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2013年08月16日 イイね!

里帰り紀行

里帰り紀行ウチの嫁さんの胎ももう9ヶ月。
出産の為、このお盆で嫁の実家に里帰りとなりました。

そうでなくとも、実家の秋田にはお盆には行くことにしているんだけど、自分方には田舎らしい田舎がないので、毎年楽しみにしているんだ。

よく、嫁の実家に帰ったってすることがなくて暇・・とかいうのを聞くけれど、僕は異なる文化や、風俗に触れていくことに元々抵抗がないので、長期にわたってもOKだ。


ま、田舎が好きだからというのはあるけれど。


お盆のクルマでの移動に懸念される帰省ラッシュ・Uターンラッシュ。
これらを回避するために、深夜2時出発というのを基本にしているので、高速はスイスイだ。

いつだったかは、寝坊して4時ころ出たらえらい目にあったけど・・・


燃費考えて、5速4千回転ホールドで走っても、5時間弱くらいかな。


運転疲れというのが殆どないんで、あまり休憩しないからね。
途中一回、トイレと給油で15分程のみ。


高速は、本来北上まで行って秋田道なのだけど、
北上手前で若干混み出すことと、秋田道が殆ど一車線で追い越しができないことというのがあって、
宮城県で降りてしまって、山道を使うことが多いです。

その方が全然速いんだもん。


大体初日は朝方着いて、昼過ぎまで寝させてもらいます。
そして、午後から、お義父さん方のお墓参り、翌日はお義母さん方のお墓参りという風に、
セットが組まれています。

自分の時間などが取れるようになるのは3日目以降。

そうは言っても、嫁のコッチでの病院の初診受付を済ませたり、頼まれていたウォッシュレットやFAX電話の取り付け工事や、二階のカーテンレールの新設など、雑用もあるので、自由にできるのは一日だけかな?







合間合間ですが、何だかんだきちんと見て回ったことがない湯沢市内を散歩してみます。
あちこちに両関や、爛漫などの酒蔵があります。

きれいな水があるから、酒造の町なんですね。



町のはずれにある大きな欅の木がいつも気になっていたんだけど、
ようやく立ち寄ってみました。

一里塚だったんだね。





お義母さんの実家近くのお店で、いつもかき氷を食べるんだ。

かき氷そのものは多分、ごく普通のものなんだろう(でも、味の具材は器の底に置いて、上から氷を擦っていく不思議)けど、お店が、こういう昔の雰囲気のままなのがいいね。




いつも赤い黄昏があるのもいい。
秋田だからあの水草はじゅんさいかな・・・水面に映る夕日がきれいだな。

自分にはこういうものが当たり前でないから、いちいち感動してしまう。


幼少期を世田谷で過ごして、町田で大人になったからね。
町田なんて田舎だけど、半端なんだよね・・・田舎具合も都会具合も・・・

本当のものなんて何もないって感じ。


住みやすいは住みやすいけれど、感動的な風土みたいなものはないんだよね。


嫁さんとは、長ければ半年ほど離れ離れ。
次にコチラに来られるのも出産の頃くらいなので、二人で出かけたりするのももうこれで最後かも。

ちょっと遠くまでドライブすることにしました。


お義父さんに焚きつけられて、山形の月山まで・・・。
秋田まで来てるのに、山形まで2時間半かけていくというパラドックスwwwww

コッチの方の人は、それくらい行かないと遠足したって気にはならないのかも。


イオンがある隣町までちょっと行こうって言ったって、片道20キロあるからなぁ・・・。



混んでることもあって、3時間かけて月山の麓、湯殿山神社に到着。

自分はあまり知らなかったんだけど、この湯殿山神社。
明治の神仏分離令の為に、今でこそ神社の扱いだけれど、月山・羽黒山を含めた出羽三山の一つとして数えられ、高野山と対をなす、東の信仰の拠点であり、今でも多くの修験者、崇拝者を抱えている。



湯殿山本宮が丑年に開山されたことや、雪解けの山麓に牛の形が現れることなどから、牛が神の化身として祀られています。

子授けや、安産の守り神として多くの参拝者が訪れるようです。


ううむ、この為に来たといってもいいかも。


このあと本宮へお参りしました。

神域へ入る前に下足をし、祈祷を受け、ひとがたの御札で禊をし水へ流す。
これらの儀式を受けなければ、本宮へお参りすることはできない。


「語るなかれ」「聞くなかれ」
という御由緒があり、御神体に関してはここでも話さないでおきます。

自然信仰とだけ言っていおきます。

かつて経験がないほどの、霊験あらたかな雰囲気のあるご神域でした。


興味がある方は実際に参拝することをお勧めいたします。






非常に深く険しい出羽三山の山奥にある湯殿山神社。
普通の神社とは違い、由緒が深そうでした。

無事赤ん坊が産まれたら、いつかお礼を言いに来なければいけないね。



最後にもう一つ、公式ではないものの、
由緒どおりなら、樹齢が1800年にものぼる杉の御神木があるというので行ってみました。




皇壇(おうだん)スギ

山形県指定天然記念物になっているが、詳しい樹齢などは判っていない。
昔から出羽三山詣での拠点として栄えた、旧大日坊の跡地にひっそりと残っている。

景行天皇という古墳時代より昔の天皇の息子、
御諸別(みもろわけ)皇子の墓とされているが故の名称だが、
それが本当なら、1800年も前に植えられた杉だというのが、推定樹齢の由来である。


蚊に刺されつつ、最後の願掛け。


お釈迦様の生誕時、右手で天を指し、左手で地を指さして
「天上天下唯我独尊」と唱えたと言われているが、

そんな姿にも見えなくはないなぁ・・・。



神頼みばかりだが、詰まる所は自分がしっかりしてないといけない訳で・・・
この13年間、嫁が5日以上居なかったことがないので、僕はそもそも大丈夫なんだろうか。
連休も終わり、週明けからは盆雑な俗世間。


帰り道は一人だけど、戻ったらビシッと切り替えなきゃだな。



ガソリンが高くて遠乗りが堪えるね・・・





Posted at 2013/08/18 13:09:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2012年11月04日 イイね!

晩秋の瑞牆山

晩秋の瑞牆山瑞牆山「みずがきやま」
山梨県にある標高2230メートルの山で、日本百名山のひとつ。

非常に難読な「瑞牆」は神社の周りの垣根の事を指し、独特の山容をからくるものであることは明らかですね。

なかなか変換できないので、検索結果からコピペですよw

若干の縁というか・・すぐ麓までは、行楽で訪れた事があるのですが、その魅力的な容貌から、いつか登ってみたいと誓ったきりで、それっきりでした。


まさか、走る連中で山登り組が出来るとは思ってなかったからなぁ。
だ い 、クネ、りょーちゅ、レーサーのパーティーで標高2230に挑みます。

レーサーがまさかの寝坊でスタートが一時間半も押してしまった・・・。
明るいうちに降りてこられなかったらどうすんだ。




瑞牆山を時計回りに回り込み、
北側斜面から山頂にアクセスする「不動滝ルート」を使用。

歩き始めは、木漏れ陽の中を歩く適度な斜面が気持ちが良かった。




レーサーが乗っかったらミシミシ・・・てwww




この美しい太古の森に、何十年置き去りなんだろう・・・。



北側は一切陽が射さず、凍りかけた沢や、氷柱が溶けずに残っている。
ガクンと気温が下がり、手袋なしではキツくなってくる。


あんな木の枝だけで支えているのか???
と思わせるユーモアを、皆が残していくようだ。

よし、レーサー!アレをやるんだ!!


ヲヲヲwスゲーwwwww





最期の強烈な急登攀を気合と根性で切り抜けると、漸く山頂へ。
そこはまさに天空の世界。





なんという素晴らしい眺望。
ここまで完璧に近い展望の山頂はそうそうない筈です。
快晴に完全無風。

ツイてるな・・・

僕たちは、ただただひたすらに感動。


すっかり冠雪した富士山も、はっきりと見えている。

思い出に残る風景というものが、誰の中にもあるだろうと思うけれど、
これは本当に、片手の中に入る素晴らしさではないだろうか。

狙ってもなかなか見られるものじゃない。


コッヘルでラーメンか何かを食う人。

バックには八ヶ岳と北アルプス。
絵になる食事だ。



断崖ギリギリの大岩でポーズを決めるクネたん。
このあとヘロヘロとしゃがみこむw


ギャグ厳禁の覗き込み風景。


りょーちゅが岩陰からカメラを構えただけで、「チビッ子ギャング」と称され、
一同大爆笑。
何もしていないのにGJと賞賛の瞬間。



ひと通り風景を楽しんだあとは、僕たちもバーナーを出して食事タイム。

おにぎりを食べたら、お湯を沸かして、カップ麺とコーヒー。
この鉄板メニューはどうしても外せない。


人生に於いて・・・こんな贅沢な時間はなかなか過ごせないだろう。


あまりの気持ちの良さに、すっかり長居してしまったよ。
陽も傾きだし、はじめは沢山いた他の登山客もすっかり居なくなってしまった。


ヲレたちもそろそろ降りないと。


アホで陽気な仲間と、厳しいだけではない大自然の歓迎、
歴史に残る素晴らしい山行であった。



でもレーサーのせいで暗中下山になってしまった・・・(←結構危なかった)






Posted at 2012/11/08 01:40:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2012年09月08日 イイね!

まさかの翌週リベンジ。

まさかの翌週リベンジ。「どうしても来年まで待てないな・・・。」


翌日よりクネは、
しきりに尚早の再アタックを希望していた。

無念の七号目撤退で終わった先週の富士登山。

時期的にもパーティの予定合わせ的にも、当然来年の積もりだったんだけど・・・元々はクネとの約束で発足した富士登山。

登山経験のない彼が、一から道具の準備。
数ヶ月前からの体重調整と、身体づくり。
プレ登山としての丹沢アタック。
人一倍カネと時間をかけて、長い準備をしてきた訳だが・・・

確かに・・・寒さと豪雨の中、数時間での終了では無念だろう。


この間のパーティには悪いけれど・・・
ペッタンコ組としてではなく、クネの友達として同伴することにしました。

クネはフィジカル万全にするために金曜日急遽休みを取って、
まさかの金夜アタックに。ヲレは普通に仕事終わりでのアタック・・・。


まさかの5日後、翌週末のリベンジアタックとなりました。


気圧の谷が日本海に停滞する典型的な秋雨前線のさなか、まさかの満天の星空。

どうせ悪天候だろうと予想して、最短コースのスピードアタックにしようと、
最も高い標高から登る「富士宮口登山道」からのスタートにしましたが、ドピーカンじゃないですか。



ご来光アタックにつき、ふたたび深夜からの出発。
新五合目、2400メートルからの富士宮市を見下ろしながら最後の準備をします。



富士宮ルートから頂上までの標準時間は、約5.5時間。
自分達ならどれくらいで登れるだろうか。




雲が殆ど無く、21日目の月が思いのほか明るい。
霧も風も無く、寒くも暑くもなく、こんなに快適な富士山は初めてだ。






二人なので軽快に登り進められるかと思いきや、、、
ちょっとイイ所があると、すぐ写真撮影。

あ、もうちょっと左の方がいいんじゃない?とか、ヘッドライトの角度が良くねーな・・・とか、何度も撮り直したりして全然登らないし・・・w

スピードアタックとかほざいていたクセに、撮影だけで一時間くらい費やしていそうな勢いだな・・・。



星降る登山道。


クリックで拡大できます。

富士市、富士宮市、御殿場市に、登り進めると山向こうの三島市までもが美しい夜景として見下ろすことが出来た。
夜間の登山というものはこんなにも美しかったのか。




邪魔になるのでコンデジでの撮影だけど、さすが夜景に強いニコン。
結構ちゃんと写るな。


クリックで拡大できます。

登ること約4時間、九号目を越えたあたりで東の空が明るみ始める。
この日の静岡の日の出は5:24分。山の上では数分早い筈だ。

あと一時間ほどで登らなければ!


九号五勺からの長くてほぼ垂直な、鬼の急登攀を根性でクリア。


山頂到着。

日の出およそ10分前でした。



孤高の頂より暁光を望む、ストイックな雰囲気な山ガール。





断崖の先端で日の出を待つカメラマン。
もう、あと一分というところだ。


疲労と高度障害で頭がぼーっとする。
適当な岩に身体を預けて、ご来光を待ちます。






「ああ・・・。」


感動だ。
本当の山頂からのご来光はヲレも初めてだよ。

クネ太郎も感無量といった感じだ。


長い準備が報われた瞬間だ。
よく頑張ったな・・・。

クネ曰く・・・長い時間をかけてつくり続けてきたクルマがやっと完成した感じ・・・だとかw
いまいちピンとこないけど・・・まぁ、なんとなく判らないでもないw



そして、本当の3776メートルを再び目指す・・・。

剣ヶ峰に一番近い富士宮口登山道ではあるけれど・・・もう50メートルって感じなんだよなぁ。
それなりの達成感の後なので、相当にキツイ。


自分には人生二度目の剣ヶ峰登頂。
前回は、また登る事があっても、再びここまで来ることはあるまいと思っていたが・・・。

しかしまぁ、ここの二等三角点こそが、日本で最も高い場所。


清々しい本当の達成感は、ここでしか味わえないものだ。



ちょっと痛いアタマをかかえながら・・・
お決まりの、山頂での湯沸しカップ麺朝食。

87度程度で沸騰してしまうお湯での、生煮えカップヌードルw


「気持ちが悪い・・・。」


何がツライって、疲労はそれほどでもないんだけど、短時間登頂による高度障害で頭や身体がぼーっとして気分が悪く鈍痛を伴うことだ。

風邪で熱があるような症状に近い。
酷い二日酔いと言ったほうがいいかな?


高山病症状が強く出る人は、頭痛薬や、酔い止めの薬なんかを飲むといいかも知れない。
一番いいのは、ある程度の高さを登るごとに、なるべく長い時間休憩して、身体を慣らしながら登ることだろう。

人によっては、八合目あたりの山小屋で二泊して漸く登れる身体になるという人も居るくらい。

無理は禁物なんだ。


自分たちは、クネのGDBで一気に2400メートルまで駆け上がり、
そこから遊びながらとは言え、5時間弱で登頂してしまった。

三半規管の強いとは言えない自分なんかには、少々酷な登攀ペースだったかも知れない。
バスとかタクシーでも未だに酔うもんな。


富士山でマラソンとか毎年やってるけれど・・・
体力だけで出来る事じゃないなと・・・思う。



こら、アタマん中もおかしくなるわ。


あんまりダレてるとカッコ悪いからな・・・写真くらいすがすがしいフリをすっか・・・。

ぬるいコーヒーを片手にダルさと格闘中。



富士山は何度登っても驚きの風景に満ちている。


日本で最も高い場所からパラグライダーで降りる人や・・・ これは気持ちがいいだろうな・・・。


結婚式のために登る人。山の天気は変わりやすいケド、オメデトー!


MTBで下ろうと、必死で自転車を担ぐ人に・・・これはマジキチー!!!


写真に撮れなかったケド、ウェットスーツで登る集団や、500mmlのペットボトル一つで登ってるひと・・・全国の様々な挑戦が集結する不思議な山、富士山。

ナメてるだけの準備不足での遭難は目も当てられないけれど、解った上での本当の覚悟が出来てる人の挑戦は、誰にも止められない。

それぞれの大切な思いを胸に、自分に課し、目標と登頂を重ね合わせて歯を食いしばる。


そんな最高の人たちに出会える場所だ。




登り5:00分 下り3:45分 (休憩込み)/富士宮口登山道

来年もちゃんと登るからペッタンコ組リベンジアタック隊は安心してよし。









Posted at 2012/09/09 22:38:33 | コメント(7) | トラックバック(0) | far away | 趣味
2012年09月01日 イイね!

アタック失敗

アタック失敗富士登山を提案してから早二か月。

予想外の6名+1名のパーティに育った、ペッタンコ組山岳部マウントフジアタック隊は、怪しすぎる天候の下、須走口登山道の入り口に集結した。


前日までの晴天が嘘のように、雨が降ったり止んだり。


ううむ・・・出発時に雨なら中止にしよう。


そんな風に決めていたのだが・・・まさかの小康状態。
行くしかないではないか!


しかし・・・ノリさんがなかなか来ない・・・。
早めに来てるはずなのに、ここまでの来かたが判らないとの電話が・・・。

このご時世に、富士山に集合出来ないとか・・・あるだろうか?

レーサーはアドバンテージが欲しいらしく、少し先に出発。
ノリさんも到着し、レーサーに20分ほど遅れて一行は登攀スタート。


yuu君は、当日まで北海道入りしていたとの事で、夜便で羽田着、そのまま富士山という愚かしい段取で、遅れて参加するということだった。



本六号目到着。

やや小雨になってきたので、レインウェアの上だけ装着。
気温もそれほど低くなく、まだ余裕の面々だ。


しかし艶消しみかんが到着していない。

ちょっと心配なほどヘビーウェイトだったみかん。
途中までの感じだと、ココまでで30分以上差がついてしまっているはずだ。


登山というものは、パーティを編成してはいても、基本的には個々の挑戦である。

速いペースに引っ張られるのも、遅いペースに合わせるのも、どちらもしんどいものだ。
自分のペースで歩けないというだけで致命的な消耗になるのだ。


だから、明らかにペースが違ったら、離れてもいいからそれぞれのペースで歩く。
キリのいい中継地点で、離合するなり連絡を取り合うなりして、その後の段取を更新してゆく。
今は、富士山でも携帯が使えるので、割とどうにでもなるものだ。



七合目を前にして、天候が急変する。

雨脚が強くなり、強い風に見舞われはじめる・・・寒い。
レインウェアもまだ上だけしか来てないのだが、止まって着替えるのに適さない岩場が続き、七合目まで頑張ろうという雰囲気だったのだが、実際下半身はかなり濡れてしまった。


七合目に立つと、暴風雨になっていた。
気温はがくんと下がり、恐らく10度~15度位だったと思われるが、強風の為、体感で5度位に感じる。

厳しいな・・・。


奥のベンチでレーサーは待機していた。
濡れた指でなかなか反応しないiphoneをしつこくタップしながら、天気概要を確認する。

「このまま進んでも好転の兆しは見られませんね。」


八合目までは、登山道と下山道とで道が分かれている須走ルートだが、七合目から見上げた登山道に見える全てのヘッドライトが下山してきているのが見える。

上の山小屋でのビバークを断られた登山者が、諦めて一斉に降りてくる絵だった。


我がパーティも、さすがにココまでの悪天候に長時間対応できるほど、重装備をしてきていない。

殆どの者が防水防寒グローブをしていない、二名にザックカバーの準備がない、足元の保護が不充分で靴下までずぶ濡れの者がいる、きちんとした登山靴でない為にソールが壊れてしまっている・・・etc


もう強行する訳にはいかないな・・・残念だ。

隊長として、辛い決断を下さざるをえなかった。



遅れているみかんや、五合目で準備しているyuuには「悪天候の為、緊急下山だ!登ってくるな。」と信号弾を放ち、七合目からも合流できる砂走り下山道を使って、退却となった。



五合目まであと少し、というあたりで、漸く雨をしのげる東屋を発見。
休憩がてら軽く食事をとることに。



どんな場面でも、笑顔を絶やさず場を盛り上げるレーサー。
たぶん辛い事に慣れているんだろう。

人間は気持ちが負けると、出来ることも出来なくなってしまう弱い生き物。

たとえ嘘でもいいから、希望的観測だけでその場を乗り切る。
誰もが苦しい時にはとてもいいことだ。


周りに伝わるくらい不機嫌になるような奴も、たまにいるからね。。。
こういう時に我儘にならないのは、いい奴な証拠だろう。


大変な時にこそ、こころねが見える。


そうは言っても憔悴する面々・・・。
大変だったからねぇ・・・。


このコーヒーがウマイんですよ~と、嬉しそうに準備するレーサー。

ヲレとレーサーとで持ってきたガスバーナーで、
お湯を沸かし、カップめんやコーヒーを振る舞うと、みんな少し落ち着いたようだった。


ううむ・・・今回は仕方ない。







自然には勝てぬ。






地方から登りに来てコケてる人も沢山いただろうし・・・その人たちから見たら、ウチラなんか麓に住んでるようなもの。


また来年チャレンジだね。

不完全燃焼だから、別の山で振替え登山しようかね。



今週末再アタックなんて話もあったんだけど・・・天気的に難しそうだな。



Posted at 2012/09/05 01:16:17 | コメント(4) | トラックバック(0) | far away | 趣味
2012年08月19日 イイね!

日帰りアタック

日帰りアタック富士山ご来光アタックを翌々週に控えた日曜日。

新品の靴ならしの為に急遽編成された丹沢隊の三名は、日帰りコースの「ヤビツ峠⇔塔ノ岳」ピストンに挑むことに。

ヲレは一度アタックしたことがあるんだ、中学生だったから20年も前の事だけど・・・
確かにキツかった事は覚えているんだけど、どうにもならない感じじゃなかったからね。


近場でチョロっと予行練習って感覚で、古巣のヤビツ山頂へ。
山影にインプを停めて装備を確認。

富士見橋から登山道へ入ります。


メタボリックが懸念されていたクネとレーサー。
二人とも頭のてっぺんからつま先まで、ワイルド1で揃えてきたばっかりだw

クネは今日までに5㎏の減量に成功していた。
何もしていないレーサーが心配されたが・・・・積み重ねた過去の経験と若さを盾に余裕の表情。


「大丈夫ですよ~、だ い さんに勝てるとは思わないですけど・・クネさんあたりは~・・・」


なんて・・・言っちゃって大丈夫か?


地道な事前の走り込みが効いているのか、案外余裕のクネ(37)。
空の青さが清々しい。


初っ端から大幅な遅れをとったレーサー(25)が見せたのは、まさに苦悶という表情だった。


「めっ、面目ない・・・。」


隆盛の記憶の頃より15キロ以上増えてしまった体重。
大幅な重量増は、急登攀やテクニカルセクションで正直にペースに表れる。
「あの頃」の記憶だけで、クリヤ出来るほどヤマは甘くない。



喫煙後のまさかの酸素吸入。
「ドッチなんだ!」と突っ込みたくなる瞬間だw

青空が美しい最初の三等三角点、ニノ塔。

クネは完全に農家のオバちゃんスタイルで襟足を守っている。



標高こそ大したことはないが、大きく起伏しながら登山道は奥へ続いていく。
その高低差は優に100mを超えていく。


口ばっかりの野郎は置いていくだけだと、先を行くクネ。
もつれる足を抑えながら後を追うレーサー。

なんとも滑稽な絵である。


烏尾山山頂。
山小屋のオヤジが妙にサマになっている。


二度目のw挫折が心配されたレーサーも、遅れつつも何とか同伴出来ている。
畜生畜生と、自らのふがいなさを呪文のように呟く場面がしばしば見られた。

それ以外は、言う事を聞かない足回りと寡黙に格闘し、
我々のコミカルな問いかけにも、一切応じることはなかった。

あのレーサーが黙ってしまったのだw


その後の登山道は雲の中を進み、険峻を極め、ほぼ垂直の岩場をクサリで降りていくような場面もあった。

こんなに険しかったっけ・・・
20年前の記憶の曖昧さに舌を巻き始める。


意外と安定感のあるクネ太郎。
慌てず臆せず、着実に歩みを進めていく。

ここでも安牌の性質が光る。


うーむ・・・だ い のKEENのシューズが痛恨のブロー。
二重構造の表のトレッドが剥がれてしまったよ。

このあと反対側の靴底もダメになり、両方ともむしり取ってしまうことになる。

グリップ力が著しく低下してしまったが、幸い歩くのに支障はなかった。


少し遅い昼食をとる丹沢隊。

塔ノ岳を目指していた一行だが、大幅な時間的ロスの為、一つ手前の峰、新大日でピストンすることとなった。戻ることが決まった途端に満面の笑顔がこぼれるレーサー。

20年愛用しているプリムスのワンバーナーを出し、コッヘルでお湯を沸かす。


やや肌寒い、山頂で食うカップヌードルと、コーヒーがうまいんだ。


復路と判った途端に、先頭で風を切るレーサー。

往路でクネにグジグジ言われていたので、親の仇のようにペース上げていく。
もう下るだけなのだから無闇なプッシュは避けたいが・・・。


食事を摂ってややバイタリティの回復したレーサーの、
果敢なラストスパートは止まらない。


余計な挑発にのらないクネ。
本番は今日じゃないのだからと、余裕のマイペースだ。


二人の無言の意地の張り合いの間で若干疲れてきたヲレ。

レーサーの下りのアタックに合わせたのが不味かったかな・・・
数日前にちょっと捻って痛めてた足首をかばってたせいで、膝の裏筋が痛い。

あ~・・・クネに合わせて歩けば良かった・・・。


雄大な光と影の競演。

丹沢は身近だが、その実は深く険しい。
足慣らしにしては、ちょっとハードな山行になってしまった。

二人は新品のいい靴ならしになったようだけど、ヲレの靴は終わってしまったよ・・・。



行きは晴れていたニノ塔もすっかり雲の中。

最後のお茶をして、あとは麓まで降りるだけ。
背負っていった食料や飲料はすべて消費し、ザックは4~5㎏は軽くなっていた。

予行練習しておいてよかったよ。

歩き方と装備と気持ち。
だいぶ理想的な方向に是正できたでしょ。


相対的な消費量は富士山の方が上とは思うけど、技術的な難易度はこっちの方が上だったような気がするな・・・
富士山はペース配分を間違わなければ誰でも登れるし・・・。

久々に登山らしい登山ができた。



キツイけどやっぱ山登りは楽しいやぁ。



富士登山は9/1~2だよ!参加したいひとは明確に連絡ください。


Posted at 2012/08/22 02:57:18 | コメント(5) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域

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