
色々と作業が溜まっていた11アルトワークス。
昨年の軽いオカマから関東大雪を経て、随分ボロっちくなってしまった。
定期的に改修はしているものの、
予算が限られているため、優先順位を決めて少しずつやっていくしかない訳だ。
パッと見はそのまま廃車置場に積み上げられてもおかしくないビジュアルだが、
この5年ほどの間に、コツコツ改修し、タイベルやエンジン周りのシール関係を換え、オルタネーターも交換、ラジエターや水回りのホース類交換、ブレーキ周り完全オーバーホール、足回りのベアリングやブッシュ類交換・・・etc
見た目だけで捨ててしまっては申し訳ない位、改修は進んでいるクルマだ。
これはもう、きちんと直していく以外選択肢はない。
オーナーは、あと10年、乗る気満々なのである。
先ずは、オカマ事件で台無しになったフォグランプのHIDを復活させ、
ついでにヘッドランプもHID化します。

バンパーを外してフォグランプユニットを取り外します。
早速中古パーツの激安復活の洗礼を受けます。
ボディーへの取り付けステーのふもとが割れちゃってますね・・・
何やらくっつけた跡があるけれど、弱かったみたいでプラプラになってました。
この修理は、自分が忙しくてやる暇がないので板金屋の先輩のところに投げたんだけど、格安を推し過ぎたか・・・
仕方ない、あとで直しておこう。

以前着けたキットは標準の汎用バーナーだったんだけど、アルトワークスのぺったんこなフォグランプだと浅くてガラスに届いてしまってとても苦労したので、今回はショートタイプを準備。
H3のハロゲンバルブより短いね。
元のブーツを上手く活かしてキセノンバーナーを取り付けします。

ランプから外した純正のハーネスをバラスト側の電力供給線と繋ぎます。
ちょうど平ギボシのオスとメスなので加工ナシで流用。
ブーツの簡単な加工だけで、あとは組み換えだけです。

ヘッドランプ側はリレー付きキットを使うので、電源はバッ直です。
付属のハーネス自体は出来上がってるので、ランプからH4バルブだけ外したら、割り込ませるだけ。
取り回しだけ、コアサポートの下を通したりして見栄えよくまとめます。

バラストはやはりここしかない。

割れていたバンパーのブラケット取り付け部も、エポキシパテでガッチリ接着。
多分振動くらいじゃ外れないと思う。

さて、点灯確認です。
これは凄まじく明るいな・・・
フォグは3000Kとかが良かったらしいが、ショートタイプは種類がなく今回は断念。
それでもこれは迷惑なくらい明るいぞ。
来月に滅多に乗らない高速道路に乗って新潟まで行くらしく、
夜間の視界不良を心配してのHID化だったんだけど、これで追い越し車線走ってたらみんな退くレベル。
フォグは普段消しておいた方が無難かもな・・・。

そして、今回のメイン。
ガッツリヒビの入った
フロントガラスの交換です。
餅は餅屋という言葉があるように、ガラスはガラス屋の仕事であって、クルマ屋の仕事ではない。
というのが自分のこれまでの考え方であって、
板金屋時代も、嵌め込みのガラス以外はガラス屋に外注に出すものであった。
費用も5~10万位掛かってしまうのは当たり前で、全てはガラス屋の胸先三寸だったのである。
しかし時代は変わった。
ネットが普及し、格安の輸入品が今日頼めば明日到着する時代である。
純正ガラスが部品だけで5万も6万するのに対して、同等かそれ以上の社外品が1万から出回っているのである。
これだけ安いのであれば、自分たちでやってみてもいいかもと思うようにはなってくる。
何事も経験だ。
などと、うっかり思ってしまったんだな・・・

どでかい箱で厳重に梱包されたガラスが届きました。
とにかく割らないように細心の注意を払います。

ガラスモールをむしり取ります。
丁寧に取った積もりだったけど、ボロボロになりましたね・・・
新品にするからいいんだけど、再利用が出来ないことはわかりました。
どんな作業にも興味があるヲレは、ガラス屋の作業をいつも盗み見をしていたので、
大体の段取りと内容は解っている。
ただ、見ている以上に大変な作業だったと思い知らされることになる。

コーキングにドリルなどで上手く穴を開けてワイヤーを通し、
梱包用の持ち手などを利用してワイヤーカッターを自作します。
切れてしまった時の為に、2本準備しておきました。
しかし、この作業が想像以上に大変でした。
Aピラーの脇は両手が入るんで、力が入りやすく意外と速く切れましたが・・・
ルーフ側とカウルパネル側が、ワイヤーが短かった為、引き切りが出来なくて時間が掛かりました。
押して切るというのは想像以上に力が入らず、3倍は時間と腕力を使います。
60センチじゃ全然短かったな・・・
90センチくらいあれば、反対側から引き切りが出来たのに、これは道具のチョイスが悪かったな。

苦労しましたが、何とか一周出来ました。
2時間くらい掛かってしまったんではないだろうか。
ガラス屋は15分くらいで外してたな・・・( `・ω・) ウーム…
やはり専用の道具と経験の差はデカイ。

やっと外れました。
途中で面倒になって、完全に一周切れてないままむしり取ろうと思ったんだけど、コーキングの接着力は並みではなく、ガラスがバキバキになるだけで一向に外れません。
がんばってギコギコ最後まで切りました。

外すだけでマジで大変だった・・・
なんとなくコツは掴んだんだけど、軽自動車でこれだけ大変なんだろ。
他の車種じゃ気をつけるトコロも変わってくるだろうし、こりゃ迂闊には出来ないなぁ・・・。

内外装、外すものが意外と多いので、これまた面倒。
慣れればエンジンフードくらいは外さなくてもイケるかな・・・
流石にダッシュ外したら合わないので、マスキングテープを何重にも張って養生。
ワイヤーで切らないように細心の注意を払いました。

ワイヤーは一本途中で切れて、もう一本もギリギリ持った感じでした。
16年も前のクルマなのでコーキングが硬く、残りをカッターで削ぎ落とすのも一苦労。
ちょうど、りょーちゅ君が仕事を頼みに来てたので、新品ガラスの取り付けだけ手伝ってもらいました。

外したガラスをバリバリと踏んづけて四つ折りにし、捨てやすくします。

ちょっと硬化の遅いシーラーを使ってしまったので、完全硬化には一晩掛かります。
新品のガラスモールだけは部品が間に合わなかったので、納品後後日取り付けになってしまいましたが、新品ガラスは気持ちがいいですね~。
断熱・カラーグラデーション入りで、暑い日でも車内の温度上昇を抑えます。
天の川のように飛び石だらけの、ウチのイプ太郎のフロントガラスもやってみたいところですが、
またやりたいと思えないほど大変だったので、当分は考えていませんwww
くったくたになって、漸くアルトワークス全作業終了。
今度はボロっちいままのバンパーとか外装の改修だね。
また数ヵ月後!
しかし、クールベールのぼかし入りで1万円強とか安すぎだ。