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2024年10月07日 イイね!

直前直左とリヤタイヤ

直前直左とリヤタイヤ64エブリイが我が家に来て早くも二回目の車検。

軽の検査は結構厳しいので、早めに準備をしておこうと思い、一週前の週末から基本的な整備と点検を実施していました。
まぁ、車検の合格とは直接関係はないけれど、約5000キロは走ったのでエンジンオイルの交換と、クーラントの量の確認、ブーツ類の切れなども見て、あとは灯火類の不適合箇所の対策などですね。

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前回の車検で駄目だったのはヘッドライトの光軸と、フォグランプの取り付け位置。
ハロゲンランプにきちんと戻してテスター屋を通したのに落とされるって言う現在の異径ヘッドランプの難しさ・・・LEDバルブで挑むのはちょっと厳しい。
フォグランプは、取り付けがバンパーグリルの格子部分だと「光源が車両の側端から40センチ以内」を満たしていないという事でNGになっている。

ので、配線を弄ってデイライト扱いにしてしまう事にしました。
デイライトはキーオンで常時点灯でなければならず、スイッチなどで消せる仕組みはダメということなので、フォグリレーの信号線のスイッチ以降にキーオン電源を割り込ませる事で対応。

キーオン電源はヒューズボックスの空き枠の中から見つけ出し、平ギボシを突っ込んで取得するだけという非常にスマートな応急処置となりました。

タイロッドエンドや、ナックルジョイントのブーツはどちらも一ヶ所づつ損傷を確認、ここはブーツ注文だな。
ドライブシャフトは大丈夫だな。(タイヤ外してもっとちゃんとよく見ろよ・・)
・・なので、前から気になっていた・・・

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エアコンフィルターの交換を実施。

エンジンのエアエレメントは割とよく確認しますけど、エアコンフィルター付きのクルマなんてこれまで所有してこなかったので、確認しようという概念が無かった。。

グローブボックスを外してフィルターの蓋を開けてみると・・・
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うお!マジかよ!!

超汚ねえ!!!
これは10年は交換していないレベル。
新車購入で初回車検くらいDに出して交換したのが最後位の汚れ方だろ。
外気導入で虫まで入ってくるのかよ・・・

ちょっとフィルターを新品にした位じゃ収まらない汚れ方だったので、周辺のホコリを子帚ではたいて、徹底的にエアブローをしておきました。

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交換しないなら外しておいた方が良いレヴェルですね。

ウチの妻も重度の花粉症ですし、こういうものは使っても2~3年で交換した方が良さそうですね。

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最近やった整備の中で、一番やった甲斐があるなと思った作業でしたw

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そして車検当日。
準備してあったブーツを取り替えて車検に挑みます。


ところが・・・


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タイヤを取り外して愕然となる。
なんとスタビリンクのブーツまで切れていました。。

前回リンク自体を新品に替えているのであまりちゃんと見ていなかったな。。
マジかよ・・・そんなに直ぐダメになるのか~流石軽自動車。


さてどうするか・・・


① 自己融着テープの超絶技巧貼りで乗り切る。(経験アリ)
② 切れていないブーツを見逃し、余った新品ブーツをスタビリンクに回す。
③ スタビライザーを丸ごと外す。

わざわざ有給取って休んでいるので本日受験しないという選択肢はそもそも無いので、この三つから選ばなくてはならない。
①は経験があるが、判りづらいナックルジョイントであった事と運がかなり左右するので三か所も切れているスタビリンクではほぼ無理。
②はかなり有効だが、損傷ブーツが全5か所に対して、新品ブーツは4個。ヒビが酷いがぎりぎりグリスが出ていないタイロッドエンドブーツが見逃しとなる。
そしてブーツ交換がまたやり直しになるので避けたい。
③がすんなりいくなら、これが一番スマート。

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ごそごそ知恵の輪やったら、何とか外れました。

昔のクルマはスタビライザーなんてついていませんでしたから、そもそもついていなくても検査とは関係ない装備。
ただ、くっ付いている物に問題があると指摘されてしまうので、取り外してしまえばいいのです。

変なハナシだけどね。

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と、いう事で、ナックルジョイントとタイロッドエンドのブーツは無事準備品で交換。
訳の分からんやっつけ仕事で済ませないで済みましたww

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これで良し!

しかしまぁ、毎日乗ってる事もあって割と直ぐ切れるな・・・
車検毎に交換する積りでいた方が良いな。



本当は午前中に間に合わせたかったのですが、スタビリンクの件もあって余計に時間が掛かり、午後の第4ラウンドからの検査に。
まぁどうせ受かるだろと思っていたので、一緒の休みだった妻と丸亀でゆっくりうどんを食ったりしてから検査協会へ。


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前回大丈夫だった直前直左の視認性とリヤタイヤの強度不足で不合格に・・・

まさかまさかだよ・・・
何だよ、前回がオマケだったのかよ。

「何でだよ、二年前と同じ仕様だけど、これで通ってたんだけど!」
「そん時はそん時!今回はダメです!」


なんだとお・・畜生畜生と唇を嚙みしめて怒鳴り倒したい衝動を抑える。
今は昔と違って直ぐに通報されてしまうのである。
パワハラカスハラは根絶!
ヲレのような輩はとっくに対策されてしまっているのである。


今年の10月は、車検のOBD検査が導入された初月なので、それも含めて全方位で厳しく戒めている感じがある。
運の悪い事に彼らは褌を締め直しているのである。

これは何を言ってもダメだな・・。

しっかり並んで検査を受けて時は既に14時30分。
速くても片道40分の距離をタイヤ交換に帰って、直直対策までして16時までに戻れるかってハナシ。

ちょっと厳しいが最善を尽くすしかない。

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少し遠回りになるが、自動後退に寄って小さなミラーを購入。
コッチは一秒を争っているのに、二つあるレジの両方で車検の受付かなんかをやっていてその後ろで10分くらい待たされてとにかく誰かをぶん殴りたくなる。

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速攻でLTタイヤを引っ張り出して交換。
強度的にはリヤだけでOKなんですが、四駆なんでね・・・仕方なく全交換。

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両面の貼り付けなどでは認められないので躊躇なくドリルで穴あけしてタッピング固定。
面倒臭えからどうせ付けっ放しだしよ、ガッツリ留める。

タイヤ交換と込みで15分程度で作業終了。
時は15時30分・・・駄目かぁ。。
でも、繁忙期は受付済車両が検査しきるまではラインは閉まらないので16時半過ぎまでは入れる事もある。

混んでる事を祈るしかないぜ!


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超急ぎましたけど、16時15分着。
とっくにラインは閉まってました。。。


クソがぁ。

3回落ちるか再検査が日を跨ぐようだと、限定検査票発行と言って、もう一度検査料を払わなければなりません。
1800円のお支払いと、有休半休使用が確定しました・・・。


畜生・・・直直とLTタイヤか・・・常識ちゃあ常識だけど、一回通っちゃってたからな、認識が甘かったぜ。。
のんびり丸亀食ってる場合じゃなかったな。

高い丸亀うどんになっちまったよ。


しかしまぁ、暇だったからと一日随行した妻は「残念だったねぇ~」といいつつも何故か楽しそう。
子供と仕事中心の生活でルーティンが変わらないからか、ヲレ的には只のユーザー車検で右往左往しただけなのだが新鮮な風景だったのかも知れない。

妻が怒っていないならまぁいいか。


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翌週明け月曜日。
会社から5分の距離にある検査協会で再検査。
朝イチで行ったのに結構並んでやがるな。

車検はこの日で満了なので、不合格は許されません。

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カーメイト1500円の補助ミラー(室内用w)の角度もバッチリ。
左前の死角が無くなりました。

これはこれでいいかもな。

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タイヤと直直は問題なく合格。
その他の項目は既に合格済みなので検査はしません。
つまり合格です。

無駄に検査ラインを眺めて継続検査は終了です。


今年度は自賠責保険が安かったので(17000円台)重量税と検査費用、予備検代と限定費用を入れても3万円行きませんでしたね。
有休を一日半使っちまいましたが、どうせ使い切らないんでね、マイナスではありません。

単に一発で通せなかったという悔しさだけですね。


来年二月にはGCも車検なので、このままなら安く通せるかな。
GCは10回連続一発合格を目指します!
altそろそろエブリイもオールペイントしないとだ。


Posted at 2024/10/12 02:11:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ラブリー!エブリイ | クルマ
2024年09月13日 イイね!

ケチるからなぁ。

ケチるからなぁ。ラジエターホースがパンクラチオンしていた。

土曜日出勤がある時は道路が混雑していないので、クルマで行く事が多いんだけど、朝、会社に着いてクルマを降りるとなにやら甘い香りが・・・。
まさかな、と下を覗き込むとアンダーガードの下に雫がぽたぽたと。
ボンネットを開けると、アッパーホース付近が緑色の汁でべちゃべちゃである。

ホースバンドが緩いのかな・・・と締め込んでみるものの緩くない。
何処だどこだとまじまじと見てみると、ホースに小さいがクラックが入っているのを発見。

ホースのパンクである。


取り敢えず仕事なので、ボンネットを閉めて始業。
不運は重なるもので、自分で準備した弁当も家の玄関に忘れてきたことに気付く。
昼飯抜いて戦える程燃費も良くないので、飯は買いに行かねばならない。
近くのローソンなら信号ふたつの距離だが・・・


昼の鐘ダッシュで、ラジエターホースをビニテで応急処置。
ビチビチに15周くらい巻けば、そうそう漏らんだろ。
サンドイッチやらおにぎり、菓子パンなどを買って(食い過ぎだろ)10分くらいで戻ったが、ギチギチに巻いたビニテの間を掻き分けて、クーラントはピューとか言って噴いていた。

あんなに巻いたのに、ほぼ無意味レベルだったな。
やはりクーラントの熱でテープの接着剤が溶解し、シール効果は無くなってしまうようだ。



取り敢えず昼めし食って時間いっぱい昼寝でゴロゴロしてるんだが、ポケットに入れっぱなしだったマスキングテープに気付きもしやと思う。


帰り際、無様にほつれたビニールテープを毟り取り、ウエスでしっかりとホースを拭きあげたら、割と耐熱性の高いニチバンの黄色いマスキングテープでぐるぐる巻きにする。

マスキングテープというのは、種類によってはとても熱に強いものがある。
クルマに塗装のマスキングをして、そのまま乾燥炉に入れて80℃くらいで1時間位焼いたりするんだが、この時にテープが剥がれてきてしまっては塗装面が駄目になってしまいかねないからだ。

ニチバンの黄色は以前150℃で焼いても平気だったので、90℃程度のクーラントなんて大丈夫だろうという計算。

まぁ、大きく漏れずに帰れれば何でもいい。



ヲレの読みは大きく当たり、ニチバンマスキングテープぐるぐる巻き仕様は、30分の家路を一滴も漏らさずに帰ってきた。

素晴らしいではないか。


ちょっとしたガスケットを作りたい時にガスケットシートが無くても、マスキングテープで代用出来たりもする。
貼り剥がしが容易なのに留めたいもの物をしっかり留める。

マスキングテープは偉大である。



翌金曜日。

明日はまた土曜出勤だったのでホーネットで行こうかと思ったんですが、あっヤベエ。
夕方長男のバスケがあるから、ヲレが送らないといけないんだった。
帰ってから交換してる暇ないから、やはり面倒でも夜のうちに交換しておくしかないか・・・。


ロワホースも準備していますが、それはまた今度でいいや。
取り敢えず裂けているアッパーホースだけ交換しました。

社外の太いターボインレットダクトに交換しているのでアッパーホースへのアクセスが困難。
エアクリーナーを取らないと交換できないわ。


しかしまぁ、エンジンまでやり直してるんだからラジエターホース位交換しろよって話なんだけど、関係するものをあれもこれもと全部交換していたら切りが無いんだよね。
予算を決めたら予算でやる。

ラジエターホース2本とヒーターホース2本追加したらそれだけで1万円になるしね、そりゃあ逡巡しますよ。

まぁ、そうは言っても水回りは下手すると致命傷になり兼ねないので、やはりちゃんとすべき。
最近替えたばかりだし平気だろうと高を括っていたが、前回のエンジンOH時だったと思うので、9年は使ってる。
ラジエターだ何だの脱着率も高いので、普通に考えたらダメでしたね。


サーモも外しっ放しだし、もうちょっと涼しくなったら、クーラント交換ついでにホースは全部とっ換えるかね。



alt無事バスケに送っていく事が出来ました。

Posted at 2024/09/20 00:04:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2024年08月24日 イイね!

近況と残作業

近況と残作業残作業と云っても大した作業はない。

社外エキマニの周辺遮熱をやり直しながら、クーラントやオイル漏れなどが無いかチェックし、やり残していたミッションマウントを交換するだけである。
クルマはエンジン換装後街乗りで数回乗っただけで、エンジンの良し悪しが判るほど乗ってはいないが、劣化ターボインテークからの二次エア吸入が無くなった事で、ハンチング症状が解消され、それだけでも絶好調と感じてしまっている。

水が減らないとか、オイルが減らないとか、ちゃんとアイドリングするとか、
何の不調も無く走れるだけで、インプレッサというクルマは充分過ぎる位の性能がある訳で、それをしっかり維持していく事自体が難しい訳です。

初年度登録からからもう26年。
「基本的にどこかが壊れてる時間の方が長い」それがGC8に乗るという事だと思っていただこう。

ただ、どうしてそう迄してGC8に乗るのかという話なんだけど、実際ヲレにも良く判らないんだよね。
要するにすぐ壊れちゃうなんてのは出来損ないのクルマだとは思うんだけど、運転した感じはダントツに素晴らしいというか、クルマの動きってこう有って欲しいという理想を具現化したような、思い通りに動かせるクルマ、それがインプレッサだった。
リヤのスタビリティーの感じがフロントに対してちょうどいいというのかな、適度に崩しやすい所がいい。
もっとスタビリティーを上げたいとか、もっとパキパキクイックに曲げたいとか、サスペンションの調整で簡単に変えられるところもいい。


最近の殆どのスポーツカーはシャーシ剛性が高く、アンダーにもオーバーにもならずに高速で旋回し、低速から図太いトルクが出て加速ラグも無い。
1.5リッター前後の3気筒エンジン車が昔のGT-Rより速く走ってしまう時代になってしまった。

凄い時代である。


でも90年代にAE86でドリフトし、やEFシビックでタックインをかましてた世代からすると、何か速く走ることが簡単過ぎて詰まらないと感じてしまう。
当時、運転が上手いと言われる人や走る事自体が本当に好きな人がランエボに乗らなかった事と同じ理由で、今の激速コンパクトには食指が動かないのである。

GC8には伸びしろがあった所も面白かった。
そのままじゃ壊れちゃうけど、後期の部品を流用したり冷却系を強化したり色々考えて対策すると、壊れないようになったり、まだ出来る事があると思わせる所が乗り続ける原動力だったのかも知れない。
何か、やってやろうという気になったね。

走り屋なんでね、峠やサーキットでみんなと競争するような事をずっとやってきた訳だけど、でも速さだけを追求してきたかと言うと結果的に違うんだなと今では思う。
どちらかと言うと、
上手さというか、巧さというか、追求していくと難しくてできなかった事がだんだん出来る様になってくるという自身の成長が面白かったのがクルマという趣味で、バランスよく適度に速いクルマであれば何でもよかったというのが本当の所だと思う。

だからこそのGC8インプレッサだったのだね。

ヲレくらいの世代が乗って面白いと感じるフィーリングがあり、適度に壊れて弄りの方も満足させてくれる。
壊れなきゃヲレだって部屋でエンジン作ったり載せ替えたりなんてしないつーの。
自分で触れなかったのならヲレは絶対に乗らないw

まぁ、GC8ってそういうクルマだね。 


まだ走行は数百キロ程度ですが、取り敢えず問題はナシ。
エンジンオイルやクーラントの量も安定しています。

やっぱりエンジンオーバーホール直後に思うのは、タペット音や、ピストンの首振り、コンロッド大端部のノック音などのメカニカルノイズが大幅に小さくなる事。
低回転程判りやすい音なので、アイドリングが静かだなというのがすぐに判る違いです。

いつもの事ですが、
本当にお金を掛けられないので、最低限のリフレッシュしかしていませんが、今回は珍しくピストンリングを新調したので、圧縮やオイル消費に関わる部分は復調したかなと思います。
クランクピンとコンロッドのベアリングは当然交換。
あとはGDBコンロッドの流用である。
ここが唯一の高性能部品かな?
街乗り位では違いは全然ワカリマセン。



GDB等長エキマニ用オイルパンとバッフルの流用もしましたが、効果としてはオイルの片寄りを防ぐ位のもので、パッシブというか・・・専守防衛部品なので、何か違いが判るというものでもありません。
どちらかと言うと、今使っているタービンのボールベアリングがいつブッ飛ぶか判らないので、壊れた時にツインスクロールタービンにすんなり移行できるようにするための準備みたいなものでもあります。


エキマニ周辺のホースや配線などを、ゴム管カバーというコーナンとかで売ってるアルミのフレキ材で養生し直します。
これがめちゃくちゃ安いのに全然使えるんで、重宝しています。


ラジエターを社外の分厚いのに交換すると、必然的にラジエターファンがエンジン側に近づくんで、ファンモーターのコネクターやハーネスがエキマニなどにとても近くなる。

以前にコネクターがエキマニの傍で溶けてしまっていた事があったので、エキマニ側もハーネス側も厳重に遮熱処理しました。



あとは、準備だけしていて後回しになっていたミッションマウント。
これも海外製のSTI強化マウントです。

ウマで上がってる状態で、ミッションメンバー丸ごと外して、マウントとクッションラバーを交換し、メンバーを戻すだけ。
やれば20分位ですね。


なんかそれ程ヘタって無い気がするな。

どこかで一回交換しているんだっけ?
よく覚えていないが、それでも、最低でも過去10年はやっていないと思う。
替えていたとしても純正部品だと思うので、今回はエンジンに合わせての強化マウントへの交換ですから、よりカチッとしてビリビリウォンウォンと室内に異音が入り込んでくるんだろうなと期待してたんですが、大して変わらず。

ていうか、全然変わんねえな・・・。


そもそも、デフマウントとメンバーにウレタンのカラーブッ込んじゃってる時点で唸り音マックスなんで、これ以上うるさくならないだけなのかも知れない。


現在走行およそ25万5千キロ。
26年目で25万キロなら、まぁ大して乗ってない方だろ。

トリップメーターはボタンが壊れたので表示できなくなってしまったw
おかげで燃費を一切気にしなくて良くなりました。


お気に入りのデフィのDINゲージ。
とにかくダッシュ上にポコポコメーターくっつけるのはダサいと思ってるので、これ以外の選択肢が無い。

アイドリング油圧は、油温が約90℃で2キロ弱。
大体狙った通り位だろうか。


20年間ほぼ変わらなかったコクピット。
特筆すべき点は何もない。

大事なのは、全てが操作しやすい位置にあるという事。
ブリッドのバケットシートは、スーパーローではない標準のシートレールで目線が丁度いい。
シート前後は足がクラッチを踏み込んだ時にやや膝が曲がる程度の距離。
ステアリングチルトは最も下げで、ハンドルは近めがいいのでスペーサー入れて更にディープコーンにしている。
フォーミュラカーのように肘を伸ばして真っすぐ構えると、ドリフト時に正確な送りハンドルが出来ないのだ。

あとはインテリアとは関係が無いが、攻める走りや繊細な運転をしたい時は靴を履かないで裸足で運転している。
シートバックの位置もここに一番ハマるように調整しているのだ。
保安上あまり関心出来る事ではないだろうが、とても運転しやすいのである。

そうやって、ハンドルを1ミリ切った時、アクセルを1ミリ踏み込んだ時の絶妙なフィーリングを存分に楽しめるクルマがGC8インプレッサというクルマである。
ドライバビリティーで言ったら、今のハチロクとかNDロードスターとかの方が上ではないかと思う事も多いが、今のスタビリティーの高いFRのシャーシを見ると、GC8の方がよっぽどじゃじゃ馬なんじゃないかと思う。

ただまぁ、それでもね・・・貴重だからって大事に大事に乗るようになったら違うというか、本末転倒なのでね、気兼ねなく楽しめなくなったら、躊躇なく乗換えですかね。


今回作ったEJ207K。
どれだけ踏めるようになったかが勝負だな。


alt全然乗ってないがな!
Posted at 2024/08/30 23:51:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | 日記
2024年08月10日 イイね!

ニューエンジン搭載

ニューエンジン搭載このGC8の20年の所有で行われた改修に伴う原動機の脱着作業は、今回を入れると述べ5回。
要するにエンジンが壊れた回数である。

うち、コンロッドメタルブローによる腰下オーバーホール三回、ヘッドのオーバーホールは二回目である。

ま、EJのヘッドなんてのは壊れるものではなく、バラしたついでにやり直してるだけなので、ウィークポイントであるコンロッド大端メタルのブローに振り回されたインプレッサ生活であった。


普通クルマなんてものは、エンジンなど一回壊れた時点で捨てて買い換えて、他メーカーへ鞍替えするとか楽な道を行くもんだと思うけど、壊れたものを直す習性があるだいは、茨の道をいくことになる。



そうは言っても当時はもうネットオークションなども整備が進んでおり、中古エンジンでも何でも安く手に入ったから、どうにでもなるからね。
深刻なことなど何もなかった。


直せば良いのだ。



そんなノリで直し直し乗り続けた20年であった。

勿論再び壊れるのは面倒なので、その都度工夫と後期部品の流用や若干のアフターパーツの導入などを検討しながら対策してきたつもりだが、トラブルの完封はなかなか難しく、結局経験に基づいた対応策しか信用できない事がよく判った。


今回のエンジンはその知見と偏見に基づいた浅知恵をふんだんに詰め込んだ集大成になったのではないかなと思う。



まぁ、それでも今回が最後かなぁ。
判らんけど... 特に間違いがなければ、10年以上は使えるはず。
次があるとしてもヲレは還暦過ぎだろ。
それがないとしたら、マシンを買い替えている事になる。


でも買い替えるにしてもこういう面白いクルマは他にあまり無いんだよな..どうしたものか。


まず今週は、現車側の積み替えの準備。
新エンジンに移植する部品が幾つかあるので、予め旧エンジンを車上でバラしておきます。
インマ二周りとか、タービンとかは移植しないといけません。



エアコンのコンプレッサーとパワステポンプ周りは、ガスやフルードの入れ直しが面倒なので、いつも通り車体に残す遣り方。



タイベルの樹脂のバックプレートも移植なので、タイベル周りも分解しておきます。
難関と云われているカムプーリーのボルトも、外す際の苦労を考えて前回それ程締め込んでないので、楽勝で外れますw



部屋のエンジンに水回りのパイプを組付け、インマニ取付の準備。
ノックセンサーは後でやると大変なので、先に付けとこうぜ。




オリジナル塗装できれいにしておいたインマニにフューエルパイピングやらPCVやらの複雑な配管を移植。
これはホント知恵の輪なので、バラしてすぐ組付けないとよく判らなくなる自信がある。

社外のターボインテークも相当無理があるので配管やステーを若干曲げたりしながらどうにか取付。

外した純正のターボインテークはタービンとの接続の部分で結構ざっくり切れており、近年のエンジン不調の原因となっていた理由が判りました。



ハーネスも不良はありませんでしたが、手持ちの優良品に交換。
インジェクターも使用期間の少ないストック部品を出しました。



完成したインマニのドッキング。



オイルレベルゲージはオイルパンに合わせたGDB 用を取付。
GC用より少しゲージが長い事と、握りのカタチが変わっている。

センサー類やPCVのホース、タイミングベルトまで組付けて、載せる側のエンジンの準備は大体完了。



載せたり降ろしたりは週末ごとの作業てすから、前の週には旧エンジンバラして、降ろせる直前迄の段取。
平日のうちに新しいエンジンを載せるばっかりに作っておき、翌週末にはポンと載せ換えるだけという現場作業期間短縮の段取なのである。


自宅ガレージではないからね、マンションの駐車場ではやりっ放しということが出来ない。
...という対外的なこともありますが、何よりオジサンなのでフィジカルの限界をコントロールしながらやる必要があります。
真夏なのでね..限界は早いです。
現車作業正味3日程度がゆっくりやりつつ、かつ最も短期間で作業する理想のスパンとして設定しました。


ただ載せ換えるだけなら、1日で出来るけどね。
不測の事態に丁寧に対応しつつ、きれいに掃除したり、入念に確認したりしながら、完璧にやるための時間である。



さて翌週は、エンジンの積み替えです。
エンジンやクレーンを共用部分に出しっ放しには出来ないので、始めたら遣り切らねばなりません。

先ずは外れるばっかりになっている旧エンジンをクレーンで吊り降ろします。

ベルハウジングのボルトやらエンジンマウントのナットやらは全て取ってあるので、吊り上げるだけです。



何だかんだ9年使ったか。
友人から安く譲ってもらい軽くリフレッシュして組み直したEJ20K である。
決定的なブローなどは喫する事はなかったが、最初の数年でヘッドガスケットが抜けたようで、LLCへの排気混入やエンジンオイルの減少が見られた。

長らくはオイル量さえ気を付けておけば、運動会などでも問題なく戦える強いエンジンでしたが、今年に入ってからクーラントにオイルが混ざるようになり、クーラントへの排気混入が激増。
ラジエターキャップからの自動排出では追い付かなくなり、通常の運用が難しくなってしまいました。

バージョン3と4に搭載されたマスター4と呼ばれるオープンデッキの280馬力エンジンEJ20K。
シリンダーブロックの強度に致命的な問題があり、競技的な運用では直ぐにガスケットが抜けてしまう症状が出た。

リザーブタンクから大量にクーラントが吹き返すのはガスケットが抜けている証拠であり、ほぼ9割以上の個体が抜けていたのではないだろうか。


吊ってからでしか外せないタービンサポートと一体構造のシムスのエキマニをニューエンジンに移植します。
高くつく割に余り持たなくて、火災の原因にもなりやすい耐熱バンテージは使わずに、自作遮熱板の設置がマストとなった社外エキゾーストマニホールド。
コストと安全性を考慮した結果である。


オイルでデロデロのベルハウジング、前回の載せ換えでの無念のオイルシール再使用のせいであろうw

少し時間を掛けてきれいに掃除しました。



さて、新しいエンジンがスタンドごとクルマまで走ります。
作業が誰かの迷惑にならないように、一番離れの一番端っこの駐車スペースを借りてるので、クルマまでが遠い。。

クレーンやエンジンを運ぶのが一苦労である。



ガスケット抜けの報告例が一気に無くなったGC8後期のシリンダーブロックで組み直したニューエンジン。
EJ207Kとでも呼ぼうか。

理想はGDBのセミクローズドデッキベースで組むのが良いのであろうが、とにかく手元にあるもの、安く手に入るもので造ることをポリシーとしているので、20万も30万もするGDBのエンジンは検討外であった。
実質GC8後期の207で強度的にはかなり底上げされていて、信頼性は高い。


クランクプーリーからタービンまでが組まれ、流石にもう人力で持ち上がる重量ではなくなったエンジン主機。
あとはクラッチとオイルクーラーブロックを取り付けたら搭載します。


3年ほど温めてあったクスコのカッパーミックスww


エンジンスタンドに付いてる状態だとクラッチを組めないので、クレーンで吊り上げて、載せる直前でクラッチを組付けます。


フライホイールは無銘だが4.5キログラムの軽量品ですのでキレイに掃除をして続投。

直前でパイロットベアリングが見付からずもう再使用でいいやと諦めてたら、クラッチの箱に新品が入れてあったって言う。。
付属品なのか、自分で入れてたのか..良く判らんが良かったw



いつも通りクラッチを目方で取付、レリーズベアリングも新品にしてメンドラ側にセット。

あとはドッキングを待つだけです。




さて、間髪入れずにニューエンジンを搭載。
慣れたもので、吊り上げてからベルハウジングに収まるまでおよそ20分。
トランスミッション側をパンタジャッキで少し上げた状態でエンジンを迎えに行くことがすんなり入れるコツである。


まだ夕方4時前、
頑張ればハーネス接続、燃料や水回りのホース、吸排気の配管の接続を済ませ、エンジンオイルとクーラントの充填で走れるようには出来る時間ですが、ロピアに買い物に行かないといけないし、フィジカル的にこの辺で切り上げないと翌日に疲労を残すデッドラインというところ。

慌てて追い込んでもミスが出るので、この日曜日はこれで切り上げ。

本当はこの2週目でエンジンまで掛けたかったけど、こう暑いとなかなかそう捗らないな。
家事との両立もあるので、昔のように気合いで遣り切るような事はしなくなった。

また平日夜にちょっとづつ進めて、組付けを済ませておき、翌週末に始動式だな。



そして3週目。
土曜は会社だったので、日曜しか取れません。
盆前の追い込みで仕事が忙しく、殆ど進められなかった細かい組付け。
まぁ、本当に細かい作業ばかりなので午前中位頑張れば、午後にはエンジンが掛けられるかな?


8月に入り、連日の殺人的な酷暑。
作業が屋根下で出来てる事だけが幸いだが、午後には西日が差し込む時間帯がある。
時間は掛けたくない。



補機類ベルトを新調し、エンジンハーネスやスロットルワイヤー、社外メーターなどの配線を美しく接続していきます。
燃料やバキューム関係のホースも間違わないように接続し、行き先で迷いそうなホースや配線には予めタグを作って付けてありますので、凡そ判らなくなることはない。

人間の記憶力など高がが知れているのである。


こういった作業時間の半分は迷って考えたり、ボンヤリ休憩して手を止めてしまっている時間なので、止まらずにどんどん手を動かしていれば一日作業も半日で終わったりする。

休憩は必要だが、迷う時間が無いように予め準備しておくとスムースに作業が進むのだ。



そのままでは全然合わないターボインテークパイプをザックリ切ってエアクリーナー配管と合わせ、ラジエターやヒーターホースなどの水回りのホースを取付。

インタークーラーを付ける前にクラッチオペレーターのフルード交換もしておこう。
ここのフルードは、タービンなどの熱源が近いので、直ぐに真っ黒になります。



フロントパイプを付けたらインタークーラーやタワーバーなど最終艤装まで組付け。
何かトラブルがあればとっとと外さなければならない箇所なので後回しにすればいいのに、未達成のタスクを少しでも減らしたいという一心で進めてしまう。。



社外オイルクーラーブロックと純正オイルクーラーの二段付けが特殊なエレメントブロック周り。

かといって何か特別な部品を使ってる訳ではなくて、社外ブロック取付の筒を逆付けにする事でブロックは固定できませんがメスネジが出来るので、そこに純正オイルクーラーを重ねて純正の筒ボルトでまとめて固定してしまっています。

知らん人には何のこっちゃ判らん話。


自作のオイルクーラー配管もエキマニを跨ぐ所までフルメタルで造り直す積もりでしたが今回間に合わずで、ホースなどを新調して組戻します。

これでも案外平気でしたけどね。
長く使うとホースの繋ぎ目からややオイルが滲んできます。



エンジンマウントは初めて強化品を購入。
STIてすが、海外OEM品なので1万円もしないですw
一緒にミッションマウントも買いましたが、取付は今回は割愛。

後日ゆっくりやることにします。



耐久性重視のヲレはエアクリーナーは純正派。
思ったより汚れていたので準備しておいて良かったよ。



モノタロウから届いたエンジン換装スターティングセットw

信頼のトヨタキャッスル10W-30と、クーラント濃縮タイプにエアコンのガス缶である。
エアコンガスは必要ない予定でしたが、つまらない凡ミスで配管を脱着する羽目になり、結局ガスの入れ直しになりました。



そしてエンジンオイルを入れ、クーラントを入るだけ入れたら、エンジンを掛けてアイドリングしながらクーラントのエア抜きをしていきます。


長い時間を掛けて準備をし、ピストンの1個から丁寧に組み立てたエンジンであったが、なんの緊張感もないまま、一連の作業の流れの中で呆気なく始動されエンジンは息を吹き返した。

乾いた音で軽く静かに回るアイドリング音。

今回もいいエンジンが出来たなと、音で判ります。



自分はあまりクルマに詳しい訳ではないので、特別なチューニングに踏み込んだりしない。
只でさえ使い方で人より壊すので、答えの判りにくいチューニングの迷路で迷っている余裕がないと言えばいいのかな。
普通に壊れる物をただ直し続けるだけで精一杯なだけである。
だから、基本的に純正のコンピューターで制御出来る範囲でしかエンジンは弄らない事にしているので、色々やってるようには見えるが要するにただのノーマルなのである。

ただのノーマルでこんなに手が掛かるのに、これ以上一体どうしろというのだww



エア抜きと平行してバッテリーにデコデコ(DC➡️ACですが)を繋いで、真空ポンプを回してエアコン配管の真空引き。
700Wもあればポンプは充分回せます。



しかし、何やらおかしい。
まだ2缶目なのに、コンプレッサーが停止してしまいガスが入っていかない。
これではエアコンがまだ全然冷えない。

明らかに異常である。


配管を外してガスを入れ直した弾みで、ゴミでも廻ってエキパンが詰まったか?
こういう事があるから、なるべくバラしたくないんだよな..



なんて思いながら室内でメーター類に目をやると、油水温がエライ事になってる。
100℃超えてるな。。。

クーラントのエア抜きは時間を掛けて完璧にやったはず。
電動ファンはビリオンのファンコントローラーの設定通り85℃付近できちんと回っている。

水もファンもしっかり廻っているのに冷えないという状況である。

エアコンの停止は水温異常に基づくフェイルセーフで、水温が下がれば再びスイッチは入るようになる。


だが、明らかにおかしい。
幾ら40℃に迫るような盆前の酷暑とはいえ、正常な平成の自動車がオーバーヒートすることはない。

オーバーヒートの主な原因はおおむね三つしかなく、サーモスタット不良か、電動ファンの動作不良、経路へのエア混入やクーラント不足による循環不良である。
これ以外にあるとしたら、ラジエターコアの不具合による冷却不足が挙げられるが、少し珍しいケースと言える。

その場で確認出来るのは、タイベルカバーを一部外してのウォーターポンプの目視での動作確認と、電動ファンの動作確認くらい。


サーモスタットの正常な開弁は外して茹でてみないと判らないが、ラジエターコアそのものは熱々なので、クーラントが循環しているのは何となく判る訳で、この時点で一切の確信がない不可解な症状である。


一応サーモスタットを外して、旧エンジンの物と一緒に鍋で煮てみます。


どちらも純正の78℃ですが、新エンジンに付いていたサーモ(右側)の方が開弁が遅く、開きも小さい感じがする。
..けど、個体差というか、誤差の範囲なレベルとも言える。

こういう時は何でも疑いたくなるものだが、冷静に考えれば正常な範囲ではあるだろう。
サーモは白だなと思いましたが、今回新品では無かったこともあるので注文した方がいいな。

一応サーモの個体差でどの程度違いがあるのか考えたこともなかったので、バルブをくり貫いてサーモレスにしてハウジングに戻してみます。
毎時200リットルを回すと言うEJ20のウォーターポンプ。
単純にサーモスタットがどれだけ抵抗になっているかが、数値として確認出来るかも知れない。

これで再度クーラントを入れ直し、再び入念にエア抜きをして走行テスト。
当然のごとく水温の上昇は大分遅れますが、コンプレッサーを回すと最終的には100℃近くにまで上昇。
しかし、サーモレス効果だろうか、105℃まで上がっていた水温が96℃程度に収まるという違いが出た。
96℃でも充分に異常なのだが、ラジエターへの流量が増えるだけで随分水温が下がるものだなと判りました。


違いは出たが、実際は別の線だな。。。




こうなるともう消去法しかないのだが、ここまで確信がないのは珍しいので不安が残る。

もうラジエターコアの冷却不良しかないのである。
ラジエターは割と最近交換したゼロスポーツのアルミラジエターであるから、冷えが悪いと言うのは納得が行きにくい。

 

しかし、思い当たる点もある。
旧エンジンでの終盤で発生したヘッドガスケット抜けに伴うクーラントへのオイル混入である。

これがどれだけの影響があるのかは未知数なのだが、乳化したオイルがコア内部を汚したり詰まらせたりして、オーバーヒートを誘発した事例もある。

確かに後半は水温が不安定で100℃近くまで上昇することもあったが、排気混入によるエアポケットのせいだと思っていたのだが、ラジエター汚れによるものだったのかも知れない。

ラジエターの内部汚れは充分に考えられるな。


ラジエター専用の洗浄剤と言うものもありますが、入手に時間が掛かるので、近所のアストロでメタルクリーンを購入。
ラジエターを外して20%の希釈液を注入して4時間の洗浄。

かなり汚い廃液が出てきたので、大分汚れていた模様。



あとは、ラジエターをクルマに戻して車体側にも同じ洗浄液を回して管路洗浄。
クーラントの代わりに洗浄液を回してアイドリングで2時間ほど回すと言う洗浄方法である。


メタルクリーンでやる奴は聞いたことがないが、充分に効果があると思われる。
やや泡立つのでエア抜きが難しいが、洗浄時間の間だけなので徹底する必要はない。



洗浄中の水温はきちんと電動ファンに引き下げられ、85℃以下でバッチリ安定。
この時点でほぼ寛解に向かったと確信した。


あとは洗浄液を排出し、水道水を入れて回しては捨て、入れて回しては捨ててを数回繰り返して泡立たなくなるまで管路を濯ぎます。

あとは途中で止まっているエアコンのガスチャージを済ませ、エアコンONでもなお水温が安定するかを確認しなければ。



余りにもボロかったチャージマニホールドは今回モノタロウのキャンペーンチラシから新調。
1万円もしないものだが、充分に使えるな。

コンプレッサーも止まることはなくなり、追加で1缶半ほど充填すると、しっかり冷えるようになりました。

このあと、
炎天下の中、エアコン全開で往復1時間程度の買い物に出掛け、特に問題がないことを確認。


水温はバッチリ安定。
首を傾げた不可解な冷却不良は漸く完治に至りました。


昔にも似たようなことがあった。
サーモ換えてもダメ、電動ファンも問題なし、ウォーターポンプまで換えたが関係なかった。
最後はラジエターしかないと、コアを取り外したら、銅二層のコアが錆びて腐り倒してたっていうオチだった。

コンデンサーと電動ファンに挟まれてるから、外さないと見えないんだよね。

今回は内部汚れと言う更に判りにくい症例だったが、消去法と、やや思い当たるフシもあったことから、どうにか到達出来た。


色んなトラブルがあるよなぁ。



そんなこんなで、最後にやや手間取ったが無事終わったエンジン換装作業。
古いフォロワーの方からしたら、またやってんのかよ!みたいな感じですが、自分としては毎回これを最後にしようと思いながら作業しています。

完成が盆前ギリギリ滑り込みで間に合いましたが、エンジンの慣らし中は負担を掛けたくないので、秋田へはエブリイで帰ってます。

戻ったら時間を掛けて慣らし運転をしながら、細かいところをゆっくり仕上げようと思います。



秋田からの投稿でした。



altエブリイでも全然帰れるっていう..
Posted at 2024/08/15 10:14:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | EJ20壊して直す | クルマ
2024年06月30日 イイね!

ロングブロック

ロングブロックヤベエな・・・もう7月になっちまった。


あとはシリンダーヘッドだけなんだけど、ヘッドなんて、オーバーホールって言ったって、ガイドやシートが駄目になってる事なんて殆ど無いので、きれいに洗ってバルブのカーボン落として組み直すだけだから、擦り合わせやバルブクリアランスの調整が面倒くさいなって位のもの。
実際に大きな意味がある事は、バルブステムシールを新品に交換してオイル下がりをリセットするって事くらいで、掃除だのシム調整だのなんて、本当は出来ればやった方が良いよ位の話で、やらなくたって問題なく走るクルマにはなる。

だから予算を限って消去法で絞って行ったら、絶対やらないといけない事なんてそれほどないのである。


結局自分で出来ないからって言ってお店に頼むから、あれもこれもやった方がいいよ、ここは強化品があるから取り換えた方が良いよとか言って、必要ないのにバルブガイド交換だのシートカットやってついでにポンカムもいいよとか言って無駄にフルコースで見積り作られちゃって、何十万円も掛かっちゃう訳。

殆どの人がそんなの必要ないのである。

シムを交換するようなタペット調整が高価だったり面倒ならば、見えてる所だけ軽く掃除して、バルブシールだけ交換すればクリアランス調整だってしなくてもいいくらいだよ。


だから「だい」は、本当に最低限の事しかやらない。
ヘッドは掃除して、シールパッキン替えて、微調整して、それで組み戻す。
腰下だったら、洗浄して、ベアリングとガスケット類交換、場合によってはピストンリングを交換する事もあるけれど殆どの場合はそれも必要ないのでは?ってくらい傷んだりはしていないのである。

基本的には掃除して点検して問題なければ消耗品だけ交換して戻す。
これだけで充分にオーバーホールと言えるのである。
これでまた10万キロ20万キロと乗り続けることが出来るのだから。

充分なのである。





やや汚れてはいるが、確か8万キロ程度使用のエンジンだったと聞いている。
綺麗な方なのではないかな?

自分のように日頃から8千回転常用みたいな使い方だと、何万キロ使おうがスラッジのこびり付きなどは殆ど無いのだが、一般的なドライバーであればこんなものだと思う。
どれだけ3千キロ毎とかコマメにオイル交換をしていても、エンジン内の汚れというのは、日頃の使い方の蓄積であって、チョイノリが多いとか回しても3千回転4千回転みたいな乗り方だと、カム周りやクランクケース内にどんどんオイルスラッジが付着していってしまう。

オイル交換だけでは防げないのである。

回せるときはしっかり回し切るという事が、エンジンの日常的メンテナンスであるという事を知っている人は少ない。



相変わらず1000円のT字ハンドルと改造ソケットで外すバルブ周り。
何ならちゃんとした専用コンプレッサーより使いやすいんじゃないかと思っている。


分解した部品は何がどこに付いていたかきちんと判るように管理する事。
バルブスプリングなんかはINとEXの違いはないが、上下はある。
バルブはできれば元位置に戻せれば、クリアランス調整が微調整で済むとか、最低限のルールを決めて自分でしっかり管理する事。



バルブステムシールプライヤー。
アストロで1000円位のものだが、これがあるかないかで、随分変わってくる。

ラジペンとかだと中々手こずって、周りを傷にしたりしやすくなる。



メタルクリーンでのドブ漬け洗浄で綺麗になったシリンダーブロック。
バルブリフターとシム以外は洗浄液に漬けて洗いました。

自分はいつも、メタルクリーンかサンエスKのどちらかを使っていますが、通っている工具屋で安売りしてる時に買い込んでるので、まちまちですが、どっちも大して変わらんです。
メタルクリーンの方が高いですが、同量での有効水量が多いので、結局同じかなと思います。



ボール盤のチャックにセットしてスコッチブライトやペーパーを押し当てて焼き付いているカーボンを落とします。
この辺のカチカチの燃焼生成物は、アルカリ洗剤では殆ど落ちないので、物理処理で綺麗にするしかありませんね。

バルブのステムシール。
径は一緒ですが、インテーク用とエキゾースト用では違います。
エキゾースト用の方が熱に強いとかでしょうか、ゴム製とシリコン製と、みたいな事なのかな。

全部シリコン製でいいじゃん、という訳にはいかないのが工業製品。



同寸法なので、IN/EX間違えないように取り付けます。
パチンと嵌る所から少しぐっと押し込んで止まる所まで嵌めましょう。
嵌りが緩いと、燃焼室側にオイルが吸われます。


さてバルブクリアランス調整のインナーシム。
全て厚みを計測してから、元あった位置に戻していきます。

インテーク/エキゾーストバルブは、しっかり磨いて擦り合わせまでやったら、バルブステムがカム側にせり上がってくるので、2~3/100㎜程度狭くなってしまいます。
ただまぁ、そもそも長期使用による摩耗でバルブクリアランスは組み込み時より広がっていた筈なので、結果的には丁度いい位になってるか、やや狭くなってしまったかと言った所。

最後に測って調整しますが、今のシムの厚みが判っていれば、百分の何ミリ薄くすればいいとか厚くしたいとか準備すべきシムが導き出せます。



あとはルブを使った仮組みに留めて、シリンダーブロックとのドッキングに備えます。



そして昨日、文字通り重い「腰」を上げてエンジンスタンドにシリンダーブロックをセットします。

これが億劫だったんだよね。
納戸からエンジンスタンド引っ張り出して組み立てて、スタンドにセットする。
結構な重労働である。



忘れないうちにオイルポンプのプリロード調整。

普通はあんまりやらないけどね、社外のオイルクーラー増設などをしている場合は効果はあると思います。
奥に入ってるM6ワッシャーみたいなのを一枚二枚と増やして吐出圧を上げます。
実際ワッシャー1枚追加でコンマ5キロ位上がる感じです。
以前はアイドリングで2キロは掛けたかったので、厚み1ミリのワッシャーを二枚追加していました。


フリクションも確実に増えるので、今回は1枚追加でいいかな。


GC8のEJ207は、ピストン自体は同寸法な筈なので、ヘッドガスケットは20Kの1.4ミリでいいでしょう。
これがGDBとかVABのシリンダーブロックだったりしたら、ピストン冠面の形状が全然違うので(リセスの掘り方が全然浅い)後期の0.8ミリガスケットがいいでしょう。

がっつりブーストを掛けたいのなら、圧縮比は上げない方が良いですね。



オイルストーンとダブルアクションサンダーで死ぬほど磨き込んだヘッドとシリンダーブロックのガスケット面。
まぁ、実際はそれほど神経質になる必要はないとは思います。
ヘッドガスケットが抜けるのは、熱によるヘッドの変形によるものなので、結局使い方と言うか、オーバーヒートをさせないか否かに掛かっているものなので、丁寧に組んだからとか、社外のスゲーガスケットを使ったからとかでは防げないと思うんだよね。

オールアルミエンジンというのは、軽くて冷却に優れてはいるが、駄目になる時は一瞬という・・そういう弱さがあるよね。


なので、高いガスケットは使わずに、今回も純正のヘッドガスケットで行きます。
上側の2か所に新品のストレートピンを打ち込んで、表裏を確認してガスケットをセット。


あとはヘッドを乗せて、手順通りヘッドボルトを締め付けてヘッドを取り付けます。

何キロで締めて、もう一度何キロで締めて、一回緩めてまた何キロで締めて・・・みたいなヤツです。
もう何度も何度もやってるんで、いちいち紹介はしませんが・・・

トルクレンチ使用時に大事なのは、ボルトのネジの摩擦係数が一定である事なので、ボルトのネジ山にモリブデングリスなどをしっかり付けてからトルク締めをします。



反対側のバンクも同様に作業します。

昔は廃タイヤの上でボヨンボヨンしながら組んでたけど、やっぱり水平対向エンジンだけは、エンジンスタンドがあった方が良いね。
ぐるぐる回してヘッドを乗せる面を真上に持ってこないと、作業しづらいというのもあるけれど、ヘッドなんか横向きのままはカムを外すとエキゾースト側のバルブリフターがスー・・とかいって落っこちてくるんだよね。

タイヤの上なんかで良くやってたな・・・と今となっては思うけれども、
結局やる気の問題だよね、若い頃は金も準備も整ってないけど、やる気だけはあるみたいな感じだったから、工具も設備もないんだけど勢いでやれちゃうんだよね。

こうした方が良いとかああした方がいいというのはあるけれど、こうしなきゃダメだ!ってのは意外とないのが自動車整備。


「やるかやらないか」だけだよなw





やってやれない事は無い。


反対側も手順通りヘッドを取り付けして、一度カムキャップの締め付けまでしっかりやります。

そうしたら、シクネスゲージでバルブクリアランスの計測。
各々、カムとバルブリフターの隙間を測って数値を出します。

自分のバルブクリアランスの目標値はインテーク0.20ミリ、エキゾースト0.25ミリ(広い方へは1/100ミリまで許容)というもので、それよりも狭ければシムを薄くし、広ければシムを厚くして目標値を追い込むというもの。


何度も何度もやってるので手持ちのシムが結構ある。


DOHCなので、再びカムシャフトを外し、シムの計算表を元にシムを交換していきます。

インテークのクリアランスが0.18ミリでシム2.52の所があったら、2.50のシムに取り換えれば、0.20ミリになる。
エキゾーストで0.31ミリのクリアランスでシム2.43だとしたら、0.06減らしたいのでシムは逆に増やして2.49のものと置き換えれば目標の0.25ミリになるというもの。

これを16バルブ全部で実施する訳だが、うまいこと無調整で行ける所が3~4か所はあるので、まぁ12~3箇所を入れ替えと交換でどこまで行けるかみたいな話です。
ここを潔癖でやると手持ちのシムじゃ絶対足りなくて買う羽目になるんですが、1/100ミリ広い分にはOKとしているので、何とか手持ちの分で調整し切れましたね。

幾ら完璧に合わせたって、どうせ使ってるうちに狂っていきます。
最初くらいは合わせたいと思うのも判りますが、それほど結果に結びつく訳でもない重箱の隅をつつくような話なので、ほどほどでいいでしょう。



そういえば、わざわざ準備したGDBF型以降用のバルブリテーナーはバルブスプリングの径が違って使えませんでした。

よくよく考えたらそりゃそうだよなと。
そもそもGDBのシムレスリフターもEJ20Kには使えませんから、それが判ってる時点で気付けよって感じですけど・・・
GC8後期のEJ207から、シリンダーヘッド自体は全く異なっていて、バルブリフター径がひと回り大きくなっています。
バルブスプリングくらいは同じかなと思い込んでいたんですが、
違いましたよって話ですw

ただ、クリアランス調整用のインナーシムは、20Kも207(シムレスリフター以前の)も同じですので、20K用で検索して廃盤だ・・・\(^o^)/オワタ
ってなってる人も、GC8後期のシムが使えますので、まだ買えますので慌てないように。(”24.7現在)

イマドキEJ20Kをイチからしっかりやり直そうという奴も少ないとは思うが、まだギリギリ何とかなる状況。
のんびりしていると1、2年後にはもはや判らないので、調子悪いエンジンは今のうちに一発やっとこうぜ!

タイベルや、細かいホース類はひと通り揃えてあるので、あとは汚いインマニをどうするか~って所ですけど、もう結晶塗装は焼き付けが面倒くさいしまた剥がれてくるので、ウレタンで塗り直すだけでいいかなと思っています。

あ、エンジンマウントも買わないとだ。



altくそ!エンジンの載せ替えが真夏になっちまった!
Posted at 2024/07/04 19:35:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | EJ20壊して直す | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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