今年の桜は、多雨により短命ですね。
愛娘もいよいよ小学校に入学です。
普段からきっちりとコミュニケーションを重ねていますが、この節目に、ほんの少し印象的な想い出を彼女に残してあげたいと思いました。
なんのことはありません。近所のパン屋さんに二人で買い物に出かけるだけです。
前夜寝かしつける際に、
「明日の朝、まだ寝ているママと弟はそっとしておいて、パパと二人で散歩しながらパン屋さんに行こうね。天気予報は雨模様だけど、お気に入りの長靴とレインコートを着て行こう」
と耳に入れておきました。
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パン屋さんまで、子供の歩調に合わせて歩きます。川沿いの桜並木をゆっくりと。
桜はどちらかというと“陽”のイメージですが、雨に濡れ落ちるそれを愛でるという、日本的な侘び寂びを味わいましょう。
花びらが土手にも無数に散っています。
道すがらにある草花を指差し、娘の視野を広げてあげます。すると彼女も徐々に自分で発見を増やしていきます。
娘:「お花が綺麗だから、ママに持って帰ってあげよう!」
私:「いい事言うねぇ!そうしよう」
娘は、桜の木にごめんねを言いながら、小さく枝を折りました。
娘:「枯れないように雨にさらしながら持って帰るね」
私:「お花が水を飲むんじゃなくて、根っこから幹、枝を通して水がお花まで届くんだよ」
そう聞くと娘は持っていた枝をクルッと…
なんか上手く表現できないけど、とにかく愛おしい。
帰宅してママと弟を起こし、買ってきたパンを皆で食べました。
娘は道中の様子を楽しそうに語っていました。
彼女に何が残ったかは分かりません。意図して残せるものでもないと思います。
いつしか彼女が、この日のささやかな父と娘の散歩を想い出し、温かな何かを感じてくれる事があれば…
Posted at 2015/04/11 22:57:44 | |
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