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2021年10月10日 イイね!

バックドア交換

バックドア交換「ごめん、かなりやっちゃったんだけど。」

仕事中に受け取ったラインの画像を見た瞬間に、ヤフオクで中古部品を探すって言う・・・。

フェンダーとかドアのある程度の凹みだったら、
脱着が面倒だったり外した部品の処分が面倒なので、裏から叩いて何とか直すんですけど、エブリイのバックドア屋根側の膨らみは手が全く入らない。
穴を開けたり溶着機でくっつけて引っ張ったりすればカタチには出来ると思うが、裏側の防錆処置がしっかりできないので、何れ腐って穴が空いたりパテが剥がれてきたり長持ちしない。

長く乗ろうと思ってるクルマなら、交換が最も良いだろう。

しかしまぁ・・・


「なんでこんななる?」

「マンションにあるマッサージ屋さんの駐車場に入れようとしたら屋根がぶつかりました。」

「機械式の立体駐車場か・・・」

「普通の軽自動車が入れない所があるとは思わなかった。」

「あーいうのは高さ制限があるんだよ、160センチ以上ダメとか書いてなった?」

「知らないよ、このクルマが何センチか知らないし。」



迂闊だった。
普段の行動範囲にこういった施設は無いと思っていたので、注意喚起をしていなかった。。

昇降機を使って立体的に自動車を格納する機械式駐車場というものがある。
縦の空間が高さに比例して使えるので、設備面積に対して大量のクルマを保管できるというメリットがあるので、都心部、地価の高い駅周辺や、駐車面積の少ないマンションなどによく設置されているのだが、セダン全盛時代に設計された古い物が多く、1550ミリ制限だとか、高くても1600ミリまでなんてものが一般的である。

最近ではクルマと言ったらミニバンやSUV、トールワゴンが大半を占めているので、古い機械式駐車場なんてものは、完全に時代に合わなくなっているのだが、設備の入れ替えには相当な費用が掛かるので、そのまま使っている所が多い。

未だにセダンに乗っているのは最早、時代遅れのジジイか、格好をつけた金持ち位のもので(筆者は前者である)、その辺の駐車場を見渡したって、セダンを見つけるのが難しい位である。
ワゴンRですら1650ミリもあるのだから、何だったら駐められるんだよみたいな感じです。

ウチのエブリイバンはハイルーフで、元々1875ミリもあるのに、40ミリリフトアップして大径タイヤを履いているので1940ミリ位にはなっています。
「全高2000ミリ以下は不可」と注意喚起しておかないといけませんね。

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・・まぁ、もう遅いんだけどね。

しかしまぁ、真一文字に潰してきたもんだね・・・。
サスが縮み込んで屋根が挟まったらしく、なかなか抜けられなかったらしいw

どれだけ鬼バックで駐車すんだよ。。

ガラスが割れなかっただけ不幸中の幸いなのか。

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個配無理という商品だったので、最寄りの西濃の営業所まで取りに行った中古のバックドア。
確かにデカいな・・・リヤシートフラットにして箱を潰しながら斜めにして漸く押し込んだって感じでエブリイで運んできました。

中古のドアなんて1万円とか1万5千円くらいでしょ、
あれだけ走ってるエブリイのバックドアなんて中古で選びたい放題だろ、なんて思ってたらとんでもない。数も思った程出てないし、ボコボコのゴミみたいなのが3万、同色のきれいなのなんて言ったら10万円くらいします。

おいおいクルマが買えるぞ・・・。


元々商用の貨物自動車なので、ちょっとくらい凹ましたって直すことは無いし、ギリギリまで使って過走行やフロント大破で廃車になったクルマからしか部品が出ないのでしょう。
思ったより出回っていないので値段も高い。

どうせ丸塗りの予定なので、色なんて気にせずに小傷や塗装の傷みなどは無視して極力大きな凹みのないものを探し、妥協に妥協を重ねてようやく見つけたものでも3万円・・・仕方なく購入です。


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妻や子供たちはお友達家族とズーラシアに行ってくると言うので、この日曜日の日中を利用してゲートを交換してしまいます。

本来こういった作業は一人だと面倒なんですが、いい具合に鉄骨の梁があるのでタイダウンベルトで吊りながら全然一人でも出来ましたね。

大掛かりに見えますが、リヤゲートなんてヒンジのナット4つとダンパー、ドアロックやブレーキランプの配線カプラーが二つあるだけなので、直ぐに外れます。
ただ、重量物の脱着に関する機微を理解していないと色んな所を傷にしてしまいますかね。

でもまあエブリイのバックドアはそれ程重くないですかね、
ひとりでも全然担げます。

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チクショウ・・・

よく見たら屋根も少し凹んでるな。
ここも補強が入ってるから裏から叩けないんだよ・・・。
まぁ、リブ形状のてっぺんくらいか・・ここも熱を入れないで簡単な叩きとパテで直しとくしかないな。

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無事グリーンメタリックのバックドアへ交換w

何が大変て、苦労して純正のハーネスに割り込ませたドラレコのリヤカメラ配線をまた引き出さないといけないのがバカらしい。
二度と触らない部分だと思っていたので大変だけど丁寧に引き込んだのに。

あとはバックドアのキーシリンダーだけ元のヤツと付け替えて元通り使えるようにしました。


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あれ?意外とアリか???

と思ったけど、いやナイな・・・大体汚いんだよこのバックドア。

みっともないから早く塗って欲しいと言われたんだけど、そんな暇はないんで当分放置ですね。
このまま放っておかれるんだったら凹んだままで良かったとか言われたんだけど、そんなもんかね・・・色が違っても形がちゃんとしていればヲレは気にならないんだが。

感覚の違いかな。


外したバックドアはモーターだのドアノブだのと小部品は全て剥ぎ取って、邪魔なんで取り敢えず二つにぶった切っておきました。
あとはガラス外して鉄板細切れにすれば燃えないゴミの日にポイです。

だいたい大袋二つぶんくらいにはまとまりますよ。
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altせっかく綺麗なバックドアだったのによ。
Posted at 2021/11/23 05:42:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ
2021年08月01日 イイね!

土日で4台始末。

土日で4台始末。盆休み前と言うのはどうしても立て込むな・・・。


直前まで梅雨で何も出来なかったりするせいもあるけれど、色々とやらないといけない事が溜まってしまっているので、簡単な作業などは一日にまとめてしまったりして一気に片付けたりします。


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HIKO君のGT-Rはブレーキフルード交換のみ。


この間ショックやロアアームを交換し、タイヤも新品のネオバなんかを入れたようなので、足回りはほぼ完調といっていい状態。
10年位面倒見ているクルマだけど、車両買ってから一番いい状態かもね。

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アホほど価値が高騰している34GT-R。

今売れば2000万円くらいにはなるかも知れないが・・・まあ、一度手放したら二度と買い戻せないでしょうし、本人にそんな気は全くないでしょうね。
兎に角盗まれないようにだけ気を付けてもらいたい。


シャッター付きガレージでも安心は出来ない。
とにかく窃盗団に駐車場を知られない事が大事である。


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この日の二台目はお馴染みのアルトワークス。

実はこのクルマ、近々でエキパン交換を控えているのだが、まとめて撫で切りの内容ではないので、以前から調子が悪いと言っていた中華キーレスキットの交換やエアクリーナーの清掃などの雑魚を本日片付けておきました。


中華キーレスはユニットが全く同じの2000円台シリーズwなので、配線はそのままでユニットのみ交換で完治。
アンサーバックの接触不良や、駐車時ビーコンの点灯不良なども直しておきました。

エアクリーナーは社外のキノコ。
導入からまだ清掃未実施だったのですが、結構オイルで汚れている。
フィルターの下面がブローバイオイルでベタベタな感じだったので、20%位は吸入面積で損をしていそうな雰囲気。

なので、昨冬に使い切れなかった灯油で洗浄して油を溶かしてすっかりきれいにしました。
すると、驚くほどスロットルレスポンスが回復。
汚れでそうとう息苦しかった模様。


M’Sのクリーナーは湿式なので専用オイルスプレーが必要ですが、思いつきでの作業なので準備がありません。
オーナーが持っているようなので、後での吹付でいいでしょう。


ブローバイの取り込み箇所が、内部でフィルターに直接あたるような位置なんだよね。。(気にはしていたんだけど)
なので、ブローバイホースをエアクリの内部にまで延長し、インテークパイプの奥に入り込んだ所で放出するように工夫しておきました。
これならホコリで汚れるだけで済みそうです。



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そして土曜日の3台目は、近所でお袋が仲が良かったおばちゃんの旦那さんのフォルクスワーゲンパサート。

ドライブレコーダーを付けて欲しいんだと。

まぁ、お安い御用と言いたいところだけど、最近はリヤカメラ取付が当たり前になってきたので、配線を隠しながら上手く通していくのが大変です。


近所の知り合いなんで高い事言えないし・・・結構割に合わないw


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室内のシガーから取りたくないというので、ヒューズからシガーソケットに変換するアダプタを用意し、パチパチと電源を取得。

リヤカメラはハッチバックなので尚結構大変でしたが、何とか配線はトリムの裏側に隠しながらきれいに付けられました。
こういうのは丁寧にやるとどうしても時間が掛かります。



何とかやり終えましたが・・・
もう、殆ど奉仕活動な気がしましたww


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そして翌朝。
連日の作業に慣れてきたのか、朝から身体が動きます。

午前中に長男を空手に送ったら、終わりのお迎えまでに終わらせようとエブリイのロアアーム交換に掛かります。

エブリイロアアーム交換
エブリイロアアーム交換2


2時間後、昼にはにお迎えなんで、速攻での作業です。


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さっさと終わらせたいのに、不良のボールジョイントが固着でなかなか外れません。

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整備手帳に上げてるんで色々端折りますが、兎に角力業でガタガタのナックジョイントを撃破。

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左右で1万円しない社外品ですが、物はしっかりしています。

これでフロント周りはジョイントもブッシュも新品になり、すっかりリフレッシュ出来ました。


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コイツは直ぐに交換して良かったな・・・。

昔ウチに合ったミニカトッポでもナックルジョイントが腐食で外れて走行不能になったことがある。
まぁ、真っすぐ走ってる時に外れるようなことはまずないが、車庫入れなどで切り返しなどを行ってる時に外れてしまいやすいですね。

しかし・・うちのエブリイも、去年購入した際に新たに車検を通して納車されてるんだけど、ブーツは切れてから何年も放置されていたような内容。
軽自動車の検査は、普通車に比べて厳しいイメージですが、見落としたのかなぁ・・・グリスが空っけつになって湿り気すら無かったので、逆に切れてる事を見抜けなかったのかも知れないな。

やはり、車検に通しているから大丈夫は通用しないな。。。


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最後にお得意の目視チェックトーイン調整で、ガタつき分ズレていたトーを補正しながらステアリングセンターを完璧に出して、エブリイ終了。


おっとっと、もう長男の空手が終わる時間。
増し締めだけしっかり確認して、長男を迎えに行かなくては!

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altだんだん動けるようになってきたぞ。
Posted at 2021/08/08 03:09:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ
2021年07月25日 イイね!

リフトアップエブ子ちゃん

リフトアップエブ子ちゃん真夏。

35℃近い日々が続きます。
客観的に判断すると、ハッキリ言ってクルマの作業とかそのものが危険ではありますが、何だかんだ無茶を敢行してきた割に熱中症になったことがないだ い 。

元々本能に忠実過ぎるくらい忠実に生きているので、自然と危険な領域まで無茶をしていないんでしょうね。
きちんと水分補給を欠かさず、定期的にサボって(休憩して)いるので平気なのでしょう。


ただ重整備は、多少ブランクがあると身体が付いてこないので、適度に程々の作業をこなして身体を慣らしておかないと、エンジンの積み替えみたいなガチ目のミッションが厳しくなる。

スポーツでも何でもそうだが、勝負の前にはトレーニングが必要なのである。


そんな訳で、久々に時間が取れたので、エブリイのサスペンションに手を入れたいと思います。


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我が家のエブリイには三つの使命があり、それらの使命をバランスよく全うする為に適度なチューニングやカスタマイズを施す事が初めから決まっている。

と言うか、ヲレが決めたのであるw


ひとつは妻の通勤の足としての使命。
これだけならチューニング云々は全く必要ないのだが、その他の使命の為のカスタマイズが、元来のシティーコミューターとしての性能を、遜色しない程度に留めるということが重要である。

もう一つは、子供たちの送迎の足である。
まだ下の子は保育園通いだし、上の子の空手の送り迎えもある。
MTが良かったこともあってバンモデルを選んだのだが、しっかり四人乗れるワゴンと同一内装のJOINターボはチープな感じも無く、GOOD。

そして最後に、野山や不整地をものともせず大量の荷物と家族を運ぶキャンピングエクスプレスとしての使命である。
インプレッサではあまりにも無理があった家族キャンプ。
必要ないものはなるべく端折って漸く積み込めていた荷物も、エブリイでは、クラス最大レベルの貨物室で何でもかんでも余裕の積み込みである。

迷ったら持っていけばいいのだ。


河原や悪路、急勾配で頓挫しないように四駆ターボを選んでいる。
それだけでもキャンプ用としては充分だとは思うが、未舗装で凸凹の不整地を想定しての大径のオールテレーンタイヤや若干のリフトアップなどで限界性能を底上げし、更なる走破性の為の機械式LSDの装着や、環境に溶け込むナチュラルカラーへのオールペイントなども計画している。


「過ぎたるは及ばざるがごとし」とはよく言ったもので、何かに特化し過ぎると、必ず反対側で何かがおろそかになってしまう。

見た目重視の5インチリフトアップとか、燃費極悪の巨大タイヤなど、乗る事そのものが億劫になってしまうような極端な仕様は避け、あらゆるシチュエーションをソツなくこなすオールラウンドな仕様に留めたいと思う。

まあ要するに純正プラスアルファでいいという事だ。
向こう10年20年乗ろうと思ったらここはかなり重要な部分である。

弄ると決めると色々やりたくなるけどね、極端な仕様は結局飽きるし、そのあとはいろいろ面倒になる。
本当に必要だなと思う部分だけはしっかりやって、後はノーマルってくらいがいいのである。


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話は戻るが、エブリイのリフトアップ。

なのだが、どちらかというと油圧ダンパーを新品交換する事の方が重要だったりする。

12万キロ近い個体なので、純正ショックもヘタっていて乗り心地はお世辞にもいいとは言えないし、左前からコツコツ音も出ている。
バンは本来営業用貨物ユースがメイン、スプリングなどもワゴンより硬いようなので、ダンパーがヘタるとバネ勝ちしてバタバタと跳ねるサスペンションになってしまうのだ。

今回の作業は、ショックをカヤバのニューSRスペシャルに入れ換えるついでに、リフトアップもしてしまおうという内容である。


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昨年の購入直後から右コーナーでだけコツコツと音がしていた足回り。
手始めにスタビリンクを交換してみたが、改善はしなかった・・・ショック本体なのだろうか。

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4WDモデルなので、前後のタイヤの減りに差は殆どありませんが、舵を切る分だけ角が取れるので、前後の入れ替えをしておこう。

折角のゴツゴツ風タイヤですが、残念ながら舗装路での使用が殆どですね。。。
年に数回のキャンプや登山道までのアクセスで活躍するかどうかといった程度。
ま、ぶっちゃけ見た目ですね。


外径も少し大きくなっていますが、加減速での違和感は殆ど感じません。


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フロントはストラット、リヤはコイルスプリングリジッドなので、昔乗ってたハチロクと一緒ですね。

ウマで車体を固定したら、前後ショックは直ぐに外れます。

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ただ、調子に乗ってバラしていたら、ブレーキ周りの事を忘れていて、二つ目のリヤショックのボルトを取った瞬間にホーシングがブレーキホースだけでぶら下がる羽目に・・・(汗

ブチ切れなくて良かったぜ。

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組む際にも高さ合わせなどで必要になるので、パンタジャッキなどで調整しながら作業しましょう。

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外れてきた純正ショック群。

スプリングは再使用。
リフトアップのキットに調整式ラテラルロッドが付いているので、一緒に交換します。

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ガスが抜けて自力で戻らなくなっているリヤショック。
走行中リヤのバタバタ感があるのはこれが原因か。。


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KYBニューSRスペシャル前後セットと、メーカー不明個人出品の30ミリだか40ミリだかリフトアップさせるスペーサーキットです。
メンバーダウンブロックと調整式ラテラルロッド付属。

リフトアップキットには、取説の類は一切ついてこない。
「見ただけで判んねーなら、危ねーから触んなよ」という男らしい割り切り感が伝わってくる。

・・・大丈夫、判ると思うw


ただ問題なのは、メンバーを下げることによって届かなくなるステアリングシャフト・・・「溶接して付けてね♡」という感じでキットには延長用のカラーが無造作に付属されているが、ぶった切って溶接付けがバレると陸事によっては車検に通らない可能性もあるのでどうしようかなって感じ。

取り敢えず組みながら考えよう。。


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延長ブラケットやスペーサーなどを取り付けしながら組んでいく事自体は造作もないのだが、一つ気になった調整式ラテラルロッドのピローボール。
グリスを充填して取り付けするのはいいんですが、メタルピローがむき出しである。

こんなのを普段の足で使ってたら、2~3年でガタガタになってしまうのは目に見えている。

ので、何かないかな・・・と部屋をごそごそして見つけてきたインプのナックルジョイントブーツ。。

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穴だけ中軸のカラー外径にピッタリ合わせてやれば、あとは狭いブラケットの中に一緒に押し込んでしまうだけなので、外周をバンドで固定出来なくても大丈夫でしょ。

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ブーツ自体の反力でしっかり押し付けられているから、ゴミや水も入りにくそう・・・これなら、何もしないよりはかなり持ちそうです。

あとはグリスの充填用の口をちゃんと下側に向けて組むことが重要ですね。

因みにラテラルロッドはピロボールヘッドとウレタンブッシュ側のどちらをどちらにしても組めますが、泥水の影響を受けにくい車体側をピロボールヘッドとしました。


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リヤ廻りはコレで完成ですが、最後にラテラルロッドの調整。
純正1Gで水平のラテラルロッドは、車高を上げても下げても弧を描いてスイングする関係上ホーシングが左に寄ってしまいます。
寄ってしまった分だけターンバックルで調整して補正してしまおうというパーツですが、どういう訳かもともと随分右寄りだなぁ・・・。
修復歴などはない筈なのですが、なんだろうブラケットが曲がってるのかな・・・。

伸ばして調整する積りでいたんですが、純正と同じ長さで調整してもまだ若干右寄りという結果に・・・。

どういう訳か判りませんが、若干短く調整して漸く左右の出面が丁度位の感じになりました。

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色々考えても仕方がないので、フロントも組みます。
スプリングの付け替えにはスプリングコンプレッサーを使いました。

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スペーサーをアッパーマウントの上に予めしっかり固定し、車体に取り付けしてみます。
ロアアームが限界まで逆バンザイ状態なのでナックルのボルトが入れづらいですが、何とか取り付けは出来ました。

この状態だと、短い右側のドライブシャフトはサスペンションメンバーに当たってしまっていますね。

ジャッキから降ろして1G状態になれば問題ありませんが、凸凹道などでサスが伸び切るような状態になったらドラシャはメンバーに届いてしまうという事です。

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30ミリって勝手に思ってたけど、これ40ミリはあるな。。

取説も無いし、時間が経ちすぎててネットの購入履歴も消えてるので内容が確認できない・・・w

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スタビリンクの位置も完全にズレます。
無理やり付けてもスタビのコの字が真下に向いちゃうね。

ステアリングシャフト延長の問題があるので、弊害が少なそうだったら、ブロックによるメンバーダウンは今回は見送ろうかとか考えていたんですが、そういう訳にはいかなそうです。


中には自由長がやたら長いバネだけを使って車高を上げるというやり方もあるみたいですが、それだとショックの伸び側のストロークを使い切ってしまいますし、バネも硬いので乗り心地が悪くなる方向。

それでもそこんとこ上手く作りましたよ!みたいな商品は多いですが、
ま、結局なんちゃってですよね・・・。

ショックの長さだけで車高を下げたり上げたりすると、1Gでのロアアームやフロントドライブシャフトがバンザイもしくは逆バンザイ状態となり、サスペンションの性能が極端に悪化してしまう他、耐久性などにも問題が出てくる


やはりここはしっかりやろう。



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下げるのはフロントのサスペンションメンバー。
ジャッキをあてがい乍ら、留まっている6本のボルトを外していきます。

メンバーにはロアアームやスタビライザーのブラケット、ステアリングギヤボックスを有しており、4WDだとフロントデファレンシャルギヤを搭載している。

詰まり、車体からメンバーを離して下げていくと直結しているステアリングシャフトが届かなくなってしまうのである。


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ステアリングコラムは4つのボルトで固定されていて、多少長穴で調整できるようにはなっていますが、全然足りません。

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シャフトがユニバーサルに刺さる部分も、かなりの調整幅がありますが、それでも4センチダウンには追いつきません。
ボルトを抜くとシャフトは完全に抜けてしまいました。

この分をぶった切ってカラーで延長しろということです。


うーむ・・・やるしかないか。


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取り敢えずダウンブロックをしっかり挟み込んで付属のロングボルトで取り付けしていきます。

メンバーダウンブロックと言ったって、ただのアルミニウムのインゴットに穴あけしてあるだけの物。

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全てのブロックを取り付けしました。
ロアアームの角度はしっかり適正化され、ドラシャの干渉もなくなりました。
スタビライザーも下がったので、リンクは元通り無理なく取り付け出来ましたね。


「今日は疲れたな・・・」大した作業もしてませんが、35℃近い気温での久々のクルマの作業でぐったり。。
翌日も時間を取ってあるので、足回りだけ完全に決めてあとは明日にしよう。




翌朝、ていうか・・疲れが抜けなくて午前中動けなかったんですけどねw

色々考えてみたんですけどね、メンバーの下げ幅40ミリ程度なら、シャフト切断溶接は大袈裟かなぁという事。

数か所の小加工と調整でイケそうな気がしてきました。


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取り敢えずステアリングコラムの取り外し。

ヲレが考えたのは、ステアリングコラムそのものも少し下げてしまいつつ、ユニバーサルでへの字に曲がっているシャフトを角度調整でショートカットすれば結構伸ばせるので、あとは絶妙な長穴加工の合わせ技で計算上は届きそうです。

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コラム側の加工は、取付穴の長穴加工と、スプラインシャフトのボルト溝の拡大。
長穴加工だけでは大して下がらないので、ワッシャーなどを重ねて挟んでスペーサーにし、角度を調整しながら2~3センチ程度下げる作戦。


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ステアリング側のスプラインシャフト。
抜け止めのボルトの溝を、伸ばせる方向に少し削ります。

5ミリくらいイケるかな?

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若干削り過ぎたか?(汗

ま・・・ここは保険でして、
フルに伸ばし切る必要は無いハズなので、最後の遊びの範囲で目一杯差し込む方向で調整すれば安全ですね。

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この位咥えていれば問題ないでしょう。
少しは伸ばせましたね。


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あとはコラム取り付け穴の長穴加工。

ここもプッシュグラインダーというリューターのお兄ちゃんみたいな工具に超硬刃をつけてガリガリ削ります。

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なんかエアが弱くなってきたな・・・と思ったら、熱がこもり過ぎて物置の中のエアコンプレッサーがオーバーヒート気味。。
サーキットブレーカーみたいなのが働いてなかなか動いてくれません。

扉を開けている位ではダメみたいで、扇風機で強制冷却します。

5分程で再び動き出しましたが、やはり設定圧に達する前にブレーカーが働いてしまいます。
サブタンクで55Lにまで増やしているせいもあるでしょうけど、30℃超えの真夏の日中は、こういった機械ものは限界がありますね。


ま、あとちょっとなのでね、人間もアイスなんかを食いながらクールダウンしながら、圧が溜まった所で残りの加工をやり切ります。


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加工が終わったステアリングコラム。
メインシャフトの方は、加工代が元々無いので触りません。

ボルト固定する足元側(逆さまに置いているので上側のブラケット部分)は加工代も少なく薄板だったので、Z状に曲げてより下側にオフセット出来るようにしました。


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下側はナットを三つ重ねて30ミリ程度、上側はワッシャーで微調整しながら、20ミリ程度のオフセット量に。
上側を薄くする事で、きつく曲がっていたユニバーサルジョイントを少し立ててストレートに近くなるので、よりシャフトがコラムに届くようになります。

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これで合わせてみると、シャフトはユニバーサルジョイントにしっかり刺さり込み、元々ある切り欠きの調整幅の範囲でボルト留めする事が出来ました。


勝ったなw

誰もやっていないようなイレギュラーな方法を思いつきで試してみましたが、こう上手くいくと、勝ったという気分になりますww

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若干削り過ぎで心配だったコラム側のスプラインシャフトも、目いっぱい使うことなく、余裕を持って咥えることが出来ました。

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カット延長などすることなく、長穴加工とスペーサーによる調整だけで無事ステアリングシャフトを届かせることが出来ました。

これなら何らかの不都合でリフトアップを止めて、ノーマルに戻すときにも簡単に戻すことが出来ます。

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コラムが丸ごと下がったのでメーターフードとの間に若干の隙間が出来ますが、下げるだけでなく少し立ててるので、思った程ではありませんでした。

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座って操作してみますが、
足などへの干渉もありませんし何の違和感もありません。

寧ろハンドルが気持ち手前になった分だけ操作が楽に感じます。



そもそも何かが心配になるほど取り回しが大きく変わった訳ではないので、何の問題も無いですね。
逆に、この程度の工夫だけで解決してしまう問題だったという事です。


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あとは、メンバーが車体から下がって離れるので、アンダーカバーなどが所々届かなくなります。
穴を開け直したり、長ボルトや有り合わせのスペーサーでオフセット固定しておきましょう。

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ひとつだけ残念だったのは、左前の足回りから出ているゴトゴト音がショックではなく、ナックルジョイントだったという事。。
良く見たらブーツも切れてるし、強く揺すったらガタガタでした。。
前回の足回りチェックの時に何故気付かない!(汗

ここは走行中に外れてしまう危険性もある(ミニカトッポの時に外れたことがある)部分なので、直ぐに部品を注文しました。


兎にも角にも、リフトアップとショックの交換は無事終了。
ステアリングシャフトもカット延長溶接などすることなく届かせることができました。
あとは、ネガキャン用偏芯ストラットボルトもセット内容にありましたが、特にポジキャンに変化する事も無いので使用しません。

若干変化したトーインの調整だけしっかりしてやれば、ナックルジョイントのガタはさておいても、非常に滑らかで落ち着きのある乗り心地になりました。

やっぱりショックなんて10万キロも走ってると抜けててダメだな。


リフトアップ自体も操縦性に問題を残すことは一切なく、目線が高くなった分見通しが良くなりましたね。
だんだん楽しいクルマになってきましたよ。

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altド素人のウチの妻でも判る程、乗り心地が良くなったみたいです。
Posted at 2021/08/06 22:16:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ
2021年03月28日 イイね!

あれから3ヶ月。

あれから3ヶ月。エンジン載せ替え後、妻の通勤の足として快調に走り回っている64エブリイエブ子ちゃん。

メンテの良くされていた程度の良いエンジンだったので、最初の出足で判る程低速のトルクが良くなっている。
スカスカだった圧縮がしっかり正常レベルまで戻ったおかげだろう。

びっくりする位、かなり速い軽バンである。


そうは言っても、最初の何週間かで問題が無かったからと言って安心はできない。
時間を掛けてじわじわオイルが減る個体もある。
ガスケット抜けでLLCが減る個体もある。


年末に載せ替えてからちょうど3ヶ月になるので、各部の点検と簡単なメンテナンスを実施しましょう。


先ずはエンジンオイルやLLCのレベルのチェック。


エンジンオイルのレベルは載せ替え時のフルレベルから全く減ることなく安定している。
ターボゆえの高い油膜保持の観点から、インプレッサに使用している物と同じ20W-60のフルミネラルを使用。


とにかく控えめに見ても絶好調である。



お次はLLCのレベルを確認。
ここも、水温に合わせてフルレベルの上下を行ったり来たりしてるだけで、減ったりしている事は無さそうだ。

問題無しだね。


ただ、エンジン載せ替え時にサーモスタットを新品にしようとLLCの加圧キャップを外したら弁がぶっ壊れたので、かろうじて使えるサビサビのキャップを古いエンジンから移植したままでした。

この辺の部品も新品を準備したので交換です。



ハンドブレーキレバーやセンターコンソールが付く真ん中の板を外した真下にあるのが、サーモハウジングに付いている加圧キャップ。


まだ機能していますが、年季を感じさせる色合いです。


ラジエター側のキャップもやや古びていますね。

ターボだからなのか、
どちらも1.1キロパスカルとやや高圧設定のキャップです。





ここまですれば、水回りのトラブルは当分は大丈夫でしょう。

エンジンオイルや水の絡みは問題ないことが分かったので、あとは一般ユーザーではなかなか実施に至らないブレーキフルードの交換などをしっかりやっておきます。



色的にはまだそれ程極端に古い感じはしないですけどね、3~4年目って所でしょうか。

具体的な走行不具合に発展しにくい部分なので後回しにされがちな部分ではありますが、長い目で見るとキャリパーピストンの錆や固着に繋がっていくので、定期的に交換したいところ。


10年以上使ったコーラのペットボトルから最近よくある安ワインのペットボトルで作り直したフルード交換器。

ワインがペットボトルじゃなんかおいしく無さそうだよなぁ。


リヤは左側にしかエア抜きのニップルが存在しなかった。
ブレーキパイプが右のシリンダーを経由してから左に来ているので、片側からまとめて抜く仕組みなのだろう。

経由距離が長いので、新油通しもやや多めにポンピングしました。
(20発くらい)



すっかり透明になりましたね。
フルードはいつもワコーズDOT4の安い方を使っています。


簡単な整備ばかりですが、やろうやろうと思いつつなかなか出来ないでいたので、ようやくスッキリしました。
エンジンオイルもまだ3ヶ月(2000キロくらい)ですが、載せ替え後の初回くらいは早めに交換しようかな?


あとはミッションオイルやデフオイルですかね、
ここも、気にするオーナーでない限り失念しやすい部分。
個体によっては一回も換えてない、なんて事もざらにありますからね・・・。


近いうちにまとめてやろうかな。



alt暖かくなって整備もラクだなぁ。


Posted at 2021/03/31 01:28:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ
2020年12月31日 イイね!

エブ子ちゃん心臓移植

エブ子ちゃん心臓移植さて、皆さん明けましておめでとうございます。


年明け一発目のブログは、年末に実施したエブリイのエンジン載せ替え顛末記となりました。
長いのでうっかり読み進めると後悔しますよw

画像保管と単純な記録としての整備手帳の先行アップロードから、その顛末のまとめとそれに伴う「想い」をエッセイ調にまとめる鬱陶しいブログスタイルは今年も変わりません。

これから同じような事をやってみようと思っている人や、同じような志をもった方たちの「こころ」になるべく寄り添えるように、直情的というか直感的な表現を多く使っていて、正しい教科書のような内容では決してありません。
誰が読んでも何となく分かるように、専門的過ぎる単語や横文字をなるべく使わないようにもしています。

こんな人でも出来るんだな・・・程度の認識で肩の力を抜いてもらって、
改めての各自の勉強と責任でやってみようと思ってもらえたら幸いです。


やるかやらないか、の二択しかないこの世界で、
誰にでも出来るような事しかやっていないんだよと言う事を、臨場感とともに、肌感覚で感じてもらえたら感無量です。


今年も長々と書きますが、お付き合いの程宜しくお願い申し上げます。



さて、
購入したばかりなのに、恐らくピストンリング不良によるオイル消費過多が発覚したエブ子ちゃん。
故意ではないが、初期不良の申告相違ということでお店と折半で中古エンジンを買う事で決着し、
108.440円(送料込み)のエンジンを購入しました。


タマ数が少なく相場がやや高めの後期エブリイのターボエンジン。


やや気は早いですが、何れ買おうと思っていた物を折半で買えたので、特に気を悪くもしていません。
それに原動機が付いた乗り物は、エンジン廻りを触るまではその本質が良く判らないままなので、早めにその枢軸に触れることでエブリイというクルマの理解が進みます。

エンジンを中心にクルマ全体の状態が大体把握できるので、今後のメンテナンスのプランも出来上がります。



ですが・・・オイル上がりなどと言ったら、癌で言ったらほぼほぼ末期。
勝手に直る事はなく、段々進行して白煙などをまき散らすようになり、まともに運用していく事が難しくなってきます。
通常なら修理されることなく買い替えられ、廃車か海外に売られる末路を辿ることが目に見えている重篤な内蔵疾患である。

だがエブ子ちゃんよ、ヲレんちに来たからにはそうは行かねえ。
オイルが上がってようが下がってようが何だろうが、絶対にヲレが直してやる!
必ず健康な身体に戻してやるからな!



・・みたいな感じで臓器移植が決まった我が家のエブリイ。


会社も冬休みに入り、仲間内のこまごまとした雑用整備も片付けておいたので、
遂に施術となりました。
妻はまだ仕事なので青葉のお店まで送っていき、子供たちの朝飯を作って食わせてから初めて作業に移れます。

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エブリイのような床下エンジンを降ろすのは初めてだった。
エンジンルームというものも、ボンネットではなくシートが蓋になっていてパカっと開くのだ。
運転席と助手席の間のサイドブレーキレバーが乗っかってるプレートが外れるようになっていて、エンジン周りの整備が出来る様になっている。

水やオイルを抜きながら、どう降ろそうか考えている。


上に吊り上げられないのだから、下に落とすしかない。
ジャッキで受けながら下に降ろしていくのか、クレーンで吊り下げられるのか・・実地でやりながら決めることにしていた。

工場のようにニ柱リフトなんかがあればいいんだけど、マンションの駐車場ですからね、共用部分も多いのでなるべく大事にしないのが鉄則。
クレーンを押していくのも大変なので、なるべくハンドツールで済ませたいのが本音ではあるけれど・・・

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しかし、汚ねえオイルだな・・・先日換えたばかりだぞ。

まぁ、汚れ云々の前に量を常に気にしてないと危ないエンジンなのでね、そもそもなんですけれど・・
スラッジで相当汚いのか、燃焼室からの噴き抜けが半端じゃないか、しかありませんからね。
オイル上がりなら、ピストンリング不良が大半ですから、吸い上げるし噴き抜けるし、オイルやクランクケースは直ぐに汚れてしまいます。
ブローバイが多いので、吸気系もオイルで凄く汚れますね。

下から見ていると、エンジンミッションのレイアウトが何だかスバルっぽい。
直列エンジンながら、床下搭載の為に傾けて平置きにしたエンジンに、FRベースのトランスミッションとプロペラシャフト。

左右一直線のエンジンマウントメンバーのボルト4本と、ミッション後端のマウントのボルト1本を抜けば降りる仕組みになっている。


成る程、トランスミッション周りは複雑ではないので、車上での分離接合の大変さを考えたら、丸ごと降ろしてしまった方が得策だな。
但し、相当な重量物となるので抱えて受け止めるのは不可能ですし、サイズ的にもフロアジャッキで受けるのは無理がある。

配置的にエンジンクレーンでイケると判断。
ていうか、エンジンクレーンでしかイケないと判断しました。


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何のエンジンを降ろすにせよ、エアコンのコンプレッサーはブラケットから外してエンジンルームに残すことにしている。
ガスを抜きたくないからである。

真空ポンプで入れられるけどね、大した手間じゃないしね。


それにしても最近のクルマのエンジンは、外す物がとても少ないので降ろしたり積んだりと言う事がとても楽になったなと思う。

ECUとのカプラーがエンジンのすぐ傍にあり、エンジンハーネスとの離合がカプラーの一つか二つくらい外すだけで可能になる。

昔はこんなに簡単じゃなかった。
ECUは室内の内装の奥の奥に隠されており、ECUからインジェクターカプラーの先っぽまでハーネスは一本物だったので、エンジン側でバラすか室内側でバラすかが悩みどころだった。
どちらにしたって狭い中でチマチマ配線と格闘しなければならなかったので大変だったのである。

それが今は、配線は集中カプラーの一つ二つで、あとは吸排気とLLCの配管。
燃料のホースを外したら、あとは操作系のメカニカルワイヤーを外すだけである。

簡単過ぎるではないか。


今の整備の子たちはとても楽をしているのだよ。

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エンジンミッション丸ごとなんで、駆動系の分離はプロペラシャフトのみ。
オイルを抜きたくないので、リヤプロペラシャフトはミッションと一緒に。
フロントプロペラシャフトは、簡単に外れるので先に撤去です。

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運転席から繋がっているシフトリンケージや、クラッチレリーズワイヤー、スロットルケーブルなんかを分離。

あとは途中途中で留まっているクランプから解放し、エンジンマウントの上を通っているのか、下を抜けているのか、各ラインのルートをよく覚えておくことが大事ですね。
ヲレは意識しておかないと忘れるので、ボールペンとメモ帖を用意しておいて、迷いそうな部分は書き残すようにしています。
書くと言う行為によって憶えるので、もう見なくても思い出せます。


集中カプラー二個のほか、ボディから直接伸びているのはセルモーターやオルタネーターのB端子配線関係と、トランスファーの(多分車速センサー)カプラー配線のみ。
あとはエンジンとミッションにそれぞれアース線がある位でしょうか。
これらを外す段階で、バッテリーのマイナスを外していなかった事を思い出し、部品や道具でいっぱいになり始めていた貨物室を再び片付ける羽目に・・・。

排気系は触媒の後ろのフレキシブルフランジのボルト二つのみ。


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もう降ろせそう。
初めてのクルマなんでね、もう一度何か繋がっていないか確認します。

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スリング(吊り具)の取り付け。
一ヶ所は立派なブラケットがありますが、もう一ヶ所はミッションの後端付近にあり、手持ちのチェーンスリングでは届きません。

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なので、セルモーターの上あたりのミッションのアース線のネジでプレート固定しました。
後ろから長いので飛ばしても、フロアが競っちゃうので、ここが丁度いいのかもね。

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マンション駐車場での異様な光景。

休みに入る直前で腰が痛くなり、連休初日は寝てるだけだっただ い 。
大体連休前に腰が痛くなるんだよな。。
正直何もしたくはなかった。

・・しかし、フィジカル万全の時なんて言うほど無いんだから、そんな弱腰ではいつになっても始まらないし終わらない。
恐らく気持ちで負けてるから体調に出るんだろう。




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「頑張れ頑張れ!やるなら今しかないんだよ!」


強めの口調で自分を鼓舞して、文字通りの重い腰を上げての作業だった。


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クレーンでの作業はスムースだった。
助手席のドアから問題なく作業できる。

クレーンを前後に動かす作業も無いし、重量物を高く上げるような危険なシーンも無い。
ただアームを搭載位置から地面まで降ろすだけである。
上から抜くよりもむしろ楽だ。


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降りてきたエブリイのエンジンミッション。

横から抜かないといけないので、手持ちのウマで目一杯の高さまで車体を上げてあるが恐らくギリギリだろう。

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やろうという気持ちになれたのが昼過ぎからだったので、段取りや準備、エンジンの適合範囲の確認など、始めてしまって大丈夫かと言うエビデンスを取るくらいで今日は終わりかなと思っていましたが、何だかんだ夕方には降りたな・・・。

腰に貼ったカイロも冷えてきたし、今日はこの辺にしとこう。



エンジンミッションは寝板に降ろし、クレーンを片付けて初日の終わり。


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さて・・翌日も腰にカイロを貼って始めます。


寝板に乗せるとギリギリ出ないな・・・あと3~4センチって所。

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ジャッキにバタ角くれて目一杯揚げれば出せるか。

ハイルーフなんで、立体駐車場の天井も気になってしまいます。
梁がないから大丈夫か。

この状態でリヤゲートを開けると、後ろの梁のボルトにガラスが当たるんで、気付かずにうっかり開け切ったら下手したら割れるところでしたよ。
危ないんでひもで突っ張って開き切らないようにしてました。


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出てきたね、えらいえらい。
えらいぞエブ子。


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なんか、コンポーネンツのフォルムがやっぱりスバルっぽいね。

エンジンの補機類が平たい主機の上面に集中していることや、クランクシャフトからリヤデフまでの出力軸が一直線のFRをベースにしている事など、何とも見慣れたレイアウトに安心する。

根本的なバランスが良さそうな機能美を感じますね。


このままパイプフレームに乗っけて走らせてみたいくらいだよ。

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まぁ、それがコレなんだけどね。


横幅があるとセブンに載らないんで、エンジンこそジムニーの直立タイプですが、ミッションからリヤデフ、リヤアクスルからブレーキに至るまでがエブリイからの流用で造られたケータハム・セブン160。

コレで造ろうと思った方・・・気持ちが判りますw
(ヲレのは四駆のトランスファーですが)

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降ろしてみるまで詳らかに見えないんで、ここで改めて購入エンジンとじっくり比較し、何か違う所がないかしっかり確認していきます。

ぱっと見は全て同じだなぁ・・・何も違わない。



ポンポンポーンっとイケるんじゃねーかな。

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プロペラシャフトはただ嵌っているだけなので、外れないように紐でしばっておきました。
インプのミッション降ろすときも同じだなぁ。

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ミッション周りが矢鱈汚い。
シフトロッドのシールがもう駄目なんだろう。

高い位置なので駄々洩れになる箇所ではないですが、案外高温になって噴くのかもしれないね。
エンジンオイルの管理が原因での今回のトラブルだろうから、ミッションやデフなんて換えたことがあるか怪しい所だね。
ミッションとトランスファーは別の部屋かな?

近々オイルくらい交換しておこう。

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ミッションの取り外しです。

そう幾つも無いボルトナットを取って、ミッションは簡単に外れます。
剛性の要になるのはアタマ14のM10のボルト2本とナット2つで、あとのM8はフタの押さえって感じでオマケです。

そのまま揺すると、スコーンと外れてきましたが、何かが引っかかりました。
エンジンハーネスからミッションに何か繋がっています。
バックランプスイッチか何かの線がひとつ繋がったままで、ぶっちぎる所でした(汗

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トランスファーのお陰で結構重たいミッション。
車載でのクラッチ交換は骨が折れそうですが、費用の関係で今回は交換しません。

交換時期が来たら、エンジン廻りの整備とか色々理由付けて、同じようにエンジンミッション一緒に降ろしてやった方がいいでしょうね。

絶対そうしよう。


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さて、あとは買ったエンジンにクラッチやミッションを取り付けて戻すだけですが、細かい気遣いが出来ないと後で泣きを見る部分が結構あるので、時間が掛かっても丁寧に進めていきます。

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カバー&ディスクは、何だろう・・・きれいと言うか、距離の割にフェーシングの山も充分にあるし、まだ全然交換時期ではありませんね。

無駄に準備しなくて良かった。

こういったバンタイプの商業用のクルマは、あらゆる人がとっかえひっかえで乗り回し、乱暴に扱われることが多い為、クラッチは耐久性の高い物が奢られている事が多い。

大事に扱われれば20万キロも30万キロも滑らせないで持たせきる事もある位である。

なので、余程タッチや繋がり方に怪しさを感じない限りは、いたずらに交換したりしないのが本当のエコロジー。(まぁ、あとでヲマエが苦労すればいいよw)


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クラッチのレリーズシステムも、やはり、ベアリングがややお高いので再使用、ガタや動きの確認と清掃、グリスアップに留める事とする。


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フライホイールを外すと、クランクシャフトのフランジからオイルが漏れてきました・・・ネジ穴が貫通してんのか。

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ネジロック剤と思っていたものはシール剤だったのか。
まぁネジロック剤でも止められそうだけど、ここは液体ガスケットの方がいいかな?

真鍮ブラシとかでしっかり掃除をしてシール剤を塗り直したり、こういう物が地味に面倒で時間を食いますね。

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さて、新しいエンジンと降ろしたエンジンとを改めて比べてみます。
取り付いている各センサーの品番の打刻や、ピン数、カプラの形状、配線色などを細かく見ていきます。
集中カプラーを見比べても明らかに違う所はない。

そのまま行けるかな?・・と思いましたが、

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小さい方のカプラーが、買った方が2ピン足りない。
遂に違う所を発見してしまったな。。

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何用のカプラーなのかは判りませんが、赤と茶/黄の線でした。
多い分には使われないだけって感じですが、足りないのは困るな。。

・・面倒ですが、取り敢えずハーネスは付け替えた方が間違いが無いな。
後で何かが動かないってなって、直接線を引っ張るのは嫌w

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よく見ていくと、さっき引きちぎりかけて危なかったミッションのカプラー配線が、赤と茶/黄の2極でしたね。

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AT用ハーネスの方にはミッションへの枝分かれがありませんでした。


ミッションから取りそうなのは車速センサーとバックランプスイッチ。
でもミッション側の配線はひとつだけで、あとはトランスファーにひとつ。
トランスファーじゃバックの信号は取れないだろうから、ココは消去法でミッション側はバックランプスイッチ、トランスファーで車速信号でしょう。


ウチのエブリイは5型のマニュアル。
買ったエンジンは6型のAT用だったので、そもそも完全に同じな訳はないよね。
でも逆に、この2極以外は全て同じっていうね・・・

そう考えると、AT車のマニュアル化は相当ハードル低いですね。
多分インヒビターのニュートラル信号のロックと、バックランプスイッチ配線の追加のみでイケそうだな・・・とか考えながら、

ハーネスの付け替え作業を進めます。


「この時点で今日中の搭載は無理だな・・・」そう思いながら、失敗できない作業に全集中します。

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とにかく、カプラーが多い。
クランク角センサーにダイレクトイグニッションに、インジェクターにO2に・・・見れば何のセンサーってのは判るんだけど、軽自動車ってこんなに多かったかなって思ってしまう。

やっぱりOBD2を備えた今のクルマなんだねぇ・・・と思ってしまう。



型落ちとは言え、まだそれ程古いクルマでもないので、カプラーやクリップを割ることなく上手く外すことが出来ました。

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降ろしたエンジンから取り外したMT用エンジンハーネス。
右下にぴょろっと伸びているのがバックランプスイッチのハーネスです。


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買った方のエンジンのハーネスも取り外し、MT用のハーネスを組み付けします。

しかしきれいな購入エンジン。
2015年製DA64の最終型のエンジンだからと言う事を差し引いても随分きれい。
しっかりスチーム洗浄してからバニシュ(防錆用クリヤー)塗装がされている。
ヤフオク映えするように降ろしてから塗ったのかな。
搭載時にそんなことを施術できるようなクルマじゃないからね。


距離は7万8千キロ。
特別走行僅少という訳でもありませんが、水やオイル漏れの痕跡は皆無、オイル管理さえちゃんとしてくれていたなら、いいアタリを付けてくれた程度の距離でしかありません。

この手の4ナンバー系のクルマのエンジンは、兎に角距離乗られるので、中古で出回ってるエンジンは、15万キロ20万キロは当たり前。
それでも特に不具合が出てない物は5万円とかでは買えず、10万円前後で探すことになる。
7万キロ台の完調品、内部写真あり、圧縮エビデンスありで10万円というのは当分出ないなと思い購入しました。


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ハーネスを剥がされ、今回お暇を頂くこととなったK6Aターボエンジン。
11万キロでオイル消費トラブルと言うのはちょっと早すぎで、余程オイル管理に問題があったと言わざるを得ない。

だが、クランクシールやヘッドカバーパッキンなどからのオイル漏れも皆無で、エンジン廻りもサラッと乾いている。

これは案外凄い事で、こういう風にエンジンを傾斜させて搭載するとどうしてもオイル漏れが発生しやすくなるので、メーカーも苦慮する所なのだ。
どうしても既存の直列エンジンを床下に搭載させたくて、大きく傾けて使用してみたものの、結局オイル漏れのトラブルが多く顕在化し、エンジンや搭載方法を変更せざるを得ない歴史を繰り返しています。

昔は何処のメーカーでも、そのバランスの良さから水平対向エンジンを使っていましたが、結局オイル漏れのトラブルが煩わしかった為に使用をやめてしまいました。
それでも使用をやめなかったスバルやポルシェの水平対向エンジンと言うのは、かなり特殊なニーズによって支えられていると言えます。

ポルシェのMA型なんかも、本当に定期的にパッキンの交換が必要になりますし、スバルのEJ系は言うに及ばず、現行のFA/FB型も未だにヘッドカバーからのオイル漏れを看破出来ていませんね。

エンジンと言う工業製品である以上完封なんてものは無いんですが、やはり立てて使っていれば10万~15万キロは出なかったようなトラブルが、横に向けると5~6万キロで出てしまったりするんですね。

重力の影響からは誰も逃れられない訳です。

エブリイやキャリイのK6Aはこれほど傾けている割にそれ程オイル漏れの話を聞きません。
ヘッドカバーからオイルパンまでアルミで統一したことが大きいのではないかなと思っていますが、とても優秀だなぁと思います。


まぁ、話は逸れてしまいましたが、
各センサー類はストックになりますし、10年くらい経ったらまたオーバーホールして使用することになるかな。

それまで大事に保管しておきますか。(邪魔なんだけどね)


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ニューエンジンにマニュアルクラッチを移植するので、ドライブプレートを外します。
案の定、こちらもオイルが垂れてきましたよ。

K6Aも、コンパクトな軽量エンジンとしてギリギリの設計なので、クランクのアウトプットフランジにあまり厚みを持たせられなかったんだねぇ。


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クラッチ板やカバーは費用の関係で交換しませんが、クランクシールやパイロットベアリングなどの安価な消耗品は交換しておきます。

この辺の1000円位の部品でまたエンジン降ろす羽目になるとか、ちょっと嫌なんでね・・・。

しかしまぁ何と言うか、最近はこの辺の部品も気にする割に痛んでないですね。
シールの漏れもないし、ベアリングもゴロゴロしていない。
もしかして一回オーバーホールしてるのかな?
でも、ハウジングのボルトとか、最近工具を掛けたような跡は無かった。

やはりオイルシールなどの樹脂の進化、ベアリングの精度や耐久性などが昔のものと比べて飛躍的に向上しているんでしょうね。


素晴らしい。


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クラッチ周りは、単純ながら失敗できない作業が続きます。

クランクのオイルシールなんてね、リップスプリングが外れて下に落ちてたことがあったからね・・・そのままエンジン乗せちゃって、、あれは発狂したねww

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芯出しも、パイロットベアリングが小さすぎて刺さるアタッチメントが無く、使えなかったアライニングツール。
EJに使えないし、K6に使えないんじゃ、持ってる意味ねーよアスト○さんよw

結局いつも通り、プラスドライバーとかで適当に目方で芯出し。
ま、それでミッション嵌らなかった事ないけどね。。


ミッションとの接合までやろうと思っていましたが、ハーネス移植のお陰で随分押したな・・・この日は桜旅の友人コウヘーと近所で飲む約束をしていたので、日没とともにお片付け。
エンジンミッションは、再びエブ子ちゃんの腹下に押し込んでおきます。


それにしても腰が痛たたたた・・・。

この日はキツかった・・・寒い中、しゃがんでチマチマやるだけなので腰が固まってしまいました。
飲み会無くてもこの辺が限界だな。。


しかしまぁ・・・久々に人と飲みましたが、お店もガラガラで嫌でもソーシャルディスタンスな状態でした。
コウヘーもコロナ禍で苦労したみたいだな・・・個人事業主で結婚式とかのカメラマンと劇団員をやってるんだけど、どっちも仕事無いでしょ・・・持続化給付金が唯一の頼みの綱だったとか。
半年近く暇だったらしく、ただただ近所を散歩したりしてたそうな。

みんな大変だったんだね・・・。

ヲレも助成金貰って休み、なんてのはちょくちょくありましたが、一応毎日会社には行けてたからな・・・まだマシだったのかも知れない。


確かに収入は減りましたね・・・。
自粛や巣ごもりで生活のスタイルがかなり変わったので、家族と過ごす事にお金を使うようになったしね。
エブリイを買ったのだってその一端である。
低迷するなかでも、まだ何とか色々とやれている。

2020年は中止にした桜の旅、来年は行けるといいな!と言ってコウヘーとは別れた。


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さて、時短営業で帰りも早かったので朝も早くから起床。
この日も妻が仕事だった為、今度は相模原まで送っていってから作業再開です。
(会計処理の〆を何店舗も掛け持ちしている)

あとはミッションくっつけて積むだけですが、子供たちが家に居るんでね、ちょくちょく面倒を見に帰らないといけないし、あまり進まない予感。。

今日から大寒波到来と言う事で昨日より格段に気温が下がっています。


手際よくノーミスで行きたい時ほど、色々と詰まらないミスをしてしまいます。
重たいミッションを両手で抱えて何とかメンドラは嵌るんですが、何故か最後まで押し込めない。

スプラインは完全にディスクに通った感触はあるんだけど、最後の1センチくらいで止まってしまう。
ボルトナットは届くんでどんどん締め込んでいくんだけど、どうしても閉じ切らない所がある訳。

何だか嫌な予感・・・
もっと早く戻ればよかったんだけど、重たいミッションをまた抱えて脱着するのが嫌でね・・・

それでも流石におかしいと思い、仕方なくミッションを取り外すと、

位置決めのマカロニがエンジンとミッションの同じ位置で被っていました・・・
そりゃあ締め込めないよな。
見事に潰れて両方に噛みこんでいます。

チクショウ!これ取るの大変だよ・・・
どうにかピンポンチで反対側から叩き抜き、潰れかけたネジ山をタップダイスで修正。

何とか本線に復帰します。
バックプレートは押さえづらくなりますが、マカロニピンは無くても組めるので、そのままの勢いでミッション接合。


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何のストレスも無くストンと嵌りました。

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あれ、ベルハウジングのエンジン側の形状が何か違う!
フラホ丸見えじゃんか・・・と思ったら、元のエンジンには蓋になる脱着式のプレートが付いていました。


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これを付けなきゃいけなかったのか。。

ヤベエ・・・またミッション外すの嫌すぎる・・・とガクブルしてしまいましたが、無事あとから取り付け出来ましたw

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汚かったシフトロッド周りもきれいに掃除しておきました。

高い位置なので、駄々漏れにはならないでしょうし、長年の滲みによる汚れって感じですので、たまに掃除するくらいで当分は大丈夫かな。


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さて、いよいよ積み込むだけになったエンジンミッション。
あるもので出来る限りのことはやったな。。

ベルトの張りや、カプラーの嵌り、ボルトナットの緩みなどがないか今一度確認し、寝板に乗せて再びエブリイの腹下に押し込みます。

これだけ触っていると、大体このエンジンの事は判った感じがします。
(感じがするだけねw)



これまでの記述で最近のエンジンですね的な件(くだり)が多いですが・・・
実は、F6AからK6Aにスイッチしたのがもう20年前。

シリンダーブロックが鋳鉄から軽量なアルミニウムとなり、ツインカムシャフトとメタルヘッドガスケットが標準となった。タイミングベルトはチェーン駆動となり、メンテナンスフリー化も実現。

過給機付きでバンバン使っている所を見ると、スズキ版のSRというイメージですね。


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さて、搭載は写真を撮るヒマもなく一瞬で決着。
吊り上げてマウントのネジを4つ入れるだけだからね。

唯一迷いそうなシフトリンケージワイヤー2本の通し位置も、しっかり意識していたのでちゃんと元通り。
鋭角に曲げられないので、載せる時に正しく通さないと後で変更するのが大変な所ですね。

あとは忘れ物さえしなければ、特に難しい所は無し。
全部、バラした時の逆の手順で戻すだけですね。

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ひとつだけ、積む前にやれば良かったような忘れ物。
サーモスタットの交換がありました。

一度取り付けたサイドブレーキボードを退かしてサーモハウジングの加圧キャップを外すと・・・

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キャップの弁が壊れた・・・(^-^;
押し込んだところで固着してしまっていたようです。

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なんでやねん!って感じ。

きれいに見えましたが、サイドブレーキボードをの下と言う事もあり、今まで開けられたことがなかったんだと思います。
古い方のエンジンからキャップを取って使います。

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サーモスタットは、予防交換のついでに標準の88℃から82℃品へ交換。
17670-50G00 スズキの純正部品です。

燃費が悪くなったり、ヒーターの効きがイマイチになるようなら戻します。

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抜いた時の感じだと、5.5~6Lって感じだったので、濃縮タイプの原液2Lをぶち込んで、あとは水道水を入らなくなるまで入れればOKと言う感じでしょうか。

みんな丁寧に希釈してから入れるんでしょうけど・・・どうせ勝手に万遍無く混ざるんでね。


雑でごめんなさいみたいなw


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さて、エンジンオイルも入れたので、エンジンを始動してLLCのエア抜きと、水漏れ、オイル漏れがないかのチェックです。

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左手でクラッチペダルを押し込み、
ディオ様の首がくっついた妻のキーを捻ってエンジンを掛けます。

一気に掛けずに、イグニッションONで数秒おいてインジェクターまでのラインに燃料を充実させます。
燃圧が安定するまで打音が聴こえますが、充実すると静かになるので判ります。

これで問題が無ければ一発で始動できます。


今回も、あっけないほど普通に掛かってしまいましたw


LLCはエア抜き用の枝分かれホースだとか、エンジン側もボルトでエアを抜くような親切設計になっているようですが、ハッキリ言ってそれさえ面倒です。
サーモが開くまでペットボトル漏斗で水を追加していき、激し目のブリッピングと下からのラジエターホースもみもみの繰り返しでほぼほぼ抜けてしまいます。
最後の方で、先ほどぶっ壊れて交換したキャップを緩めてみましたが、ポコリとも出てきませんでした。

ラジエターが高い位置にあるので、エアは抜けやすいと思います。


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途中、エアコンONでベルトが滑らないかとかを確認し、目視でエンジンの下回りや脱着したホースの繋ぎ目などから漏れがないかよく見ておきましょう。

そして四輪ウマで揚がっているので、ギヤを入れてクラッチを繋ぎ、駆動系などにも違和感がないか目視で確認したりします。

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ブンブン回るプロペラシャフト。
軸ブレや変な異音も無く、問題は無さそうだ。

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うん!いいエンジンだね。
音を聞くだけで判る。

タペット音なども明らかに静かだし、全体的にガサガサした騒音がなくなったような感じ。
排ガスも無色透明で、臭いなども特にしない。


これはアタリだなと・・・頭ではなく心で判るレベル。



あとは、ついでに準備しておいた足回りの子部品を換えておきましょうか。

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段差の乗り越えでコトコトっと音がする事があるので、
スタビ廻りかなと思いリンクとブッシュを準備しておいたので。


これで、漸く終わったエブ子ちゃんの心臓移植手術。
何とか年内に終わりました。
腰が痛かったり、家や子供の事をやりながらの合間合間での作業。
一日4~5時間程度しかやれませんでしたが、何とか4日間の日程で終わりました。


エブ子ちゃん完全復活です!

試運転でもハッキリと判る静かなエンジン音、低速トルクのあるスムースな加速、いかに元のエンジンの圧縮が抜けていてドッカンターボ的な加速だったかが判ります。

ただ、段差で出る足のコトコトは直ってないな。
スタビじゃなかったか・・・。
ダンパー内部か、亀裂の目立ち始めたロアアームかも知れないな。

順を追って直していきましょう。


最近はエブリイもだんだん64が減って走ってるのは17ばかりになってきましたが、ヲレは64のバンのデザインが好きなんだよな~。
変に小洒落てなくてシンプルでシュッとしてるでしょ。

まだまだこれからな我が家の64エブリイ。
これから気兼ねなくビシっと仕上げて、ガンガン使っていきたいですね。


こうして2020年の大晦日も重整備で終わりました!

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altこのクソ寒い中やることじゃないな・・・。


Posted at 2021/01/04 02:25:22 | コメント(3) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ

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何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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