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2020年07月06日 イイね!

ブーストリミッターカット

ブーストリミッターカットプロフェック取付によってハイブーストの設定が可能になった11アルトだったが、ブーストの立ち上がりが鋭くなっても、ブーストリミッターの先手介入が起きやすくなり、ハーフスロットルで微調整しないと吹け止まるという本末転倒が起きてしまった。

プロフェック側で出来る限りの調整をしてみたけど、初期型にはシャープネス調整などもなく、設定値を出来る限り下げるなどして、わざと立ち上がりをマイルドにするなどの方法しかなかった。

色々ググってみると、燃料カットそのものはインジェクターの#1ラインを停止させているだけの制御なので、#2#3のどちらかと#1の配線を繋げてしまえば制御介入は回避できるらしい。(シーケンシャル噴射ではなく同時噴射ゆえに可能な技)

のだけど、自分のクルマじゃないしちょっと乱暴かな。。
限界君系のカット装置などもお手軽だけど無駄に高ぇなぁ・・・


と思っていたら、なんか怪しいパーツが売ってるぞ。

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EEPパワーという商品。
ECUに割り込み配線するだけで、ブーストリミッター上限の調整と燃料の増減(±10%)を龍頭で弄れるようになる怪しい箱。
5500円www


今回インジェクターも交換するので、
まさにコレ的なツボグッズだった為即購入。

O2センサーに割り込ませて使う空燃比メーターが一緒になってる奴もありましたが約1万円。
付けるとしたら数字でみられる奴がいいし、当分はプラグの色見て判断するんでこれはいいかな・・・みたいな。

ブーストリミッターカットに関しては、完全カットではなく上限を無段階で上げられると言うのがいいですね。(まぁほぼほぼ完全カットでしか使いませんが)

早速取付だ!

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付属のECU配線図を見ながら、圧力センサー(PS)線を探し出し、カットして機械に引き込んで戻します。

写真の右上に引っ張り上げている緑/黄の配線がそれ。

あとはIG電源線とアースですが、これは別にECUからでなくてもいいでしょう。

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コントローラーを手が届く所に付けようとすると配線の長さが全然足りないので、延長線を作ります。

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仮接続して動作確認しています。
右の青いボリュームを動かすとアイドリングが上がったり下がったり。
燃料の増減はしっかり行われている模様。

ブーストリミッターカットに関しては走ってみないと判りませんね。

燃料調整が圧力センサー式(Dジェトロ)の11アルト。
故に、ブーストリミッターの燃料カットも圧力センサーから行っている為、機械の不具合がない限り、結線はこれで間違いない筈。

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配線をうまく隠してコントローラーをしっかり固定します。


さてさて、室内側の準備は出来たので、
あとはエンジン側の消耗品メンテナンスとインジェクターの交換。

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エンジン色々やった割にプラグを使い回してたんで、純正の番手で新品に。
いつからか純正水温計の針も沈黙してるんでサーモスイッチも交換。


そして、F6Aへの流用でとても評判のいいデミオ(DE3FS、DY3W、DY5W)用インジェクター(297500-0460)を投入してみます。
燃料の霧化効率が格段に良くなっていて、カプラも長さも一緒なのでポン付けできるのがいい。

でも結構(ネットで)調べたけど吐出能力が判らなくてね、
NAの1300もしくは1500のエンジンの物なんでアルトのターボと比べても同等かそれ以上であると予想は出来るんですが、兎に角エビデンスがないww

ただ、マツダのエンジン間でもBPなどの1800㏄への上位互換流用の情報などもあるので、250㏄/min以上であるのは間違いなかろうという予想からの見切り発車であるw

HA11Sアルトワークスの純正のインジェクターは230㏄/minと言う事で、スズスポエディションのみタービンの風量が大きい事もあり純正で260㏄/minではないかという書き込みもあり、情報は錯綜。
仮にアルトが260㏄であったとしても、20年前の2ホールから現代の12ホールインジェクターに変わるので、吐出量が同等か、数値上僅かに劣ったとしても、霧化効率で遥かに上に行くはずなので、イケる筈だ!


という訳である。

ここで重視したいのは最大吐出量の引上げではなくポート内での霧化効率で、2ホール→12ホールというだけで随分と違うらしい。

こういう設計が古いエンジンには露骨に効きそうである。
燃焼効率が良くなれば、パワーも出しやすくなるし、燃費も良くなるだろうし、こう書けばいいことずくめなんだけど、実際は吸気流速の速い高回転時にはそれ程変わらないと思うので、ごく低回転時のピックアップが若干良くなればしめたものだなぁという所と、ハイブーストで使った際の燃料不足への保険である。

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インタークーラーや、スロットルワイヤーなど、周辺の邪魔な物をどかし、サージタンクとヘッドの間にあるデリバリーパイプから純正のインジェクターを摘出。

デリバリーの固定のネジを二つ取れば何とか外せます。
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25年前からF6Aで使われていたアルトのインジェクター(2穴)と
DY後期からDEデミオまで使われていた近代インジェクター(12穴)の比較。

後日談ではあるが、この品番のインジェクターの能力をマツダ関連会社に勤める友人のメカニックに確認してもらうと、
257~331㏄/minとの記載なので、真ん中取って約300でしょう!
と言うエビデンスが取れた!

1300も1500も同じインジェクターを使っている模様。

O2フィードバックで噴射量は適宜調整してくれるだろうから、足りなくならない限り何だろうと同じなんだろうね。


という訳で、インジェクターの能力的にも上位互換であることが確定。
燃料ポンプもレガシィーのターボ用に交換してあるので、イニシャルの燃圧も元より高め。

ブースト1キロ前後で使う分には、充分過ぎるマージンが出来たと思います。


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インマニ側のゴムクッションと、インジェクターのOリングを傷にしないように注意します。
随分とスリムなマツダインジェクター。
この辺の部品は日進月報ですからね、小さくても高出力、高効率、20年の進歩の差を舐めてはいけません。

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スパークプラグを新品にし、

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純正の水温センサーも交換しました。

・・・が、純正の水温計の針が上がってこない。
何故!?センサーではなかったの?
でも、全く上がってこない訳ではなく、少ししか上がってこないみたいな何とも煮え切らない内容。

元からこんなもんだったのか、購入した水温センサーが不良なのかもう良く判らない。(まぁ、新品センサーが×はまずないですが)
計器類の方の回路とか・・・
コンデンサーとかが逝かれたのかも知れません。

でもまぁ、実温は社外水温計の導入でモニタリングできているので、ECUへの入力信号に誤りがなければそれでいいです。
純正メーターを取り外す機会があったら、水温計の基盤をよくチェックしてみますか。


さて、準備した部品は全て取り付けたので、実際に走ってチェック。

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燃料のツマミは取り敢えず+5%位の位置、ブーストリミッターカットのツマミは最小よりやや上げた所からスタートしてみます。
燃料は水温計などを見ながら問題ない事を確認し、少しづつ補正無しのプラマイゼロに持っていく事とします。


取り敢えず発進して直ぐに感じたのは、アイドリング領域からクラッチを繋いで走り出す一瞬のツキが全然違うなって事。


マジか・・・。


今までは、回転が低くてストール直前みたいな領域からアクセルを踏み込んでも、一瞬バラついてから吹け始めるのが普通だったのが、ごく低回転からでもきれいに軽く吹け上がるツキの良さがある。

回り始めちゃえば、上はそんなに変わらないと言うか判らないと言うか、良くも悪くもなってないんだけど、車庫入れだとか信号待ちからのゼロ発進みたいなのが凄く軽くなった感じがある。


預かってる人のクルマでここまで判るんじゃ、持ち主にとっては相当違うだろうな・・・、てか、インジェクター一つでここまで変わるんだなぁということが驚きです。

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あとはブーストカットレベルの調整。

ほんの少しツマミを回しただけでしたが、普通にきれいに踏んでいく乗り方の中ではブーストカットの介入は皆無で、プロフェックで設定した1.0キロのブースト圧まで燃料カットは入ることはありませんでした。

ただ一度だけ、速度に対して高いギヤのままアクセルをラフに踏み込んでブーストだけで立ち上がろうとした際に、オーバーシュート気味になり一瞬燃料カット介入。
ツマミをもう少しだけ回して似たようなシチュエーションをわざと作ってみたりしましたが、それ以降自分が乗ってる間にはブーストカット無介入。


もうこれでいいんじゃないかな?
という感じ。


持ち主もチューニングとしての内容をそれ程高望みをしている訳ではなく、
壊れず、そこそこ速く、きれいに吹け上がる気持ちの良さがあれば、充分という位の要求なので、現状でも及第点以上でしょう。


結構いい感じになったよ~と試運転でオーナーを隣に乗せて内容を説明。
その日はそのままクルマを戻しました、


しかし、数日後・・・クルマの調子はいいんだけど、まだちょっと燃料臭いんだよな~という事と、燃費がやたらと悪い気がする・・というのでちょっと気になり、その日のうちにウチに寄ってもらい点検してみると、

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確かに燃料臭いな・・・

インジェクター交換直後はこぼれたガソリンの臭いが残ってるからしょうがないかなと思っていましたが、作業後より臭い感じがする。


これは危ないな・・・絶対どこかから漏れてるだろ。


即座に交換したインジェクターなどを疑ってみるものの、どうもその辺は湿ってない。
デリバリパイプに燃料が入っていくラインなども辿ってみるけど、漏れてる様子はない。


おかしいな。。


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少し配線や配管類をかき分けてデリバリパイプの下側からインマニの間を通ってバルクヘッド側に走っている燃料のリターンラインを目で追うと・・・

どうもその周辺で液体の噴霧があるようだ。
あまりに細かい霧状なので、エンジンなどに触れた瞬間に蒸発してしまい、湿り気を残すことはないのだけど、赤いシミのようなものが残っている。

ここの燃料のホースが損傷しているらしく、ガソリンが霧状に漏れているのが確認できた。


これか・・・(いつ燃えてもおかしくないな・・・)


インジェクター交換時にデリバリパイプを僅かにずらして作業したんだけど、ここのホースの硬化が著しく、クラックが入ってしまっていた模様。

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これ・・・車上交換出来るかなw

ていう嫌な位置。
こんな所・・・エンジン降りてる時に換えちゃえば良かったな。
こんなに劣化してるとは思いませんでしたが・・・見た目では判らないものですね。


でもこんな危険な状態で帰すことは最早できないな。
やるしかね~。


そのまま交換作業に入ります。


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何とか色々と駆使してグズグズのホースは摘出。
ゴムの表面がバリバリになって、中の繊維の隙間から霧状に漏れ出ていたのでした。

家にあった高圧用Φ4の燃料ホースが同じもののようだったので、適当にカットして使います。
新品の燃料ホースは硬いので中々入っていかずかなり苦労しましたね。


それでも何とかかんとか交換し、事なきを得ました。



その後、燃料の異常消費はもちろん収まり、燃費に関しては特に良くも悪くもなってないという話。
インジェクターが何だろうが、結局燃料の噴射量なんてECUで適当に調整されちゃうから特に変わることはないんだね。

ただ、発進加速のごく低速域でのスムースさは特に感じた様で、大変感激していました。



燃料のキリひとつで随分違うもんだな・・・と目から鱗の案件ではありましたが、エンジンの外側でのキリはちょっと頂けなかったなと言う感じ。


古いクルマの燃料ホースは問答無用で全取っ替えだな!
と、あらためて思いましたね。



altまぁ、怪しい所を片っ端から交換してたら金が幾らあっても足りませんがね・・・

Posted at 2020/07/24 02:15:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ
2020年07月04日 イイね!

Stiアッパーマウント

Stiアッパーマウントすっかり出掛けなくなっただ い 。


家で飲むことが多くなり、夜中にちょっと行ってこようなんて全然ない。
気持ちは全然現役なのによ、朝5時起きから組み立てられるルーティンに抗うモチベーションが全く湧かない。

ちっちゃい小僧が二人も居るから仕様がないけどな・・

でも、仕事の合間とか、寝る前とか・・・
ふとした時に考えるのは、EJのヘッドのOH年内やりたいな・・・とか、
リヤデフのイニシャル冬前にもう少し緩めようかな・・・とか、
純正の過給デューティソレノイドが逝かれてきたからEVCかな・・・とか、


GC8の戦闘力を落とさないようにメンテすることばかり。
根っこは結局走る事しか考えてないんだな。

自粛期間中、走りの現場は逆に活発化していたようで、連日のニュースでルーレット族だローリング族だのと死語かと思われていたワードが飛び交い、一部の未熟な連中が目立って問題になってしまった。

サイボーグ009みたいな頭の奴がポロでクラッシュして「首都高はサーキットだ」と宣う姿に苦笑いした人も多い筈。
奇抜なカラーリングの30ソアラが駐車場での下手なパワースライドを動画に撮られて公開処刑になってたり・・・

全国各地でまた走り屋が問題になり始めている。


ヲレも昔は山奥の広い駐車場で夜中に練習したりしてたから、偉そうなことは言えないが、とにかく続けたいなら目立つな・・・と言いたい。

今はもう、いつ誰が動画で撮ってるか判らないし、ドラレコも標準装備になりつつあり、真っ暗でも高画質。
いつの間にか撮られたあられもない動画を、勝手にK察に垂れ込まれる時代です。


うっかり追い越しも出来ない。


ヲレは実際に自粛しかしてなかったんでよく判らないけれど、
コロナにまつわる自粛警察も目を光らせてるし、この手のボランティアもどう出て来るか判らない。
こういう雰囲気の時は嫌な予感しかしないねぇ。


取り締まりの目にも緩急があるのでね、
ほとぼりが冷めるまではボロいマシンのメンテでもしてた方がいいね。


そんな訳で、舵を切った時のギシギシ音の原因究明。

ラック換えて、タイロッドやロアボールジョイントを換えてもギシギシ言うので、もうアッパーマウントのベアリングの動き位しか思いつかない。
アッパーのベアリングの側の動きが悪ければ、アッパー側が残ろうとするのでスプリングが捩れるよね。

まぁ、そんな感じの音なんだよね。

前からそんな感じの音は多少はしていたような気もするし、メンバーの補強ブレース導入やGDBスプリングの流用後から目立つようになった気もするし、気にしてる自分を気にしてるだけみたいになってきたけど・・・

音が気になるというよりも、危険な問題点がないかどうか?
と言う事が気になっているだけなので、各部に致命的な問題点さえなければ音が直らなくてもデフォルトプレイヤーとして指定したいと思います。




その為には、サスは一回分解して各部点検しながら確実に組み戻し、容疑者のひとりであるアッパーマウントを交換してしまう必要があります。



純正とそれ程金額差のないSTi製のアッパーマウントに交換しました。

外したアッパーマウントは、昨年のGDBスプリング流用の際に同時に交換した中古品でしたが、ベアリングにはゴロゴロ感。
ゴムブッシュ自体にはぐるっと一周亀裂が入っていました。

が、そもそもそれまで使っていた23万キロ無交換のマウントは横にガタガタ言ってましたからね・・・何となくこれだけでは確証は持てないな。

そして、ショックアブソーバー自体には時に気になる瑕疵は認められませんでした。


中古ブッシュで使い回していたトランスバースリンクにも今の所問題点は無し。
(ただ、ここは強化ブッシュに打ち換える準備中)



これで直って欲しい!と思いつつ、他の小改修も併せて行います。



インタークーラーを外して、スロットルの下辺りにあるPCVバルブを交換します。
コイツも24万キロ無交換。


知り合いのF型GDBの件もあったので、自分も換えようと買ってあったものである。(5ヶ月くらい暖めたか?)



並べて直ぐに気付きましたが、24万キロ君は閉じっ放しになっていますね。

普通は常時形態の方で固着するような気がするんですが、ブーストが掛かって閉じている時にスティックしてそのまま、と言う感じです。

サージタンク側でのクランクケース掃気は行われていなかったという事です。

まぁ、カムカバーからインテーク側へは、細いながら掃気されている筈なので、全くPCVが無かった訳ではないですが、メインの掃気ラインがいつからか判りませんが完全に死んでいた事は事実。
開きっ放しでケースにハイブーストが掛かるよりはいいですが、ブローバイが消化しきれずに内圧が上昇していた可能性はあります。


近年、クランクシールからのオイル漏れが顕著になった原因はこれかもしれませんね。(いやいや、中古品再使用のせいだろw)


目立たない部品ですので、死んだまま乗り続けてる方も多いでしょうね。
エミッションコントロールの重要部品ですが、1000円もしません。

気になったら換えてしまうのもいいでしょう。



さて、あと最近気になっているのは、ブーストが1キロ辺りから上昇せずにハンチングするという問題。

前は1.2キロ辺りで出ていたのだけど、下がってきたね。


ソレノイドバルブや、ブーストセンサーなどを換えてみても改善しないので、制御系などではなく、もっとアナログな部分だろうな・・・。
単純にアクチュエーターとかのダイヤフラムが逝かれてきて早めに開いたりバタついてるような雰囲気なんだよな。

純正のアクチュエーターだけってのが買えない(タービンアッセンしか出ない)ので、HKSとかの強化品にするかタービンごと換えるかって話なんだけど、まだタービン全然元気なんだよな・・・
STi RAの純正タービン20万以上するし・・・使える中古どっかにあったっけ?

とまあ色々思案しましたが、
アクチュエーターへつながるホースに熱帯魚コック(金魚鉢VVCとか言われていましたね)をかましてアナログにさらに誤魔化す事にしました。


昔はよくあった熱帯魚用のエアホースのコック。
今でもあるんだけど、みんな樹脂製になっちゃっててとてもタービンの直近で使えそうもない。

デカめのホームセンターとかに行った時に、ついでに見てみるんだけどない。


ヲレが熱帯魚ヲタク全盛期だった頃に出回っていたステンレス製の三又、四又のコックはどこに行っちゃったんだよおおおお!
と思っていたら、家の納戸を探してたら出てきましたww



これだよコレ!(無駄に又が多いですが、有り合わせなんで仕方ない)


コイツをオリフィスよろしく限界まで絞って、アクチュエーターへの加圧をマイルドにし、高過給を復元し、ハンチングを抑えられるかって話で、ちょっとやってみないと判らない。

完全に止めちゃえばどちらの解消も間違いないけれど、ブーストが上がり過ぎるのが危険。

丁度いい所を探すのが難しそうである。
走りながら調整するか。



最後にシートのボロ隠し。

擦れ破れ防止カバーを付けているのにも関わらず、カバーしきれていない端の方から破れてきてしまったので、貼るだけの補修シートを施工しました。

結構協力な接着剤が付いており、簡単に捲れてみっともない事になることはなさそう。
心配なら上から縫い付けちゃえばいいかな。



さてさて、色々やったので試運転。

結構常にギコギコ言っていたステアの据え切り音は、完全には消えませんでしたが、殆どしなくなりました。
舵取り装置の抵抗に大きく関わっているのは確かなようですが、ショック付近が音源ではないのかも。
ステアリングラック本体内部のギヤ鳴りなのかも知れません。


鳴ったり鳴らなかったりは個体差なのかもね。
今回交換してみたとは言ってもリビルト品なので、ギヤそのものの交換まではされていない筈。

長期間使われたラックなんてこんなもんなのかも知れませんね。
完全にスルーする事が決定しましたw


純正マウント⇒強化マウントの恩恵は全く感じず。
かと言ってうるさくなったシビアになった的な感じもないかな。
さすが鈍感力w


熱帯魚コックVVCは、流石に街乗りでブーストを1キロ以上掛けられるシーンがなかなか無く、ハンチング症状が収まったのか確認に至りませんでしたが、一度だけ低速からガバッと踏んで無理くりハイブースト状態を作った時でも、変な脈動は起きませんでしたね。(その時のピークホールドが1.1キロ)

本気で攻めてみないと何とも言えませんが、感触としては調整で詰めれば何とかなりそうかな。


これであまりにも不安定になるようなら、強化品のアクチュエーターでも買ってみますか。







alt腰も良くなってきたので色々再開です。




Posted at 2020/07/15 11:39:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2020年06月27日 イイね!

またいつか。

またいつか。昔飼っていたキャバリアが亡くなり、代わりにウチにやってきたミックス犬のイヴが先日亡くなりました。
今年で11歳でした。

キャバリアのイルハンの時同様に心臓病でした。

チワワとシーズーのミックス犬と言う事で、要するに雑種ですし小型犬ですので、一般的には長生きしてくれるのではと期待していたのですが・・・


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イルハン亡き後、失意の母親の為に再び犬を飼う事になり、
クリスマスの前の日にウチにやってきたので、イヴと名付けて可愛がりました。

マナー違反なのかも知れないけれど、
裏山の散歩ではよくリードを外して走り回らせていました。


最後の数年は母親とは別居になったので、たまにしか会いに行けなかったけど、イヴも心臓が悪いらしいと聞かされたのは今年に入ってからで、まさかという気持ちでした。
でも、ついこの間来たばかりだと思っていたけれど、もう11歳だったんだね。



母とイヴは姉の地元の都内に移っていたんです。
コロナの事もあって春先に一回行ったきりでしたが、どうも嫌な予感がしたので少し前に自分だけでもイヴに会いに行ってきたんです。

その時には、いつものように元気に尻尾を振り振りして飛びついてきたので、取り越し苦労かなと・・・思うようにしていたんですが、それから1週間程で亡くなってしまいました。



イルハンの時は本当に悲しかった。
毎日散歩に連れて行って、毎日一緒の布団で寝たりしてたのに、急な発作で苦しんだ後、最後の力を振り絞って僕の膝の上まで這ってきて、少しづつ脈が弱くなっていったんだ。

最後に僕の方を見上げたと思ったら、少しだけ血を吐いて絶命した。


まだ7歳だったんだけどね。



お医者さんには、7年間と言うと短いと思うかも知れないけれど、これだけ愛されて本当に幸せな一生を全う出来たと思うよ。と言われて救われたけど、
それでも大声を出して泣いてしまった。
こんなに悲しい別れがあるのかと思う程引き裂かれるような思いだった。



イヴは、最後の数年が一緒じゃなかった分だけそこまでの思い入れも無く、電話で死んだことを聞いた時に、そこまでの感慨が訪れなかった。
自分が歳を取ったせいなのか、薄情になったものだなと思ったが、



訃報の翌日、イヴに会いに行ってきました。
亡骸を前にしたら、自然と涙が溢れてきてしまった。




初めてウチに来た時の事を思い出す。
おっとりしていたイルハンと違って神経質で怖がりだったイヴ。
体格はチワワなのに、きちんとトリミングをしないとシーズーよろしくモサモサになってしまう体毛。

当時まだ健在だった我が家の飼い猫ミャアが、
よく面倒をみてくれていたっけ。

ひとと一緒で、犬もみんな違う個性があるなぁと・・・

色んなことをいっぺんに思い出しました。



僕以上に、失意の底にあった母親の支えになってなってくれたイヴ。

僕は今際の時には立ち会えませんでしたが、イルハンの時と同じ様子だったという事です。
僧帽弁閉鎖不全の発作でしょうね。



時期が時期なので、保冷剤などを使っていたので冷たくなっていましたが、
まるでまだ生きてる様なきれいな瞳と、つややかな毛並みでした。


「11年間、うちの子でいてくれてありがとうね。」

「またいつかうちの子として生まれていらっしゃい、今まで楽しい時間をほんとうにありがとう。」


そう言って頭をしっかり撫でてお別れをしました。

つるつるした毛並みに、まだ硬くなってないしなやかな感触。
本当に死んじゃったなんて嘘みたい。


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「イヴちゃん寝てるふりしてるんだよきっと。」

「イヴは死んじゃったからもう起きないんだよ。」

「でも寝てるだけみたい。」

「寝てるだけみたいだねぇ。」


4歳の次男が初めて死について考えている。


「生き物はいつか必ず死ぬんだよ。」

「お父さんも?」

「お父さんも死ぬし、れんもいつかは死ぬよ。」

「だから生きてる時間が大切なんだよ。」

「じゃあイヴちゃんは天国?」

「そうだなぁ、いい子だったから天国じゃないかな。」

「みんな天国?」

「いい子にしてればみんな天国さ。」

「でもイヴちゃんの身体はこれからまた土や風になって他の命や力になるんだよ。」

「またあたらしい命にかわるんだよ。」




「じゃあ、また新しいちからをイヴちゃんに下さいってののさまにお願いするね。」



ののさまというのは保育園の玄関にある神様の仏像です。
お釈迦様かな?

4歳の次男坊が仏教系である保育園のお釈迦様に、新しい命のお願いするみたいです。




みないつかは遠くへ行ってしまう。



でも、それで終わりな訳じゃない。

離れ離れになることは淋しいけれど、今まで積み重ねた時間と思い出があるから今の自分がある。
みんな自分の中で生きているんだよね。



だからこそ僕たちも胸を張って生きていける。


みんなに素直にありがとうって言える。



そして、また新しいものを生み出して繋いでいけばいいんだ。



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もう枯れたと思っていたベランダの植木のバラが一輪だけ咲きました。
真っ赤なバラが一輪だけ。


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長男が入学時に植えた朝顔が軒並み花を付けている。


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紫陽花はそろそろお仕舞ですね。

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ハナムグリが素潜りしてるみたいに潜ったり顔を出したり。





今まで本当にありがとうイヴ。
また、いつかね。

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alt次男は今でも毎朝ののさまにお願いをしているらしいです。
Posted at 2020/07/12 17:56:44 | コメント(3) | トラックバック(0) | 家族 | 日記
2020年06月14日 イイね!

Witch’s shot

Witch’s shot先々週辺りから腰を痛めていただ い 。
過去に何度もなっているので、従来通りの痛みに辟易しながらも、少しづつの回復を見せていた先週末。

子供たちの食事の後始末で台所に立っていると、腰に恐るべき衝撃が走る。
その電撃に近い感覚は腰椎の右側、背中に近い所で発生した。
坐骨神経と呼ばれるところである。
軽くしゃがんで立ち上がり、右足へ重心を僅かに移した瞬間に全身を激痛が駆け巡る。


「くそっ!!」


焼きそばの食べ残しを片手に、崩れ落ちそうになるのを必死に堪えた。
右足に力を入れれば入れるほどその痛みのポイントに千枚通しを突き立ててグリグリされるような激痛が走り、余りの衝撃に気が遠くなりそうになりながらも、すぐ足元にある段ボールの箱の上に持っていた皿を放り落とした。

それほど高さがなかった為か、僅かにバウンドした皿から食べ残しの焼きそばが溢れることはなかった。



そのまま床に崩れ落ちるかと思ったが、休憩用に置いてあった椅子の座面に両手をついて堪えた。
ほぼ全体重を腕だけで支えるようなイメージで真下に向かって椅子を押している。
両足はつま先立ちの様になり、生まれたての小鹿のような案配で小刻みに痙攣している。


四面楚歌


八方塞がりとはこの事である。

ややポイントがズレたのか、先程の激痛が10とするならば、8の所で止まっている。
だが、ここからどう動かしても先程の10の痛みに戻ってしまうのではないかという恐怖に打ち勝てず何も出来なくなってしまった。



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「魔女の一撃」

ドイツ語でのぎっくり腰の直訳である。
まさに!という名称であるのだが、実際に経験した者でないと判らない程の筆舌に尽くしがたい激痛のひとつである。


この痛恨の一撃には凄まじい威力があり、「運動能力」は勿論、「思考能力」や「精神力」などその時持っている筈のあらゆるスキルを一瞬にして奪い去る。
そして殆ど身じろぎも出来ないまま、大した声も発することが出来ないままに、ひたすらに耐えることしかできない。

そしてこれを経験した殆どの人がボンヤリと思い描くのが、拷問というものはきっとこう言うものなのだろう…
護っている秘密がそれでも言えない類いのものであるならばいっそ殺せ…そんな風に思ってしまう程の激痛である。


とても耐えられない痛みというものが存在する。

「痛みくらいなんだ!本当に大切なものを守るためなら幾らでも耐えてやる。」どこかでそんな風に牽制していた勇ましい架空の自分は、この一撃の前には屈せざる得ないかもしれない。。


本当に大切なものは何だ‥愛する人々なのか、己自身なのか、何か怖くて何のために生きている。
田中みな実に「駅近の土地だからって言われた気がした。



「じゃあ愛ってなんなんだよ。」



漸く戻ってきた。
同じ体勢のままどれくらい時間が経ったのだろう。
物凄く長く感じたが、恐らく20分位が良いところだろう。

ほぼ両腕だけで身体を支え続けることに限界を感じはじめたのだ。


「くくくくっ、クソがっ!!!」


何とかゆっくりと左膝を床に落とし、右足を曲げないように身体の左側面から寝そべることに成功した。
やはり右足への負荷の掛かり方によって痺れるような痛みがびりびりと伝わってくる。


「ぐぬぬぬぬぬぬ!」


取り敢えず少しでも痛みが和らぐ姿勢で固定し、体力と精神力を回復させなければ‥次の事を考えられるのはその後の事である。


「‥畜生め、何てこった!」


ただ床で苦しみ悶えるだけのクリーチャーから人間に戻らなければならない。

携帯は?スマホはどこだ?
確かダイニングのテーブルの上にあるはずだ。



「れん!れーん!ちょっと来てくれるか!」


使役願望が強い次男の方を呼びつける。


「れん!早く来い!」


「‥なに?」


ユーチューブ閲覧端末と化している古いスマホを片手に渋々やって来た次男坊「れん」今年5歳になる。
こちらを見る様子はない。


「おい、ユーチューブ見てる場合じゃないんだよ。」

「お父さんの電話テーブルの上にあるだろ、それ取ってきてくれ。」

「じゃあ、スプラトゥーンゲームやってもいい?」

「スプラトゥーンやってる場合じゃないんだって!お父さん今マジでヤバイんだって!」

「スプラトゥーン‥」


alt

「少しだけならいいから、早く電話取ってきてくれ。」


嬉しそうに俺の携帯を取りに行くれん。
ネゴシエイト オン


いつもふざけてるせいか、深刻さが伝わらん。
血でもドバドバ出てない限り、何もしてくれないだろうな。。

携帯だけ自分に手渡すと、「じゃ、いいよね。」と言って居間に戻っていってしまった。



「くっ!そんな感じか!!」



これは恐らく救急車案件だ。
だが、子供二人を残して搬送されるわけには行かないし、連れていくわけにも行かないだろう。
妻には急いで帰ってきて欲しいが、本日の業務終了まではあと僅かな時間だったのでメールで緊急事態であることを残し、帰りを待つことにした。

早くてもあと一時間強。
移動時間を含めての妻が戻るまでの時間である。
それまでこの台所の床で寝そべっているのは厳しいし、担架で運び出されるには狭い空間である。


もう少し玄関に近い寝室まで何とか這っていく事にした。
痛みで下肢は動かせないので、本当に腕力だけで身体を引き摺っていくと言う事がこんなに難しいとは思わなかった。
例えて言うならロッククライミングに近い。
這うというのは足が使えてこそのものなんだなと俺は思った。


下肢が言うことを聞かなくなるようなハンディキャップをもった人が、脚なんて切り離してしまいたいと弱音をはくシーンをドキュメンタリーなどでまま見るが、少し判るような気がした。
自分で動かせないとなると、只の邪魔な重量物である。
しかもかなり重たい。

健康の大切さを酷く痛感しながら、漸く敷きっぱなしの布団に転がり込むことが出来た。


うつ伏せのまま、次の一手を考える。
既に事が起きてから一時間程過ぎた頃ではあるが、救急搬送を免れるほど何かが出来る状態ではなかった。

・・・時期が悪い。
ピークは過ぎたとは言え、医療従事者にとってはまだまだ充分にコロナ禍である。



その場でスマホ検索した救急搬送の相談窓口に電話をかけて状況を説明し、119番が適切かどうか聞いてみると、全く動けない状態であれば遠慮なく救急車を呼んでもらっていいと思いますよ。

との旨。

返答はまぁ、大体予想した通りであるが‥コロナ禍を鑑みて、救急医療状況の逼迫度を打診したかった意味合いもある。本当にヤバイ状況なら「もう少し様子を見てご自身たちでなんとかなりませんか?」となるんじゃないのかなと。


「倫理的には問題無さそうだな‥ヲレの方がヤバイ。」


程なくして妻から電話があり、「平気?もうすぐ家だからもう呼んじゃっていいよ!」と言ってくれたが、帰ってくるのを待っていることにした。

辛いのは変わらないが、一時間も一時間半もそう変わらない。

程なくして妻帰宅。


「大丈夫!?」


大丈夫ではない。
兎に角もう、能動的に何かをしたくないのだ。
速攻で妻に119番してもらい、救急車が手配される。
状況すら聞かれなかったそうだ。

寝室は間口が狭いので、玄関まで何とか這いつくばって出た。
それだけで少し安心し、玄関のラグに突っ伏した状態で動けなくなった。
びっしょりと汗をかいてしまった。


救急車の到着は早かった。
都合10分は掛かってないんじゃないだろうか。
日本の緊急通報ネットワークの優秀さには改めて驚かされる。

高々ぎっくり腰の患者に対して、一分一秒の緊急配備をしてくれたことに申し訳なくすら思う。


だが、許して欲しい。
こればかりは本当にどうすることも出来なかったのである。
かつてない激痛と、それに伴い全く身動きが出来ないという事への不安。

もう少し様子を・・・などと明日までこのままの状態で居て、もし全く快方に向かうことなく身動きできないままであったら、いずれ惨めにそのままの姿勢で糞尿を垂れ流すというような大惨事すら想定に入ってくる。


ヲレの人としての尊厳の最低限の所を守れなくなるかも知れないのだ。

それだけはあってはならない事である。


救急隊員数名が妻に促されて玄関に入ってくる。

だらしなく横になったままのヲレは、エチケットとしてのマスクだけは装着して隊員の到着を待っていた。
氏名と年齢の確認ののち、この状態に至った経緯を簡単に説明した。
検温が行われる。


すると何と言う事か!37.2度まで体温が上昇している!!


「ちょっとアルねえ・・・。」

「マジすか・・・。」

「時期が時期だからねぇ・・・直ぐに病院見つからないかもよ。」

「怪我なんかで激しい痛みに見舞われると、熱が出ちゃうんですヲレ。」

「理由はなんであれ、報告しない訳にはいかないんですよ。」



ただでさえ土日の晩などは受け入れ先が少ないのに、コロナの疑いとか・・・
どうなるヲレ!

無線でやり取りする事10分。


「一応微熱って事と、近親者にコロナの感染者無しって事で、受け入れてくれる所見つかったよ!」

「有難うございます( ;∀;)」



幸運なことに割と近所の大病院が受け入れてくれることになった。
ただ、現着後の再検温で7度を超えているようだと、屋外による隔離対応になるかも知れないと言われた。


「ショックによる一時的な熱みたいだから、ちょっと姑息な手を使おうか。」

「はぁ・・。」


脇の下を広げた状態にして毛布も掛けず、救急車内のクーラーを全開にして、少しでも平熱に戻して行こうという苦肉の試みである。
肌着に薄手の短パンという典型的な部屋着だったので、結構寒かったが我慢した。
コロナ疑いで隔離対応などとなれば、ぎっくり腰の処置など二の次になってしまうからね。
「救急車の中での出来事は・・大人の対応をお願いします。」と言われた。
判ってます、判ってますとも。



程なくして病院に到着し、看護婦さんの持ってきた体温計で検温を実施。


「36度9分、ギリギリセーフです!超えてなければセーフです。」


付き添いの救急隊員は無言でGoodの合図。
無事通常の受け入れがなされることとなった。
レントゲンを撮ったり、当直医師による診察をしたりと土曜日の夜半ながら、割としっかりした対応をしてくれた。
さすが大病院である。

ここまでの激痛だと流石に何か大事件が起こってるのでは?
もうこのまま入院なんじゃないか?手術?手術になるんじゃないの?
あ~もう、仕事もひと月くらい休まなきゃいけないかもな・・・。

などなど、様々な不安と懸念が交錯したのだが、


「骨に関して言えば、大事にするような異常は無さそうなので、取り敢えず痛み止めの処置をするので、動けるようになったら迎えに来てもらってね。」

「短期で何度もぶり返してるし、過去に感じたことがないほどの痛みですが・・」

「まぁ、腰痛はそういうものなんでね・・・心配なら、週明けにあらためて詳しく診察してもらいましょうか。」



そのままオバちゃん看護師に座薬をブッ込まれて、カーテンの奥に寝かされた。
自力で歩けるくらいになれば取り敢えず帰る事は出来るか・・・。

気が付けば夜の10時半を回っている。
台所でのキキちゃんの一撃からもう4時間が経っていた。

そう言えば、少し痛みが和らいできているな。。

alt
寝返りくらいは普通にうてるようになっていたので、ずっと抱えてきたカバンから携帯を出して、妻にラインをする。


「オバちゃんに座薬ぶっ込まれました。」

「おめでとうございます。」


5秒で返信が来た。
いつでも出られるように待機してくれているようだった。

30分程寝かされてから、ちょっと立って歩けるかどうか試してみようか、と言う事になり、ベッドを起こし数名の看護師さんたちに寄り添われて床に降り立とうとするが、靴を持ってくるのを忘れていた。

病院のスリッパを借りて何とか立って歩くことが出来た。
まだ右足の付け根が痛いのは変わらないが、突き刺すような痛みはだいぶ和らいでいる。


「イケますね・・・。」

「良かったぁ~、これで帰れるねぇ~。」


ヨロヨロとしながらも、自力で歩いていけそうである。
先ほどまでの呻くだけの肉の塊からは、随分進化したものである。



妻に迎えに来て欲しいと電話をしたら、
判りやすいようにエントランスの前のロータリーの所で待つことにした。

自動扉を出ると、雨が上がったばかりの表は少しひんやりとしていて、着の身着のままの僕には寒かった。
やはり建物の中で待とうかな・・・引き返してみたが、自動扉は表からは開かなかった。
入る時は呼び鈴を押さねばならないようだ。
置いてあるベンチも濡れていて座れそうもない。


面倒なのでそのまま立って待つことにした。
alt
丘陵地の高台にある病院から麓の道路を見下ろしている。
深夜の山道は通行量も疎らだ。


多摩のクルマ屋でメカニックをしていた頃にいつも通っていた道だ。


以前にバイクで事故した時に担ぎ込まれたのもこの病院だったな。
もう7年くらい前の話である。
ゴールデンウィークに手術入院で鹿島まで行ったんだっけ・・・。


「あの時の手術も痛かったけど、瞬間的な針の振れは今回のがダントツだったなぁ・・・。」


寒空の下、誰にともなく呟くと沿道から妻のR2が上がってくるのが見えた。
足元の病院のスリッパを見ながら、靴を持ってきてって頼むのを忘れてた事を思い出した。


alt自粛ばっかりだなぁ・・・



Posted at 2020/06/20 12:40:08 | コメント(7) | トラックバック(0) | 今日の出来事 | 日記
2020年05月24日 イイね!

初代プロフェック

初代プロフェックぎっくり腰で先週から殆ど動けなくなってしまっただ い です(汗
いつもはGW辺りで怪しくなるんですが、今年は平気だったので油断してましたね。。

だいたい2~3日で復活出来るんですが、先週の木曜にやっつけて徐々に良くなってきたかな?と思われた昨晩。
うっかり思い切りくしゃみをした所で患部に激痛が・・・
サイコロは振り出しより悪い所まで戻ったようで、全く動けなくなってしまった。

兎に角右足が痛くて上がらない。
靴下は履けないし、クルマもバケットシートなので、乗れても降りられないww

なので・・本日スクーターなどに乗り、何とか這うように近くの整形外科を受診し、痛み止めの注射を二発くらいぶち込んで新しいコルセットと痛み止めを貰ってきました。


先週の時点でさっさと病院に行けばよかったな。。
(コロナ禍のお陰で出不精になっている)


さてさて、エンジンの再オーバーホールで元気に走り回っている友人の11アルトワークス。


先日漸く1000キロの慣らし運転を終え、オイル交換を兼ねた各部の点検を実施しまして、3000キロ位まではまだ慣らしの範囲ですので、保護の為に20W-60という最強粘度の鉱物油を投入しました。

古い設計の3発のターボなんてそもそもオイルも食いやすいので、丁度いいでしょ。

alt
あとは、カプチーノタービンでやや上がり過ぎ感のあるブーストを任意でコントロール出来るようにたまたま持っていたプロフェック(初期型)を付けてやることに。

ずっとNA派だったのでブーコンってあんまり付けたことないんでね、知り合いのクルマに3~4台付けたことがあるって程度。
理屈は大体理解している積りですが、設定やセッティングなども自分であまりやった事が無いので、初めてクルマに合わせてセッティングするって感じでしたね。


そもそも余り意味が無いと思ってるパーツなので、自分のクルマに付けたことがないんですよね。
単純にブースト圧=パワー&スピードではないと思ってるんで、矢鱈ブースト上げても峠じゃ余り意味ないし、インプレッサとかノーマルの時点でタービン風量の限界付近でのセットアップがなされているので、自分のGC8なんかでは必要がないという事もありますね。


速く走る為のパーツというよりも、自分で触れる範囲を増やしたいというメカ好きの弄り好きの為のパーツという印象です。


昔有名ラリー屋の大将が言ってたな、あんなの付けたって意味ねーよ!
ターボタイマーとかと一緒で、トラストとかHKSとかが売るものがねーからアタマ捻って生み出したビジネス商品だって。

ブースト上げたりデカいタービン付けてる奴で速い奴居る?って言われて、そういや速い奴は大体殆どノーマルの車両に乗ってる奴だなぁ・・・みたいに妙に納得した思い出があります。

最低限の予算で本当に意味のあるものだけでクルマを造っていこうとしたら、候補に上がらないパーツでしたね。(未だに付いてませんけど)



さてさてHA11S型アルトワークスあたりだと、ノーマルのタービンアクチュエーターのリリーフが0.5~0.7キロ辺りで、時折0.8近くまで上がっているものもあります。
この頃の軽なんてECUで高度にブーストコントロールしている訳ではないのでバラツキがありますね。
タービンやアクチュエーターの個体差、エンジンの圧縮の有無も影響します。
新しいエンジンほど元々の圧縮だけでグイグイ進んでいくので、ブーストに頼らない感じになりますかね。

オーバーシュート手前くらいのゲイン調整がうまく出来れば、タービン自体の容量にはまだ余力があるので、ブースト0.8とか0.9キロ位までならば、ECUノーマルでも結構パンチのある加速をするようになりそうなので、ちょっとやってみようかと言う事になりました。

普段は無駄にブーストを掛けないように任意に抑えることも出来ますしね。


兎に角、たまたまあった旧いプロフェックを唯一使うならこのクルマだな!みたいな黄金の組み合わせ(どちらも20年モノ)が目の前にあったのでやるしかねーな見たいな感じですw(テキトーだな・・・)

alt
タービンアクチュエーターは、普段は内蔵のスプリングの反力でスイングバルブを閉じていますが、一定の過給圧が掛かるとスプリングの反力を押し負かし、スイングバルブを開放するダイヤフラム構造となっています。

要するに高いブースト圧が掛かると、バルブが開いてブーストを下げるってことね。

このタービンアクチュエーターには引きバネを取り付けして強化アクチュエーター加工がされていますが、ブーストコントロールの下限が上がってしまうので今回は撤去します。


alt
タービン⇔アクチュエーター間の直結だったホースの間に、細かく開閉するステッピングモーター式のアクチュエーターを設けて、それを車内からコントロールしようというのが電気式ブーストコントローラーの原理です。

ステップモーターの取り付け位置が限られているので、横取りしたホースが随分長くなってしまいましたが仕方がない。
ここが余りに長いと、スイングバルブ開放までのレスポンスが悪くなりオーバーシュートが起こりやすくなるとされていますが、まぁ・・ヲレなどには判らんごく僅かな差でしょう。。

昔のVVCなんかはこれを室内まで引っ張ってたんだしなぁ。
(VVCは開閉制御じゃないから関係ないか・・・)


alt
配線を室内に引き込み、コントローラーを空いている小物スペースに設置。


・・・クルマが古いから何の違和感もないなw


寧ろカッコイイ!って感じ。
このクルマに液晶タッチパネルみたいなの似合わないしね。

alt
乗ってる奴もオッサンだし、丁度いいだろww


取り付けは終わりましたが、ガソリンがレギュラーガソリンのままなのがさすがにイケナイのか、初期設定の学習モードで全開走行をするとオーバーシュートが酷くてまともに走れない。

ノッキング気味な感じもあり壊すといけないので、ブーコンのセッティングは後日ハイオクガソリンに入れ換えてからやることに。

標準はターボながらレギュラーガソリン仕様という珍しいクルマですが、ノーマルブーストの0.5~0.6キロ辺りが限界なのかも知れませんね。
それ以上ちょっとでも何かやろうとしたら、オクタン価を上げないと危ない感じがします。

ヘッド面研込みのオーバーホールでややハイコンプになってるのに、カプチーノ用タービンで高回転向け特性になっています。
デスビで標準より2~3度点火進角させている事もあるので、この際ハイオク仕様にしてしまった方がいいのかも知れません。
遅角させて無理くりレギュラー仕様に収めることも出来そうですが、まぁ、こんなクルマ造っておいて本末転倒感もありますのでね。

クソ頑丈なF6Aではありますが、ハイオクにすると、レギュラーガソリンとの単価差を超えて燃費が良くなるという話も多いので、増えるマージンも計算しますとメリットの方が大きいかも知れませんね。


alt
などとセッティング前に色々思案していると、エアコンのコンデンサーファンが回ってない事に気付きます。

日中暑い中乗っていて、エアコンが冷えなかったし信号待ちでエンストしたことがあったという話もあったので、これで納得がいきます。
エアコンコンデンサーが冷えないと、循環するガスが高温高圧になり、コンプレッサーの抵抗が増えてベルトで回せなくなります。

アイドリングなどの低回転の時にコンプレッサーが抵抗になりエンストすることが考えられますね。

点火コイルの下にラジエターファンやらコンデンサーファンやらのリレー群があるので同種間を色々入れ替えてみましたが作動せず。
簡単に出力を追っかけてみた結果、エアコンのコントロールユニット(この辺りだとECUかも知れない)からコンデンサーファンONの出力だけがない模様。


うーむ・・・基盤か。。(苦手)


コントロールユニットも買うと高そうだし、出物があるまでハーネス作ってリレーで回すか。

alt
信頼のエーモンリレーを使い、コンプレッサーON信号でファンONとしました。
よく考えたら、コンプレッサーの信号を純正リレーに持っていけばもっとスマートだったな・・・。

ま、無事コンデンサーファンはブンブン回るようになり、エアコンはアイドリングでもガッツリ冷えるようになりました。

しかし、色々壊れるな~w



そして後日、カラッケツからのハイオクガソリン満タンにしてきたという事で、ブーコンのセッティング開始。
セッティングと言っても、ノーマルの最大ブースト圧を二回記憶させるというもので、実走行にて行います。

近所のクルマ通りの少ない長めのストレートを選んで走ってみます。


先ずはP-1と表示される標準での最大ブースト圧を掛ける走行。
強化エキスパンダーを外しているからか、0.7キロ位が標準と言った感じですが、踏み方によっては0.8キロに届いた模様。

コントローラーは0.8キロを計測したようです。

そこで確認ボタンを押し、P-2で表示されるアクチュエーターに掛かるバキュームホース内の圧力の計測。
ここはどうも単純に同じではないようで、差圧を計算して微調整をするという事なんでしょう。

これも同じように走って最大ブースト圧を掛けるのですが、どうも最初と同じようなブースト圧が掛からないようでエラー連発。
どうしても0.8キロに届かない。

P-2の学習がどうしても上手くいかなくて困っていると、電子取説にはP-2で上手くいかない時にはP-1での値を手入力でコンマ1下げて入力し直すようにとの説明が・・・。

手入力で0.7キロを入力してやり直すと、P-2の学習も一発で決まりました。

偶然掛かったようなハイブーストは学習設定時には参考にしてはいけないようですね。


ただ、そもそも純正状態だと、0.9キロ付近でVSVによるブローオフリリーフと燃料カットを併用したブーストリミッターが作動してしまい、それ以上上げることが出来ないので、この辺のリミッターカットをしないと1.0キロなどの領域までは使えないようですね。

簡単な配線作業でどちらも殺せそうですが、まだ慣らし期間中ですからね~
3000キロくらい走ってその先が見たくなったら解除してあげようかな。

ハッキリ言って、ブーストカットぎりぎり一歩手前の0.9キロ位掛かると充分過ぎるくらいの速さですからね。


あまりパワーは上げずに、耐久性重視で行きたい所ですが。
alt
altラジエターとかも足りなくなりそう。



Posted at 2020/06/11 11:17:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 人のクルマも直します | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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2009/09/13 00:37:18
 

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