先日久々にポンさんのGC8を直してきた。
エンジンからガラガラ音が出るからと救護要請が掛かっていたんだけど、自分もなかなか忙しくてかまってあげられず。
合間を見て異音の原因だけチェックしに行くと、直ぐに排気系だと判る。
タービン直下から音がしてるな。
十中八九タービンサポートパイプだと判った。
純正のタービンサポートパイプは二本のパイプが蛇腹で繋がっている構造で、ある日突然スチールの蛇腹が経年で切れてしまい、激しく排気漏れが起こる。
上下からの摺動構造になっている遮熱板も溶接が剥がれやすく、古いものだとビビり音がデフォルトになっている。
本気で攻めてるようなクルマ程逝きやすく、
自分のGCも、サーキットの帰り道で激しい爆音をまき散らした事がある。
中古で回しても2~3年位しか持たず、結局キリがないのでサポートパイプ一体型のエキマニに交換したという経緯がある。

今回ポンさんが準備してきたのはHKSの蛇腹無しタイプ。
社外品のメッシュ蛇腹も切れるんでね・・・これでいいと思う。

何と言っても交換が面倒くさいタービンサポート。
下からはエキマニ外して、上からはインタークーラー取ってフロントパイプも外さないと、タービンサポートのフランジのナットが取れません。
ほぼほぼタービン脱着の内容です。

HKSタービンサポート取り付け。
サーモバンテージも無いので、漢らしくそのまま取り付けです。
ただまあ、距離行ってるエンジンなんでね・・
EJ20は、ヘッドカバーからオイルが漏れるとエキマニやタービンサポートのバンテージが燃える構造になっているので、あまり好きではない。
どうせ巻くなら、劣化して崩れるグラスウールじゃなくて、チタンの繊維が編み込んであるバンテージがいいですね。(高いけど)
近々、このGCのエンジンもオーバーホールを予定しているので、その時にあらためて排気系の遮熱方法を考えましょうかね。
試運転してみると、ブーストの立ち上がりがシャープになってステンレスパイプに集合する排気音がバルクヘッド越しに伝わってくる。
4気筒の排気が纏まって一気にタービンへ押し上げるパイプですからね・・・
細くてガタガタだらけだった純正から、太くて段差のない真っすぐなパイプに変わったことは大きい。
これでこのパイプ自体のトラブルとは無縁となりますが、本来蛇腹の緩衝部分を設けているという事は、それなりの衝撃の板挟みになる部分と言う事。
エンジンにガッチリと固定されたタービンと、4気筒から絶え間なく到着する排気脈動との間にあるタービンサポートパイプ。
等長マニな分だけ衝撃は緩和されているかも知れませんが、水平対向エンジンはマニホールド自体が長いので、どこかで吸収出来ないと割れたりする可能性が上がりますね。
このクルマに流用されているBG9(2.5ℓNAレガシィ)の純正エキマニも、割れ防止の為に中間に蛇腹が入っていますが、その蛇腹自体も切れるので本末転倒です。
いずれにせよ、エキマニからタービンサポートパイプまでをしっかりした社外品にしてしまった方が、純正品で回していくよりはトラブルがないと思いますね。
さて今度は自分のGC8。
コイツもハイブースト時にハンチングして吹け止まるという変なトラブルを抱えていたのでチョコチョコ弄っていたんだけど、改修に至らず。
デューティーコントロールソレノイドや、ブーストセンサーなどを交換しても変わらず、アクチュエーターへの配管を弄って開弁を遅らせてもブーストは上がるものの、最終的にはハンチングが出る。
ハイブーストを掛けると、トップエンドでバタバタするような脈動的な減速感があり、ウェイストゲートがバタついているような、それとも失火してしまっているような・・・そんな感じ。

アクチュエーターがヘタリ過ぎてフラップがバタついているんだろうか。
ダイヤフラムが逝かれてハイブーストで押さえきれなくなる?
そんなことがあるのかどうか判らないんだけど、もしそうならコレで何かが変わる筈。
引きバネアクチュエーター強化。
単純だけどさ、確実に効くんだよコレ。
デューティーコントロールソレノイドが開弁しようとしても、強制的にオープンを遅らせるのでブーストが一気に立ち上がるようになります。
ハンチング症状で1.0キロ止まりだったブーストが1.2キロ台に復活!
しましたが・・・結局症状の領域が上がっただけで、ハンチングは無くなっていません。
ブースト圧の細かい制御とは直接関係は無く、単に高負荷時に出る症状みたいですね。
そうなると、失火の可能性が高いです。
GC8では正常時、制御によるブーストリミッターなどでの点火カットなどは入らない筈。
エアフロメーター不調時などでのフェイルセーフ実行時には激しくリタードして恐ろしくかったるくなりますのでそもそもそれとも違います。
単にインジェクターの噴射量が大きい時に燃やし切れていない感じですね。
それ以外は至って正常で、その辺走るだけなら調子がいいくらいです。
ただ、最近冷間始動時にアイドリングが不安定になる時があり、稀にエンストやチェックランプの点灯が見られるようになってきた。
リードメモリーを実行すると#24(ISCバルブ)を表示。
5年前に38000円で新品を奢ったISCVが早くも晩年であるw
高いんだよ・・・EJ20KのISCVは。。

取り敢えず、清掃で様子を見ようww
5年前で38000円なら、もう4万円は超えてるな。
あ~もう買いたくないな・・・機械式のバルブを割り込ませて手動チョークにしちゃおうかな・・・。
それか、ステップ数が近い他車種のISCVを流用出来るか検討してみよう。
今の所は完全に暖まってしまえば症状は出ないので、走行に支障が出るようになる前に新たな生存ラインを確立していかなければ・・・。

取り敢えずトラブルシュートの続き。
難しく考えがちだけどね、失火があるなら先ずはスパークプラグやプラグコードを疑えって話でね、もともと年初に買ってあったスパークプラグを漸く交換してみます。
確か、マッキーもプラグが原因で同じような症状が出たことがあるとか言っていたな!
そもそも前回の交換から12万キロ。
このクルマでは二回目の交換ですw
さっさと換えろよってハナシなんですが・・
純正のプラチナプラグは10万キロは大丈夫と言われています。
メーカー公称で10万なら、マージンも見込んでるだろうからもうちょっと大丈夫だろうと踏んでの13万キロを超えないスパンで交換しようと決めています。
前回はちょっと超えてしまって13万5千キロで交換したんですが、交換するまでの間、何の不具合も起きませんでした。
今回はもう25万キロになるので、12万キロを待たずに交換することになりますね。
走る人やチューニングが進んだクルマなんかだとエンジンを冷やすためにプラグの番手を上げたりするんだけどね、冬場にカブりやすくなったり燃費に直接影響するようになるので、
万年エコノミー体質のヲレは純正プラグ択一です。

運転席側はエアクリーナーボックス。

助手席側はウォッシャータンクを外せば、大体作業出来ます。

外した1番のプラグ。
中心電極が全く無いなw
これではギャップもへったくれもありません。

2番3番は
甘食くらい残ってるけれど、1番4番は
草餅みたいになってますね!
こんなんでも普通に走るんだから大したもんだけど、何となく失火症状はコイツのせいだなと確信を持ち始めます。
さて、プラグを換えて試運転。
なんか全然エンジンが軽く回るなwww
ちょっと空いてる所でガツンと踏んでいくと、大リーグボール養成ギプスの効果も相まって一気に1.3キロ位までブーストが掛かり、圧が安定した所からも失火することなく一気にふけ上がります。
街中なんでそんなに踏めるシチュエーション無いんだけど、二度三度全開かましてみてハンチング症状は再現されないので完治でいいかな?
と思っています。
そもそも何でもないと感じていたハンチング以前の低負荷の領域でも吹け上りが軽く、格段に調子が良くなりました。
流石に10万キロ超えたら、徐々に不調になっていってると思った方がいいですね。。。
10万キロだな、次は10万キロで換えよう。
てことは、次回の交換は35万キロを超えたあたりだねw
普通の人じゃ考えないような距離だなぁ