旧車趣味とクラシックカメラとは共通点が多いと以前書きました。車好きが嵩じてミニカー収集をするのも勿論悪くはないのですが、目の前の一個体から広がる多様な遊び方がこの両者は似ていると思います。資金規模と置き場所がコンパクトなのが良いところで、自分としては1/18のミニカー遊びのような感覚で接しています。今回ご紹介する新入りはこれ(笑)
ペトリFTEE。実はこのカメラは既に持っているペトリFTE黒と中身は同じであります。100円スタートなんですが送料は梱包料を上乗せした1100円。どっちかというと嫌いなタイプの出品方法なのでどうしようかと思ったのですが、、、、。100円だけ入れて開始価格で落札しました。実質600円くらいかな?(普段は1000円くらい入れておきます)
今回このカメラに目が留まった理由は「古いロゴのPRTRIマークの初期型シルバー」「レンズ先端が銀色のEE Petri55mmF2」「ついでにペンタックスMEのボディも付いてきた」の3点なんですが、汚いけどレンズとボディーの佇まいが似ていて、あまり転売ヤー間をグルグル回った寄せ集めではなさそうである点が決め手でした。
なんとなく農家の納屋から出てきた置き古しのコニートラック、てなイメージです。
とりあえずばっちいので新聞紙の上で観察開始です。傷はあるものの大きな凹みはなさそうです。(直せて使い始めると案外凹みは気になりますので)
裏蓋を開けるとモルト屑で大変なことになっていますが、それより問題なのはシャッターの後ろ幕が出てこない事。リボンが切れていたら私の腕ではどうにもなりませんので、外板着せ替え用部品取りに格下げです。なおフイルム室には08とありますので1970年8月製造。「万博行きてぇなぁ」とか考えながら組み立てられたのでしょう。
さて、どうしたものか
その前におまけのペンタックスME
水没品のようですのでゴミ箱行き即決なんですが、ヤフオクの写真で見てこれを外しておきたかったのです。
このジャンクにはストロボコードのキャップとかアクセサリーシューのカバーが付いていまして、これだけでも別に買えば300円くらいはするでしょうから外します。ペンタプリズムなんかも抜きたいところでしたがPentaxにはこの先ご縁はないので、、、、、、、たぶん、、、、、、きっと。
ちょっと掃除してから
温度を上げてみる(笑)。後ろ幕が先っちょだけ出てきたのでピンセットで慎重に引っ張り出し何度も空シャッターを切ってみると、少しづつだが動くようになってきた。ひょっとしてご臨終ではないかもしれない、、、、。
例によって底蓋をあけてカムシャフトの周りを掃除。綿棒に染ませた5-56を摺動部に塗布、ストーブの前で40℃くらいに温めながらひたすら空シャッターを切る。
バルブで固定してシャッター膜の溝をエアで掃除。
ミラーも戻り数回に一回はシャッターが閉じるようになりました\(^o^)/
一方のレンズの方は光学系のばらし方は知っているからサクサクと開けてカビ落とし。意外にも使えそうです。ただし自動絞りのレバーが固着しているので後日回しにしました。
動作品のFTE黒のレンズを付けてLR44電池を入れてみたら針が振れる!(嬉)EEは生きているようで明るさに反応して絞りも変化します。さらに空シャッターを切りまくる。
現在18℃の室内でこれを書いていますが、今のところ全速シャッターは作動しています。(ガレージでエスを暖気しながら黒タッチペンで墨入れしていたのだが10℃以下では再びミラーが上がったまま)
軍団の一員になれるでしょうか?続きは後日。
Posted at 2022/02/23 17:01:35 | |
トラックバック(0) |
銀塩写真 | 日記