まだ白黒写真ネタを引っ張るわけですが、そのうち車ネタへと徐々にコンバートする予定なのでもう少しお付き合いください。
さて、黄色いレンズフィルター(Y2)ですが、コレが何を意味するか?今更ですが説明してみます。

クラシックな銀枠にしました。
自分の場合、被写体は野外の風景がメインで、しかも雲塊をハッキリ出したいタイプです。ただ白黒フイルムで空を撮ると青空の部分と白い雲が見分けがつかずに真っ白に写る事があります。Y2はそれを防止する為の昔からあるポピュラーな方法でした。

Kenkoフィルターガイドブックより。ちょっと極端な例ですが。ちなみに赤だともっとハッキリします。
私は旧い機械式一眼レフが好きなので、これを装着すると当然真っ黄色になるわけですな。ファインダーを覗いた時に。
これがある意味すごく懐かしい体験になる!と言う事に実際にやってみて気がつきました。(^∇^)
なお、この写真はスマホで撮ったのですが、この後マグカップにピントが合った途端に、自動でホワイトバランスを取って綺麗な白いカップになってしまいます。だからピンボケでご紹介。
ここから話は脱線
そこであらためて気付いた事。
スマホ写真は「取り敢えず何でもかんでもデータを取り込んで、後からゆっくり作り直す」写真なんですよね。
ポートレートモードなんかこうやって後からピントを合わせる場所を移動してから絞りで被写界深度を自由自在に調整。一回きりのシャッター操作でも、容易に後から写真を作り変える事ができます(数年前の機種です。誰でもやってる事ですよね)。言わば後出しジャンケンな写真なんです。
で、なんで自分は今時銀塩やっているか?の事なんですが、銀塩はシャッターを押すまでにきちっと構図やら撮影意図やら出来上がり完成図を決めておかなければなりません。スマホの様に撮ってから加工出来ないからです。逆にそういった技術の練習になればいいな。と。景色をみて「コレは白黒が良いな!」と判る能力ですね。
でも利便性を考えるといっそカラーフイルムで撮って全部白黒に調整する、と予め決めておいて撮るとか、白黒で撮る!と決めたカットだけY2付きで撮って必ず白黒に変換する!言うのもある意味アリじゃないかなとも思い始めています。
銀塩写真遊びをするときには必ず「露出計と万能カメラが載ったスマホ」を帯同しているわけですから、もう少し気楽に撮影行為を楽しんだら良いのかな?と。
Posted at 2024/07/17 19:21:57 | |
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銀塩写真 | 日記