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2018年05月20日 イイね!

GDBの異音直らず。

GDBの異音直らず。キコキコとポンコツ自転車を漕ぐような異音に悩まされていたクネGDB。

リヤハブベアリング交換を含む先だっての中規模改修で、直ったかと思われたが・・・再発。
ハブガタは確かに酷かったので、これはこれで間違いないんだけど・・・


残念ながら異音原因の中核には迫れなかったと言う事だ。


前回のベアリング交換時に気付いたのだが、最も大きいハブガタが出ていた左リヤのフランジステムとインナーレースとのクリアランスが大きい事がやや気になっていた。

そこで、今度はハブフランジ本体も交換してみることに。


日曜日の午前中しか時間無いから、早めに来いよな!
と朝からクネを呼びつけて、リヤナックルの再オーバーホールです。


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ハブガタが出てからしつこく乗り続けていると、フランジのステムが偏摩耗で痩せてくることがある。

本来ベアリングのインナーレース(内側のカラーの部分)にステムが圧入されているのが正常であるが、クリアランスが増えて手で回せるくらい緩々になっていることがあるのだ。

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フランジ(ホイール取付面)に近い方で42ミリであるのに対し、ステムの端面に近い方は41.9.ミリしかなかった。1/10ミリ痩せてしまっている事になる。

ドライブシャフトのアクスルナットをしっかり締め付けてあれば、手で揺すってもガタは感じないと思うけど、Gが掛かった時に動くだろうから、ベアリングも長持ちしないだろうね。


新品に交換します。


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ベアリングも再び新品にし、新品フランジ圧入。
これでリヤハブのガタは完全に封じたはず。


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これで多分直ったろ!!!

と、昼過ぎにクネを帰すものの・・・帰りの道中で異音が出た模様。。。



何なんだよ・・・。



そして翌週。
クタクタのリヤナックルのバックプレートも交換しようという事になった。


また半日しか時間ないんだからね!



インプレッサのリヤナックルのバックプレートは、プレス鉄板であるものの、
それそのものがゴツく出来ていて、サイドブレーキシューなどもバックプレートに取り付けられている。

しかし、長くにシビアコンディションで使われ続けると、錆びてボコボコと波打ったり、腐って穴が空いたり、シューの支点がボロッと取れてしまうなんてこともあるようだ。

クネのGDBも結構酷い状態だったので、
もしかしたらコレのせいで、シューが変な当たり方をして音が出ているのかも?
と疑った次第です。


これで違ったら、もうリヤ廻りではないでしょう。


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再びパカっとブレーキローターを外し、リヤナックルを取り外します。
バックプレートは両方交換ですので、左右とも同じ作業をします。


ちくしょう・・・同じ作業を何回やってるんだよ・・・。



バックプレート交換と言えど、ドーナツ状のプレートが外側から留まってるので、再びフランジをプレスで外します。
フランジをプレスで打ち出すと、必ず二分割の外側のベアリングがインナーレースと共に付いてきてしまうので、ギロチン(ベアリングセパレーター)で外して再びベアリングをハウジングに戻し、フランジは再圧入となるのです。 (*´Д`)マンドクサ~


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分解前。

折角社外にしたインナーシューも、高さがちぐはぐです。
バックプレートがボコボコな証・・・。


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横から見てもあきらかに波打っていますね。。
シューの高さを決めている出っ張りも凹んだり穴が空いたり酷いです。


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バチバチ引っ叩いてナックルから取り外し。
鉄板二枚重ねの隙間が浮いて錆クズがボロボロと出てきます。


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新品プレートを取付し、オイルシールを再び新品にします。


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シューがきれいに取り付け出来ました。

あとで聞く所によると、強化シューであんまりガツガツサイドを引くと、蝶番の支点の突起が折れてえらい事になるらしい・・・。
シューのリーディング側(後ろ側)がローターに噛みこんで押し過ぎちゃうんだろうね・・・。


ちゃんと荷重を抜いて軽くきれいに回らないとブッ飛ぶって事だね。


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これで、リヤ廻りの異音が出そうなところは完璧に修理した筈。
どうだどうだ!


自分が少し乗りまわしてチェック。
今の所異音の再現ナシ。


流石に直ったな!








と思ったが、クネ運転の帰路で再びヤツは帰ってきてしまった。。。

リヤのハブガタがあまりに酷かったので勝手に決めつけてしまっていたが、
やはりミッションを含めた前の方なのかも知れない。


どうやら、ウマで上げていても鳴るようになったらしいので、次は下に潜って確認出来るな。


今度こそ突き止めてやるぜ。



altもうスペアミッションがあってもいいかもな。。












Posted at 2018/05/30 01:55:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2018年05月03日 イイね!

リビルトキャロルF6Aアルトへ。

リビルトキャロルF6Aアルトへ。4月にキャロルから引きずり下ろしたF6A型エンジン。
ちまちまと部屋でオーバーホールしてました。

小さいからね、EJとか4AGとかと比べても楽だね。
可愛いエンジンだよ。

・・・とか舐めてかかってたらギックリ腰が再発。


数日動けなくなったりしていましたが、何とか持ち直し作業再開。
ゴールデンウィークには積み換えたかったので、のんびりもしてられません。


まずはヘッドの組み上げから。

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新品のステムシールをガイドに装着します。
ちなみにバルブはすり合わせ済み。

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そしてコンプレッサーを持っていないのでw
お得意のT字クランプと加工ボックスでコッター取り付け。


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バルブを全部組み上げたら、カムを挿入してストッパーのプレートで固定します。


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シャフトにロッカーアームとスプリングを通して皿ビスで固定します。
ロックタイトの指定はありませんが、一応中強度を使用しておきます。

タペット調整のネジはまだ緩々のまま。
ヘッドをブロックに取り付けして、タイミングベルトをかけてからタペット調整をするのです。


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デストリビューターハウジングを取り付けして・・・腰上は完成。


さてさて腰下です。

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家にあった古いプラスチゲージはグズグズで使えなかったので、新しく買ってきました。
こいつでベアリング関係のクリアランスを見ましょう。


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先ずは大端のクリアランスを古いベアリングで。
0.35ミリって所でしょうか。


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クリアランス限度値は0.40ミリと言う事なので規定値内ではありますが、
コンロッド大端ベアリングはクランクのメインジャーナルよりは摩耗しやすいので、今回は交換致します。


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そして、ピストンリングセット。
こいつらは値段が高かったけど、ケチらずに全て交換します。

シリンダーに傷らしいものもなかったので、軽くホーニングしてリング新品で組めばオイル消費も完封で圧縮もバッチリ戻るでしょ。


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新品リングには符号がふってあって、文字が上になります。

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断面が小さい方がトップリングで、その下がセカンドリング。
写真にないけど、オイルの掻き取り用のリングはエキスパンダを二本のレールで挟むようにして、3段目の溝に装着します。


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EJなんかとは違って、ピストンにコンロッドを取付した状態でシリンダーに挿入していきます。
(普通のエンジンはみんなそう)
ピストンにも向きがあるので、挿入時に注意。

コンロッドキャップは未装着なので、シリンダーを傷にしないようにボルトのアタマにマスキングテープなどを巻いたり気を使いましょう。


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クランクベアリングは再使用するので、全て元位置になるようにセットします。
3番ジャーナルの前後にはスラストメタルが入るので、忘れないように。
ここは新品に換えています。

ジャーナルやシリンダー側面にはレッドラインのアセンブリールブを塗付して組み付けしています。
エンジンオイルはすぐ乾いちゃうから・・・

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クランクキャップを規定トルク(5.8キロ)で締付けし、コンロッドキャップを(3.3キロ)締めます。


腰下は概ね出来上がったので、ヘッドとシリンダーブロックをドッキングしましょう。

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向きを間違えないように新品のガスケットを乗せて・・・

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ヘッドボルトの取り付け。

規定トルク6.8キロを基準として、既定の50%と80%で二段階対角締めを実施したのち、
一度逆手順で緩めます。
そして次は80%と100%の二段対角締めでフィニッシュ。


ヲレが二十歳くらいの頃に当時の彼女に買ってもらったトルクレンチが今もこうやって活躍している。
(勿論いまのカミさんではないw)

うーむ・・・感慨深いではないか。


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意外と大事なのがオイルストレーナーのOリング。
きちんと新品にしよう。

ここが切れたり痩せたりしてるとエアを吸って油圧が下がってしまう。


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オイルパンをくっつけたら、カムとクランクのオイルシールを打ち込みし、ウォーターポンプやスプロケなどを組んでタイミングベルトを装着してしまいます。
ここら辺も全て新品使おうね。

昔、オイルシールを叩いて入れてたら、中でリップスプリングが外れててオイル漏れしたことがあった。
なるべく叩かないようにグイグイ押して入れよう。


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タイベルを組んだら、タペット調整をします。

ロッカーアームだからね、クルクルとマイナスドライバーで調整できますね。
シクネスゲージでIN0.15㎜ EX0.17㎜に合わせます。


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タペット調整完了!

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何だかいい加減な感じのタペットカバーパッキン(新品)を取付したら・・・


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ショートエンジンの完成です。

オーナーに頼まれてヘッドカバーをブルメタに塗ってみました。
なんだかチューニングエンジンみたいでカッコいいな。


ノーマルだけどねw



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そして積み換えですww

メンバーから何からまとめて降ろすんだから訳はない。

バンパーとコアサポートとラジエター取ってコンデンサーとコンプレッサーを端に退かしておけば、エンジンはラクラク前から降ろせます。



手順的には・・・

先ずはウマに載せたら、エンジンオイルやミッションオイル、LLCなどを全て抜き取ります。
そしたら、ナックル廻りをバラシてドラシャを引っこ抜きます。
下に潜って、フロントパイプとエキマニの接続を外してぶらぶらにし、シフトリンケージなども分離します。
ミッションマウント2ヶ所のボルトを抜いていきます。
エンジンメンバーとボディの取り付けのボルトを全て緩めておき、いつでも外れるようにしておきます。
ヒーターホースをバルクヘッド側で外しておき、フューエルコックを緩めたら燃料系のホースを外します。
ECUからのハーネスカプラーや、その他補器類のカプラーを数個抜いておき、
バッテリー端子線をリレーボックスからカプラで分離します。
あとはスピードメーターケーブルと、マスターバックの負圧ホース位かな・・・

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はい降りた。


20年間休まず働いたF6A型エンジンお疲れ様。
もう20万キロも近いというのに、オイル消費が早いという程度の問題しか起きなかった。

なんて丈夫なエンジンなんだよ。



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降りた絵はこんな感じね。

こう見えてただのマンションの駐車場だからねw

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そして自走でやってくるニューエンジンw


補器類の移し替えなどがあるので、それが若干時間が掛かるんだよね。
1日で終わらせるくらいの積りでいましたが・・・

腰の踏ん張りが利かないので、結局ゆっくりじっくりやることになりました。

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コンプレッサーのステーやクランクプーリーなどが若干違って、
使えない事が判りましたので、色々と互換性の検証をしているうちに日没へ。。。


まぁ、あと半日って所でしょう。



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軽量フラホを移植し、クラッチの山もまだ充分なので続投。


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インマニやタービン、ミッションやセルモーターを取付して動力コンポーネントが完成。
よっしゃ、イケるだろ。



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翌日の午前中には搭載まで来ました。
なかなかいいペース。


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あ、ベニカミキリだ。

きれいだなぁ・・・
ちょっと手を止めてカミキリムシを追いかけたりしている。


もともと昆虫大好きだからね。


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ひと通り全部組み戻して、もう一度全ての箇所に工具をかけて増し締めの点検。
あとはLLCや油脂類を入れたら火入れです。


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こうしてみると、ヘッドカバーが青ってのもスズキらしくていいじゃないか。
カッコいい!




そしてエンジンはあっけなく一発始動。


水やオイル漏れがないか・・・ウマに載ってるうちに確認します。
今の所大丈夫そう。


しかし、あちこちホースは古い所もあるからね・・
温まった時に何処かから微妙に漏れたり、少しの間は注意が必要です。

新生アルトワークス始動!!!
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alt最初の1000キロは慣らし運転!












Posted at 2018/05/19 04:00:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2018年04月28日 イイね!

曲がり角

曲がり角「もう10年乗ろう計画」とか言ってエンジン降ろして大掛かりなメンテをしたのももう、6年前の事。
この時の「もう10年」があと僅か4年になってしまったw

時が経つのが恐ろしく速いし、恐ろしく・・・恐ろしいww


そんなクネのGDBだが、実際は10年を待たずして色々な部品が曲がり角を迎えている。


ま、6年前の大改修の時に触っていない部分が、悉く寿命を迎えているというだけの事だが・・・
クルマという機械は本当に素直というかね・・

とにかくもう、ちゃんと壊れてくれる。


フロントパイプ交換した辺りでO2センサーが逝かれた事を皮切りに、グリスまみれのフロントやリヤのドラシャブーツも交換、キコキコキコと足回りから変な音が出始めて、アイドリングでハンチングまで出るようになった。

ヲレのGCの方が調子がいいくらいであるw



昨年の台風だか何だかの嵐の夜に、やめときゃいいのにホームに出撃して(ヲレは止めたんだけどね)、コーナー手前の道路上に溢れていた沢水に足元取られてクソドアンダーで間一髪みたいなことがあったようなんだけど・・・

どうもその時のことが相当ショックというか、、
安牌坊主のクネ太郎だからね、
絶対ミスしないはずの自分にもこんなことがあるって・・・

なんというかまぁ、やっぱりショックだったんだろうね。
(そんなのオリャしょっちゅうだよ、なんてちょっと思ったりもしましたが・・)


潰してないんだよ?
全然どこにも当ててもいないんだけど・・・

当分の間、足がガタガタ震えちゃうほどヤバかったらしいんだよね。

何でもなかったんだからいいじゃねえかよ。
と言ってやっても、


「あの時に潰しててもおかしくなかった」


と、本人は何度も電話で力説していた。
ヲレは、コイツはなんてネガティブな男なんだろうと思ったものだが、

絶対に出来る事しかしないクネ太郎にとっては、想定外そのものが「ない」という生き方なんだろう。
想定外とかチャレンジが無い人生とか・・・なんてつまらねえ人生なんだよw

ヲレからみたら微かなその振幅の中にも、彼なりのサティスファクションがあるんだろう。


だからヲレはこう言ってやったんだよ。


「今GDBの中古相場が幾らか知らないけどさ、100万なのか150万なのか判らないけどさ、潰しててもおかしくなかったんだろ?でも潰さないで済んだ。」

「本当だったら1/2くらいの確率で潰してたかも知れないんだよ。」

「逆に言うと、君じゃないドライバーだったらもう潰してたんだ・・廃車だよ。」

「でも、運のいい事にたまたま君だったんだ。」

「もはや本当だったら潰してたのに、奇跡的に助かったという見方も出来る。」

「と言う事はだよ、こうやって無事に帰って来れたという事は、よもや宝くじに当たったようなもんじゃないか。」

「お金を貰ったようなもんだよ。」

「お金を貰ったんだよきっと。」





そう言ってやると、少し間をおいてクネは言った。



「確かにそうだな・・・。」



それからGDBの面倒に随分と手間をかけるようになったというか・・・
随分と大事にするようになったというか、

ずっとある事が当たり前ではないと思うようになったようだ。

大して高く買ってもいないクルマを、10年も15年も乗ってるんだから、20万円でも30万円でも定期的にしっかりカネ掛けたって、クルマ買いかえるよりは全然掛からないからね。


あの時潰してたら、200万払ってVAB買うしかなかっただろうし・・・

そう思ったら、ここで幾ら修理代かけたって安いもんだろう。



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段ボールひと抱え注文しましたw


エアフロメーターにISCV、点火プラグに燃料ポンプ・燃料フィルター、
リヤのハブベアリング一式に、STIリヤデフマウントとSTIミッションマウント。
そして、エンジンオイルとミッションオイルの交換。

部品だけで15万を超えるっていうねw


ていうか、いっぺんに全部替えるの大変だよコレ・・・


結局リヤナックルの脱着でハマって二日がかりになってしまった。
GWだったから良かったものの・・・


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まず、ハブベアリングを換えようとしたらナックルが外れない。
以前GCでも同じことがあって結局交換以外なかったんだけど・・・

長ボルトとラテリンの後ろっかわのブッシュとの固着。

何とかならんかね・・・


何とかかんとかナックルだけ外してベアリング換えて元に戻しましたが、前側も固着したら厄介だな~。
そのうちこれも、ボルトとブッシュをまとめて換えなきゃダメかな。

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パーキングブレーキシューもプロμのセミメタルに交換。
サイドターンなんて殆どしないくせに、こんなのばっかり入れたがるんだよな。

殆どしないから逆にシューに頼るのか・・・


しかし、一つ解ったことが。
さんざっぱら、原因不明の異音が駆動系だか足回りからすると騒いでいましたが、結局左リヤのハブガタによって生じたハブフランジの痩せが原因だったようです。

ナックルアームにベアリングを打ち換えた後、ハブをインナーレースに向かって圧入するのですが、
完全に圧入したのに、インナーレースの内側(ドラシャ側が)手で回るほど緩い。

これでは一緒に回らずに金属同士が摺動してしまって音が出てしまうでしょう。



あの怪しい金属系の摺動音はこれか・・・



左リヤのナックルは再オーバーホールが必要ですね。


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クタクタのリヤデフマウントとミッションマウントをSTIの奴に交換。
流石にスゲーゴムが硬いね・・・。


ミッションマウントの交換は訳ないんだけど、リヤデフマウントはドラシャが邪魔でデフメンバーのボルトが抜けない・・・ドラシャ抜くのは面倒(もうナックル外したくない)なので、

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デフのスタッドボルトをダブルナットで外して、その場で下げました。
この状態でデフメンバーの脱着まで出来ます。


交換後のインプレでは、差動制限でタイヤが捩れる前にデフマウントで捩れていた逃げが無くなったせいか、デフが凄い効くようになったとか。

ミッションマウントの違いは感じていない模様。


そういうもんかね。


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ハンチング要因であるISCバルブやエアフロメーターをまとめて交換。
ついでに13万キロ無交換のスパークプラグも純正新品に。

無駄にコールド側に振ったりはしない。
ヲレたちレベルでは純正で充分。
純正であっても、冬場にカブって困る時があるんだから・・・


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でもまぁ、13万キロも使うと中心電極は殆どなくなっているw
でも逆に言うと、13万キロ無問題でここまで使えたという事だ。


EJはしょっちゅう換えるの面倒くせぇしね・・・純正プラチナマンセー!(10万キロ交換が推奨です)


しかし、試運転で問題発生。
エンジンがボボボボ言っちゃって全然ふけない。

アイドリングで安定している所をみると、エアフロがクセエな・・・



エアフロを元のに戻したらちゃんとふけるようになりました。
が・・・暖まってから稀にでるハンチングは再発したようなので、ハンチングの大元はエアフロだったみたいだね。


今回は部品屋が気を利かせ、エアフロだけリビルト品を持ってきてくれたんですが・・・
エアフロのリビルトって信用できるのかな~なんて若干心配していたんですが、やっぱり駄目でしたね。ちゃんと直ってねーよ・・・みたいな話です。


突っ返して純正新品を頼み直しました。


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最後に何時止まってもおかしくない距離になった燃料ポンプ。

この間外したばかりじゃんとか思っていましたが、旋回チャンバーを取付しただけで燃料ポンプはそもそも交換していないのか・・・

ていうか、その作業自体がもう10年も前の事だったw


何時止まってもおかしくないのはヲレのアタマの方でした。

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ストレーナー真っ黒のポンプと、中身真っ黒のフィルターを換えて、
エンジンオイルとミッションオイルの交換もして、「もう10年乗ろう計画」の援護射撃を終えました。


後ほど、燃料ホースも劣化していたようで、ポンプ脱着でグリグリした辺りから燃料が滲むなど、
触った所がことごとくダメになる雰囲気と燃料の臭いでプンプンしています。


まぁ、燃料ホースは15年くらいが限度だよなぁ・・・
今までのクルマもそう、みんな15年位で切れたり漏れたりしてました。
全てを疑ってかからないと完封できません。



そう、それがインプレッサ。

そう、それがネオヒストリック!



このくらいで泣いてたらGCやGD系は乗れないぜ!!!




altポンプだセンサーだは、距離とか運転時間だけど、ゴムとか樹脂系は年数だね。







Posted at 2018/05/09 01:50:58 | コメント(4) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2018年04月17日 イイね!

エフロクエー

エフロクエーもうすぐ20万キロを迎える11アルトワークス。


定期的にメンテしている事もあって、目立った不具合も無く好調なのだけど、いかんせんエンジンオイルが減ってしまう。
外側に漏れていなくてもオイルが減少してしまうのだ。

これは年数乗っているマシンには必ず訪れる宿命みたいなものだ。

マメにオイルを換えるとか、洗浄剤だ添加剤だと色々手を尽くしても抗い切れないエンジン内部の消耗部品の劣化によるものである。


まぁ、主にバルブステムシールの劣化や、ヘッドガスケットの損傷、ピストンリングの摩耗によってエンジンオイルが燃焼室に入ってしまうことによるものが殆どだ。

15W-50みたいな、硬めのオイルを使用することでオイルの減りを少し抑える事出来るが、きちんと直すまでの応急処置みたいなものである。

もう何年も乗らないと判っているクルマなら、わざわざ大きな手間をかけて直すことも無いと思うが、出来る限り長く乗る積りでいるなら、改修は不可避である。


これがエンジンオーバーホールに行きつくきっかけである。


スズキF6A型エンジン。


1990年から2001年まで鈴木自動車工業より生産されたF型シリーズのエンジンのひとつで、
軽規格いっぱいの657㏄の排気量のまま、シングルカムの2バルブNA型から、ツインカムの4バルブターボ型まで多彩なラインナップを誇った。

特筆すべきはその頑強なエンジンで、今となっては前時代的であるが、分厚い鋳鉄を掘りぬいて作られたシリンダーブロックは非常識なボアアップや加過給にも耐え、搭載車種であるアルトワークスや、カプチーノ、AZ-1などを未曽有のモンスターマシンに変貌させた張本人である。

その後スズキの主力エンジンはオールアルミブロックであるK6Aにバトンタッチする事になるが、その丈夫さからK6AをわざわざF6Aに積み替える事例も多数存在した。

シルビアで言ったらSRをCAに乗せ換えるような話である。


そのくらい世間の無茶なハイチューンに応え、結果で示してきた伝説の強心臓なのである。

アルトワークスも、21系からK6Aに切り替わっているが、F6A信者は未だに多数存在し、その信頼性は今も色褪せてはいない。


今回は部品取りキャロルより降ろしたエンジンであるが、
11アルトワークスと全く同様のシングルカム2バルブターボ。

1気筒当たり2バルブしかねーのかよ!

と、鼻で笑いたくなるかもしれないが侮るなかれ。
2バルブ4バルブの差など、実は高が知れていて、低回転など実はSOHCの方がパンチがあったりします。(駆動部品が少ないからフリクションが少ないんでしょうね)
高回転の伸びはDOHCに軍配がありますが、それもわずかな差で・・・ブーストアップで追い込んで比べたらSOHCの方がいいなんて話もあります。

普通の人には低回転からトルクがある方が速いと感じるでしょうね。


お陰で部品点数が少ない(3気筒で6バルブしかないからねw)ので、オーバーホールも安価で済むのがいいですね。

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まぁ、自分で乗ってきたので調子が悪くないのは知っていますが、一応各部の点検をしながら分解していきます。

タイミングベルト周りは問題無し。
コマ飛びとかね、タイミングずれみたいなものは無いということ。

何て言ったって、カムとクランクのスプロケの間にウォーターポンプとテンショナープーリーしかないからね。部品点数が少ないという事は、トラブルの原因が少ないという事。

そうは言ってもウォーターポンプからは水は漏れてるし、各オイルシールからはしっかりオイル滲み。
この辺は全て新品になるので関係ないけど、問題は中身ですね。


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まずヘッドカバーを開けて、カムとかバルブ周りを分解しヘッドを取り外します。
それなりに汚いけれど、もっと酷いのをいっぱい見てきているのできれいに感じてしまう・・・。

まぁ何と言っても、オーバーホールで一番面倒くさいのは各部の洗浄ですからね。


これはラクな部類です。


カムを取ったら、ヘッドボルトを慎重に対角緩めで外してヘッド分離の準備。


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これがバルブステムシールです。
バルブガイドの先端に取付されていて、摺動するバルブステムとガイドの隙間からオイルが落っこちないようにスプリングでシールを締めていますね。

まぁ、そんなにすぐ劣化するものではないですが、言っても10年とか10万キロとか使われれば、鉱物油に曝された樹脂は硬くなり、オイルを掻き取るリップを摩耗してオイルは隙間から徐々に落ちていくようになります。

これがオイル下がりと言われているものです。

バルブステムシールの交換によって修理します。


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ヘッドを取り外して、燃焼室側のチェックをします。
大きいバルブがインテーク、白く焼けているのがエキゾーストバルブです。

傘には少し厚めのカーボン生成物が付着していますね。


これを落とすのが一番大変でしょうね。。


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裏側は割ときれい。

曲がりやガタは無さそうなので、バルブもガイドもそのまま再利用出来そうです。


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オイル上がりか下がりかのせいで排気ポートへの煤が多いですね。

よく回されていたんでしょうか、プラグは高温でしっかり焼かれています。

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そして腰下です。

クランクシャフトを手で回してみますと、引っかかるような部分もなく一定の抵抗でクルクル回ります。
ピストンリングなども大丈夫な気がしますが、折角バラしたので再ホーニングと共に今回は交換します。

たった3気筒しかないのですからね、1気筒当たりのコンディションがデカい訳です。

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クロスハッチも残ってはいますが、結構薄いですね。

しかし、摺動傷などはストロークする限り確認できないので、異物の咬み込みや油膜切れのような悲しいトラブルは起きていない模様。

エアクリーナーが交換式社外だったので少し心配でしたのよ。


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コンロッドキャップとクランクキャップを取り外し、クランクシャフト・コンロッドピストン、と順に外します。
クランクベアリングとコンロッドベアリングはまだ再利用するかもしれないので、バラバラにならないように管理。

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3番目のクランクベアリングの所にはスラストベアリングという、クランクシャフトのスラスト方向(前後方向)のガタを調整しているベアリングが入っています。


最近のMT車(MT車自体が今はないけど)はクラッチスタート式のお陰で、エンジンを掛ける前にクラッチ操作でクランクシャフトに負荷をかける為、スラストベアリングが傷みやすいといいます。

油膜がないのにグイグイ押された状態でクランキングされるからでしょうね。

こんな古いクルマにそんな洒落た装置は付いていませんが、気になって外す方も多いみたいですね。
まぁ、ペダルの所のカプラーを抜くだけですが・・・

エンコした時のセル移動も出来ないですしね、自分は解除をお勧めしています。


話は逸れましたが、クラッチ操作が熱くてもスラストベアリングは摩耗するのでね、キャロルも走り屋っぽかったので一応交換しておこうかな。

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今回良かったのはヘッドの歪みが無かったこと。
長年使われた割に、オーバーヒート歴がなかったんでしょうね。

オイルストーンである程度均しただけですが、かなり平滑です。
歪み限度が0.05ミリとありましたが、0.015ミリのゲージがどの角度でも入りません。

これなら面研の必要は無さそうです。


よしよし、OHの方向性と交換部品の選定が済んだぞ。

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あとは使う部品を専用薬剤で洗浄します。


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サンエスのメタルクリーンαという製品で、その洗浄性能とは裏腹に普通の洗濯洗剤程度の環境負荷という優れものです。
強アルカリとかなんでしょうね。


あまり触りたくはないので、使い捨てのビニール手袋で作業しました。

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バルブ周りも担当箇所ごとに小分けにして一緒に洗浄します。


こいつの洗浄力は半端ではありません。
粉状の黄色い洗剤を60度くらいの熱湯に溶かして使うのですが、オイル焼け程度の薄い焼き付きなどは跡形もなく溶けてなくなり、ぴかぴかと金属の素地が光り出します。

カーボンの堆積物も、殆どは漬け置きだけで剥離してしまい、それでも残ったものはナイロンのブラシなどで軽く擦るだけできれいに落ちてしまいます。


凄いよメタルクリーンα


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オイルポンプやヘッドカバーなど閉じていて洗えないようなものも一緒に漬け置きで洗浄しました。

全てピカピカです。
術後はアルカリの被膜が形成されて鉄部などは錆が出にくくなるなどの効果もあるようですよ。


そうは言っても、エアブローできちんと水を飛ばしながら、日当たりのいいベランダで干して充分に乾燥させました。


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バルブの燃焼室側の白いカーボンは流石になかなか落ちないので、物理的に落とすしかありません。
ドリルのチャックにセットして、スコッチやペーパーを押し当てたりしながら掃除します。


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シリンダー径が小さいので、手持ちのホーニングツールで充分にクロスハッチをやり直せました。

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洗浄を終えた部品群。

ヘッドのような複雑な形状の部品がこれだけきれいになるとメタルクリーンもやった甲斐がありますね。
(たかだか1300円位の洗剤ですがw)


しかし、ここで悲劇が・・・シリンダーブロックをあちこちへ運んだせいでしょうね・・・


ギックリ腰が再発してしまいました。


altクソッ!いよいよポンコツはヲレだな・・・。







Posted at 2018/04/25 12:22:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2018年04月12日 イイね!

キャロルターボ

キャロルターボ11アルトのエンジン作り直し用に買ってきました。

このまま乗ってもいいかなって位、走りに関しては調子のいい個体でしたが・・・いかんせんボロい。

外装は、ボンネットはヒンジ折れてるわバンパーはちゃんと留まらないわぶった切りオーバーフェンダーでノーマルに戻せないわ・・・と只のミサイルビジュアル。
内装も割れてるわ色々ないわエンジンオイルこぼしてるわコリャないわ状態。

まさに部品取りに相応しい車体でした。

買い取りの札が一瞬で貼られる始末www


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マツダオートザムAA6PAキャロル。

この型は当時スズキがOEM生産していたF6Aを積む軽自動車で、
ハブが114.3であることを除けば、アルトとほぼ同一のシャーシを持っていましたが、外殻だけはマツダが独自でデザインしていた最後のキャロルです。


ウチのお袋も昔これのピンクというのに乗っていましたよ。
ピンクw

純正だけど結構濃いピンクで、ポップなデザインと相まって目立っていましたね。

懐かしいです。


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このF6Aのワンカムのターボというのが、11アルトにドンピシャで・・・
5万で引き揚げてきました。

中古エンジンだけ買ったって、送料入れたりしたら5万くらいだしね、その他の部品も諸々ストックが増えるので、5万ならアリでしょw


まぁ何にしても、今回一番欲しいのはエンジン主機。


友人の11アルトも致命的なトラブルはないものの、走行ももう17万キロとかなので、結構オイルが減ってしまう。

オーバーヒート歴はない筈なのでガスケットではないと思いますが、
バルブシールとかピストンリングとかその辺の所でしょう。

降ろしてオーバーホールすればいいんでしょうが、いかんせん時間が掛かる。

毎日使ってるので、極力不動の時間を短くしたい・・・
という事で、ストックエンジンを入手して予めリビルトしておき、ポンと乗せ換えてしまおう!
という作戦に切り替えました。


これなら不動時間も2~3日で済むでしょ。


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そんな訳で・・・
近所に駐車場を短期で契約させ、ストックリビルトエンジン積み替え作戦始動です。


アクチュエーターが引きバネで弄られていて、かなりパンチのある加速をしていたこのキャロル。
バーフェンに車高調にバケットシートにと、かなり弄ばれていた感はありますが、

エンジン自体は変な機械音もせず、高回転まできれいに回る。


外側のオイル滲みは酷いものだが、まぁそこはパッキンだけの問題。
普通にオーバーホールすれば使えそうだな。

マツダしか乗れないひとwから見たら貴重なマツダ版アルトワークスなのかも知れませんが、
全て剥ぎ取らせてもらいますwww



alt
alt買い取れるものなら買い取ってみやがれ!





Posted at 2018/04/14 16:32:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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