SLの音を録り始めた頃

べた焼きアルバムのあとを追うように当時の録音テープが出てきたので日記が多少前後します。この日記にある1972年8月27日に間近でみた録音現場風景から、自分でもテープレコーダーで音を録ってみたいと思うようになりました。カセットテレコについてはそれから買ってもらったものではなく、テレビ番組の音を録るために前に買ってもらったものだと思います。オートレベルなども付いていないようなごく初期の安物ではあります。

日時を再確認すると、播但線C57三重連の前日の土曜日に一人で草津線柘植駅まで行ったのだと思います。（というか三重連はSL生録経験二日目だったのか！）もちろん駅からは徒歩。当日の写真が見つからないことから録音だけに徹していたのかもしれません。こういう記録を順に並べてみると、この年の秋まんぞく少年は毎週土日汽車を追い続けていたのがわかります。

記念すべき録音第一作はこれかな。



圧倒的な音量で音が割れていますね。
当時柘植駅には草津線と関西本線のD51がひっきりなしに通り（ただしこの一週間後には草津線はほぼ無煙化）、峠越えの補機を付けたり外したりしていました。多くのファンで賑わっていたのを思い出しました。

続いてこれ。デジタル化の時ちょっとだけ編集をしています。



駅員さんの「そこの子！土手から上がりなさい！、入っちゃダメ！！」なんて声が頻繁に聞こえます。（私は怒られていないですよ）それはカットしてみました。



のちに親父が撮ったD51614の写真。

この録音はその晩、家で再生して両親に「いい！」と言って褒められたような気がします。「カランコロン」いう機関車の音が下駄みたいな音で良い！」なんていってましたっけ。

土曜日の予行演習から翌日のC57三重連に続くわけですが、今思うのに三重連の夕方の録音が残っていないのは途中でテレコの電池が切れたのかもしれませんね、、、、、。