ロシア、遠のく対米融和

日本がロシアと北方領土交渉をしようとすれば、オバマ政権はたびたび圧力をかけて阻止してきた。

既に終わったことだが、当然、この露骨な嫌露政策は支持できるものではなかったな。


時は、トランプ大統領の政権に変わり、対ロシア制裁解除など融和政策を取るのではないかという不安が囁かれていた。
アメリカとロシアという大国同士が手を組んだら、日本の対露経済支援等は無力化されてしまい、北方領土交渉の足枷となることが懸念された。

だが、どうやら大丈夫そうだ。
最近になって、トランプ政権からロシアに対する厳しいが発言が相次いでいる。

２月２７日

露、遠のく対米融和

露、消える陶酔　米と対峙の構え　トランプ政権から相次ぐ強硬発言　「取引」期待一転、軍拡競争も

アメリカとロシアが衝突するのも、親密すぎるのもどちらも危ない。

ロシアは、オホーツク海には米国全土を射程に収める弾道ミサイル搭載原子力潜水艦（ＳＳＢＮ）が常駐しており、１８７５年（明治８年）の樺太・千島交換条約の頃にはわからなかったが（のちにスターリンが気づく）、千島列島を重要視して海峡防衛を強化している。

そして、先日のトランプ大統領の防衛費大幅増強宣言を受けて、プーチンがこのまま大人しくしているとは到底思えない。

今後どうなるのかよくわからないが、もう、我が国も北方領土でのロシアとの共同経済活動などは考え直した方がよさそうだ。