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2021年07月18日 イイね!

フィジカル

フィジカル気が付けばもう七月も下旬。
思いのほか長引いた梅雨も一気に明けて、いきなり夏本番という感じになりました。

じめじめとした六月は、毎週末ごとの雨と恐ろしいほどの夏バテでとても何か出来るような状態ではなかったですね。
総じて大した作業はしていない。



会社の仕事も忙しくなり、休日出勤の連続。
毎日くたびれて帰って飯食って飲んだら寝るだけの繰り返し。

飲まないのも無理だし、起きてるのも無理w
とてもブログなど書ける状態じゃない。

という何とも詰まらない毎日。


コイツはヤバいぜ。。




唯一の日曜日は、長男の水泳の特訓で屋内プールに通っていました。

もう小学二年生なんですが、去年はコロナで水泳の授業がなかったんですよね。
なので、殆どの子が顔に水もつけられない。
一方、スイミングスクールに通ってる子なんかも何割かいて、そういう子は魚のように泳ぐワケ。
泳げる子と泳げない子の差が半端ない事になっている。

習い事で泳げる子たちとの違いを是正とまでは言わないけれど、みっともなくない程度にしてこいとの妻からの指令であった。


ウチでは夏に川遊びを何度かさせた程度なので、水に入ることに抵抗はないけれど、さすがに泳ぐことは出来ないからね。。
3~4週しっかり通って、息継ぎはまだ下手だけど潜水や飛び込みまでやるようになりました。(市民プールで飛び込んじゃ駄目だろw)
もう大丈夫だろ。

ただ、水泳ってのはいいね、一ヶ所に極端な負担を掛けることなく究極のストレッチを実現できるようで、持病の首や腰の神経痛がだいぶ良くなった。
左手なんてずっと痺れててヤバかったんだけど、それも直ってしまった。

定期的に通うようにすれば、整体にいいのかも知れない。


泳ぐこと自体も気持ちがいいしね。


色々進めたい事はあるけれど、ポンさんのエンジンは加工から上がってこないし、インドアでチョコチョコやってた程度なのでまず身体が動かない。
ちょっとリハビリしないと大きな作業は出来そうにないな。

40代半ばはそう簡単ではないのである。



とにかく、放ったらかしのウチのエンジン付きのマシン群をひと通り整備。
KSRはクラッチが滑っている事以外は絶好調ではありますが、コマメなメンテが出来ない事もあって、雨天にはあまり乗らない。

チェーンが錆びるし、電装系がバグる事があるんでね。
キー抜いたのにイグニッションONのままとかね(汗

ま、クラッチはそのうちやるんで、オイル換えたり注油したりして誤魔化そう。


2ストなんでね、エンジンオイルは継ぎ足しなんだけど、
コスト考えつつまあまあいいオイルを選んだりしてるんだけど、最近は原油価格が高めなので、いつもは1600円位のGR2が2000円位するんですけど・・・。

高いなあ。


ブレーキはキャリパーOHの際に、ディスクのDIY研磨で済ませていた為にアタリが付くのに時間が掛かっていましたが、パッドが完全に馴染みましたね。

鬼効きです。


もうウチに来てから丸8年になるな。
小傷も増えてきたし、暇が出来たらまた一回塗り直そうかな。

ほぼ不動のガラクタからコツコツ仕上げましたが、兎に角乗っていて面白いし、速いし、カッコいいしで最&高が変わりませんね。
ずっと動けるようにしてやるから、死ぬまでウチで働きなさい。



通勤用のメインの足であるアプリオ。

コイツも、チャンバー付けてキャブやらローラーやらを適当に換えてずっと乗ってたんだけど、正直セッティングが詰まっていない状態。
スイートスポットが狭いというかね、雨の日だけ調子いいみたいな変な仕様だった。
立ち遅れていた低速からぐわっと加速できる。


雨の日ってのは水滴でエアフィルターが湿ったり、吸入空気の水蒸気量が増えるから基本的には燃料が濃くなる傾向だと認識している。
濃くなった時だけ調子がいいって事は、そもそものキャブレターのセッティングが薄いって事だよね。

チャンバーを換えた際に、スローは2番手、メインジェットは70から80番へ変更していましたが、暇もやる気も無いのでそこから詰めていない。
マルチポイントはもうちょっと上だったか。


ガサゴソとジェットセットを探し出し、番手の高い所から順番に付けては走り、交換しては走りを繰り返して一番いい所を探すのがジェットのセッティング。

ジョグは椅子を取らないとキャブレターにアクセス出来ないのがツライ所。

固い燃料タンクを肛門に食い込ませながら試走を繰り返し、100番は流石にナイだろという事で95番から始めるものの、ボコボコ言っちゃって全然吹けない。
そのあと90番を試し、軽くなったものの低速がまだボコボコ。
85番と落としたところで低速から一気に吹けるベストなポイントを発見。
あと5番手だったか。

暖機が済んでないと最初の100mくらいだけ若干ボコつきますが、そのあとはスムースに加速します。
感覚的には83.5番って感じかな?
でも冬場はまた薄くなっちゃうし、これくらいが丁度いいのかも。

手持ちのジェットセットだとこの辺が限界ですね。



キーシリンダーが壊れて回らなくなったので、撤去してぶん投げ、ただのプッシュスイッチ式になりましたw

左側にあるフックは新設したメットインオープナー。


鍵が掛かるのは燃料コックだけですなwww

鍵付きの駐輪場と会社しか往復しないので別に問題なし。
(相変わらず酷いなぁ・・・。)



あとは、ブローしたタービンが何とか直らないか分解して確認。

どうもダメになる所がベアリング位しかないようで、シャフトも羽根もハウジングも驚くほど無傷。

ただ、専門業者で結託しているのか、RHF5のリペアキット的なのが国内に出回ってないのでね、めちゃくちゃ検索しまくって漸くeBayとかで150$くらいのVF30用とかのボールベアリングのセットが出てくる位で、多分イケると思うけど勇気が出ない。。。

高速バランサーでバランス取らないと即ブローですよみたいな、文言で脅かして一生懸命素人に触らせないようにしていますが、製造時にバランスは取ってあるんだし、そのまま再組立てでもヲレの肌感覚だと殆ど問題ないレベル。



兎に角ね、必要なのはカートリッジに入るボールベアリングだけとみた。
隙間の規格だけだね、解らないのは。

C3とかC2とかのクリアランスの規格だけ判れば、サイズで同規格品を購入して組み直せばOKとみた。
幾つなんだ?C3なのか???

判らないんだよな、もうちょっと調べてみるか・・・


数百円で直る可能性w


まぁ、そんなこんなで相変わらず何をするにも全然お金を掛けない訳だけど、掛けるお金が無いってのもあるけれど、数百円、数千円で済むものに何十万円も掛けるのは馬鹿らしいし、美しくない。
20万円で買い替えのはずが工夫と理解で数百円で済んじゃえば、何十万円も稼いだことと同じだからね。

やたらと何でもかんでも新しく買って済ませてしまうよりも、しっかり再生して使い続ける方が現在主流のサステナビリティーに合っているではないか。
SDGsだ何だのというお洒落なエコロジーワードの事は良く判らないですが、エコを意識してやるというよりも単にそういう性分なんだよね。

つつましくも、クルマで遊び、そして幸せになりたいのである。


そして、それを阻止しようとするショップや専売業者の画策とギミックを搔い潜り、何とかしてやろうと考えるのがプライベーターの本懐なのである。

しかし、歳を取るとフィジカルの調整が難しくなってくる。
ちょっとブランクがあると、パッと切り替えられないし、実際に体調が崩れる。
少しゴツ目の作業でテコ入れして身体を慣れさせないとな。



コロナと暑さを理由に家で飲み過ぎてるのもやめないとな。。


alt最近は早めに寝ても一晩でHPが全回復しない。。






Posted at 2021/07/29 19:09:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2021年06月07日 イイね!

EJ207

EJ207あまりブログにしてきませんでしたが、またインプレッサの新しいエンジンを準備しています。
・・とは言っても、ヲレのGCのじゃないんだけどね。

ポン太郎のVリミテッド用のエンジンですが・・・
特にトラブってもいないのですが、距離はもう25万キロになります。


EJ20ももう廃盤となり、これから部品の生産も徐々に難しくなっていくでしょう。
ちょっとした子部品ひとつ出ないせいで、あれが組めないこれがOH出来ないというシーンも増えてきます。

今のままでも上手くすれば3年、5年、と壊さずに乗る事も出来るでしょうが、
あと5年先送りにすれば、また色々と手に入らない物も増えてきてどんどん難しくなっていくでしょう。
まだ部品が出るうちに!という焦りもありますよね。

今のうちにしっかりとしたエンジンを作っておけば、むこう20年に備えることが出来ますからね。



そんな訳で、久々にまたGC8のエンジンを作る訳ですが、扉の写真は中古で仕入れたGDBC用EJ207アッセンブリー。
エキマニからタービン、エンジンハーネスまで全部付いて20万円。


コイツの腰下をベースに、ヘッドはGC8のものをそのまま使って基本ノーマルの完全オーバーホールを実施することになります。

制御は基本ノーマルですが、腰下はオーバーサイズの社外ピストンに合わせてボーリングし、コンロッドも社外のH断面を使います。
メタルなども新品にして、完全なリフレッシュを目指します。


チューニングという観点からみていくとね、どうしてもボアアップして大きいタービン付けてフルコンでギリギリまで詰めてモアパワーと言う発想になりがちだが、それやっちゃうと長く乗れないんでね・・・

今回は、マージンや耐久性はノーマルと同じかそれ以上に取りつつ、各部を新型の軽量部品でアップデートしながら、パワーのみに頼らないレスポンスやフィーリングを重視したエンジンを目指して作ってみます。



今後こういうしょーもない作業wが増えそうなので、pon/on邸でもエンジンクレーンを導入してもらいました。

ウチから運ぶの大変だからね・・・これは必要。

買ったエンジンも、エキマニだのタービンだのと色々くっついているので、吊った状態でショートエンジンまでバラしていきます。


何かタイミングベルトが変。
ベルトの背中に擦り傷があるな・・・これは恐らく・・・



コイツを詰め過ぎなんだろうな。

タイミングベルトを一回交換しているんだろう。。
折角換えてもこれじゃあなw


そして、相変わらずかなり大変だったが、カムのスプロケットのボルトも全部撃破し、ヘッドの取り外しに掛かります。


スマホのレンズが油でほんわかww

ヘッドボルトは12角の14ミリですがかなり硬く締まっています。
角度締めと対角締めの逆の手順で、慎重にヘッドボルトを緩めていきます。

いつかヘッドも使うかもしれないしね!


はい、14のソケット終了~。
やっぱ焼き入れのガチの奴買わないとダメだな・・・。


12角これしか持ってきてなかったので、この日の作業は終了。
(もう疲れてたんでどのみち終わりたかった)



後日、家にあったきれい目のソケットを使って残りのボルトを取り、ヘッドを外します。

漸く、GDBCのEJ207はシリンダーブロックのみとなりました。

あとはこれを持ち帰って、腰下を分解。
各部の寸法計測や、異常摩耗などがないか点検し、再使用の部品をすっかり洗浄したのちピストンなどを注文します。



オイルパンを取りました。

GDBのC型からセミクローズドデッキとなったEJ207。
エンジンの強度が格段に上がり、ブロー知らずだったGDBの強心臓は、このシリンダーブロックに寄るところが大きい。

EJ20の歴史は、初代GC8が登場してからもう30年にもなるが、
基本構造や寸法がずっと変わらないので、VABの207に至るまで全てそのまま流用出来るところがいい。


逆に、GDBC以降は革命的な刷新が無く、強度や耐久性に関する信頼性はこの辺でほぼ完成したと言っていいと思う。
GR/GVB辺りで再びメタルブローの報告が多かったのは、オイルポンプなどの補機に問題があったのではないかと言われているが定かではない。

差別的な事は言いたくないが、サプライヤーなどにも外国人の期間工を多く採用するようになった頃である。
ロボットによる組み立ても完全に信用は出来ない。


エンジンに限った事ではないが、色々分解整備をしていると、組み立ての品質などもどんどん下がって来ていると感じることも多い。

新車だからと完璧に安心できるものではなくなってきているのである。



EJは何も見なくても分解できるなぁw

クランクシャフトを回してサービスホールからピストンピンを抜くのも久しぶりである。



GCの後期辺りからピストンピンの中空形状が、中心から外側に向けてテーパー状に肉抜きされて軽量化されているので、何かを引っ掛けて引きずり出すのが難しくなっている。

なので、6.3のエクステンションの先にマスキングテープなどを適当に巻き付けて突っ込み、喰わせて引きずり出すというカチッとしない戦術になる。


ま、ちゃんと抜けてきますけどね。



ピストンピンを全部抜いたら、あとは二分割のシリンダーブロックを殻割りします。
数か所判りにくいボルトがあるので、よく確認する事。

写真はオートテンショナーのベースブラケットを外した下側に隠れているボルトで、ブラケットを外すまで見えません。
あとは、オイルパン内部にもM6のボルトが一ヶ所留まっていますね。



はい、分割できました。

ボルトさえ残っていなければ、軽くタガネを入れるだけで簡単に割れます。
接合面は液体ガスケットでくっついてるだけ。

油路や水路を繋ぐOリングが大小4つ程あります。


興味深いのは、クランクジャーナルのオイル供給穴が、GC時代対角二穴だったものが、十文字の四つ穴になっている事。


GC時代のウィークポイントであるビッグエンドのメタル。
ここの油圧切れによるエンジンブローを多くの人が経験している。
だ い のGC8も過去に三度のメタルブローを喫した。

ジムカーナのような、サイドターンなどで小さく旋回して全開で立ち上がるようなシチュエーションでのエンジンブローが殆どであった。

オイルパン形状によるオイルの片寄りや、上がり過ぎる油温など要因は一つではないと思われるが、殆どがGによって波立ったエンジンオイルをオイルストレーナーが吸えない瞬間が出来てしまい、一瞬油圧がゼロになってしまう事が原因である。
これを完封するには、エンジンオイル供給をドライサンプ方式にする以外にないのだが、国内に現実的なキットが存在しない。


ただ、メーカーもそこは把握しているようで、GDB型から色々と対策はしてきてくれている。
まずは大きかったのがオイルパン形状とバッフルプレートの強化。
GC時代の二次元的に広いオイルパンからすり鉢状で深い形状になった。
これは単に等長化されてうねるようになったエキマニをかわすだけでなく、物理的に片寄りが起きにくくなる効果を持たせている。
あとはオイルパンからシリンダーヘッドへの横溢防止のバッフルプレートも形状が見直されている模様。

そこと併せて強化したのがオイルポンプと、コネクションロッドまでの油圧経路なのだろう。


ま、実際はオイルストレーナーがオイルを吸えなければ、何を強化しようと一瞬でエンジンブローなので気休めに近い部分ではあるが、競技などのシビアコンディションではなくとも長期的にみたらメタルの傷みなどが違ってくるかも知れない。



クランクシャフトを支えるメインベアリングは三種類。

オイルを押し込む溝切のベアリングと、単なるフローティング用プレーン、あとは縁が立ち上がっていてクランクの前後方向の動きも同時に抑制するスラスト共用ベアリング。

このスラストベアリングはGC時代には三番目にあったと思うが、一番フライホイール側の五番目に変わっている。


これは、エンジンスタート時にクラッチペダルを踏まなければいけないというクラッチスタート方式が全盛になった為だと思われる。
油圧が掛かっていない状態でやたらとクランクシャフトが押されて更にセルモーターでグイグイ回されるのはメタルにとってはあまり環境が良くない。
メタルのアタリと若干ズレた所までクラッチで押されてエンジンが掛かるまでガリガリ回されるのである。
一番踏ん張りが利くフライホイール側へスラストベアリングを移したのではないかと想像できる。

不慮の不動時にセルクランキングによる退避も出来ないし・・・
クラッチスタート式のマニュアル車はなるべくペダルのスタートスイッチを解除した方が良いのでは?とヲレは思っているのだが。




ハンマーの柄で突っついてピストンを取り出します。

STiは鍛造ピストン仕様。
初期馴染みを良くするためにモリブデンコート処理などがされています。
新品で買うと一個3万円以上します。
ピストンリングなども併せると社外ピストンなどよりも全然高額ですね。



冷間時に最も外径が大きいスカートから20ミリ前後のあたりはコーティングが剥げていますが、ここはこういうものです。
熱が入ると真円になるように出来ています。

特に問題も無さそうなので再使用も可能ですが、今回はオーバーサイズのピストンを使うので勿体ないけどお役御免です。



シリンダーライナーもクロスハッチがしっかり残っていてきれいですね。
10万キロ20万キロ使われていても、オイル管理がしっかりされていればこのように良い状態が維持されます。

これを完全潤滑といいます。


ややカーボンの付着が見られるピストントップですが、これはきれいな方でしょう。
ボアが大きいので元々ブローバイが多い事と、GDBなどは冷却の為に燃料を多めに噴いているので多少は仕方がないかな。




ピストンの計測や、コンロッドベアリングの状態を確認します。

過去にピストントラブルなどで修理歴などがあったら、そこだけオーバーサイズになっている可能性があります。
通常の0.5ミリオーバーサイズのピストンキットの使用でイケるのかどうか、重要な確認です。

コンロッドベアリングは、損傷が激しいとクランクジャーナルが傷ついている場合があり、クランクシャフト自体がそのまま再使用出来ない可能性があります。

エンジンオーバーホール前の確認で重要なのは、現状のボアサイズと、クランクシャフトに歪みが無くジャーナルが無傷かどうか。


ここだけOKならあとは何とかなる!ww



コンロッドベアリングの#1と#4の比較。

やはりオイルポンプから遠いからなのか、熱がこもりやすいからなのか判らないが、#1#2ときれいな場合が多いが、#3、#4と後に行くに連れて傷みが大きい場合が多い。
写真の#4程度であれば問題ない範囲ではあるが、一瞬の油膜切れを起こした際のブローのきっかけにはなるだろう。

過去のメタルブローの経験に於いても、
殆どが#4メタル、稀に#3という感じであった。
#1#2が流れたことは一度も無い。


このように、特にブローに至っていないエンジンに於いても、通常使用の範囲での摩耗具合がリヤ寄りになるほど大きいという傾向がある。




70℃程度の熱湯とメタルクリーンによる漬け置き洗浄。
3時間程度漬けておきました。

擦って落ちる程度の汚れなら、全て溶け落ちてくれます。

頑固な奴はブラシでゴシゴシ。
成分的には手肌に優しいとありますが、明らかに皮膚の表面が溶けてヌルヌルするような感覚がありますので、ビニール手袋をすることをお勧めしますw



さて、腰下をすっかり洗浄したら、あとは注文したピストンを待って加工に出すので、部品が来るまでの間にヘッドを進めます。

ヘッドの要はバルブ周りの分解洗浄とバルブオイルシールの交換、ガスケット面の面研でしょうね。

バルブやバルブガイドの交換、シートの打ち替えなどは殆どの場合必要ありませんね。
ベルトが切れてバルブ曲がりだとか、物理的な損傷が著しい場合を除いて、交換しなければ性能が回復しない程摩耗する部分ではないですね。
余程オイル管理が悪かったものはこの限りではありませんが、20万キロ程度使っているエンジンでも、バルブガイドに目立ったガタが発生したことはありませんし、判る程のシートの段付きが認められた事もないですね。

いいアタリが付いている程度の物が殆どなので、オイルが下がらないようにオイルシールを新品にして、バルブをすっかりきれいにしたら、きっちりタペットクリアランス調整をすれば完璧だと思います。



バルブも買うと高いのでね、何でもかんでも新品にする必要はありません。
しっかり洗浄して磨いて使います。

メタルクリーンを使い切ってしまっていたので、シンクの下にあったパイプユニッシュで漬け置き洗浄。
まぁ、成分は似たようなもんでしょうww


電動ドリルにセットしてペーパーやスコッチブライトでウィンウィンやります。
16本大変だよ・・・。


まるで新品のようになりました。
写真にないけど、高温になるエキゾーストバルブの方が付着物が硬くて大変。


バルブの傘にポンチで符号を打っておいたので、すっかり磨いても各バルブは元の位置に戻せるようになっています。
バルブコンパウンドを付けて擦り合わせをすると、多少タペットクリアランスは変わってしまいますが、基準値内で収まるものもあるでしょうし、元位置スタートからの方が計算はしやすいですね。



バルブコンパウンドは大体粗目と細目がセットになっています。
スリスリパチパチと、やったことがある人には判る大変な作業ですが、ヲレには自作のドリルチャックにセットできるタコ棒があるので、回転による擦り合わせは一瞬です。
最初のアタリ(全周がきれいにあたると抵抗が大きくなって重くなってくる)だけは粗目のコンパウンドを付けて、馴染んできたら細目で仕上げます。



あとは、タペットクリアランスの調整です。

GC8は中期のEJ20Kからインナーシム式になっており、充分に軽量化がなされていますが、GDBのC型からシムとバルブリフターが一体のシムレスリフターというものになっていて更なる軽量化がされています。

バルブ周りの取り付け寸法は変わらないので、今回はそのシムレスリフターを流用してみたいと思います。


これがシムレスリフター。
リフター内側のバルブステムが直接当たる部分には本来ラムネのような小さなシムが挟まっていてそれの交換でタペット調整をするんですが、シムレスリフターは、その名の通りシムが存在せずにリフターそのものの厚みに種類があり、リフターを丸ごと交換する事でタペット調整をします。

インナーシムリフター式に比べて一ヶ所あたり7gもの軽量化になっています。
16か所なら112gもの軽量化となります。


デメリットは丸ごと替えないといけないので、コストが掛かります・・・
シムなら一個500円程度ですが、シムレスリフターは約2000円。。
なるべく購入せずに、手持ちのリフターの入れ替えだけで済ませたいですが、GDBのヘッドから取ってきた中古シム16個しかないのでね、それのやりくりでどれだけパズルを埋められるかという所。

半分も埋まれば儲けものですかね。


全てのリフターの厚みを計測して、マジックで書いておきます。
写真の物は5.16ミリという厚みになります。

内側には517というレーザーによるプリントがありましたので、1/100ミリ程は摩耗で薄くなっている計算です。
全て計算しましたが、概ね1/100~2/100ミリほど小さい値を示しました。

これらを、予め計測しておいた元のシム&リフターの合計値に近い所に当てはめて仮組みしていきます。

擦り合わせによって狭くなっている事を想定して、全く同じ物から2/100ミリ位狭いものの範囲で当てはめていきましたが・・・
擦り合わせによるクリアランスの減少が思いの外大きく、狭い方に働いた計測誤差などが重なった所などもあるようで、殆どが基準のクリアランスよりも狭くなってしまいました。

このGCのヘッドも、バラす前のクリアランスを測っていなかったので、元が適正地だったかどうかは最早判りませんが、取り敢えず机上の計算では全然合ってきませんね。

目標値はインテーク0.20±0.02ミリの、エキゾースト0.25±0.02ミリ。
カムを取り付けしてシクネスゲージで測って、狭ければ薄いものと入れ替えてと、何度もやり直し、手持ちのシムレスリフターでは棒にも箸にも掛からない値の所は購入しかないので、GCのシムリフターを入れて計測していきます。

手持ちのリフターで詰め切りましたが、結局どう入れ替えてもしっかり決まるのは8か所のみ。
もう8か所は購入しかなさそうです。

ただEJ20は、ヘッドをシリンダーヘッドに取り付けてヘッドボルトをしっかり締め付けるとまた値が少し変わる場合があるので、取り敢えずこのままの状態で何ミリのリフターが必要か洗い出しだけ済ませて置いて、組み付けの段階でもう一度計測しまた値が変わる部分があったら、そこのリフターだけ変更するしかありません。

ロッカーアーム式のようにマイナスドライバーひとつで幾らでも調整できるエンジンとは、掛かる手間と時間が段違いですね。。


これが直打ちDOHCエンジンの恐ろしい所よ・・・。




HKSの鍛造ピストンキットに・・



東名のH断面コンロッドと、バッフルスチフナー。


部品が段々揃ってきました。
漸くエンジンを加工に出せますね。


altえ、これから梅雨入りなの???
Posted at 2021/06/12 15:33:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | EJ20壊して直す | クルマ
2021年06月05日 イイね!

液封ブッシュ

液封ブッシュBNR34 スカイラインGT-R。

今も昔も、日産フラッグシップ機として、ストリートの王者として、変わらずに君臨し続けるスーパーカーである。


そんなHIKO君のGT-Rももう登初年度登録より23年。
ヲレ達が20代前半位に峠でウェイウェイやってた頃のケンメリとかと感覚的にもう変わらない。


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20年前って・・・ちょうどこんな感じだったなw
携帯カメラがこんな写真しかないっていう。

HIKO君は32のGT-Rだったしな。
クネ太郎もヲレもジジイになったが、ノリは大して変わってないなww



そんな20年の歳月には流石のGT-Rも勝てず、あちこちがヤレてくる。

二度目のタイミングベルト交換を済ませ、エアコンを直し、オルタやセルモーター、フューエルポンプなどのエンジン補機も殆ど交換、ショックアブソーバーやブレーキのオーバーホールも済ませてある。
あれもこれも改修し、数え上げればキリがないが、それでもまだ未着手の部分もある。

サスペンションブッシュである。


いきなりダメになって突然走れなくなる、というようなトラブルに繋がりにくいので、どうしても後回しになってしまう。
かと言っていざ全部やるとなると、足回り全バラしにしてプレスを使った打ち替え作業となり、かなり大掛かりになってしまう。
部品と工賃で20万円近くは掛かってしまうんじゃないだろうか。

なかなか予防交換に踏み切りにくいエリアだと言える。

サスペンションブッシュ交換の目安は、いい状態を維持したいのであれば、およそ10万キロ位が目安かなと思う。
この位であれば、乗る人が乗ればすこしヤレてきたかなと感じる程度だが、シビアな使い方がされているクルマだと劣化でシワなどが入り始めてくる頃。

特にトラブルに繋がる事も無いので、そのまま15万キロとかまで引っ張ってしまいがちだが、ゴムの劣化は進んでおり、ヘタリ切ったゴムのせいで本来のアライメントデータから外れた感じになってくる。

そして、私たちのように20万キロオーバーまで交換せずに引っ張ってしまったりすると、ゴムが完全に破断してゴトゴトとガタが出るようになったり、封入されている内容物が出てしまったりする。


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このGT-Rのトランスバースリンク(フロントのAアーム)も、ゴムの亀裂から封入されているシリコングリスが漏れ出てしまった。

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ガレージの床が透明のきれいなグリースで汚れていた事で気付いたようだ。
無色に近いオイルを使っている所なんて、一部のパワステオイルか、エアコンオイル、ミッションオイルなどが浮かぶが、臭いが少ないのが違和感である。

昔のS13なんかでもこういったトラブルが良くあったが、酷いと車検にも通らないので、煩わしさしか感じなかったな。

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補修用のブッシュ単体が存在せず、修理はアームアッセンブリー交換となる。
純正のアルミロアアームASSYを買うか、NISMOの分割式ロアアームキットを買うしかない。(NISMOのアームには補修用のブッシュが供給されているが、純正のブッシュとは径が違い流用出来ない)


とにかく金が掛かりそうという事で・・・


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HIKO君自ら、程度が良いとされる中古部品を調達し小ぎれいにして準備してきましたよ。

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alt
再塗装をして、ブッシュの表面にゴム化する接着剤というものを施工。
今は色々な物があるんだな。

効くのかどうか良く判らないが・・・少しでも寿命を延ばそうという努力と言うか、愛情を感じるw


まぁ、何れニスモのキットを購入するという事なので、それまでの時間稼ぎになれば良いのだろう。

alt
テンションロッドの部分にあたるボルトナット以外は嵌合のボールジョイントとなるスカイラインのトランスバースリンク。

altalt
ブーツ交換などは以前に施工していたので、アームだけそのまま交換して終了。


また夏には長距離移動の予定があるというので、不安要素をひとつ消却。

しかしきれいにしてるクルマだなぁ・・・。
ヲレなんか洗車もロクにしないからなぁ。
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alt最近忙しくて疲れが取れないな・・・
Posted at 2021/06/19 18:28:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2021年05月30日 イイね!

ブロータービン交換

ブロータービン交換VF28を貰って来た。

オイル漏れを止めて走るのには問題ない、とは言いつつも・・・
無過給だと恐ろしいほど遅いGC8。

感覚的にはターボ無しのレガシィより遅いです。
ターボってのはノッキングが起きないようにローコンプレッションなんだよね。
だから、過給が無いと致命的にパンチが無い。

1250㎏の車体に150馬力ってところですね。
保育園のお迎え位では充分ですが、全く戦える状態ではない。

さっさと復旧しなくては。



時間を見つけて交換です。


タービン交換なんて2時間位だろうと高を括って、日曜の昼下がりから作業。
雨が降りそうだが、屋根下なんで関係ない。

インタークーラーとフロントパイプを外せば、タービンは上に取り外せる。


VF28(左側)とブローしたVF24。

D型のVF22/23からE型のVF24、F型VF28と来てG型のVF29に至るまでに、どんどん低速寄りのトルク特性になっていくGC8後期のRHF5。
外観上に大きな変更はなく、A/Rなどにも変更はなさそうですが、インペラーの形状変更などで低速トルクをより強化したタービンになっているらしい。

ただD型のVF22/23だけはPZ20という一回り大きなタービンハウジングを採用しており、他のモデルが概ね0.63というA/Rなのに対し、0.71に到達している。

要するにドッカンターボなんだね。


確かに、昔Ver3のRAに少し乗っていたけれど、数値以上に上でバーンとくる感じの加速だった。

でも昔から、狭い峠やインフィールドメインで戦ってきたので、ドッカンより立ち上がりのトルク重視の方がありがたい筈なんだけど、走り出してしまえば勝手に体がそれに合わせてしまうので、どちらの方が良いというのは余り考えたことがない。

飯を食ってる時とかと同じで、いつもより塩味が強いかな?
とかコクがねえなとか、若干感じるくらいで基本的には黙って食う。

オトコは黙って何でも食べないとな。



適当で申し訳ないが、ぶっちゃけ何でもいいのであるw



インペラー形状も入口だけ見ても殆ど同じ。
奥で違うのかなぁ。

タービンホイールの羽根の数も同じだった。


いつも使っているツールキャリー。
ウマだのジャッキだのをいつも積載しており、あとはその日の作業に必要な工具を選定してから、ガラガラと駐車場まで押していくのである。

道具を取るのに立ったり座ったりしなくていい事と、床が散らからないのがいい。

ラジオや蚊取り線香などを付けて、
コーヒーなんかを飲みながらいつも呑気に作業をしている。



そんな感じでやってると、BNR34のHIKO君が登場。
何か駐車場の床にオイルが漏れてるから見てくれとか・・・

何だろうねぇ、ひと通り潰してきたハズだけどね。



何か透明のドロッとしたグリスみたいなものがアンダーカバーに垂れている。
よく見てみると、トランスバースリンクのテンションロッド側のブッシュからだな。

日産お得意のグリス封入ブッシュが、劣化で切れて内容物が漏れたんだな。。。

液封コンプライアンスブッシュと言って、捩れるゴムブッシュの中にシリコングリスを封入し、減衰能力を持たせた緩衝装置である。


ただ・・・コイツが結構厄介で、ただのゴムブッシュならば経年劣化してもなかなか使えなくなる所まではいかないので騙し騙しいけますが、表面のゴムが破れてグリスなどが漏れてしまうと、あからさまなトラブルとして目立ちますし、車検で指摘されれば検査にも合格しなくなります。

かと言って、ブッシュの打ち替えなどはおいそれとは行きませんし、古いクルマならブッシュ単体が供給されず、高いアーム類がアッセンブリー交換になってしまう場合もあります。

GT-Rもダブルウィッシュボーンとマルチリンクの組み合わせなので、サスペンションはブッシュだらけ。
リンクブッシュの総リフレッシュと言う事になれば、かなり大掛かりなイベントになります。

取り敢えずブッシュだけ出るなら打ち換えだし、アームアッセンブリーなら片側5万円以上するだろうなぁ。。。と伝えると、何とか探してみます!と言って帰っていきました。


GT-Rは部品も高そうだし、大変そうだなぁ・・・。





ブロー原因は明らかに寿命だとは思うが、油路の詰まりなどだとトラブルが再発するのでオイル供給配管やバンジョーボルトなどを外して点検し、しっかり洗浄しておこう。
ヘッドから取り出すところのバンジョーにはメッシュが入っていてゴミが行かないようになっている。

バンジョーボルトの穴が非常に極小なので詰まりが心配だが、VF24や28はボールベアリングの潤滑のみなので、フローティングメタルのように油圧を掛ける必要はない。
大穴のバンジョーボルトで油圧を掛けるとむしろ抵抗になってしまいますので、何も知らないで大流量ボルトなどにしてしまうとタービンレスポンスが悪くなったりしますよ。

ボールベアリングタービンとメタルフロータービンではバンジョーボルトを使い分けましょう。



インダクションのパイプ(純正)が劣化で切れかかっており装着に苦戦。
アクチュエーター強化エキスパンダーも一緒に移植w

丁寧に掃除したり点検しながらゆっくりやっていたら4時間も掛かってしまった。
インテーク周りもそろそろシリコン系の奴に換えないとダメだなあ。


ヤバイ、もうロピアに買い物に行く時間だからオイル交換までしてる余裕はないな。。。


GCもBNRももう20年選手になってしまったからな、
純正部品の供給がぼちぼち無くなってくるお年頃。

GT-RはNISMOヘリテージという部品の再生産をしているので、どうにもならなくなることは当分なさそうだけど、合わなくなれば(最初から合わないんだけどね)何時だって止めちゃうだろうし、作ってくれてても値段が爆上がりしてたりね。

まだあと10年、もしくは20年を考えているなら、部品がまだ現実的な金額なうちにリフレッシュを済ませておくべきですね。
足回り部品やウェザストリップ、曇ったヘッドライトとかですかね、

あとで無くて買えなかったり、とんでもない金額になってたりします。



そんな事よりもうアイスの季節ですね。

altこっちのタービンの方が低速は全然いいな。
Posted at 2021/06/07 02:44:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2021年05月22日 イイね!

クネGDB修理もろもろ

クネGDB修理もろもろ「社長!無事専属専任媒介契約取ってきましたよ!」などと喜び勇んで電話してくるクネ太郎。

ヲレの知らないうちに、様々なパーツの宝庫となっているポンさんちにいきなり押しかけて家探ししたもののGCのタービンは見つからずで、挙句の果てにどうせこのGCのエンジンもタービンも降ろしてもう使わないんだから先に外させろなどと約束を取り付けてきたというのだw


ああ、その手があったかと言う感じではあったが、GCも普段乗らないし乗れるようにもしてはあるので特に困ってもおらずで、たまにヤフオク覗くくらいであまりタービンの事は考えていなかった。

20万円で新品買う気にはならないし(まぁGC用は廃盤ですが)、当時物の中古を金出して買うのも微妙だし・・・どっちつかずな感じであったのは確か。



どこかに余ってないかなぁ位の感じで居ましたが、やっぱりポンさんの所からでしたねw
まぁ、ポンさんも最近はGDB乗らないでGC8ばっかりだったから、たまにはGDも乗ってやらないとね。(そもそも両方車検生きてるってどうかしてるけどww)


クネ太郎のGDBも、あれがダメこれがダメと色々修理が溜まってきたのに、何か契約取って来ないと作業を頼みづらいと思っているのだろうが、ヲレにとってはそんな事は微塵も関係が無く、出来る時はやってやるし、ヒマが無ければ全然出来ないし、ただそれだけであるw


まぁ、そろそろポンさんとこにタービン貰いに行くついでにまとめて見てやるか。


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そんな訳で、久々にpon/on邸に集合し、エンジンオーバーホールが確定しているVリミテッドからタービンを摘出しました。

このクルマも25万キロとかだからなぁ・・・
一回くらいタービン変わってないかなぁ・・とシリアルの打刻を確認してみるが・・・

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汚いが、よく見ると98年12月製造とある。
完全に新車から搭載されていた当時物ですねwww


あんまり酷使するとまたすぐブッ飛びそうだな・・・。
もう一機入手してひとつ現物リビルトにでも出すか。。


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さて今度はクネ太郎のGDBだが、フロントのブレンボキャリパーを交換。

現役全日本ドライバー二人が乗って「致命的に何かが壊れている」と言わせしめた最低のブレーキタッチだという。
ジムカーナチャンピオンがサイドターンが出来ないと言ったらしいw

どんだけフロントが効いてないんだよ!


コイツの乗り方はブレーキにエアを噛ませないので、フルードの問題じゃない筈。
キャリパーが糞か、マスターシリンダーしかないだろうな・・・という経緯。


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鬼門のナックル取り付けネジ穴は、元からリコイル済み。
これは手間が省けたな。

ブレンボのネジ山は軽くて軟らかいアルミが仇となり、取付ボルトを外す際にネジ山を潰してしまうというトラブルが頻発する。
ガチで走ってるクルマはほぼ100%ダメになる。(ヲレのクルマ平気だぜ?って奴が居たらそれは全然走れていないだけだぜ)

走るクルマでブレンボ装着のインプレッサだ何だってのは、キャリパー外した時に必ずリコイル加工をすることを強くお勧めする。


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GRBスペックC用(レーサーが前に乗ってた奴のかな?)ブレンボということなんだけど、互換性に関して全く確認していなかったので「付くかなぁ~?」という感じで作業していましたが、全く同じ物ですね。

ロゴプリントがbremboからSTiになってるだけです。



何の問題も無くポン付けでした。


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キャリパーに付いてきたほぼ新品のエンドレスMX72に合わせてリヤのブレーパッドも同じ物に交換。

久々にブレーキフルードの全交換を実施しました。


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あとはマフラーね、
ババババっと排気漏れしていると言うんで溶接修理なんだけど、フジツボのRM-01って言うフロントパイプ以降一本物のフルステンレス。


溶接自体はスチール溶棒でもステン溶棒でもどっちでも出来る。
耐腐食性はステンだけど溶接の難しさや粘りが無く割れやすいとか、スチール溶接なら簡単できれいに付くし強度もあるけど、錆びやすいとかね、一長一短。

ヲレのGCのSTiマフラーなんかは、割れても鉄溶接しちゃってるけど・・・
クネ太郎のはステン溶接して欲しいと言うので、チャレンジしてみるか。


見た目以上に軽くてびっくりしました。
ステンレスなのに片手で持てるんじゃないかって位。
純正じゃ考えられないような肉薄パイプだな。。

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サブタイコの繋ぎ目で半周くらい割れちゃってる。
これじゃあビシバシ漏れちゃう。

丁度全長のど真ん中あたりで割れてるので、腐食と言うよりは振動でしょうね。


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ヲレの機械は100Vのアークだから難しいんだよ。。
黒皮ばっかり出来て巣穴が多いから、何度も黒皮取って怪しい所を付け直す。
3~4回やり直して漸く全部繋がったかな?
あまりきれいじゃないけど、しっかり溶けてはいそうなのでこれでいいでしょう。

200Vとか業務用の400Vの半自動とかならトルクがあるのでステンでも楽勝なんだけどね、100Vで溶かすって事は電流量を増やさないといけないので、スパークばかりデカくて溶ける範囲が狭い。

なんて言えばいいのかな・・難しいけど、
例えば同じ時速100キロで走るのに、125㏄のスクーターで走るか400㏄のフルカウルで走るか位の余裕の差があって、スイートスポットが狭いんだよね。

家庭用の小さい溶接機というのは、そういう難しさがある。


昔クルマ屋に居た時は、会社の裏に転がってる何用か判らないタイコを使ってワンオフでマフラーを作ったり、エキマニを自作したり、スチールでもステンレスでも業務用の溶接機なら余裕で出来たんだけどね。


まぁ、設備の問題ね。


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一応エンジン掛けて排気漏れチェック。

まぁ、大丈夫だね。
しなって力が掛かりやすそうな部位だったので、リブっぽく補強をいれておきました。


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懸案事項が取り敢えず片付いたので、飛び散ったブレーキフルードの掃除に洗車のホースを引きずってきたクネ太郎。

ホースで地引網をやってしまい、地面にまとめてあったホイールナットをマンホールの蓋の穴にホールインワンw


「諦めろよ、どうせ見つからねーよ」と言っていたんですが、そこは諦めないクネ太郎。
LEDランプで覗き込み、どうやら目標を捕捉した模様。

ただのスチールのロングナットなので、磁石で釣れるだろうと紐にネオジム磁石を括りつけて穴釣り中ですww


このあと苦戦を強いられながらも、無事吊り上げ成功しました。


「汚水」ではなくて「雨水」の方で良かったなw



さてさて取り敢えずタービンも入手したので、これで走れるようにはなるな。
タイヤも新しいうちに走っておかないとね。
緊急事態宣言だの蔓延防止だのとやたら気にしていると色々と賞味期限が切れるので、こじんまりとでも走れる機会は作ろうかな?

みんなはやったら来るかな?


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alt梅雨明け一発目あたりどうだ。
Posted at 2021/05/30 13:15:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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