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2026年06月06日 イイね!

クネGDBの車検

クネGDBの車検クネ太郎のGDBが車検を断られたと連絡があった。


これまでは近所のガソリンスタンドや、民間の指定工場などに頼んで、車検の継続をしていたようだが、改造車である事と、オイル漏れやクーラントの滲みの跡があるなどの理由で、ウチではちょっと・・・となったらしい。
数件に聞いてみて同様の対応。

全部お任せでやってきたクネにとっては四面楚歌の状況だ。


前回の車検くらいまでは、多少のオイル汚れなどは、余程酷くない限りは下回り洗浄などして対応してくれていたようだが、近年の車検の厳正化などに伴い、「ちょっと怪しいクルマはもう引き受けない」という姿勢に切り替えているようであった。


実際クネのインプレッサは、特段に不合格になるような改造個所はなく、外観はホイールとマフラーが変わってる程度でサスペンションですらノーマルである。
実質対策が必要なのは、シートをノーマルに戻したほうがいいとか、スポーツ触媒が付いてるのでメーカーの排ガス証明書を添付した方がいいとかその位で、オイル漏れだのクーラント漏れだのというのは滲み程度の僅かなものなので、しっかり掃除だけしておけば指摘されることはないだろう。


だいちゃんに何とか通してきて貰えないだろうか。

という趣旨の懇願であったが、ちょっと急である事と、ヲレも小僧の学校行事での休みが続いていて、有給休暇の申請がしづらいトコロ。

・・・ていうか、そろそろそんなの自分で行って来いよって話です。
免許取ってもう30年以上、競技に峠に散々走って長いことクルマ好きでやってきてるんだから、ユーザー車検位自分でやれよって事で話を進めた。


ホントそんなのマジで自分で行って来いよ。



まぁそうは言っても、初めて自分でラインを通してくるってんじゃ不安もあるのは当然で、基本的な流れを指南して、そのための準備をする事と、きちんとクルマが出来てさえいれば、誰でもできる簡単なお仕事だってことを説明しました。

誰でも出来るんだよ。


あの仕事に技術が必要だとしたら、検査に合格できるかグレーの内容のクルマを、口八丁だけで上手く煙に巻いて通してくる技術だったり、一回ラインで落とされた項目を、現地で改修してどうにか通してくるなどの対応力だったり、そんな所。
車両に不安要素がなければ、事務手続きとライン内でクルマを動かすことさえ出来れば、現地30分も掛からずに継続検査は終わります。



そんな訳なので、そのまま車検に通るかどうかのチェックと、オイル漏れでの対策可能な箇所だけでも修理しておいて、あとはオイルやグリスで汚れてる個所の徹底的な清掃と、エンジンオイル交換くらいしてやっておけば、少しは安心してユーザー車検に臨めるでしょう。




オイル滲みの酷かったのはオイルクーラーのエレメントブロック周りで、ブロックのパッキンと、ホースの差し込み部分の劣化によるもの。

エレメントブロックのパッキンは本来の物ではないんですが、径が同じなのでオイルエレメントのパッキンを外したものから下ろして使っているんですが、ここ最近変えてなかったかもですね。
10年くらい経ってるかもw

ホースの差し込み部分は3センチ位詰めて差し直し、ホースバンドも新品に交換、ファイヤーガードも新しくしときました。



ここの取り回しって、もう制作してから15年くらいになる筈なんだけど、実はホースそのものはまだ一回も交換していない。
これだけエキマニの直近を通しているので劣化も早いだろうから、5~6年に一回くらいのホース交換は覚悟していたんですが、ホース自体が耐熱耐燃料という強いものを使っていたお陰か、殆ど劣化してこないので、それこそ5~6年に一回程度差し込み部分を僅かに詰めて、新しいバンドで締め直すだけでリセット出来てしまっている。

エキマニ形状が特殊なので、不完全な苦肉の策という感覚で作ったオイルクーラーホースの取り回しではあったが、実は特に問題などはなく完成形であったのかも知れない。



あとは、ブーツ自体は切れてないんだけど、隙間から漏れたグリスが遠心力で飛び散り、ステアリングラックや触媒をデロデロにしていたので、ここもきれいに掃除をして新しいブーツバンドで締め直しておきました。

あとは新しいエンジンオイルを入れてエンジンを掛け、オイル漏れなどがないか確認。
ブーツを使っている所は切れていると問答無用で不合格なので、ドラシャ、ステアリングラック、タイロッドエンド、ナックルジョイントのブーツはすべてチェックし、あとは灯火類の球切れがないか確認して車検の準備は終了。

まぁ、この内容なら通るでしょ。


この日はこれで帰し、
後日自分で神奈川の運輸支局に持ち込んで無事車検に合格。
何のお咎めもなくストレートで通検し、現地20分程度だったとの事。
クネ太郎初のユーザー車検は無事終わりました。

その日だけはやたらとLINEが送られてきましたよw


まぁ、今の官公庁というのは、昔と違ってお役所仕事というイメージを払拭しようと躍起になっていて、とても親切である。
ユーザー車検初めてですと申告すれば、隣にひとり付いてくれて手取り足取り教えてくれるので、どうしても分からない事なんて最早ないですね。


1.車検前整備をきちんとしておく。
2.事前にHPから検査予約をしておく。
3.当日検査ラウンド前に民間の予備検査場で最後の調整をしてもらう。
4.予約した検査登録事務所で継続検査を受ける。


まぁ、これだけですからね。
3をケチって勝負って人も結構いますが、2回も3回もライン並ぶのは時間ももったいないのでね、2000円~3000円位なんで予備検査は受けておいて損はないと思う。



ま、そんなこんなで良かった良かったと話は終わった筈なんですが。


数週間後、自宅ガレージでエンジン掛けたらオイルがドカッと漏れてきて大惨事になったとの連絡が入る。

ほぼ全量出たとの事。



アンダーカバーを外したらオイルエレメントが落っこちてたの図。



・・・これは重大なトラブルである。

ただ、エレメントを替えたときに締め忘れたとかって簡単な話ではなくて、どうにも良く判らない問題点があった。
オイルエレメントなどは、これまでは普通にオートバックスやイエローハットなどで買える純正同等品と言われているものを使用してきた。
ヲレのGCも、クネのGDBも、ほぼ同時期に社外のオイルクーラーキットを装着して15年以上になるが、これまで特に問題はなかった。

ただ、最近あらゆるものをネットで注文する事が徹底化してきたこともあって、オイルエレメントなんかも〇ノタロウとかで安いものを注文するようになる。


今回クネの車検整備の際のオイルエレメントも交換にて、工具をかけてククッと締め込むと、がくんとネジ山が飛ぶ感触があった。



何故だろう?


オイルエレメント側のネジ山の脇にはM20の表記。
スバル用なのは間違いなかった。


良く判らないが、製品不良なのか不適合品なのか判然としないが、とりあえず元々ついてた物を戻す事にした。
前回のオイル交換時から問題なく使えていたのだから、とりあえずは走るようには出来るだろう。

ただ、よくよく考えてみると、前回のオイル交換から〇ノタロウ製オイルフィルターなのだから、全く同じ物な筈なので、しこりは残る。
まぁ、エレメント取り付け部はオイルクーラーブロックの筒ネジに変わっていて純正ではないので、公差の範囲内で絶妙な相性などがあるのかも知れないとその時は思った。

ヲレのGCのオイルクーラーはクネのトラスト製に対して、HKS製。
〇ノタロウフィルターは問題なく使えていてこれまでにそういったトラブルは発生していない。



ネジ山が痛んでいるのかも知れないと、クネは新品を準備していたので一応交換しておく。
ただまぁ、ステンレス製ですので、トラブっても負けるのはエレメント側。
こいつが摩耗するとか舐めちゃうってのは、あまり想像ができない。



やはり〇ノタロウ製はギリギリ使えないのか・・・。


そんな訳で、急遽近くのイエローハットでオイルエレメントを購入。
〇ノタロウフィルターを締め込んでいった時のような心許なさは一切なく、しっかり締め込むことができる。


やはり500円、600円で買えるような安物ではこういった問題も出てくるのかと、そんな風に思ってしまう。



たかだか200キロ程度しか使っていないのにほぼ全量出てしまったので、再び約5リッター注入。
今はオイルが高いので、1万円程度の出費である。



もったいないなぁ・・・。




最後にしっかり暖気が終わるまで、オイル漏れなどのチェックをして、おしまいにしたのだが。

・・・のちに先行してageている整備手帳に正解をコメントしてくれた方がおり、原因が発覚。



そもそも、社外オイルクーラーキットのブロックボルトのエレメント側はインチ規格で統一されており、元々インチのトヨタ、日産、ダイハツ、スズキであれば何の問題も無いんだけど、スバルなどのM20採用車種用のキットでもインチ規格になってしまうという事でした。

取説が付いてるような新品で買った訳じゃないからな・・・純正のエレメントが使えなくなっているなんて夢にも思わなかった訳で。

しかし何というか、15年間も特に問題がなかった辺りで一切疑いの余地がないよなぁ・・・。



そもそも世界的にみると、ここの3/4-16unfというインチ規格が大半を占めていて、M20という規格が少数派なんだとか。
まぁ、トヨタ、日産がインチなんだからそういうことか。
なので、トラストもHKSも二種類のネジを使い分けるという事はせず、ついでに弊社の専用高効率フィルターを買ってくださいねとすれば、一石二鳥という訳だ。

M20のネジにインチ(3/4-16unf)の物はデカいから付かないけれど、その逆は少し緩いくらいで付いてしまうという所がミソ。



ヲレたちのような貧乏プライベーターみたいな人種にとっては、罠でしかないようなハナシだった訳だ。

過去にマッキーやシュンジのマシンから出火したトラブルは、これと同じケースでのオイルエレメントの脱落が原因だったようで、先人たちの人柱が教訓として生きていないという愚かさが今回露呈してしまったな。



まぁ・・・これまで通り量販店クオリティーのエレメントを使っていれば問題はなさそうな気もしないではないが、知ってしまったからにはそういう訳にはいかないか。。。
しかしまぁ、これまでよくもまあ何もなかったものだ。

〇ノタロウ製オリジナル商品が粗悪品という訳ではなくて、これまで使ってきた他社製品と比べてやや広かったという事は事実だが、規格違いで使わなければ全く問題ない物で、安かろう悪かろうという事でもなく、本当にたまたまの事だったのだろう。



さてさてどうするかな、今回わざわざエレメントをインチの物に買い直して取り換えた方がいいのか、次回のオイル交換までそのまま行くか。
スバルのエレメントと同寸法でネジがインチの物を調べたら、スズキの軽自動車のエレメントがほぼ同サイズ。

取り敢えず、スズキのオイルエレメントを〇ノタロウで二つ買っとくかw


Posted at 2026/06/19 00:26:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2026年05月09日 イイね!

アルトワークスのその後

アルトワークスのその後4月5月は、忙しくて殆どSNSと向き合う暇がなかったな、仕事して帰ってとりあえずビール飲んだら、記憶の整理なんてほぼ無理ですからね。
酒なんか飲まなければ、もうちょっと放課後もアカデミックに活動できるんでしょうが、飲まない理由を見つけられない。

飲むといっても大した量を飲むわけではないんですよ、缶ビール一本二本程度なんですが、好きなだけで元々強い訳ではないので、もうそこで終了な訳です。



帰りが妻のほうが遅ければ、自分が晩飯を作らないといけないので、
「ようし、一丁やるか。」
とか言って料理前に景気づけでビールかハイボールをプシッとか言って一本行かないと、無理なんだよな。



老眼でスマホ作業が無理なヲレは、ブログだなんだというのは基本PC作業なんですが、使っていたデスクトップのVAIOももう15年近く前のものなので、すべてが遅く起動に5分10分掛かったり、ファイルの展開や移動に時間が掛かったりしていました。

余りにも無駄な時間が多くて気軽に作業できなかったんですが、先月漸くPCを買い替えることができたので、これからは気軽に作業できるようになるな・・・と思っていましたが、、、

文章を書くってそう簡単な事ではなくて、モチベーションや気持ちの切り替えとか、落ち着いてるときに気持ちの底に沈んでいるものを掬い上げるような作業なので、PCがサクサク動いてもあんまり関係なかったみたいですw



でもまぁ、新しいPCはやっぱりいいですね。
ずっとデスクトップ派でしたが、時代なのか、気軽に買えるようなモデルが殆どなかったので、大きめのラップトップに。
16インチでも軽いので、気軽に持ち出せるのもいいですね。
新しいことは何も思いつかないですが、何かやろう!って気になりますww



さて、ポンさんとこのアルトワークス。
前回は新しいエンジンを載せ、エンジンが掛かるようにした所までは良かったんですが、コンデンサーの配管が損傷してしまい、エアコンのガスが入れられないという所で終了。
ついでにバックランプスイッチも壊れていたので車検が受けられないという状態でした。

なので、数週空けて中古で準備できたコンデンサーに付け替えて、バックランプスイッチも新品に交換すればOKという算段。


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まずはとっととバックランプスイッチの交換。
ずいぶん昔に修理して樹脂で固めておいた所が、エンジン載せ替えで無理したらしくぶっ壊れていました。

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サクッと取り換えて問題なく点灯。


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本丸のエアコンコンデンサーは良品だったようで、真空引きでもエアリークは皆無。



マニホールドからガスを充填しながらエアコンをONにし、マグネットクラッチの締結を確認。
ガス缶3本を吸い込んだところで、何やらおかしい。
クーラーが冷えていないし、エンジンのアイドリングが不安定というか、抵抗が大きくて止まりそうな感じである。

ん?コンプレッサーか??

そこで気付く、コンデンサーのファンが回ってないな。。。
マニホールドの高圧側の針が振り切っており、危険な状態である。



うわうわ危ねえ・・・



急いでエアコンのスイッチをOFFに。
何だよ・・プレッシャースイッチでコンプレッサーが勝手に止まるかと思っていたけど、高圧側は止まらないのかよ・・。

そもそもなんでコンデンサーファンが回らないのか・・・



電気が来ていないのかと思い、テスターで調べるとコネクターまでは来てるので、回路の問題じゃないな。
ファン単体で通電させてみるがうんともすんとも・・・


まさかのファンモーター終了。
30年前の軽自動車はそんなものまで壊れるのかよ。





再び頓挫。


とりあえずバックランプは直ったので、車検は何とかなるはず。
ヲレはちょっと行ってあげてる暇がなさそうだったので、点検だけしといてあげるから自分で何とかしてくるように、という所でこの日は終了。





更にまた後日。


車検だけは無事継続で来たみたいなので、エアコンの改修のみ。

11系のアルト用の部品なんてのはオワコンなので、純正廃盤は当然として、社外品すらなかなか出回っていないらしく、51キャリートラック用というのが合うんじゃないかということでポンさんが調達。
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パッと見同じだし、取り付け寸法も一緒なら問題なく使えるだろ!
と思ったら、微妙に厚みがありファンシュラウドのコア取り付け面から僅かにはみ出してしまう。
ここは一ミリでも飛び出しているとコアと干渉するので、もう、力技でグイグイ押してシュラウドを変形させて押し込んでみました。

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ファンの足のあたりが細く結構伸びてくれたので、なんとかツラより引っ込んでくれました。


ただ、その分後ろ側には出っ張ってくるので、実際取り付けてみてどうかという所だが、やはりと言うか元々コアサポート下の狭い空間に押し込んであるものなので、真ん中あたりを左右に走っているブレースにファンの羽根がちょっと当たります。
ここもほんのちょっとなので、コンデンサー自体を少しグイと前に引っ張ってどうにか当たらないようにステーを曲げて解決。


グイとかグイグイとかが多いけど、まぁ、何とかなりますね。

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経年劣化と度重なる脱着で割れちゃってたカプラーを防水カプラーで作り直してエアコンON!


電動ファンは勢いよく作動するようになり、
無事・・・というか、漸くエアコンが使えるようになりました。

補充補充で済ませて汚れていたいたガスも、久々に総入れ替えになり以前よりもしっかり冷えるようになりましたね。



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最後にちょっと新しいオイル滲みがあるというので覗き込んでみると、タービンからオイルパンにオイルを戻すドレンホースの相性が悪いらしく、下側の差し込み付近から漏れている感じ。
落っことすだけで油圧が掛からない部分なのでそこまで気にしてなかったのですが、思ったよりも漏れてくるんだな。


ここは新品も出ないので、ポンさんとこにあるあり合わせの汎用品で間に合わせたのだが、サイズがちょっと大きいのかな、ホースバンドをするとは言え、ピッタリサイズってのは良くないんだね。

内径をワンサイズ落として、きついサイズを強めに押し込んでやるようにしたら、滲んでこなくなりました。



エンジンを載せたあたりではまだ車検が切れた状態で試運転も出来ていませんでしたが、車検も戻ってきましたし、
晴れてエアコンの効きの確認も含めて乗り回してみましたが・・・


やっぱり新しく組んだばかりのエンジンていうのはいいですね。
圧縮があり、トルクがあるので、ブーストを掛けなくてもぐんぐん加速します。
慣らし運転もあるし、加給をかけても大気圧までと思っていましたが、それでも速いですね。

ここまでエンジンのコンディションがいいのはこのアルトワークスを診るようになった15年前から初めてかもしれません。
F6Aターボのクルマってこんなにも速いんだなぁ・・・と改めて実感しますね。



これでアルトワークスは一段落。

エンジンの慣らしも先日終わったようで、漸く本領発揮なのかな?
と思いますが、まぁ・・ヲレからしてみれば、また壊してくれるなよと思うだけですね。
Posted at 2026/06/07 22:58:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2026年03月29日 イイね!

クーラーの無いクルマなんて

クーラーの無いクルマなんて只の鉄屑だと、ヲレもクネ太郎も昔からずっと言っている。


異論は認めない。

クルマというのは、雨の日も晴れの日も快適に目的地まで連れて行ってくれる箱型の移動手段であって、エンジンとタイヤが付いていて暴力的に走り回れればエアコンなんて要らないぜ!とか思ってる様な輩とは一緒にしないでもらいたいw

キャブレターのハチロクに乗ってた頃も、オープンに出来るユーノスロードスターに乗ってた頃も、エアコンだけはどれだけ壊れても必ず直して乗っていました。

本当の真夏になればバイクでの移動すらままならなくなるので、ちゃんとエアコンが効くクルマ以外での移動が実質無理になりますしね。
エアコンが壊れるというのは、クルマにとって非常に深刻なトラブルのひとつ。

な訳です。



日曜日。

前日まで風邪でで寝込んだりしていて調子が悪かったのだが、漸く熱も下がり一気に寛解に向かうのが感覚的に判った。
家には他に誰もいないし・・天気も良さそうなので、リハビリがてらポンさんとこでアルトのエアコンでも直してこようかなと思ったんだけど、病み上がりで感染されても困ると言われて断られてしまったので、別に調子もいいのに暇だな・・・と、録りだめてあるアニメでも一気見していると・・


クネからライン。
GDBのクーラーが全く効かなくて大ピンチの様子。


程なくして入電。

「今何処に居る?」

「家に居るよ」

「割と近い所に居るから今から行きます。」

「ああいいよ。」


30分~1時間位の間で行きますと言っていたので、別に近くも無いじゃんと思ったけど・・多分、家で気付いた事だったとしても来るんだろうなと思ったので、本人にとっては相当深刻な問題だという事が判る。

冒頭の話じゃないけど、GDBは今ただの鉄屑と化しているのである。


何の準備も無しにただ見せに来たって直るとは限らないんだが、何にしたって一度見ない事には次に進まないので、とにかく迅速にどうにかしたいという意図が読み取れます。



コンプレッサーのクラッチが繋がらないとの事で、先ずはガスの有無を見るためにバルブの虫を押してみる。
多少なりともガスが残っていればシューシューと残圧が出てくる訳だが、全くの無反応。
配管内は大気圧になっている事が判る。
(この時点でどこかから派手に漏れていることは予想できます。)


マニフォールドを接続して、真空ポンプを回し、配管内を一度真空にしてリークチェックをしてみます。
写真の状態からバルブを閉め、みるみる針が上がってきてしまうようだと盛大な漏洩箇所があるという事なのでガスチャージは出来ません。
漏洩個所を突き止め、修理をする事が先決となります。


リークチェックの結果、低圧配管内でのエアリークを確認。
只の充填で済む問題ではなくなりましたね。

ただまぁ、低圧側だけのリークなので簡単に作業できる範囲はかなり絞られます。
エンジンルーム内での低圧配管は一本だけで、エバポレーター/コンプレッサー間の配管のみ。
取り敢えず、ここの前後のOリングを手持ちの部品で交換してみる価値はあるかな。

これで変わらないならホース自体が駄目か、ユニット内部のエキスパンションバルブのパッキンが駄目かのどちらかという事になります。
エキパンが駄目だとちょっと厄介で、下手するとダッシュボード外しとか面倒なことになるクルマが多いんだけど、GDBだとどうなんだろ・・最近のクルマは簡単に交換できるようになってるものも多いからね。



同様の手順で出来るので、高圧側の配管のOリングもついでに交換。
(太い方が低圧配管)


紫色が手持ちのOリング。(見た目には判りにくいが、黒い方はだいぶ痩せている)
コンプレッサー側も含めて計4か所のOリングを交換。
欲を言えばコンデンサーの2か所も換えたかったけど、合いそうな手持ちのOリングが枯渇したので、また次の機会にでも。


再び真空引きを行なって、リークチェック。
数分放置してみましたが針が上がってくる事は無く、無事改修完了!
フィッティング周辺の汚れ具合を見ると、恐らく本丸は低圧のコンプレッサー側のOリングだったのかなと思われます。



後はこのままガスを引き込んでやると、無事マグネットクラッチは作動。
コンデンサーファンも鳴動し、システムに問題が無い事が確認されました。




200gのガス缶を3本弱程吸い込んだ所で、サイトグラスの気泡が消失。
ガス圧正常、送風の冷えも充分と感じたので、対応完了となりました。


ヨカッタヨカッタ大事にならなくて。

欲を言えばホースも滲みの痕なんかがあるから長い目で見れば漏れてるだろうけど、この位は古いクルマは普通だからね。
正常なガス圧の維持が1年持たなくなったら交換推奨ですが、見た感じだとあと4、5年は大丈夫じゃないかなぁ。

まぁ、次何かあったらコンプレッサーやホース類は交換し、エキスパンションバルブとコンデンサーのパッキンを替えれば、完璧でしょうね。


遠くから女性二人が歩いてくるので、何か見覚えがあるな~と思っていたら、クネの奥さんと娘でした。
2時間ほど掛かった作業中、近所を散歩して時間を潰していた模様。
何だよ、待ってるの知ってたらもうちょっと作業急いだのに。

家族で墓参りに出かけて、久しぶりにエアコンを点けたらクーラーが冷えなかったという事で焦ってウチに寄った訳か。


クネは「ありがとうありがとう」と凄く感謝して帰っていきました。


あ、もう下の小僧がサッカーの遠征から帰って来るな。
今から迎えに行けば丁度いいくらい。


とにかく喋り出すととまらないれん。
帰りの車の中で、その日の自分の活躍ぶりを延々と聞かされるのである。

Posted at 2026/04/05 13:57:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2026年03月08日 イイね!

搭載

搭載復活秒読み段階のポンさんとこのアルトワークス。


そろそろ決着をつけたいが・・・
昔のようなフィジカルはもう無いので、一気にできない。

体力もそうだが、集中力も持たないので、無理すると失敗してしまいそう。

直ぐ近所という訳でもないので毎週通うのも大変なのだが、一遍にやろうとしてもミスが増えたり、週初めに重篤な疲労を残すことになるので、時間的にゆとりをもってやる事にしている。


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搭載前にエンジン周りにある細かいホース類の交換。
細いクーラントのホースが沢山ある。

今この時にしか出来ないような作業なので、端折れないよなぁ。


この日はエンジン積んで、
翌日も来てエンジン掛けて終われればいいな位に思っていたけれど、実際始めると思いの外やることが多くて意外と進まない。


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クラッチ周りのリフレッシュもしないといけないので、ベルハウジングの掃除やら、ピボットやメンドラのグリスアップ、新品ベアリング類の取り付けなどやはりやることが多い。

「エンジン出来ました、あとはミッション付けて、エンジン乗せました。」

・・と、字面にするとゆっくりやっても半日くらいの印象だが、実際は掃除をしたり調整をしたりと地味な下準備が多く、結局一日以上掛かってしまう。



ここもそう、いざミッションを取り付けようとしたら、位置決めのピンが一つ無い・・。
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ブローしたブロックの方に付いたままだったようだが、それも鉄屑屋に回収されてしまっていたのでもう無いのだ。
その程度の事でいちいち作業を止める訳にはいかないので、庭に投げてあった壊れたキャンプチェアからパイプを切り出して急遽作りました。

サンダーがあれば何でも作れるもんだw


ミッション接合まで済ませた所で日没に追いつかれ、本日終了。
スタートも遅かったし、まあこんなもんか。
今週は土日で予定していたので、翌朝から続きを再開。


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こんなにエンジン降ろされるアルトもなかなか無いだろ。。。

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搭載。

エンジンルームが狭いので積むのは大変だが、意外と時間は掛からない。
ポンさんにもクレーンの操作を手伝わせながら、30分もあれば載ったかな?
バルクヘッド側のエンジンマウントを合わせるのが大変なんだよね、全然見えないから・・ナットを締めるのも一苦労。

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FFなのでドラシャを挿して、バラしていた足回りを組み直し、クラッチケーブルやシフトロッドなどを組み戻していきます。

各種ハーネス類を戻し、ラジエターを取り付け、オイルやクーラントを入れたら、いよいよ始動です。
・・・と思ったらセルを回してもなかなか掛からない。

いつもはあっけないほど一発始動なのにな。


なんて思ってたけど、よく考えたらデスビとデスビコードの繋ぎ方がイマイチ自信が無いんだった。
・・なんでデスビからコードをわざわざ外しちゃったんだろう。

うっかり全部外しちゃうと意外と判らなくなります。
デスビ側に1番とか2番とか書いてあったような気がするんだけどな・・・リビルト品だからそういうのは無いのかも知れない。

ネットで調べると、助手席側から見た時にてっぺんの12時の位置が1番。
そこから時計回りで2番3番と組めばいいみたい。
ていうか、デスビに書いとけばいいな。

これで漸く始動に漕ぎつけましたが、それでも何だか不安定。
アイドリングできずに止まってしまう感じです。


何だこの調子の悪さは。。。



点火時期調整をまだしていないとは言え、アイドリングできないなんて事は無い筈・・・嫌な予感がするな。

取り敢えず、デスビを捻って目一杯遅角側に振るとどうにかアイドリングできる感じになったので、ラッピング(新エンジンのアタリ付け)をスタートしながら原因を探ることに。

そうは言っても判らない。
旧いとはいってもEFIのモデルですからね、エンジンの何かを調整できるところは点火時期くらいしかありません。

ハイオク仕様にしているので、本来マイナス10°前後の所で合わせているんですが、進角させるとエンストしてしまいます。
そもそもエンジンの掛かりも恐ろしく悪い。

何か圧縮が無いような感じなんだよな。。


なんて思案している内に、クーラントがぐつぐつ言って噴き出してしまった。。
痛恨のラジエターファンカプラーの繋ぎ忘れであるww


「しまった!」


冬場の寒い時期で電動ファンの回り出しが遅いだろうからと油断した事と、不調原因の調査に気を取られてオーバーヒートまで気付かなかった。
社外の水温計も長期不動のせいか判らんが壊れてしまっているし、色々と重なってしまったな。。
冷ましてから噴いたクーラントを継ぎ足して再始動を試みるも、初爆にも持ち込めなくなっている。


アイドリングとは言え、軽くオーバーヒートをさせてしまったので、メタルのガスケットは抜けてしまったかもしれないな。


そう言えばコンプレッションゲージを持って来ていたんだった。
ピークホールドが壊れてしまっているボロい20年前のアストロのメーターなので、クランキング中の振れ幅をリアルに確認しないと値が判らないので、ポンさんにメーターを見ていてもらう。

1番 2.0㎏/㎠ 2番 0㎏/㎠ 3番 0㎏/㎠

おいおい・・ゼロって何だよ、ガスケットが抜けたってゼロは無いだろゼロは。
正常であれば10㎏/㎠は欲しい所。

バルタイが狂ってるレベルの圧縮の無さ、分厚いメタルガスケットを組んだことによって上死点が狂ったのか(タイベル目視では狂ってるようには見えないが・・)、それとも社外の安いバルブが良くなかったのか・・・。

感覚的にはバルブがダメだったような気もするな・・
シートの当たり面の角度が違い過ぎるような気がしたんだよ。
念入りにすり合わせはしたが、線でしか当たっていないような状態だった。
それでもぐるっと一周は繋がっていたからイケるだろと思ったんだが・・甘かったか。

バルブガイドなども打ち換えてはいないし、僅かでもぶれたらもう気密は保てないかも知れない。(バルブシートあたり幅限度値1.5㎜)
元々エンジンがぎりぎり掛かる程度の圧縮しかなかったヘッドなのに、ガスケットまで抜けてしまったので圧縮がゼロ・・・という事か。

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ヘッドがダメな事が問答無用で確定したので、
折角積んだばかりでしたが、ヘッドは降ろして組み直すか別のを作るかしないといけませんね。


オーバーヒートは自分の組み付けミスですが、これが無かったら踏ん切りがつかず判断を何週間も持ち越していたかも知れませんので、結果オーライだったかも知れません。
ぐだぐだ先延ばしにした挙句、結局ヘッドをあとでやり直す判断をするなら、今日このままヘッドを降ろしてしまった方がいい。


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決まると話は早くて、程度の良さそうなジムニーあたりの2バルブヘッドを中古で仕入れて、バラして磨いて新しいシールで組み直します。

やっぱり既にアタリが付いている純正バルブが一番!



さて翌々週、
ヘッドの組み立ても終わったので再び現車にインストールします。
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歪みこそ無さそうでしたが、オイルストーンで念入りに均してガスケット面をきれいに仕上げます。


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そもそも特にハイブーストで使う積りはないとの事だったので、納期に時間の掛かるメタルヘッドガスケットはやめて、元々オーバーホールガスケットキットに入っていた純正(同等)ヘッドガスケットを無駄にすることなく使用します。

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再びタイミングベルトを間違いなく組み、シクネスゲージでタペットクリアランスを基準値に合わせます。

今回はサーモスタットも久々に新品に替えておきました。


エキマニタービンとインマニをドッキングし、エンジンオイルとクーラントを再注入したら、間髪入れずにエンジンスタート。
今度はストレスなく一発始動!



やっぱこうでないとな。


ただ、今度はアイドリングが少し高めで、ややハンチングする症状が・・・
症状的に2次エアを吸ってるなと感じたので、コンパクトに作り直した積りだったVVC関係のバキュームホースの取り回しを取り敢えず純正に戻すと、ハンチングは収まりました。
変えたのは、社外のブーストメーターのセンサーをタービンから直接取った事かな・・・センサーから二次エアを吸うとは思いも寄らなかったけど。

ここのバキューム系の配管は元通りに戻すか・・


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そんなこんなで無事息を吹き返したアルトワークスのF6A。

何か今回は手こずったな・・・



コンデンサーの配管が無理してしまい、コアからガス漏れしてしまったり、バックランプスイッチが逝かれてバックランプが点かなくなってたり、マイナーな不具合は残しましたが、肝心のエンジンは完全復活しました。


車検切れ状態なので、公道での試走は出来ませんが、現状フルバケットシートしかない(今は車検が厳しくて社外シートは適合書類があるものでないと合格できない可能性が高い)という事と、バックランプ不灯をクリアすればいつでも継続できる筈なので、あと少しですね。

自分は昼過ぎで帰らねばならなかったので、あとは夕方17時頃までアイドリング状態で慣らしを継続するようにと言って撤収。



あ~疲れたな・・・
当分人のクルマはやりたくないな・・と思ってしまうが、

とっくに終わりが見えない程先の予定が入っているって言う・・・。



まぁ、ミスを糾弾される程の手間も貰ってる訳じゃなし・・
半分趣味が高じてやってる事なんで、空いた時間で気楽にやるか~。

Posted at 2026/03/16 00:43:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2026年02月01日 イイね!

不動車を直す

不動車を直す昨年の初めに、自分の友人からポンさんの所へ養子に出した11アルトワークス。


目を離すとどこか壊れている30年前の軽自動車ですが、それなりに整備をして移籍した筈ですが、半年ほど乗って高速道路上でエンジン停止。
レッカーでの帰宅となったようです。


電話で聞いた話だけでは原因は特定できず、とにかくセルは回るがエンジンは掛からず、一瞬初爆的な感じはあるものの始動には至らないというもの。
これだけだと漠然とだけど、点火と燃料は死んでないと踏める。
燃ポンや点火系はリフレッシュしたばっかりだからね。
直感だが、制御系ではないな・・・メカニカルトラブルならバラさないと特定は出来ない。


その頃私も忙しく、なかなか見に行ってる暇が無かったんですが、昨年の初夏に原因を特定しにポンさんとこへ。


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分解前にダイアグを掛けてみるが、正常コード。何も出ない。

セルを回す感覚だと、一瞬ボッとか言って掛かろうとする時があるが、それ以降は一向に初爆は感じられず、一発圧縮が無いような中途半端な回転抵抗。
タイミングずれなら無抵抗にセルは軽く回る。
1気筒だけ何かが起こってる・・・そんな感じ。

ピストンかバルブがぶっ壊れてるんだろ・・・それしか説明がつかない。
この日もちょっと見に来ただけで、余り時間は無かったんだけど・・・


試しに1番のスパークプラグを外して見る・・・
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確実に事件はここで起こっている事が判ったw


小一時間もあればヘッドぐらい外れるだろうと思ったので、折角来たのでちょっとバラしていく事にしました。


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ヲイヲイ何だこれ!
一番の燃焼室がメチャクチャじゃないか。

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原因はエキゾーストバルブ折れでした。

折れた傘が燃焼室内で暴れ倒してヘッドもピストンもグズグズになっている。
ピストン冠面が抉られてピストンピンが見えている。
タイミングベルトが切れたりズレたりという事も無かったので原因は判らないが、バルブは折れてしまい、当然エンジンは全損である。


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兎に角シリンダーブロックもヘッドも完全に死亡かな。


ただまぁ、OHすれば使える位の程度のストックのエンジンはあるので、そいつを仕上げて載せ替えれば復活は出来るが・・・正直面倒くせえしそれなりに時間も金も掛かる。


「・・・どうする?   捨てるか直すかだけど。」

「いやいや直すでしょ、直るんだよね?」

「まぁ、直そうと思えば何だって幾らでも直るけど・・・。」

「じゃあ直そうよ。」

「ふーん・・。」



そういう旧車乗り的な覚悟はあるのか。

ヲレもそんなに掛かりっきりで出来ないし、旧いから部品も受注生産のものも多いし、加工に出せばそれも待たされる。
直ぐには直らないし、それなりに費用も掛かる事を説明したが、それは理解しているようで、ポンさんにとっては費用の事もあまり関係がないようだった。


車両価値を超えるような修理費用が掛かるようなら廃車。
というのが一般的な意見である。
そういう合理的な損得勘定があったら、一定以上古いクルマには乗り続けられないものである。

元々は足グルマとして購入しているサブのマシンではあるが、別に通勤で使っている訳でもないので、特段困ってもいないらしく、足グルマの割りにはなかなか面白いクルマだったので、時間が掛かってもちゃんと直して乗りたい。
・・という事なのだろう。


でもまぁ、いまこの辺のヴィヴィオだとか旧いアルトワークスだとかってのは買おうと思うと高いからね。
2、30万掛けても直した方がいいのかな?

事故してボディーが傷んじゃったとかだと金掛けて直しても微妙な所だけど、エンジンだ何だと、部品を交換して直せる部分なら修理も賛成ではある。


前のオーナーの時は余り金を掛けられなかったから、エンジン修理も簡易オーバーホールで済ませたり、取り敢えず走れる状態に戻すだけ、みたいな安々仕上げで繋いできたけれど、ここできっちりやるのも良いのかも知れないね。




ただまぁ、何でバルブが折れたかね・・・。

過酷なエキゾーストバルブ側である事を考えると、単純に経年劣化とかによるクラックが入ってポッキリ逝ったのかな。

サージングを起こしてピストンとヒットするほどポンさんが回し過ぎるとは思えないし、ブーストだって1キロも掛けていない。
前オーナーの頃よりは走るし攻めるし、シビアコンディションなのは間違いないけれど、使い方で壊れたというよりは30年近く交換されていない部品が寿命を迎えたと考えた方が早いのかも知れない。

そうか・・・バルブも交換しないと折れるか・・・。



そんなこんなで、新しく腰下とヘッドを作って載せ替えることが確定した訳だけど、ストックの腰下は激しいオイル上がり症状があり、掘り直さないと使えない。
ストックのヘッドも、ストックと言うより、バルブとピストンの小干渉にによるトラブルで降ろした物なので、最低でもバルブ交換が必要になる代物。

どっちもメインの役物を買わないとオーバーホールは出来ないナ。


取り敢えずストックのエンジンを預かって、どこまで何を揃えればオーバーホールできるか精査する為に分解してチェックします。


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目視上特に問題はなく、メタルもジャーナルもきれい。
シリンダーの内壁もきれいなので、普通にオーバーサイズピストンに合わせて掘って貰えば、オイル上がりは直るでしょう。

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たしか凄いオイルの減りだったので、リングの合口だけ見てみると・・・
0.2とか0.3ミリ程度でなければいけない隙間が、1.2ミリとかまで開いちゃってました。

こりゃ吹き抜けちゃうよ・・・。

リングが減るのかシリンダーが減るのか判らないけれど、こんなに広がっちゃうんだ。



軽自動車ってのは大きい排気量のエンジンと違って、高回転まで回してパワーを出すしかないので、パワーユニットに掛かる負担は大きい。
2バルブのこのF6Aですら、1万回転近くまで回る。

だから距離乗れば、ピストンやスリーブが摩耗したり、時にはバルブが折れたりするという事なんだろう。

「クルマ」という意識で見ていると、なんでも10万キロが曲がり角と思ってしまいがちだが、軽自動車の660㏄という特殊な規格のエンジン車に限っては、私たちが思っているよりもずっとメンテナンスサイクルは短いのかもしれないね。



そんなこんなで、純正ピストンのオーバーサイズはとっくの昔に廃盤になっているので、社外品のピストンを注文するしかありません。
この辺の手配は大口になるのでポンさんに任せましたが、トラストが扱っているOS技研の0.5ミリオーバーサイズを注文。(納期は3ヶ月)
シリンダーの加工はピストンが届いてからになるので、更にそこから1~2か月待って、全部部品が揃ってから組み立てです。


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昨年末に漸く届いたシリンダーブロック。
上面の修正面研もしてあります。

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ピストンリングの合口の調整(セカンドリングだけやや削って調整)と、新品ベアリングのクリアランスの確認だけやって、腰下を組み立てます。

組み付け油をやや多めに付け乍ら組み付けし、クランクキャップを規定トルクで締めた後、クランクがスルスルと一定の抵抗でスムースに回転する事を確認。
クランクやコンロッドに曲がりや歪みがあると、回らなかったり、重く引っかかる部分が出来たりするんだけど、そういった部分は皆無。
状態は良いと思う。


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これでショートブロックは完成。
ウォーターポンプも新品である。


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このヘッドも、一昨年にタイベルトラブルでピストンとバルブの軽い接触があった個体なんだけど、バルブ曲がりと言ってもよく見たら曲がってるという程度の物で、シートリングが傷んでいるかどうかが焦点だったが・・・

新しいバルブを組み付けて念入りにすり合わせをしてみると、しっかりアタリが出たので、気密性には問題が無さそう。

純正バルブを頼みたかったが、廃盤直前の為なのか価格が爆上がりしていて、全部新品で頼むととんでもない金額になるので、格安の社外品を選択したのだが、これが吉と出るか凶と出るかは使ってみないと判らないな。
大丈夫だと思いたい。

ポンさんが揃えておいてくれていたOH用のシールパッキンセットが、ツインカム用だったようで大半が使えずで、ヘッド側の消耗品を自分の方で再注文。
作業がまた後ろへずれ込んでしまった。


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お、こちらのヘッドは軽くポート加工したチューニングヘッドだった。
IN/EX共に、鋳造のバリを極力取って、ガスケットの径に合わせて削っただけだが、これだけで相当変わるのが小排気量の良い所。


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さて、ヘッドと腰下をドッキングしてしまうと運ぶのが大変になるので、バラで持っていき、実車の所で組み上げます。


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アペックスのメタルヘッドガスケットを使ってヘッドの取り付け。

これで1キロ以上のブーストを掛けられるようにはなるが、ノッキング防止の為にやや圧縮比を落とす厚めのガスケットを選択。
特にハイチューンにする積りは無いので、目標の圧縮比などは設定しておらず、この辺はざっくりである。

何と言っても機械式VVCにツマミの燃調ボリュームである。
多めのマージンを取りながらフィーリングでいい所を探っていくセッティングなのだ。
この辺は、タイヤが四つ付いているオートバイ位の感覚である。

そもそもDジェトロの旧車なので、こんなもんで大丈夫。(だろうw)


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ヘッドを取り付けてタイミングベルトを掛ける。

ヘッドカバーで蓋をする前に再度タペット調整。
単体で調整はした筈だけど、やっぱヘッドボルトを締め付けた後だと結構変わってしまっている。


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エキマニタービンや、デスビ、インテークマニホールドなどの補機類組み付けていくと、漸くあとは積むだけだなという所まで形になりました。

積み込んだら手が入りにくい所は、先に完璧にしておかないと後で泣きを見ます。
念入りに見落としが無いか見ながら組んでいき、あとはクレーンで釣り上げてクラッチとミッション、セルモーターなどを組めば、搭載。


・・・という所の一歩手前でタイムアップ。



日が暮れると気温は一気に一桁台。
手が悴んでボルトも持てなくなってしまう。
もうアラフィフですよ、こんな真冬にそんなに出来ません。


ま、次回来た時にエンジン積んで始動・・まではイケるでしょ!
Posted at 2026/02/07 23:41:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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