
BG9エキマニの排気漏れの応急処置より早1ヶ月。
排気漏れはさっさと再発し、外気導入では目が痛いほどの毒ガスを放出する状態になってしまった。
エキマニを外して、割れてしまう蛇腹部分を只のパイプに溶接してしまう事も考えましたが、いずれタービンサポートの蛇腹も割れる日が来る・・・
どうせなら(社外品に)という気になってくる。
そう思い立つと、嫁に相談。
ついでに色々やると10万円超の改修費用が掛かるが、どうだろう。
案外すんなりOKが出た。
日頃クルマに金を掛けていないことや、自分の物をあまり買わないので
「またか」という印象を与えていない事が勝因であるw
早速、オクでエキマニと、フロントパイプを探してみるが、そろそろGC用というものがかなり無くなってきているな・・・C型のGDA用までがGCとの互換性があるが、どちらにせよニッチである。
あまり金額は気にせず、瑕疵の少なそうな中古品を購入しよう。
タービンサポートは社外品に変えたいが、別で買うと無駄に高い・・・
ここがバカらしくて、サポートパイプ一体型のシムス(マキシムワークス)のエキマニを購入。
ついでにメタルキャタライザーもシムスで揃えました。
ま、お陰でどちらもあとで大変な思いをするのだが・・・

まず、シムスのエキマニが到着。
バンテージだけ早めに巻き始めましたが、10メートルじゃ幾らも巻けないな・・・
バンテージは従来品だとすぐにボソボソになって崩れて無くなってしまうので、耐久性が高いとされるチタン含有タイプというものを使ってみました。

10メートル追加でちょっと違うヤツを買ってしまったので色が違うな・・・

分割が大変そうだったので、巻きの複雑な部分は、遮熱板で対応することにしました。
ちょうどヘッドカバーパッキンの真下なので無視できない部分。

下面のアンダーカバーと近い部分も遮熱板というか保護板を製作。
溶けるらしいからね!

さて、次に準備するのはシムスのフロントパイプ。
黒色に耐熱塗装された、一般人の食指を動かさなそうな商品をヲレが落札。
ステンレスなのは間違いなさそうなので、耐熱塗装など必要ないのだが。

純正のフロントパイプでは只の壁の部分が細いパイプで成形されている。
アクチュエーターのリリーフバルブの部分だ。
リリーフ時にホイールの回転に影響しないようにパーテーションまで設けられている。
凝った作りだ。

触媒部分にもつまらない損傷はナシ。
物は良さそう。

さて、BG9のエキマニとタービンサポートパイプを取り外し、作業開始です。
エキマニを下から跨いでいるオイルクーラーのブロックも取り外します。

まず、タービンサポート部、ここが通らないのがポイント。
タービンサポート単体でもなかなか苦戦する部分だが、エキマニと一体となっているとなると取り付け出来るのかと言う気になってくる。
ネットで調べてみると、素直に分割してエキマニを組みながら取り付けしている方と、エンジン持ち上げて無理くり押し込んでいる方とに分かれているが、どちらにせよ大変そうだ。
このエキマニは分割部分の固定ネジが溶接でロックされていたので、そのままの取付になることが決定。
これが茨の道となる。

まず周辺遮熱から。
ホームセンターなどで物色していると良さそうなものが結構ある。
専用の物の1/10の費用で購入。

結構いい感じ。
ラジエター下のハーネスとウォーターポンプなどの水の配管に丁度良かったな。

フロントパイプの発熱もヤバそうなので、タービン周りもしっかりやっておこう。
ヒートチューブや、ファイバー入りアルミテープなども駆使しながら、センサーの配線や、配管などを被覆していきます。

さていよいよ装着に入る訳だが、あらためて見てみても入る気がしない。。
エンジンマウントのナットを取って、ジャッキで目一杯上げてみるものの、入っていく気配はない。
装着位置から時計回りに20分くらいの位置まで回すと一番入りそうな角度になるのだが、それでも集合部が第一メンバーに当たり、タービンへのフランジがヘッドカバーに当たる。
ちょっと無理だな。。
ピッチングストッパーも突っ張ってるので外して更に増し上げし、タービンサポート部のフランジのスタッドボルトも取ります。
メンバーのボルトも外してメンバー自体を目一杯下げます。
(この時、ステアリングシャフトのジョイントのボルトを抜いてフリーにしないとすんなり下がってきません。)
ここまでやって漸くエンジンとメンバーの距離が5センチは離れました。
それでもギリギリフランジがヘッドカバーを越えて行かない・・・
「人間舐めんなコラぁ!」
集合部を本気キック。
人間が作ったものに人間が翻弄されているという愚かな図である。

漸く取り付けである。
すっかり朝になっているのが判るw

エンジンは完全離陸状態。

メンバーもほぼ外れている状態です。
(ここにバールを突っ込んで思い切り抉って本気キックで漸く入った)
疲れた・・・
タービンサポート別体でいいから分離品を買えばよかったと後悔である。
こんなに大変だとは思わなかったな・・・。
ていうか、こうやって付けるものじゃないんだろうなw
外すことになって同じ苦労をする位なら、エンジンを降ろした方が遥かにマシである。
ホントに大変だった・・・。

今回、フロントパイプの他についでに購入したのが、メンバー周りの補強プレートというもの。
マッキーの記事を見ながら、こんなものがあるのかと感心したのがきっかけである。
アイツみたいに実際に走れる奴が色々試してくれるのは本当に助かるぜw
マッキーは上面の補強プレートだけ入れていたが、
ヲレはエンジンダウンブラケットも入れてみることにしたよ。
社外品のような極端なものは論外だったけど、STI製のヤツは厚みも薄いし丁度いいのかも知れない。
両方入れてボルトが届くのかどうかは未確認。

ST2011766010 左右別ナシ。
レガシィS401の装着部品ということだ。
STIのダウンプレートはニクロムメッキが施してあって錆びないようになっているのがいい。
自分で作っても良さそうな単純な物だが、鉄だと塗装してもどっつく部分は錆が出るからね。
個人で出来ない処理がしてあるのが心憎い。
切り掻きがある方が前になる。
穴が偏っているが表裏どちら向きでも付いてしまう。
これは外側に幅がある方を持ってくるのが正解っぽいな。
この方がフレームとメンバー同士の接着面が大きくとれる。

上面に取り付ける補強プレートはSTI部品ではなく、GDBスペックCの純正部品。
Lチャンなので左右は別々だ。
一見効果があるような気がしないが、純正で装着してくる位だからね。
サブフレームが付かないスペックCならではの部品なのかも知れない。

まぁ、こんな感じよ。

装着。
ボルトはギリギリ届きました。
閉め込んだらナットのツラまでボルトが来たから充分だと思う。

さて、最後はシムスのメタルキャタライザー。
シリアルプレートも排ガス試験証明書もない逸品だが、持ち込み検査のヲレには一切関係ないぜ。
プローブ検査に合格しさえすれば車検はOK。
通るんだろうな?w
タービン直後は耐熱バンテージを巻き、触媒部分はバンテージプラス自作アルミ遮熱板。
中間パイプ手前くらいまでは、ボディ側のみ遮熱板を製作です。

センサー類を移植。
センサーを付けた後は取り扱いに気を付けないと、どう置いてもO2センサーか排気音センサーが地面と接触します。
引き摺らないようにね。

最近フロントパイプを交換したばかりだったので、再使用できた中間パイプ側のボルトナット。
スプリング入りでちょっと特殊な所なので、折ると他で代用が難しい。
大概折れるので、新品を準備しましょうね。

タービン遮熱板もそのままでは付かなくなるので、パイプ側をカット。
金切りばさみでチョキチョキ。

装着完了!

家の事もやらないといけないし、昼間は仕事だし、合間合間(夜メイン)でやってるから3日くらい掛かってしまった・・・。
ミスってやり直しは絶対避けたいので慎重になっています。
バンテージ巻き車両は火災の恐れもあるので、遮熱やホースの取り回しなどに注意が必要ですからね・・・。
シュンジのGCも過去に燃えてるし、かなり気を付けないとな。

オイルクーラーホースの取り回しは、元々下側に大胆に交わすルーティングなので特に変更なし。
ホースがアンダーカバーと競る部分がありますが、そこは元からですし、もう10年近くこの仕様。
エキマニと接触する部分もないですし、大丈夫でしょう。

アンダーカバーもエキマニの集合部に近い部分はアルミ板で保護。
同時に下からの突き上げからもエキマニとホースを守ります。

漸く組み上がり、エンジン始動です。
即座に立ち上る水蒸気。
これはタービンサポート部のボルト穴が全然合わなくて、タービンを脱着したときにこぼれたLLCです。
かなりビジュアル的にヤバイですw

バンテージから最初に出る煙も相まって相当な白煙です。
立体駐車場ですので、火災警報器のようなものが発動したらヤバイと思い移動。
30分ほど走って漸く収まりました。
先ず気になったのが、
フロントパイプとステアリングシャフトの干渉。
一定の角度まで切るとゴリゴリ音と振動が伝わってきます。
これはマズイ。
排気音は大きくなったとは思うんだけど、BG9エキマニより低速のボロボロ音が揃ってる分だけ音が綺麗なので、静かになったような気がする。
エンジンのピックアップは明らかにいい。
低速が犠牲になるという話をよく聞くが、それは感じなかったな。
ただ、只の純正からBG9エキマニに替えた時のような劇的な排気効率の向上はないと思う。
元々等長だったからねw
ホントに只の純正鋳鉄エキマニからの交換なら、雲泥の差だろうね。
違うエンジンに感じると思うよ。
兎に角いけないのが、
エキマニとフロントパイプを一緒に換えてしまった事。
どっちがどう良くなったのか判らねえ・・・。
音が綺麗にそろったのはエキマニのお陰。
高回転までふけ上がる時にコーン・・・と高音で響くのがフロントパイプの反響だろうねぇ。
かなり気持ちがいいです。
音的にはかなり満足。
ヘタなSRよりも音は揃ってる。
等長等爆というのは伊達じゃなかったな。
音量がこれ以上上がると、ラインの入り口検査で音量測られるようになりそうなので、中間パイプのストレート化はナシだな。
音に適度なまとまり感がある方が好きだし。
これで完成でいいでしょう。
問題はステアリングシャフトとの干渉。
パイプを叩いて凹ますしかないのかな?

取り敢えずフロントパイプ摘出。

折角巻いたチタンバンテージがボロボロじゃねーかよ・・・。

バンテージを若干巻き直して、干渉しそうなところをデカいハンマーで折檻します。
「最初に言えよコノ野郎!」

結構叩いたつもりだけどステンだから硬いな・・・。
これだけ逃げれば大丈夫かな?
所が、実装して走ってみるが、すえ切りでは当たらなくなったものの、コーナーでエンジンが傾くときだけ当たる感じでまだ残ってる。
「畜生!キリがねぇな・・・。」
口汚い言葉が文面を汚します。
もうあとちょっとだと思うので、フロントパイプは外さず、ステアリングシャフトの干渉すると思しき部分を削ることにしました。
当たってるのはユニバーサルジョイントのボルトと差し込みの角。

結構削りましたが、まだギリギリだな。
もう少し大胆に削った方がいいみたい。

角部分は5ミリくらい空いたな。
ボルトの頭も半分くらい削ってローポジションにします。

最後に錆止めで塗装して完了!
これで完璧に当たらなくなりました。
結局後日改修を含め、運動会当日まで作業して漸く完成しました。
行くぜ!運動会。
運動会につづく