
ヘッドの歪みから、ガスケット抜けを起こしてしまっているウチのミニカトッポ。
オイルの外側漏洩は尋常ではないわ、
クーラントは無くなっちゃうわ、
クーラントにオイルが混ざって乳化してるわで、
色々直してる割には、走る鉄屑状態。
エンジンオイルに#130のギヤオイルを20%位入れて
漏洩を最小限に抑えてきたけれど、そろそろ限界です。
コツコツ部屋で作ってた移植用エンジンも温め過ぎて邪魔なんで、いよいよ搭載と相成りました。
土日は天気がいいとのコト。
お袋が通勤で使っているので、土曜の午後からやっと作業に入れます。
途中でやめられないクルマなんで、何があっても連休でやり切ります。
ちょっと風が強いのが心配。
一度はヘッドのOHまでやったこのエンジン。
14万キロかぁ・・・まだまだ走れる筈だけど・・・
ヲレがもっとマメに面倒見てれば、オーバーヒートは避けられたんだけどなぁ。
残念ながら退役です・・・ご苦労様。
エアコンのガスは抜きたくない。
ドライブベルトを外して、ACコンプレッサーやパワステのポンプも外して、
端にどかしておきましょう。
そして、コイツでドツボに嵌ってしまう。
スピードメーターケーブル。
ただ嵌ってるだけの筈だった・・・のに抜けてこない。
「あれ、オカシイな・・・。」
コイツが抜けてこないばっかりに、初日はエンジンを降ろすところまでは行かなかった。
何か独特のカラクリがあるんだっけ?
と訝しんだばっかりに、思い切ってイケなかった。
力任せに壊したらマズイ・・・。
あとでよく考えてみたけれど、やっぱりただ嵌ってるだけだ。
CRCの一晩浸けと思い切ったコジコジ作戦で、メーターケーブル撃破。
やはり錆びて固着しているだけだった。
ふぅ~・・・切れなくて良かったぁ。
これで吊れるハズや!
マッキーに借りてきたクレーンに自前のスリングを組み合わせて、吊り上げ準備OK。
軽く吊りテンションを掛けて、マウントのボルトを全部引き抜きます。
ちょっと重量目測を誤って、ミッション側に傾いちゃったけど・・・
揺すったり回したりして、何とか抜けました。
ミッション付きだと結構デカイなぁ。
幾らK自動車とはいえ、横置きのFFエンジンミッションなんてやっぱ面倒臭いなぁ。
インプのEJなんか半分の時間で降りるよ・・・。
旧い設計だから、メインハーネスもコネクターで一括分離できないし、
インジェクターやらISCVやら、デスビやら・・・
補機類ごとに細かくカプラーを外さないといけません。
おととし換えたばかりのタイベルセットとウォーターポンプは当然再使用。
インマニ、エキマニ、デスビや各ブラケットを全て移植します。
これが結構大変な仕事だよ・・腰が痛くなった・・・(´д`;)
そうこうしてるウチに、暇人が差し入れなんかを持ってきたりする。
「何コレ・・・捨てるクルマ?」
「バカだな・・・もう復興は目前なんだよ。」
「日本一面倒見られてるミニカじゃないの?」
「んなコトねーだろ・・・居るだろコレ位・・・。」
「たぶん居ないと思うよ。」
ATミッションの脱着やらを手伝わせたりするものの、管を巻いている時間が長くて一向に進まない。
日も傾き始め、段々作業の残り時間が読めてくる。
「あれ、今日終わんないわ。」
土日で終わらなかったか・・・
ま、一日半じゃちょっとキツかったナ。
火曜日からまた、通勤で使われるミニカ。
あと一日か・・・
明日有給だな。
七時にカミさんの実家でゴハンなんだ・・そう言い残してクネ太郎が帰る。
しっかりと夜の帳が降りてしまった。
キリがいいから、明日積むばっかりにだけはしておこう・・・
エンジンとクレーン出しっぱなしにしたくないな・・・載せるまではやっておこう・・・
コンプレッサーやパワステポンプ付けて、マウントや足回りの本締めまではやっておこう・・・
などと、もう少し、あと少し、とやっていると、大物はあらかた終わってしまっていた。
つっかれたなぁ・・・
身体も疲れるんだけど、集中力をかなり持っていかれるよ。
帰ると全てがガックリとくる。
でも、歳だからじゃないよなぁ・・・若い時も同じ様にくたびれてたもん・・・
などと自分を励ましながら、バタンQ。
良かったよぉ、連日のいい天気。
日中は暖かくて助かるよ。
降りそそぐ花粉も、紫外線も放射線もなんのその。
屋外での長時間労働が続きます・・花粉症でないだけいい。
燃料系、水まわり、電気系統、メカニカル。
全てを元通りにしなくては走るように出来ません。
「こんなにバラしたら・・ヲレだったら元に戻せないナ。」
なんてクネは言っていたけれど。
こういうものは、記憶力で組む訳じゃないんだよ。
クルマの仕組を思い出しながら、ひとつづつ追って行けばいいんだ。
水まわりは、ラジエターホースとヒーターホースと、スロットルボディと・・・てな具合で
探していけば、覚えておく必要はないんだね。
そして、勝手に節電モードだったメーターパネルもついでに球交換。
全部交換するよ。
よーし、機関の組付けは全て終了。
オイルや水を入れて、始動の準備です。
クランクのボルトを1/2ラチェットでうりゃうりゃ~!と高速回転させて、始動前潤滑。
そして、キーONで30秒ほど溜めて、燃圧を安定させます。
そして始動。
キュルキュルキュル・・・
ボボボボボボボボ~!!!
ウヲヲ!何故爆音!?
触媒部分のガスケット抜けか???
コリャお袋じゃ乗れん!
参ったなぁ・・・ガスケットなんか準備してないや・・・
こんなΦ40くらいのヤツなんて、J娘とか自動後退にはないよなぁ・・・
うーむ・・・
とりあえず、明るいうちに水まわりのフラッシングだけ済ませよう。
想像以上に汚かったね・・・2回濯いでから、ちゃんとしたLLCを入れました。
って言っても赤だけど(爆
そして、ダメ元で近所の自動後退に行くと、一番小さくてΦ50しかない。
・・・加工すればイケルかな。
急いで帰って、スタッドの穴だけ長穴にしてなんとか塞げそうだよ。
フランジにガスケットを挟んでナットを締めこんでいきます。
大体ナット二つで留まってるよね。
まずひとつを軽く締め込んで押さえて・・・もう一つのナットを・・・
ん?
止まるトコまで締めたけど、あんまり回さなかったな・・・何?
最初のナットからは、スタッドが3山は突き出してるけど、二つ目はツラ位・・・。
ちょっと力を入れて締めていきます。
全くまわらない。
・・・まさかまさか。
外す時にナットが傷ついていたようです。
要するに、ちゃんと締め込めていなかったダケか・・・。
チクショウ!見づらい位置だったから気付かなかった。
家からナットを探し出して作業終了。
僕の3日間の戦いは終わった。
このエンジン結構調子いいかも。m9(・∀・)ビシッ!!
不恰好なΦ50ガスケットのままだけどまぁいいや。