先月エッセが車検から戻ってきたものの不具合が発生してまともに乗ることができず、別の整備工場へ預けて調査してもらうとブログで報告しました。
改めてそれまでの簡単な流れと、その後の状況を報告したいと思います。
●2月19日
エッセの車検が3月21日までだったため、車検の手配をしました。
クラッチの繋がりがマイルド過ぎて前々から何とかしたいと思っていましたが、コペンのクラッチがそのまま流用でき、ちょっとした強化品となるとのことだったのでそれに交換する事を考えました。
そこで純正よりも安い、他社の純正相当品を使う事にしました。
EXEDYのクラッチキットでカバー、ディスク、レリーズベアリングの3点セットです。
ただ純正相当品とは言え、他車種からの流用。
これまで点検整備は勤務先のグループ会社の整備工場へお願いしてましたが断られる可能性が高かったため、以前別の車でお世話になっていた整備工場(以降A工場)へお願いすることにしました。
この日車検の予約のつもりで行ったものの、代車があるのでそのまま置いていってくださいとの事でそのまま預けてきました。
なおその際同時に、
以前自分でやろうとして断念した後ろ側のエンジンマウント交換も一緒に依頼しました。
●3月11日
いつになったら終わるのかとやきもきしていましたが、3週間近く経ってようやく終わったとの連絡がありました。
連絡をもらったその日のうちに引き取りに行きましたが、帰ろうと動かし始めた直後からクラッチミート時にカタカタと異音が。
いったんそのまま帰ったものの、請求書の内容に納得いかないところがあったため、翌日再度訪問し請求書と異音について話をしました。
請求金額については調整されましたが、異音については様子を見てほしいと言われそのまま帰りました。
●3月14日
結局異音がどんどんひどくなり、とても安心して乗っていられない状況となってしまいました。
A工場はとにかく時間がかかるのと請求書の件で信用できなくなってきていたので、元々点検整備をしてもらっていたグループ会社の整備工場(以降B工場)へ対応を依頼しました。
その場で見てくれましたが、クラッチミートの際エンジンが異常に大きく振動しているとの事でした。
エンジンマウントの劣化が疑われましたがまだ交換して1年も経っておらず、実際に確認してもらったところ問題ないとの事でした。
3月は車検や点検が多いのでしばらく待ってほしいとの事でしたが、そのまま車を預けました。
●4月8日
もう4月に入っているのに一向に作業をしてくれる気配がないので車を持ち帰り、自分でできる事をやる事にしました。
エンジンの振動についてはノックピンが取り付けられていない可能性があるとアドバイスをいただいていましたので、とりあえずそれだけでも確認してみる事にしました。
とはいえミッションとエンジンを切り離さないと確認ができないので、初めてミッション降ろしを行いました。
ノックピンを確認するだけなら完全にミッションを降ろす必要はないと考え、ドライブシャフトの取り外しは行いませんでした。
確認したところノックピンは2ヶ所とも入っており、その点については問題ありませんでした。
一部ボルトが間違っていたり、ストラットとナックルの締め付けが少々緩かったりしましたが、振動に繋がる原因は特定できませんでした。
もう1回組み直しましたが振動はやはり消えませんでした。
週が明けてB工場に状況を報告しましたが、翌週には対応できると思いますとの事で再び待つことにしました。
●4月23日
結局B工場からは連絡はなく、また自分でできることをやりました。
前回ミッションを外した時に気になったのはフライホイールの錆でした。
あれだけ錆びててもし錆を落とさずに組んだとしたら、錆を噛んでクラッチカバーがきちんと組み付けられていないのではないかと。
実はB工場の方には事前に新品のフライホイールを発注していたのですが、前日確認したところ手配していなかったとの事。
自分としては何度もばらすのは大変なので、可能性があるものはもう新品交換するつもりでいたのですが…
仕方がないのでフライホイールの新品交換はあきらめてミッションを再び降ろしました。
今回はドライブシャフトも外して完全にミッションを降ろしました。
それではクラッチカバーを外してみます。
外したカバーとディスク。
それではフライホイールを見てみます。
フライホイールは特に清掃せずに組み付けを行ったようですね。
ただクラッチカバーがあたる部分は錆びていないので、問題はなさそうな気もします。
取り付けボルトも特に緩んでいませんでした。
ただ気になったのは…
フライホイールとディスクは外周の一部しか当たっていませんでした。
これ、実は予想していたのですが、コペン用のクラッチディスクはエッセ用より直径が10mm大きいらしいのです。
当然フライホイールも摩耗しますので、これまでディスクが当たっていた部分は薄くなっているんですよね。
なので外周5mm分は摩耗していないので厚みがあり、そこしか当たらなくなる。
実際クラッチディスクのフェーシング部分にあったメーカーロゴは、カバー側は消えてフライホイール側はまだ残っていました。
この事からもフライホイールは新品に交換した方が良かったのではないかと思いますが、ないものはないので現状のもので対応する事にします。
カバーが当たる外周部分はワイヤーブラシで汚れを落としました。
またディスクが当たる部分はサンドペーパーをかけてみましたが、これはちゃんと研磨しないとダメなような気がします。
カバーとディスクを取り付けました。
全て組み直して試走してみましたが、結局全然変化はありませんでした。
週が明けてからB工場に報告しましたが、そこまでやって変化がないならうちも分からないとサジを投げられてしまいました。
1ヶ月以上何もしてくれずにそれはないだろうと思いましたが、これまでがこれまでなのでこれ以上頼んだところで無駄と判断しました。
本日原因が少しでもわかればと動画撮影しました。
リジットラックに上げて1速または後退にギアを入れてクラッチを繋げています。
慎重にゆっくりクラッチを繋げれば振動は出ませんが、ちょっとでもラフに繋げると振動がでます。
S2000でも同じ事をやった事がありますが、こんな振動が出たことはありません。
もし原因としてここが疑われるといったところがあればコメントを頂けると嬉しいです。
果たしてエッセはまともに走れるようになるのだろうか…