前回の続き)スマホ機能の一つである「パノラマ撮影」のルーツがパノラマカメラであったりするのですが、私的には半世紀前に手にしたこの奇怪なカメラが興味のルーツです。今は「自分でフイルムを切り出せる技術をもった若者」に献上(笑)して手元にありませんが、古びたプリントを発見しましたのでアップします。
このカメラは私が高校生だったころ、東京出張した親父が骨董カメラ店から購入してきました。1961年発売で16mmフイルムに10mmX52mmサイズでパノラマ撮影できるカメラです。大洋光機製だったかな?Viscawide-16といいます。興味のある人は検索してください。親父のカメラコレクションの一つでしたが、「なんとしても撮った写真が見たい!」とまんぞく青年は当時考えたのでした。
映写機用の規格ではあったのですが、時すでに16mmフイルムの入手が難しく、(コダック110フイルムはコマ間にあらかじめ枠が入っており流用不可です)
ミノルタ16用のフイルムを苦労して購入し、暗室で割って、専用パトローネに詰め換えて使用。プリントも大変でしたが、当時の写真屋さんの頑張りで四つ切印画紙に焼き付けていただきました。早逝された店主Yさんに感謝です。
今回皺くちゃになったその時のプリントを発見しましたのでアップを試みました。
昭和52年プラスマイナス1年あたりの撮影で当時の高校の近所です。明るい居間でスマホカメラで撮影しで修正してみました。
以下は地元の方なら懐かしく思うはず。
解説)昭和43年に「びわこ博覧会」というのがあり、その時の建築物が科学館としてしばらく流用されていました。上の写真の茶色い建物がその一部。夏休みの受験勉強なんかここでしました。今は県立武道館が建っています。滋賀県立体育館の傍にはC57128という蒸気機関車が保存されていまして、その前でテニスに嵩じていますね。この機関車も設置場所が若干移動してるはずです。(ちなみにこの機関車は保存状態が良くC571の部品取りになっていたり、車輪が絶滅したC54の部品だったりするのですがそんなことは置いといて)琵琶湖よりの場所にはコロナマーク2のハードトップかな?
下の写真は近江大橋から膳所公園をみたところ。角には昔出光のGSとレストランがありました。
近江大橋は現在二本かかって4車線ですが当時は一本。有料でした。上の写真は歩道橋の上から撮ったもの。釣り船が写っています。フリフリの女の子は今や50歳を超えているでしょう。
下の写真は既出のもの。少し鮮明でしょうか?交差点の角には三菱GSが、パルコが建つ前は市場がありました。トラックの後ろが西部大津店。クルマは予防安全コロナとミラージュですかね?そういえばビアテラス、、、、ってありましたねぇ。
白黒のネガも出てきました。
膳所公園付近の画像を三枚。
このあたりがViscawide-16の実力というか限界というか、、、。まぁ、ヤフオクで探せば現物は1万円以下で手に入りますし、フイルム裁断機?なんかも買えば現在でも使えないことはないと思います。実際のところ当時3本撮ってギブアップしましたが、残しておいて良かった、、、、のかな?
歩道橋が今も健在なのを思い出してスマホにて本日撮影。半世紀の時間とか、便利になった機械とか、半世紀前も侮れないとか色々な事を思う初老のまんぞくでありました。参考までにこのカメラ、スマホを五台重ねたくらいのサイズです。
Posted at 2022/08/28 12:24:18 | |
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