
結構前から頼まれてたんだけど・・・
漸くポンさんのGDB改修作業。
ホイールナットの折損をきっかけとした、ハブボルトの交換作業。
ロングハブボルト化です。
そして、トラブルの出やすいジェラルミンナットを捨ててスチールの貫通ナットを用意。
バネ下の軽量化とか言ってジェラルミンナットとか、マジでやめたほうがいい。
柔らかいから緩みやすいし、ナメ易い。
本来の適正トルクで締めると締めすぎで、緩めるときに齧って折損する事故が多い。
トラブルの種にしかならない。
さっさと捨てるべきである。

取り敢えずブレーキキャリパーとローターを外して、ハブボルトを交換します。
簡単に書いたけれど、ブレンボブレーキの脱着は鬼門である。
アルミのモノコックに直接掘られたネジ山が問題で、走り込んでるクルマだと7割がたボルトが緩めの段階で齧る。
ネジ山をグズグズにしながらも、外れてくればいい方で、ボルトが折れてしまうこともしばしば。
兎に角ブレンボの脱着は覚悟が必要である。
明日クルマ使う用事があるヤツは絶対にやっちゃダメな作業である。

ほらね・・・こんなことになるから・・・。
リヤはボルトがM10と細いので折れやすい。
1/2の確率で折れますw(マジ

グズグズのネジ山にタップなんか立てたところで、ガバガバですからね・・・。
ボルトを締め込んだ時にぐにゃりと潰れてオシマイだ。
そこで、元の何倍もの強度でネジ山を復活させるあのアイテムを使おう。

ヘリカルコイルワイヤースクリューインサート。
通称リコイル。
通称じゃないか、商品名だな。
ヘリサートも、冶具が若干違うだけで同じものです。
インプレッサのブレンボブレーキの脱着時に、コイツの施工はデフォルトでいいと思う。

先ずは折れたボルトをドリルで揉んで、うまく取り除きます。
これも簡単に言うけど、結構難しいよ。
でかいボール盤なんかに固定して真っ直ぐ真芯に穴あけ出来ればいいけど、
ハンドドリルなんかだと、なかなか真っ直ぐ開けられない。
元穴を大きく壊しちゃうと、新しくつくるネジ穴も斜めになったりして使い物にならなくなる可能性がある。

付属のドリルと、タップで下穴を作って、専用冶具でヘリカルコイルを捩じ込めば完成。

完璧なネジ山が出来ました!
これで、齧りなどのトラブルはほぼ皆無へ。

よっしゃ、キャリパー出来たよ~なんて、改めてポンさんちに向かうものの暮れの保土ヶ谷で事故渋滞・・・30分の距離なのに2時間掛かった・・・。
ふざけやがってヽ(`Д´)ノ
唾でも吐きつけてやりたい・・・。

お陰で、さっさと日没へ。。。
しかも寒い。

まぁ、キャリパー付けてブレーキフルード通すだけだからな・・・。
すぐ終わるでしょ。
・・・なんて、慎重にキャリパー取り付けして、フルード通してエア抜きして、よく見てみるとドラシャのブーツが切れてるぞ・・・割と最近替えたはずなのに・・・
と思ったら、ブレーキ導風のアルミのフレキダクトが干渉してんじゃん・・・
こんなのダメだろ。
なんて言って、ちょいちょい応急処置をしたりして、余裕で完成。
と思ったら、ブレーキのタッチがおかしい。
まだエアでも噛んでるのかなと思って、しつこくエア抜きをするものの改善せず。
どうもエアって感じのタッチじゃないんだよね。
強く踏むとジワジワ踏み抜けていく感じ。
外側のどこにも漏れてはいない。
これは、マスターシリンダーか、マスターバックが逝かれてる時の症状だな・・・。
キャリパー外しで久々にペダル(マスターピストン)がフルストロークしたんで、ピストンシールが逝かれたんでしょうね・・・気が付けばGDBCも新車より14年、これまでに一度もリペアしてないというので寿命でしょうね・・・
寧ろよく持ちました。
流石にもう年内部品は入らんよ。
マスターバックじゃありませんように!
Posted at 2015/12/27 03:41:13 | |
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