この日は都内にほんの少しだけ用事がありました。そのまま帰宅するのはもったいないので池袋アムラックスへランドクルーザープラドを乗りに行くと、予約でいっぱいとのことです。
そこで帰宅するのはどうにももったいないと、東武越生線には乗ったことがないことを思い出し、そのまま東武東上線の急行電車に乗りました。坂戸駅はもう少し遠かったような記憶があったのですが、川越のすぐ先なんですね。そこからすぐに発車する越生線に乗って、終点の越生まで行きました。単線ですが、すれ違いの電車との交換もスムーズで、ストレスなく越生まで行くことが出来ました。越生はこれはまた住宅と畑が混在する地域で、思いのほかにぎわって(?)いました。
そこから引き返すのはもったいないので、八高線で寄居まで行きます。寄居からは秩父鉄道で羽生を目指します。この秩父鉄道、観光用としてSLを走らせているのですが、SLが走るとはいっても乗るのは客車です。(ちょっとひねくれた考え方ですが)それよりも価値があるのは、写真にもある元国鉄101系電車です。国鉄では既に引退し、後継の103系ですら関東では消滅しています。私はその昔、武蔵野線でこの101系電車に乗った事はありますが、当時は珍しい電車でもなんでもなく、昭和33年製造という銘板に驚いたくらいでした。その101系が、国鉄色リバイバルを行っており、ほどなく廃車になることも考えられます。そのため、ぜひこの機会にとばかり乗ってきました。電動機は103系よりも劣る100KW級で、歯車比も高速向きにされていると聞きました。して、加速はどんな感じか、と楽しみでした。いやあ、103系よりもずっと弱い感じの音で、加速もゆっくりでした。熊谷駅から東に向かう際に盛り土部を上るのですが、加速しないほどでした。ほー、こんなに出力が低かったのか~、と新鮮な気持ちになりました。ドアの開き方も以後の電車とは異なりました。左右の扉が非対称に開き、開くときの空気漏れ音がしません。閉まるときの空気音も103系とは違います。格好は似たような電車なのに、103系とは結構違いますね。
電車の内外も非常に郷愁を誘うものでした。電車内は秩父鉄道の方には悪いのですが、決してきれいでない感じで、その昔の電車の車内を思い出させてくれます、今度は沿線の方に申し訳ないのですが、養豚場がいくつかあり、そのたびに香ばしい香りが車内に入ってきます。また、電車に触りそうなほどの樹木があり、これまた旅行気分にさせてくれます。せいぜい1時間程度の乗車でしたが、非常に充実した電車旅行となりました。思いつきで行った短い行程でしたが、ぜひまた今度は羽生から三峰口まで乗ってみようという気分になりました。
Posted at 2009/09/27 22:57:07 | |
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