
さあさあ、遂に開幕しましたスノーアタック。
この日の為と言ってもいい整備・改造の数々。
いいもダメも、全てが顕著に出る究極の世界。
ドライビングの良し悪しに、チューニングの良し悪し。
モロに出ます。
エンジンオーバーホールに、吸排気チューン。
オイルクーラーの大型化や、油水温管理メーター。
フロントヘリカルLSDの装着に、リヤデフのロック化。
足回りの変更に、新品スタッドレスタイヤの投入。
今年やったおおまかな変更だけでコレだけあるけれど、
その全てが、雪山を走ることを前提に味付けされています。
あれこれ想像して手を入れていく訳ですが、
それらがどういった結果をもたらすのか・・・
実際には走ってみないことには判らないものです。
今回の一発目には大きな意味があった。
まずはエンジン。
特別に大きな変更はないが、ガスケットの吹き抜け防止対策を施し、
ポートや等長エキマニなど、吸排気の効率化を図った結果、低速のトルクがかなり良くなった。
段付きが無くなって滑らかになった感じかな。
立ち遅れるもどかしさのようなものが無いよ。
雪山と言えど、GDBにトルクで置いていかれる事があるんだ。
可変バルタイなど無いのだから、下を増やして、回して壊れないエンジンでないと。
結構踏みっぱなしだったけど、ガスケットも平気だね。
今回のつくり方は方向性としては良かったね。
丁寧につくれば、パワーが出てて癖が無くて結構いいエンジンだよEJ20K。
見直そう。
そして問題の駆動系。
リヤデフロックのみでフロントデフはオープンのままだった去年は、
アンダーが強すぎるなどの、どうにもならない悪癖は無かったけれど(まぁ、それでもアンダー強いですが・・・)ちょっと速いFR、って感じの動き。
遅いけれど、気軽に乗れて楽しい仕様だったが・・・
突っ込みすぎるとオーバーが殺せずスピンしてしまう。
リヤデフ15キロくらいの頃はアクセル全開で丁度良かったコーナーが、踏みすぎればスピン、
抜いても戻れない。
全開アタックにはちょっと安定感が悪かった。
そこで、Vリミに装着されてくるヘリカルLSDをフロントに採用。
強オーバーを相殺しようという魂胆だった。
ところが!
アクセルオフでもロックの2WAY構造のヘリカルデフ。
リヤデフのロックと相まってターンインでヨーのきっかけを作る隙間が無い(汗
今度は超ドアンダーだ!!!
だけど、4輪LSDの恩恵は大きく、鼻さえ捩じ込めば、4輪パワースライドのままグイグイ前に出ていくよ。無茶しなきゃ相当な角度で入っても立て直せる。
求めてたのはまさにコレなんだけど・・・
とんでもない突込みをしないと、この動きにならないので、ちょっとリスクが高すぎる・・・。
路面のμが安定してるならこのままでイケるけど、刻々と変化していく関東のシャバ雪路面ではちょっと危ないな・・・ヲレだってずっと100%で走るのはイヤだ・・・。
スピード重視の一発勝負でいいならこのままでいいや。
開幕戦の感触では、他の追随を許さない暴君ぶりだが・・・ちょっとマージンが取りづらい。
自分のようなヘタッピが調子こくと、ノーマークのアイスバーンに乗ってドスンw
下る時はやっちゃいけないコーナーなのは判ってたのにな・・・
上りだと風景が違うんで忘れてたよ(汗
実際速いんでもったいない気もするけれど・・・
ここは、リヤデフをロックから15キロ前後のイニシャルに落として解決だろう。
よし、見切れたな。
リヤデフデチューンはヲレ的には屈辱なんだけど、ここは拘りすぎてもメリットがない。
1WAY機械式もいいが、イニシャルがかかる分まだ突っ張るだろうし・・・
GDB6速突っ込んでフロントトルセンLSDというのが恐らく完成形だろうね。
クネかのだめのGDBCが終了するのを待とうwww
フロントデフというものが、リヤデフとの絶妙なバランスで機能する物だと言う事が良く判った。
インプレッサのGDBシリーズの装備を見ていくと気付くのは、
C型からのリヤ機械式LSDを架装したモデルには、フロントにトルセンLSDを奢るのに対して、
F型からのリヤトルセンLSDの架装モデルには、フロントヘリカルLSDの搭載となっている。
新型のDCCDが殆ど機械式といえる機構になり、締結力がアップした事に対して、
前後アクスルのデフで逃がさないと、曲がれないということだろう。
純正機械式は当然2ウェイ作動。
トルセンLSDは機構上は1ウェイ作動。
ヘリカルLSDは2ウェイ作動。
メーカーも2ウェイLSDが被らないようにしているね・・・成るほど~。
そして、ついこの間コアの大型化を図ったオイルクーラー。
ううむ、じぇんじぇん違うよ。
雪山なんか極寒世界だから、その分冷えてるだけと勘違いされそうだけど・・・
雪山は、基本的にドリフト中心で高回転を維持する割に車速が乗らないし、横向いてるんで尚更風が入らないので、平気で120度を超えてしまうことがある。
去年なども、115度は余裕で超えていたんで、安心は出来なかったが・・・
今回のコアは回しても110度にも満たないね。
高速でのアベレージ油温も90度を超えていたはずが、80度台で落ち着いている。
無かったら何度になっちゃったんだエンジン油温。
メタル何回流れちゃったんだw
うーむ、バカに出来ないねオイルクーラーも。
スタッドレスタイヤも新調(と言っても3年オチ新品)したし、足回りも替わってるけれど、
正直基本特性は大きく左右しないね。
スタッドレスは絶対的な限界速度が上下するけれど、誰かと比較しないと判りにくい。
ドライバーにとって大事なのは、クルマの基本的な特性なんだよね。
しっくりくるなら、多少遅くても乗りやすい方が雪道では大事だね。
散々あげつらったクルマのセッティング云々も大事ではあるけれど・・・
精神的に落ち着いて挑む事も大事だね。
だからこそ、緊張感一杯のカリカリマシンよりも、乗りやすい等身大のマシンが大事だね。
納得できる安心のマシンと、万全のフィジカルでシーズンに挑もう。
さーて、仕事納めも終わったし、チョコっとバンパー手直ししたら、リヤデフ作り直して大晦日だね。
正月遠征に備えなきゃ。