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まんぞくのブログ一覧

2025年11月21日 イイね!

贋作か?カメラのニコイチその4

贋作か?カメラのニコイチその4本機は現在Fuji100カラーネガを入れて試写中。快調に動いています。そろそろ最終回にしたいのですが、あとひとつだけ講釈をたれたいと思っています。それは旧車道楽やクルマのレストアなどにも通じる事なのです。つまり

出来上がったカメラを#10773Canonflex の再生!としてしまうと、これは贋作作り。CanonflexRP改と呼べばそれはカスタマイズカメラ

と言う事なのです。


どうでも良い事のようですが、このカメラが60年以上前の骨董品であり、マニアの調査趣味の対象であったりするカメラなので、オリジナルでない改造品である事を明記ないし暗示しておく必要があるのではないか?と考えています。具体的には

この凹みは修理しない。(コレは転売予防の意味も込めました。)

RPのシリアルナンバーは明記、タイムレバー(シャッターロックと誤解されていますが、コレは長時間露出用のレバーです)の無力化、それに伴いシャッターダイアルはRPのものを使用。(B-T表記ではなくBのみになります)
などを「わざと」やっています。
で、今後このカメラはRP改と呼ぶ事にします

実際の作業)
某日、2台並べて4時間くらいの手術になりました。

何が驚いたかと言ってCanonflexRPの軍艦部内部。メーカー純正の魔改造と呼ぶべき構造であった事。メインフレームが上位機種と共通であり、そこに後から無理くりコストダウンをした様な構造。プリズム交換用のレールやら溝、ネジ穴、しかも使わないのにネジ山も全てタップが切ってあると言った按配。まるで鉄道未成線を見る様な景色に唖然としました(笑)。


RPの穴にフレックスの部品を次々と移植。60年間一度も使われなかったネジ山に部品を留めていきます。
RPは元々ピント不良であったので、スクリーン周りもバラす。ここで先人のマニュアルにない事態が発生。

フレームとスクリーンの間には左右一対のコの字型の部品が共締めされているのですが、RPには各2枚、フレックスの方にはシムらしき物を含めて各4枚も入っていたのです。明らかに微調整用のシム。
弱ったなぁ。測定器具なんかないぞ。

で、考えてフレックスのシム各4枚をスクリーンごとRPに移植、レンズと高倍率ファインダーを取り付けてピントを目視で確認。

隣町の鉄塔(無限遠)を観ながらレンズのヘリコイドリングを近距離から無限遠方向にゆっくりと回す。ピントが段々合ってきて、中央のスプリットも少しずつ寄ってきます。

レンズを無限遠まで回しても、一直線に至らず(T . T)
はい!駄目ぇ!
それから薄いシムを各1枚抜いてみる
2回目は無限遠で一直線に!10メートル、2メートルも結構良さげ。
手持ちの信頼できる50mmと135mmレンズで確認。F-1とも比較。

まぁ大丈夫そうです。(ヘリコイドの目盛りで1-2ミリぐらいの誤差の筈)

やれやれ!

で、タイムレバー周りだけ移設せずに組み上げました。
1本試写して漏光などがなければ残りの革張りをして完成です。


近日中にこの景色が見られる予定なので今年はトキナー17mmf3.5で撮る予定。(写真は2024年12月9日スマホ撮影)


以上、CanonflexRP改の記事はおしまい。2025年16本目の記事でお会いしましょう!



Posted at 2025/11/21 16:40:17 | コメント(2) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記
2025年11月20日 イイね!

贋作か?カメラのニコイチその3

贋作か?カメラのニコイチその3作業中の写真マダー?的な声が聞こえて来そうですが、まだまだ引っ張ります。

実は前回の「改造マニュアル」については一年位前に見知ってはいたのですが実行に移せないでいました。その理由はと言うと

セルフタイマーレバーを交換されていないのは何故なんだろう?何か理由があるのかな?

と言う疑問があったからです。
私はキヤノンフレックスの魅力はこの妙なカタチのレバーであり、これがデザインのキモであると思っています。これが普通のレバーであれば魅力は半減、てな感じなのです。


下半分を起こして半時計方向に捻ります。多分無駄なコストと判断されてRPでは汎用品にしたのでしょう。

案の定

両方バラして取り替えようとしたら、形状が合いません。
そこで貼り革を剥がして更に分解。



結局写真の3本ネジ(上2本は皿ネジ)を緩めて丸いプレートと芯を抜くと、その奥は共通でした。部品が溢れますので本体は寝かしたままで。下のネジは巻き上げストッパーを兼ねていますので組み間違わないように。
あと2台ともセルフタイマーを巻き上げた状態で作業し、交換作業終了まで決してシャッターを押さないように!押すとあとあとややこしくなります(経験者)


無事に交換完了。やっとゴーサインを出せます。

さて、キヤノンフレックスについては最近有名写真家某氏が記事を書いておられます。そのデザインについて私とは真逆の意見です。(ケメ子というあだ名は気に入ったのですがね 笑)

これです:キャノンフレックス

なんかこの記事に苦情があったみたいです(笑)。ちなみに苦情を入れたのは僕じゃないですよ。

同じくキャノンフレックスRP

デザインの良否については好みの問題ですので構わないのですが、正直言ってキヤノンフレックスの良さはデザインしかないと思っているのでそこを貶されると辛いものがあります。

反論をひとつ

アサヒカメラの1959年の記事から。新発売のカメラを論評する記事。ここからキヤノンフレックスとNikonFの外見デザインに関する批評を抜粋

まずはキヤノンフレックス


対するNikonFはと言うと


明らかですね。NikonFのプリズムを「亡者の三角布」と斬って捨てたのは痛快であります。つまり1959年の時点ではデザインについてはキヤノンフレックスに軍配が上がると言うわけです。(^∇^)


NikonFは無骨なのが良いのです。

まだ続く)



Posted at 2025/11/20 19:10:26 | コメント(1) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記
2025年11月19日 イイね!

贋作か?カメラのニコイチその2

贋作か?カメラのニコイチその21959(昭和34年)5月、キヤノンは初めての一眼レフカメラCanonflexを発売します。この発売時期においては後年名機と呼ばれるようになる「NikonF」の発売を横目で睨んでのやや強引な見切り発車であった様で、初期故障や不具合などあり3か月で17000台を作っただけで製造終了。進化版であるR2000と廉価版のRPにバトンを渡すことになります。結果86万台製造されたNikonFに大敗、Canonの黒歴史、汚名挽回は10年後のF-1登場まで待たなくてはなりませんでした。

Nikon愛好家がこの歴史的事実を度々自慢げに書いておられるのを読めば読むほど、まんぞくのCanonflex愛は逆にどんどん高まっていくわけです(^∇^)。そして一台また一台と動かないカメラが集まってきました。確かにろくでもないカメラですが、個人時にはデザインと作りの良い楽しいカメラだと思っています。


さてCanonflexRPというのはCanonflexの後継機であり改良機であり、大幅な廉価版という位置付けです(ここ重要)。実際にRPを分解すると内部にはCanoflexやR2000と同様なファインダー脱着のレールなどが残っているそうです。

10年ほど前にそのことに気がついた方が、RPに不動フレックスの部品を組み付けて、ファインダー脱着式に改造しその手順をブログにアップされました。

これです
このサイトで2015年10月4日にアップされた「キヤノンフレックス 改造(1)(2)(3)」の3部作がそれです。

コレをプリントして詳細に検討しました。結果自分でもできそうだ!と。


革張りもおわったCanonflexRP改

続く)





Posted at 2025/11/19 15:08:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記
2025年11月17日 イイね!

贋作か?カメラのニコイチその1

贋作か?カメラのニコイチその1手持ちのジャンクカメラ2台をニコイチにして撮影可能な実用品(だと思う)を作りましたので報告します。まだ完成までに細かい手直しが残っていますが多分大丈夫です。

そもそもなんでそんな事をしたか?と言うのは少し説明しなければいけないのですが、その2台とはCanonflexRP2号機Canonflex初号機であります。

RPの方は落札した時からおかしな改造を受けており、機械としては快調だけど正確なピントが出ない(おそらくピントグラスを前オーナーが交換した時に組み間違え)。いつか修理しなければと言う個体。リンク先のレポートは広角レンズでパンフォーカスにして撮ったものです。


フレックス初号機は貴重な初期モデルであるのですが、元々状態が酷く一旦は動いたもののリボン切れ等あり修復が難しい個体。それに加えて初期モデルにはそもそも巻き上げ機構に欠陥があったようです。(この欠陥は後継廉価版のRPでは改良されている様です。)


手前の黒い頭が動かないフレックス、奥の銀の頭がピントが合わないRP

戦略としてはRPのボディと機構を使って軍艦部をフレックスの部品に置き替えてファインダー交換式であるフレックスにすると言う計画です。

続く)


Posted at 2025/11/17 22:09:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記
2025年11月14日 イイね!

2025年15本目はなんと四年越し

2025年15本目はなんと四年越しローライA110はまんぞく家生え抜きの一台。ポケットカメラ用カートリッジフイルムを使う小さなオシャレカメラです。電池液漏れ固着から素人修理復旧機。それまで温存してあったフジカラー製造最終フイルムを入れたのがを2021年3月の事、それから今日までサブカメラとして帯同こそ多数あるものの、その度1枚か2枚撮って放置。今回やっと撮り終えてキタムラに現像プリントを依頼。勿論外注でCD化もなし。10日かかって代金は現像と合わせて2200円くらいでした。



コロナ禍真っ盛りの2021年3月の京都鉄博。写真の黒ペトリはその後潰れて現在は二代目です。パソコンも先代。写したスマホも良く考えれば先代(笑)。



その時の日記。ちゃんと写っている。ちゃんと色も出た。


上のは2022年8月の醒井周辺かな.真ん中は普通に駐輪場にあったモールトン。
1番下は最後の一枚。今月1日の愛知県一宮某所(一応撮影許可貰っています)

感光して現像まで四年放ったらかしの写真が案外綺麗なのに驚いた。
フイルムも使用期限14年過ぎ以上なのに最後の写真も悪くない。

フイルムの発色はまだ生きてるみたいだし明るければピントもOK。
低い解像度はまぁ仕方がない。
冷蔵庫にあと2本未使用のがあります(笑)。

追記)
冷蔵庫で確認、なんと使用期限2011年!

修理復活は2010年!




Posted at 2025/11/14 15:14:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 銀塩写真 | 日記

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何シテル?   11/18 17:25
まんぞくです。 名前の由来は「ねこあつめ」の食いしん坊ネコキャラです。 免許を取って40年以上。旧車歴もそのくらいです。 クルマ好き少年のなれの果て。...
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