旧車趣味とクラシックカメラ

タイトル写真はまたまたペトリ。旧車趣味とクラシックカメラ趣味は非常に共通点が多いと思う。どちらも既に造っていない旧い精密機械を扱う趣味だということ。つまり部品（一台丸ごとジャンクも含めて）には定価というものがない取引であるということだ。私見ではあるが、カメラは大きさがクルマの約1/20、値段は1/200ないし1/500の規模。しかしやっていることはほぼ同じ。カメラは場所と資金面では便利な趣味である。その分台数が集まるわけだが。

自分の場合その取り組み方にはかなり違いがある。旧車趣味に関しては「師匠」「先生」「マイスター」と呼ばれるような方と早くから知り会い、教えて貰い、自分でも勉強しながら長く続けてきた。一方カメラはほとんどそういったものに頼らず、いきなりネットオークションやネット情報だけに頼ってきたわけで、当たり前のように失敗を何度もした。幸い前述のように資金規模1/200程度なので一回数千円の勉強代で済んでいるのだが。

「買った旧車がひどい整備ですぐに壊れて、騙されたぁ！」だと大変ですわな。資金的に

遊び方も人それぞれ個性が出るようです。ぴかぴかの旧車をショールームのようなガレージに収めて眺めて寛ぐ人もあれば、解体屋さんと見間違うような中古部品の山とポンコツ旧車で油まみれが楽しい人もいる。自分のクルマ趣味は後者に近いがカメラ趣味もそっち系のようである。部屋には段ボール箱の「ジャンクヤード」があり、お気に入りのカメラについては部品取りジャンクを確保している。草ぼうぼう、ハチの巣、錆びだらけということはないのが嬉しいが、厄介な敵は「カビ」である。

ふと思い立って段ボール箱を開ける。ペトリのカビ玉を出してきて夜な夜な分解。カビ取りをして組み立てると、現役使用中のレンズより綺麗になる。よって一番程度の悪いのはジャンクヤード行きの入れ替え戦。そんな感じです。

正直な話、ペトリは冗談半分でどうにか写るようにしか直していなかったのでいずれも状態は酷く悪い。それが予想外によく写ったものだから今後は整備に力を入れなければなりません。（カビ玉でも良い写真を撮れたレンズはそのままで。素人修理は弄り壊しになるので潔くプロに任せましょう）

ふと「面倒だからペトリの28ｍｍ、ミランダにつかないかなぁ、、、、」などとあたまをよぎる。エンジンスワップの魔改造。それもコンテッサにベレットのエンジンを積む様な。
フランジバックはペトリが43.5、ミランダは41.5，口径はペトリが43Φ、ミランダはM44、、、。できない事はなさそう。でもそんなの作って何になる？



こんな感じ。つけば面白いのだろうけど。



ペトリのジャンクからマウントを取り出し現物合わせ。


ペトリのブリーチロック（？）ってこんな構造。右のリングの厚さを2ミリに面研すれば無限遠が出るはずです。ただ、ボディ側にどうやって固定するかだな。カメラレンズ双方無加工で乗り切りたい、、、、。


双方無加工といえば昔こんなことを車でやりました。この時は自分のアイディアからホイールナットで問題解決、最後の最後プロに依頼したんだっけ。



今なお古い機械を使って楽しい、その侮れない性能に驚くのは、クルマならタイヤが、カメラならフイルムが進化した結果ではないだろうか。