
もう車検か・・・。
ついこの間通したばかりと思っていても、直ぐに二年ぐらい経ってしまう。
この時間感覚の希薄さが加齢でもっと加速したらおじいちゃんなんて直ぐだなと思ってしまう。
2025年の春。
GC8がウチに来て11回目の継続検査です。

車検整備はタイロッドエンドとロアボールジョイントの交換のみ。
実は先日クネのGDBでも交換したんだよね。
ブーツ交換だけでやり過ごすことが多いけど、古いクルマはここが結構クタクタユルユルになっている。
ガタが大きくなると、直進安定性や走行中のトー変化が大きくなり、いろんな遊びが大きいようなハンドリングになるからね、たまにはビシっと新調しとこう。

この他、ラックブーツやスタビリンクのブーツ、ドライブシャフトブーツなどがあるが、まだキレイなので点検のみ。
特段整備不良はなさそうだ。

この日の朝、長男をバスケの練習に送った際に不注意でぶつけたバンパー・・。
おいおいガリガリじゃねえかよ。
輪止めがある所まで下がった積りが、変な所にブロック塀の隔壁みたいなのがあり、気付かずに擦るっていうw
ちくしょう・・・テンション下がるぜ。。
(こういうのが定期的にあるのがヲレ。)

頭に来たので、今日中に直そうとリヤバンパーを外したところ・・・

バックパネルは錆でボロボロ。
ライセンス灯のブラケットは崩落寸前でした。
おいおい・・・バンパーどころの騒ぎじゃねーじゃんよ。
ちゃんと直す時間も材料も準備していないので、応急処置だけしとこうか。

取り敢えず腐ってる所をガンガン切り取って、削って、錆止めを塗付。
穴が開いちゃった所は、補修用のアルミテープで塞いで水が入ってこないようにしておこう。
後ほど、鉄板貼ったりFRPなどで再生医療を施して恒久的な処置をする事になります。
リヤフェンダーも錆が浮いてきてたんでね、一緒にまとめて直しますよ。

応急処置したバックパネルにリヤバンパー被せて、傷を取って塗り直します。
夕方で色も良く見えないんで調色が適当になったな・・・
日中見ると違いは判りにくいんだけど、薄暮時に見るとちょっと赤いです。
チンチングブラックを入れ過ぎたな(1/10がないんで入りすぎちゃったんだけど)・・・チンブラ減らしてYSグリーンだったか・・・。
白って意外と難しいんだよ。。
クォーター塗る時にちゃんと作り直そう・・・。
さて、車検当日。
年度末だし金曜日だから混んでるだろうなぁ。
早く行きたいんだけど、ごく簡単な作業は当日朝に残すヲレ。

シートの裏生地貼って、ヘッドライトとリヤフォグをノーマルに戻すだけですが・・・何だかんだ30分くらいロスしますよね。

LEDだとなかなか光軸が受からないので、ヘッドライトはハロゲンに戻し、別系統のハーネスを引いて赤いLEDで点灯させていたバックランプ改リヤフォグは元のバックランプに戻します。

前回の車検時に、初めてシムスのメタルキャタライザーに疑問を持った検査官が居たので(適合のレポート等は無く、純正だろうと言い張って通した)、万が一の為に純正触媒とジャッキアップのセットは積んでいこう。
最悪、現地交換すれば一時間ほどで再検に回れる。
(この時は気付いていないがジャッキの棒を積み忘れている・・)

今回も多摩で受験なので、信頼の米山自動車で調整。
ここで合わせた光軸は落ちたことないもんな。
タイロッドエンド交換でやや狂っていたサイドスリップも、ちゃんと左右弄ってど真ん中で合わせてくれるし気持ちが良い。(いい加減な所だと片側だけで調整してハンドルセンターがずれたりすることも)
ただ、外で90のマークⅡのエンジン弄ってたオッチャンが、最近はシート変わってると落とされるぜ!と忠告してくれた。
え~、ブリッドの正規品なんだけど・・・と言うと、強度検討のレポートが無いとブリッドだろうがレカロだろうがダメと言われるらしい。
昨年のOBD検査導入やダイハツの型式指定不正の関係で、今は徹底的に厳しくなってしまったという事だ。
「絶対ダメですかね・・・」
「多分ダメじゃねーかなぁ。」
うーむ、今から40分掛けて家まで帰って20分でシート付け替えて、40分で戻ってきても午前中の検査には間に合わないだろうから、さらに1時間の昼休みを挟んで午後からだろ・・・
それで受かればいいが、もし触媒で落とされたとして現地交換してからの再検が時間的にかなり厳しい・・・繁忙期は再検と言ったって1時間近く並ぶのである。
15時45分位までに並べなければ当日受験は不可となり、限定のハンコを押されて後日再検となる。
ぎりぎりイケそうではあるが、リスクが高いな。
シートの件・・・実はそのままでもイケるんじゃねーか?
という、大した根拠のない思いがあった。
単にこの20年間で一度もシートで落とされたことは無いという、結果に基づくものである。
これでシートも触媒もダメで出直し&触媒交換となったら、昼休みの1時間を考えても時間がギリギリなので結局リスクは同じ程度であるが、同じリスクであれば、上手くいったときに早く終わる方が損は少ないか。
だったらこのまま一発、勝負した方がいいな。
テスター屋での調整が終わるまでの時間、このような打算をしていた訳だ。

そして、代書屋で書類と自賠の更新をお願いしてから、検査レーンへ。
この写真の位置に来るまでに30分を費やしている。
あと20分は掛かると思われる。
この検査渋滞があるから、その場で対策できても結局何度もチャレンジできないというプレッシャーが生まれるのである。

レーンは1~4まで四つあり、1.2は大型と普通を含む2駆の検査レーン。
3、4は4駆用マルチローラーがある大型NGのレーンで、FFやFRは1、2レーンに行ってくれればもっと分散するのに、何故か明らかな前輪駆動車や、ベンツやBMWなどのFR車までもマルチのレーンに並んでくる。
1、2がガラガラなんだからそっちに並んでくれよ!と思うのだが、そういう気の効いた誘導員もいないし、心理的にみんなが並んでる方に並べば間違いないだろうみたいな、行列のできるラーメン屋的な安心感でみんな3、4に並んでしまっているのが良くない。
無知だし、信念が無いなと感じてしまう。
馬鹿どもが。
まぁ・・一部賭けに出ているので、馬鹿はヲレにも言える事だが、それはある程度の勝算があるからであって、基本的な組み立てとして、時間的な損を許せない(というかそんな余裕が無い)ヲレにはあり得ない愚行である。
そして予想通り、バケットシートはそのままで何とかOK。
検査員から「このシートはいつから付いていますか?」という質問がなされましたが、「新車の頃からずっと付いています。」という返答でOKとなりました。
やや盛った返答ですが、実際内容としては元来問題ない筈のものであるから、証明書等が無い以上は、言葉による駆け引きしかありません。
詳しい事は判らないんだけど、最初から付いていたし、このままこれまで何度も通検しているんだから問題ないでしょう?
・・・という顔をするんですよ、表情と少ない言葉で演じるんです。
余程頭の固い、威張っているようなバカ検査員でない限りは、向こうの方から折れてくれるもんです。
でもまぁ、ここは検査員によって結果が違いそうな所でしたね。

マフラーの音量と、排ガス検査も普通に合格。
光軸とスピードメーター、ブレーキテストも一発で合格し・・・
最後の砦、床下ピットの下回り検査となります。

ブーツ切れやら社外触媒やらを指摘されるのはココ。
前回は下のピットにまで呼び出されて、「この触媒は何ですか?」と質問をされたのだけど、割れてしまった遮熱板を撤去した純正触媒ですと言い張ってその場を凌いだ経緯がある。
ピカピカの新品では、明らかに社外品だろと疑いもしないだろうが、黒の耐熱塗料で仕上げてあり、そこに焼き色が入って適度に汚いところに、自作のアルミ遮熱板で覆ってあるので、最早なんなのか判断出来る人は少ないだろう。
入口での排ガス試験には合格しているのだし、受験者から言質が取れなければ、純正もしくは純正と同等の機能を有した適合品だと判断するしかないのである。

ハンマーでコンコンやったり、舵取り装置を揺すったりの当たり前の点検のあと、やや長めの沈黙があり・・・
下回り合格の表示。

今回もやや危ない橋を渡りましたが、無事継続成功です。
冷や冷やしたなぁ・・・シートだけはちゃんとレポートを準備しておくか、純正に戻しておいた方が無難だな。

何だかんだ言っても買い替えないんだろうな・・このGC8。
今回の車検費用。
テスター代 \2.750-
検査登録印紙 \500-
検査印紙 \1.700-
重量税印紙 \37.800-
自賠責保険(24ヶ月) \17.650-
代書 \1.650-
Total \62.050-
クルマ屋任せの人から見たら、安く済むんだなぁ・・・なんて思うかも知れませんが、それは結局普段から整備を済ませているから車検だけならこれだけで済んでるというだけの事で、昨年はエンジンのOHを始め、かなりの費用をかけて各部をリフレッシュしていますし、一般的な尺度から見たら、とても割りに合わない位に手間や部品代が掛かっていると思います。
工賃を自分の労働力で賄えるという事と、自分の手で仕上げるという事に、ある程度の充実感や達成感があるから出来ている事であって、単に全部人に頼んでお金だけを支払うという事だったら・・・自分だったら維持しないかな、と思います。
部品で30万円分くらいの作業を、どこかのお店に頼んだら多分込み込み100万円くらいは支払う事になるでしょうからね、ぶっちゃけそんなに価値のあるクルマじゃないですよ。
それでも払うって人は、多分超お金持ってるか、只の変態か・・・
まぁ、自前で全部修理していく奴もある意味変態かも知れませんが。。
30年近く前のスバルを維持するという事は、そういう事です。
これだけやっていても、相変わらず問題は山積みなんで、今年もコツコツ直していきましょうw
日差しがポカポカ、暖かい日でしたね。