないのに・・・
とにかく、自分も参加したいんです~って方が居たら歓迎しますので自分に直接連絡くださいね。
(若手の発掘が急務になっていますw)
まぁ、そんな感じで9台集合の7台スタート。
(この集合に顔出しだけって組が一定数居るw)
ホーム本線が台風による土砂崩れで長らく通行止めになっている。
通行止めになってから初めて来たのだが、聞いてる区間であれば昔よく走った道で迂回できそうだ。
もはや、たまにしか走らないヲレが先頭走るのはちょっと違うと思うんだけど、他の連中じゃ道も判らないというので、仕方ないので引っ張るか。。
後ろから来るのはレーサーに猪さんに、yuuくんに…
名うての馬鹿ばっかりです。
たまにはっと我に帰って思うんだ。
何で日本でも指折りの変態共の取り纏めをしてるんだろうと。
恐らくストリートでは(でも)全日本クラスのスピード域になっています。
この連中より速く走ってる奴等なんて居る訳ない・・・正直そう思ってしまいます。
(勿論速い奴なんて幾らでもいるんでしょうが、出てきませんw)
関東エリアの峠って、全国的に見ても屈指のテクニシャンが生息しています。
まぁ、田舎の方と比べて走り屋の絶対数が単純に多いからね、更にその中での生え抜きが各々のコースでトップグループを形成していく訳です。
D志にY峠、Mヶ瀬北岸をはじめとして、聖地天下の剣に至るまで、それぞれのコースでの強烈なヒエラルキーの頂点に君臨したほんの一握りを、自分の粋な計らいで集めたという所です。
集めたというより、集まってきてしまったという表現が正しい。
ジョジョ的に言うと

と言った感じかな。
類は友を呼ぶといえば単純だけど、
不思議と同じくらいの馬鹿が勝手に集まってきてしまうんです。
1.5トンもある鉄の塊を、あんな速度領域で手足のように自在に操りながら速さを競っていく。
そんなのは殆ど超能力ですよ。
もはやスタンド使いですw
スタンド使いの一群を引き連れた雇われ店長が、迂回路の峠道を引率していきます。
狭い、急勾配、道悪いの三拍子揃った酷道、
砂埃を上げ、時折大きなスライドを許しながら一行は本線復帰を目指します。
しかし、こんなに狭かったかな・・・と思ったけど、
考えてみれば、ここをよく使っていたのはまだハチロクに乗っていた頃だ。
砂利を蹴っ飛ばしながら走り回り、ブンブン振り回し過ぎてリヤバンパーがヒットした資材置き場の入り口の門柱もそのままだった。
もう20年くらい前のことかも知れない。
懐かしいなぁ・・・あの頃は闇雲に走り回っていたな。
そして20年後の今、スタンド使い達を引き連れてまたここを走っている。
何をしてるんだヲレはww
もっともっと遠回りをして山深い山岳路を行くルートもあるんですが、出発が遅れたことで聖地合流のみかん達を待たせてしまうのも悪いと思い、土砂崩れ区間のすぐ先に出るルートにて本線復帰。
前走車も対向車もほぼほぼ居ないD後半のハイスピードセクションを、久しぶりに全力で駆け抜けました。
久々の8千回転シフトでエンジンが壊れちゃうかと思ったぜw
しかし、晩秋のホームは気温的に良い感じ。
水温は90度で安定。
油温は最高で105度。
エンジンオイルだけはバイク用の10W‐50で替えてきたので油圧もばっちりです。
平成10年車のヲレのGC8。
GDBとGRBとVABと・・・4世代のスバルが繋がって走る不思議。
何なんだろうな、富士重工のクルマってのは。
長い事インプレッサというクルマに乗ってはいるけれど、実はヲレはスバリストでも何でもない。
スバリストって何だよキモイよって思ってる位です。
その昔、たまたま運転させてもらったGC8の操縦感が、”自分の求めているそれに近かった”という事がきっかけで乗り換えに至ったというだけのことで、たまたま大きな事故もしなかったので15年も乗っている。
完全なFR党員だったヲレが乗り換えてもいいと思う位、運転している時の神経細胞とのリンク感が優秀だったのがインプレッサだったんだ。
ただ、それを除けば、大事な所がやたらと壊れる2級の工業製品という所。
エンジンが壊れる、デフが壊れる、ハブがすぐダメになる。
コンポーネンツの構成や理想論はとてもいいけれど、耐久性などが追い付いていないという印象です。
ハチロクなんか10年近く乗って死ぬほどブチ回したけれど、一度もエンジンとかデフが飛んだ何てことはなかった。
トヨタが、有り合わせの部品の寄せ集めでついでに作ったパチモンのスポーツカーでしたが、全幅の信頼を置いて本気で走れる素晴らしいマシンでしたからね。
GC8はあれもこれも直ぐに壊れた。
そんな20年前の未完成を、あれも直しこれも直し再び壊れないように対策をしたりして、今もこうして走っている。
取り敢えず何とかなってるなと言う感じ。
まぁ、VABとかGRBとかと張るのは正直キツいですが、根性とテクで結構いい所まで持って行けてるのは軽さと言う武器があるからでしょう。
それ以外は何も勝ってないw
ハチロクから乗り換えたばかりの頃は、未来の戦闘機かと思えたGC8インプレッサ。
そのミライももう20年も更新されてしまったのか。
GDBで壊れないエンジンと高剛性ボディが与えられ、GRBでハイパワーエンジンと頑丈なハブ、マルチリンクサスペンションを奢り、VABでは遂に標準で6ポッドのブレンボブレーキが入り、見た目もかなりカッコよくなったw
ヲレのGCなどブレンボ分の価値もなさそうであるw
それでもね、走ってみるとそれ程差がつかなかったりする訳。
結局、4つのタイヤが付いている乗り物が峠と言う道路で出来る事の限界点にとっくの昔にに到達してしまっているという事だ。
道路の道幅は変わらないからね。
あとは、タイヤとマージンの取り方の差であって、一般公道であることを考えるとこれ以上は行けない・・・そういう臨界に達していると思う。
テクニックやマシンにある程度差はあっても、既にみんなで天井裏をツンツンしているだけなのである。
だから、今回猪さんのVABのクラッシュの話を聞いていてビビった。
この歳になって、まだ刺すかもしれないような攻め方をしているんだなと言う事に。
単純にスゲエなと思った。
たまに刺すのはもうしょうがねえみたいなノリは、ヲレが20代前半位の頃の話である。
あの頃の様な熱いスピリットを久々に思い起こし、それをいまだにに持ち合わせているんだという事にビビったのだ。
みんなでツンツンしている天井裏を、我慢できずに突き破ろうとしているのである。
レーサーやyuu君は公道でそれをするのを素直に諦め、舞台をクローズドに移しているだけだ。
それを峠でやる。
これは勝てないな・・・そう思いましたw
長くなったので後編に続きます。