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2023年07月16日 イイね!

KSRのクラッチ

KSRのクラッチ多少お話は前後しますが、KSRの近況の話。

ウチにお迎えしてそろそろ10年になろうかというKSR。
2ストロークエンジンの初期モデルで、初めは50㏄の甲種ナンバーでしたが、オーバーホールの部品が廃盤になった事から、まだ部品製造のある80㏄に載せ替えました。

0.5ミリオーバーサイズピストンで完全OHを実施し、もう4年目になるのかな。
細かくトラブルの改修などが発生するものの。
エンジンは快調で、毎日の通勤で活躍しています。

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載せ替え当初からですが、フルスロットルでやや滑り気味のクラッチ。
いい加減オーバーホールする事にしました。

ギヤオイルとLLCも抜き取って、クランクケースからクラッチカバーを取り外します。

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ペダルや、クラッチとスロットルなどのケーブル類を分離し、エンジンオイルのホースなど邪魔なものを取り外します。
M5のボルトをぐるっと取ればクラッチカバーは外れます。

ガスケットは紙なので再使用は不可。

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スプリングを抑えているセンターのプレートを外すと、クラッチハブを固定しているセンターボルトが見えてきます。

コイツが取れればフリクションプレートやディスクが全バラになります。

所が、楽にインパクトで始末しようと古い12角のソケットで挑んだのが良くなかった。
ギュルギュルと嫌な音を立てて空回りするインパクトソケット。


ただでさえ頭の浅いボルトなのに、軽く舐めてしまった。
ボルトはM10の細目で高トルクなのに、12ミリ頭という特殊ネジ。
しまったと思い、ほぼ新品の6角のソケットに付け替えて再び挑むが、しっかり着座させて押さえてもカムアウトしてしまう。


「しまった・・・コレは駄目だ。」


こんな所のボルト・・・取れなかったら、エンジン全損だな。
ひんやりとした汗が頬を伝う。

もう正規の方法で回すことは無理だ。
サンダーなどでボルトの頭を破壊出来ればいいが、クラッチハブの奥にオフセットされた所のボルトなので削り切ることも出来ない。


「ナットツイスターしかないな」



ナットツイスターを知っているだろうか。
舐めて山が無くなったボルトやナット、キーアダプターが紛失したロックナットなどを逆回転に締めれば締めるほどに食いついて外してしまう荒業工具である。

舐めたジェラルミンナットか何かを外す用で以前数種類買った記憶があるが、17ミリとか19ミリとかホイールナット用のセットだったと思うので、頭12ミリのボルト用は多分無い。

急いで近所のアストロに電話してみると・・今は各サイズ単品で在庫していますとの旨。

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取り急ぎ買ってきたナットツイスター。
締結トルクが高過ぎて、残り代を潰してもなお空回りするようならもうお手上げです。

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クラッチハブは供回りしてしまうので、自作した専用工具で押さえ、タイダウンベルトでしっかり固定。
ちなみにこの治具は昔インプレッサのTY75系ミッションのフロントデフのバックラッシュ調整リング用に作った物で、スタッドの穴位置を動かすことで3点の支持径を微調整出来る様にしてあります。

これで勝負だ。


12.7のしっかりしたスピンナハンドルにソケットをセットし、片手は頭を抑えながら垂直直角を意識してグググッとトルクを掛けていきます。
失敗の許されないワンチャン勝負。


ぐにゃり


ソケットが食いつく感触が思いの外軟らかく、
これは無理なのでは?と思ってしまう。
そのまま畳み掛ける様にハンドルを回してゆくと、ボルトそのものの締結トルクの壁にあたった感触があり、一気に回し込む。
更に少し「ぐに」という感触のあと、一気に軽くなった。

一瞬どっちだか判らなかったが、ボルトは音もなく緩んでいた。


「よし来たぜ!」

「ざまあみろクソが。」



思わず口汚い勝鬨をあげてしまう。
久々だが勝算の低い勝負であった為、まずこれは大元である初手の不手際を反省しなければならない。

12角のソケットも良くなかった、インパクトも良くなかった、
緩んだことは結果オーライではあるが、大幅な時間のロスを生むことになった。
初めからしっかり回り止めを意識し、確実な工具で勝負すれば一発で終わっていた仕事である。

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こう、座金が大きい奴は高いトルクで締結している。
気を付けないとな。


特殊なサイズの為、代わりのボルトが無い。
「月内なら送料無料だよな・・・」
そう呟きながら急いでモノタロウで注文する。
無料だろうが有料だろうが、迷わず注文するしかないのだが。




なか1日でボルトは届いたので、仕事終わりに作業を続行。
組み戻すだけなので緊張の場面がは無い。

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ガスケットのカスを丁寧に除去して、クランクケースの内部を掃除。

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あとは新品部品で組み戻すだけです。

クラッチ板は、フェーシングのくっついたフリクションプレートとスプリングだけを交換し、ただの金属板であるフリクションディスクは再使用します。

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クラッチ板を組み込んでセンターのボルトを締め付け。
ダイアフラムスプリングと抑えのプレートを取り付けたら、新しいガスケットを合わせてカバーを戻します。

カバーを付ける前にクラッチのダイヤフラムを押すリフターがカバー側に付いているか確認。
嵌っているだけなので、よく脱落しています。


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あとはペダルやクラッチやオイルポンプのワイヤリングを戻して調整。
オイルポンプのオイル供給ホースが空になってしまっていてエア噛みが大きいようなら燃料はやや混合でスタートした方が無難でしょう。

上手く充溢しているなら特にそのままでも大丈夫。(だと思う)

ギヤオイルとLLCを入れてエンジンを掛け、オイルや水漏れがない事を確認したら、作業は終了。


通勤で使ってみると、高負荷時にまだ滑る様な感覚がある。。
純正って元々こんなもんなんだろうか。

湿式多板クラッチなので、初期の馴染みが出るまでは若干滑るのかも知れない。
滑るとは言っても交換前の状態とは比べるべくもなく、しっかり車速を引き上げてくれるようになった。
もう少し馴染めばもう何の不満もないレベルになるのでは?


と、期待して結果に対してこれ以上深堀しない「だい」なのであった。
(いつもじゃん!)



さて、話は変わるが、
長年外装的な事は色変えのみに留め、交換してもステップペダルやミラーくらいのものであったが、フェンダーレスキットくらいは付けたいという人並みの願望はヲレにもある。
だけど、沢山出回っているものはLEDテールのものばかりで、30年前のレトロマシンには若干合わない。

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そんな中でちゃんとソケット電球テールのしっかりしたキットで安いもの(\5.890-)を発見したので思わず購入。
これだけだとリフレクターが付かないのでデイトナのスリムリフレクター(\1.890-)と併せて注文しました。

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フェンダー自体は外してキットを取り付けるだけで訳ないのですが、もともと社外のウインカーが付いているので、これが位置関係的にそのまま付かない。
ので、家にある廃材からL字のステーを切り出して、急遽準備しました。

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お、やっぱテールがシュッとしてカッコ良くなったな!
ランプの光り方も好みの感じだなぁ。

ナンバーステーの角度を気持ち跳ね上げようと思って、装着前に若干曲げて角度調整したんですが、取り付けしてみたら跳ね上げすぎちゃったかな・・。
でもまぁ、立ち位置位の高さから見るとそうでもないのでこのままでいいかw

このままの状態で通勤に使ってみまして、一度白バイが真後ろに付く様なシチュエーションがありましたが特に何も言われなかったので・・まぁギリギリ有りかなw


そんな事よりリヤタイヤがもう終わってるので、そろそろ頼まないと。

このバイク・・KSRって以前に、2ストロークエンジンのバイクが殆ど走っていないので、すっごくジロジロ見られます。
マフラーノーマルなのに、凄いやんちゃなのが来たと思われて、コルク被ってワンワンフカしてる小僧が黙って後ろに付くっていう威圧感。



まぁ、一周回って誰も絡んでこないので安全と言えば安全ですwww

alt久々に中型を買おうと思ってますが、やっぱKSRは手放せないな。

Posted at 2023/08/19 17:45:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | KSR生活 | クルマ
2023年05月03日 イイね!

ゴールデンウィーク帰省

ゴールデンウィーク帰省2023年5月連休、妻の実家である秋田県湯沢市へ。
漸くコロナ騒動も落ち着いて、本当の意味で気兼ねなく帰れた気がします。

多くの国民が大移動する大型連休での移動。
必ず深夜帯での出発にすることで渋滞を回避してスムースに帰れていましたが、やはりと言うか、明らかにここ数年で一番クルマの数が多かった。
いつもなら午前3時出発でも7時には古川ICを降りられていたんですが、菅生PAの辺りから混雑に捕まり、古川ICを降りられたのが9時を回っていました。


それでも最も早く着いた方でしょうね。
あと一時間遅く出ていたら蔵王の手前くらいで本気の鬼渋滞に巻き込まれて歩いた方が速いようなペースになって時間が読めなくなる所です。


給油と休憩の為に菅生PAに寄りましたが、トイレ休憩などを済ませている内に給油待ちの車列がPAの入り口の外まで伸びてしまい・・・まさかバックで入口の外まで戻る訳にもいかず、ここでの給油を断念。
まだ本当のギリギリという訳でもないので、次の鶴巣PAまで行って給油しましたが、ランプが点いてからの40キロの距離はややドキドキしますね。
(ガンガン踏んで帰った時なんかは菅生でガス欠寸前だったりするので・・)



妻の実家は秋田ですが、県南の湯沢なので宮城県から山越えでショートカットする方が速い事を知り、北上ICから秋田道というルートを取らなくなりました。
100km超の距離がただの峠道なのでね、場合によっては高速道路上よりハイアベレージが取れる楽しいルート。

近道もそうだけど、ただ峠が走りたいだけなんだよね。
冬場も冬季閉鎖にならないので、長い雪道区間となる貴重なルート。
自分が峠にもサーキットにも大して行かなくなったのに、未だに運転感覚が変わらずにいられているのは、年に数回のこの自宅秋田間の往復があるからではないかと思っている。

どんだけ飛ばしてんだよって思われるかも知れないけれど・・・まぁ、飛ばしてんだけどね・・・
自分の感覚での危ないとは思わない範囲での走り。
家族も乗せているんで血眼になって走ったりはしない。

自分はそもそも血眼になって走った事なんて、これまでにないかも知れない。
安全運転てのは一括りに定義できないと思うけど、交通法規を順守していれば絶対安全というものでもない。



トラフィック上で自分以外のものは一切信じないという事が一つの信念というか、ルールとして持っているので、自分自身がその時その時に感じる最善手の積み重ねが安全運転なんだと思う。
状況把握が遅れるようだと全てが後手になり悪手に繋がるので、そういう時は集中力不足を疑って運転しない事にしています。

その最善手を途切れさせずに打ち続けられるリズム感こそが、その人の運転そのものであり、どれだけ常に二手三手先を読みながら運転できるかがその人のスキルであり運転の余裕だと言える。
その自分で刻むリズムの中で、一番敏感に感じ取りコントロールしなければいけないのは車速でも回転数でもなく、路面を掴むタイヤのグリップ感であり、ハッキリ言ってそこだけではないかなと思っている。


加速も、ブレーキングも、旋回も、
全ては荷重移動による四輪の(単車なら二輪の)グリップ力のコントロールとマネジメントによる線で繋がっており、切り分けることは出来ない。
四輪で100%しかないタイヤのグリップ力をいつどこに何%分配するかという事を、それぞれにフェードインフェードアウトを繰り返しながら回すようにコントロールする。

これがきちんとできていればクルマがほぼ支配下に置くことが出来、殆どの不測の事態にも対応することが出来る。



とにかくまぁ、傍目にはぶっ飛ばしているようには見えるんだけどね、絶対に大丈夫と思える範囲でしか踏んでいないという事。
確実に出来る事しかしてはいけない。

それが運転者の鉄則なのである。


まぁ、それは30年かけて培ってきた事故しない為の自分のルールであって、品行方正な法規順守者であるとは口が裂けても言えないですけどねw



高速道路上からエンジンチェックランプが点灯していた。
3時間以上の運転時間と長いエンジンブレーキなどがきっかけに点きっ放しになる場合がある。

これはISCVによるチェック点灯でフェイルセーフモードになっており、アイドリングがやや高めで固定となっていて高回転域での変化は特にない。
エアフロメーター不良でのフェイルセーフモードのように鬼リタード仕様になって4千回転以上回らないというような事もない。

ただ、一度停車して一度キーオフにすると消灯し元通りになる。
何が原因なんだろうな・・・実際にアイドリングでハンチングも出るんだけど、安定している時もある。
ハンチングはISCV自体の実際の不良というよりも、ISCVの水路にエアが噛んでいることが原因なのでは?と思っていて、ヘッドガスケット抜けによるウォータージャケットへの排気混入が最近顕著になってきたので、高い位置にあるスロットルやISCVの水路に水が通っていない時があるのだ。
チェックランプの点灯がこれに関係しているか判らないですが、エンジンを直してからでないと良否判断が出来ない。
(ちなみにISCVの端子の抵抗値は規定内なのだが)

まぁ、EJ20KのISCVは廃盤なんでどうせ買えないんですけど・・。



四年生と二年生になったウチの小僧ども。
実家の裏山の八重桜がきれいだったので一緒に撮ろうと思って連れ出しました。

こんなにデカくなってきたのに、未だに一緒に風呂に入ろうだとか一緒に寝ようだとか、隣に来て一緒にテレビを観ようだとか、甘ったれの二人。
次男なら解るが、上の子の方も相変わらず甘えてきます。
今はまだ可愛らしいからいいけれど、、

この調子だと中学生くらいになっても一緒に寝ようとか言い出しかねないな・・・。



兄弟二人も仲が良くて、いつも一緒に遊んでます。
二歳違いで男の子の二人兄弟というのはバランスがいいのかも知れないですね、年齢的にも性別的にも、ギャップが殆どないので二人で勝手にずっと遊んでます。

性格自体は全く違うんで見ていて面白いですよ。

潔癖優等生タイプの長男と、ガサツな昭和系男児タイプの次男。

二人とも性格は人に優しいのですが、表現方法が違って、
長男の「創」は相手の気持ちを汲んで合わせていくタイプ。
次男の「蓮」は、余計な事をせずに静かに身を引くタイプですね。
カメラを向けても、自然に笑えるのが創、顔が引き攣ってしまうのが蓮。


創の、相手の顔色や出方をよく見ているような所はヲレに似ているんだけど、ヲレは神経質ではないんだよね・・・適当。

雑な所が蓮に行ったのか。


こうやってみんな違っていくんですね・・・面白いなぁ。



2日目は天気が良かったので、隙を見てひとりでカメラ持ってドライブ。
畑の脇などに植えられているピンク色の八重桜がきれいで、見つける度に停まって写真を撮ってました。

こういうのがいい。




ひとりで気儘に走り回って、遠くにチラッと見えた一本の桜やきれいな山並みを見て、Uターンしたり知らない路地に入って何だか良さそうな雰囲気の場所を探す。
誰かが隣に乗っていたら、「どうしたの?」とか「何処に行くの?」とか言われるような事だが、ほんの些細な事の為に誰に気兼ねすることなく自由に動き回る。

遅れ馳せながら先日観た「ボヘミアンラプソディー」に感動して、急いでまとめたクイーンの楽曲のファイルを大音量で聴きながら、窓を開けて田舎の山間部を走り抜ける。

まだ雪渓が残る峡谷エリアまでGC8を走らせる。

風光明媚な景勝地。
好きな音楽を聴きながら、自分のクルマで気儘に走り回る。
クルマが好きな人間にとっての最も幸福な時間と言えるかもしれない。

年に何度も訪れない貴重な時間である。






今年で所有19年目になるヲレのGC8。
後期フェイスを移植してはいるものの、バージョンⅣのSTIでRAである。

散々酷使してきた割に、ご老体と言うほどボディーなどもヤレてる感じはなく、
エンジン完調ならかなりのパフォーマンスを発揮する現役機である。
ま、エンジンがそろそろヤバい(オイルがかなり上がる)んだけど、作り直してる暇もなかなかないので、騙し騙し乗ってる感じです。
でも踏めば回るし、パワーもまだ出てる。

シムスの等長エキマニとメタルキャタライザーが奏でる揃った排気音が新緑の秋田の山々に木霊している。
音に合わせてついつい踏み込んでしまう。


EJ20など設計の古いガソリンエンジンだ。
3Sや4G63のような低速トルクもないし、ターボパワーで持っていき漸く高回転で使えるようになるピーキーなエンジンである。
燃費など2Jより悪いくらいだ。
シャーシへの搭載もフロントミドシップを意識し過ぎていて、フロントの接地感が足りない。
旋回性はいいが、安定感が足りない。

エンジンにしろシャーシにしろ、4WDとは思えないようなピーキーさがあるのがGC8インプレッサの特徴である。
ただ、そのお陰でFRのようなクイックさがあるのもGC8である。


最近のクルマと比べたらパワーもスタビリティーも何もかも劣っているのだが、ステアリングから伝わってくるダイレクトなインフォメーション、エンジンからビリビリ来るうるさいほどの吸排気音、ギュルギュル唸るデフやトランスミッション・・・ヲレが運転しているんだなぁ、と五感で実感する醍醐味。

これが最近のクルマにはない唯一の特権と言えるかもしれないな。
相変わらず運転が楽しいクルマですね。


割とシンプルなインテリア。
コラム上のブースト計と1DINに連成計を入れている以外は殆ど何も付けていません。
拘りは前のクルマの時から使っているルーバー取り付けの缶ホルダーと、豆電球のマップランプですかね。
ドアウインドウがクルクルメカなのも、アナログ過ぎて壊れない所がいいw


全てが等身大で、何があっても自分で何とか出来そうな感じがいいね。


何か久々にクルマに乗ったなって感じがしました。
そうそうこれだよ!って。

日々忙しいのはいい事なのかも知れないけれど、忙し過ぎて発信出来なくなってきている。
いつも表現者でありたいと思っているのに、なかなか出来ない自分がいる。
たまにポンと時間が出来ても、ブログも直ぐには書けない。

やはりインプットする時間が無ければ、アウトプットすることも出来ないんだなと思います。

仕事で疲れ切ってる上に子育てや家庭の事もやらないといけない。
それだけでも時間が足りないのに・・・
その合間でエンジン作ってクルマ造って走り回る?
・・・なかなか難しいですが、それでもやってやるぜ!って思いながら少しずつ進めています。


休みの度の秋田帰省。
妻の為というのもありますが、割と自分が行きたいだけですね。
こうやってクルマに乗る時間がつくれる。
色々リセットしてインプットする時間がつくれる。

そうすると、また自分の中で何かが回り始める気がする。
自分にとってはそういう時間です。


alt小2の次男に乞われてワイスピ観てきましたw
Posted at 2023/05/24 01:27:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | far away | 旅行/地域
2023年04月05日 イイね!

二本松の桜

二本松の桜2009年の山梨を皮切りに始まった桜を追う旅。
コロナ禍で行かれない年もあったが、今年はしっかり計画することが出来た。

その内容は、幼少時からの友人と全国各所の一本桜を写真撮影しながら巡るというだけの爺臭い旅だが、これ以上もこれ以下もない究極の趣味だと思っている。



僕は昔から様々の事に興味を持つ度に、その核心に迫るべく取り組んできた。
趣味の領域を超えて、仕事や研究と呼ぶべきなのではないかという所まで追い込んで行くスタイルだったと思う。
だから多趣味だと思われがちであるが、その実はそうでもないというのが自身の感想である。
ただ単に何かを追求する事が好きなだけで、媒体は何でもよいのだ。

幼少期は自然が好きで生き物が好きだった。
昆虫が好きで小学校に上がる前には、ずらりと並んだ昆虫図鑑を穴が開くほど見返していて幼稚園では昆虫博士と言われていた。
長じてくると魚や小動物に興味が移り、部屋が水槽だらけになっていて手が付けられなかった。
トカゲやカエル・ヘビ、熱帯魚の飼育に留まらず、日本産の淡水魚の渋みのある美しさにウットリとしていた。
変な子供である。

中学高校と進学すると、バックパックにテントやら何やらを詰め込んで登山や、歩いて旅をするという体験型のレクリエーションが趣味の中心だった。
青春18きっぷという24時間以内ならローカル線乗り放題というJRの切符を使って本州の最果てまで行き、テント泊しながら何日間も歩いて旅した。
スマホは疎か携帯電話も普及していなかった頃なので、国土地理院の地形図と、現地で直接見聞きした情報だけで全ての行動を決した。
そもそも何もない山奥に好んで赴いている訳で、不便も不自由も感じることなく寧ろ誰よりも自由だと感じていた。

本州で最も美しいとされる清流を横目に海を目指して歩く。
水面に反射してきらきら光る春の陽光と、川向こうの山の斜面にポツンと咲くヤマザクラ。

これ以上は何も要らないな・・・そう思えるだけのものがそこにはあった。

写真を好んで撮るようになったのはこの頃からだが、作品性というよりは臨場感を想起させる記録用という感じだった。


クルマやバイクは奥深い趣味なので時間は掛かった。
運転が好きだったのでバカみたいに走り回ってクルマも散々壊したけれど、ドリフトにグリップに雪山に・・・と、これ以上は命が幾つあっても足りないと思う所までは追い込んだと思う。


‘98頃の奥多摩湖畔にて


AE86には10年近く乗り続け、理論的な考えを技術に落とし込んで実践的な走りに繋げる取り組みに没頭していた。

そんな走り方をしているとクルマはどんどん壊れるので、エンジンミッションを取り換えたり、分解して修理したり、お金を掛けられないので全て自分でやった。
一見大変だけどきちんと理解すれば誰にでも出来るなと思った。
板金塗装も難しいが仕事にまでして一通りやったが、自分で直せたら便利だなと思っただけである。
整備や運転技術の追求が結果的に楽しかった訳だが、そんなに好きかと言われたらやはりそうでもないと答えてしまう。
たまたまクルマだっただけだ。

要するに音楽でも料理でも何でも良かったんだと思う。


と・・まぁ、色々と興味を持ってきたものの僕の人生には「これしかない」と思えるものが無い。
むしろ何でもよいのだ。
恐ろしくミーハーなのである。

にも拘らず、手を付けたものは限界まで深堀する。
それぞれの分野に於いて、その神髄と呼べるだろう所に触れる所まで追い込んでみても、自分のかけがえのない物にはならなかった。
やはりそれそのものがもの凄く好きという事にはならないのだ。
この世の森羅万象のごく一部が少し理解できて良かったと感じたに過ぎない。

おこがましい事だが、「この世界の構造を理解したい」という恐ろしく漠然とした欲求をごく僅かに満足させたに過ぎなかったのである。

無茶苦茶だ。


それは生物を飼育することで命を慈しむ心を育み、
友人との僻地での旅で肉体や精神を追い込み、人生の本当の価値を見い出し、
クルマやバイクを通して様々な友人たちと出逢い、これまでの取り組みの集大成を見せあう様な、自己表現をキャンパスに書き込んでいくような日々、人生の醍醐味と呼べるような日々だった。
まぁ、包括的に見ればバランスよく色々やってきたなという感じがする。
何でも身体で知っておきたいという性質なので体験型雑学王という感じがするな。


話は随分内側に広がってしまったが、
多くの事を追求し移ろい、様々なドラマがフラッシュバックするこれまでの人生のページの中で、定期的に割り込んできていつまでも変わらずにそこにあるものがひとつだけある。

それが桜である。



何に惹かれるのかも上手く説明が出来ない。
多くの語彙を用いて説明しようとすればするほど無粋になる。
この社会においては唯物論者であるはずの私の理解を超えた神のような存在である。

桜というものは一体何なのであろうか。



早朝の3時にコウヘイに迎えに来てもらった。

僕がGC8に乗り換えた頃と同時期に買い替えているので、もう19年目になる初期型ヴィッツRSの1.5リッターである。
足回りやウェザストリップなどヘタるものは交換してきましたが、流石はトヨタ。とにかく故障という物が無い。
この20年弱で機嫌が悪くなったのはセルモーターと、エンジンのVVTをコントロールするOCV位のものである。

スポーツグレードのDOHCの1500㏄ながら、高速ならリッター15キロ以上という素晴らしい燃費を誇っているので、今回はヲレのインプレッサで行こうぜ!みたいなことにはまずならないですなw


今回は日帰りで行ける限界であろう福島県二本松周辺。
震災後に赴いた三春町より更に北側に位置するエリアである。

コロナ禍全盛期には自粛感が勝り行く事が出来なかったが、昨年は近場で済ませようという事で静岡の川根町の水目桜を見てきた。
奥ゆかしくて素晴らしい桜であったが、やはりもう少し欲しがっている自分がいた。

福島は、町中がさくら色になるようなエリアが多い。
日本三大桜と言われる滝桜を中心とした三春・田村町などの桜の町も有名だが、更に県北の二本松から福島市にかけてのエリアにも有名な一本桜の密集地帯がある。

満開の時期と天気の兼ね合いを見ながら、ベストな日を予測し、有休を取得した。
自分もコウヘイも忙しいので、なかなか泊まりではいけない。
いつかはそんな人生の余暇を楽しみたいが、目下は日帰り弾丸での福島遠征である。




福島市の南側、松川町にある「芳水の桜」を先発に持ってきた。
畑の中の調整池のほとりにあるしだれ桜で、水面に映る姿が美しいと有名な桜である。

太陽が低く水面が暗い時間帯が良いと考え、午前中の一発目に勝負を掛ける事にしたのだ。


桜は予想通り満開で、風もなく水面は鏡のように桜を映している。
平日の早朝という事もあり、人影も疎ら。
ほぼ貸し切りであった。





朝7時頃に現地に着いた。
クルマを降りると、控えめにほんのりとだけ桜の花と水仙の匂い、あと土の匂い、いつもの春の野の薫りがした。
必ずと言っていいほどウグイスが鳴いている。

初めて来る場所だが、またここに戻ってきたな・・・という感慨が訪れる。




水面に映る樹影も然ることながら、非常に見立てのいい桜である。
美しいドーム状のシルエットからなだれ落ちる様に枝垂れる英が何とも見事なのだ。

その枝垂れ桜のドームの中から花の天蓋を見上げていると時間が止まっているような気がした。
何だか現実離れしている空間である。



こんなに奥ゆかしい美しさが他にあるだろうかと思ってしまう。



小長石の駒ザクラ(秋山の駒桜)も凄かった。
これまで見てきた桜の中でも数本の指に数えられる巨樹である。


コウヘイも童心に還って楽しんでいるのが判る。


木に向かうまでの散策路も春爛漫といった感じだ。









根回りに多くの石碑や地蔵を抱く樹齢500年を数えるエドヒガンで、幹の間近まで行くとその存在感に圧倒されます。
遠目に見ても樹高があり、大変形の良い枝張りをしている。



ここも、午前中の早い時間に来られたので、先客も一人二人といった感じだが、見紛う事なき満開を呈している。
予報では花曇りとの事だったが、奇跡の青空をバックに従えて完璧な撮影コンディションと相成った。


余りの見事さに言葉が見つからなかった。

暖かく、ほぼ無風の春の陽光の中、狙ってもなかなかお目に掛かれないような全ての条件が揃ってしまった。
小長石の駒ザクラ・・・本日の撮れ高はもう充分なので、もう帰ってもいいような気持ちになっていた。



桜の観光客の為の六角堂のような休憩所が建築され、近くの高台ではお茶屋さんが臨時営業を始めていました。
山の麓の入り口付近には駐車場が整地され、案内所には人が詰めている。
とにかく地元の皆で観光地として盛り上げ、大事にされている事が判りました。

素晴らしい桜でした。



駒ザクラよりやや北側の集落の民家の裏にあるという「駒姫桜」を探しています。
本当に町中がこのように桜だらけ。
移動中も、あの桜はどうだろう・・・ちょっとここ寄ってみようか、といった具合に飽きる事が無い。



そして本当に民家の裏庭みたいな所に植わっている「駒姫桜」を見つけました。
樹勢はやや衰えているものの、なにせ樹齢500年という古木です。
ぼこぼことうねる様な幹から樹齢相当の風格を感じます。


有名で桜そのものが観光地のようになっているものもあれば、このようにほぼ人が訪れる事が無くひっそりと咲く古桜もある。

手入れの差こそある程度感じますが、どちらが素晴らしいという事は無い。
どちらも400年、500年の時を超えてきているのである。


人間から見たらどちらも神のような存在である。



集落の外れにある墓地の薬師堂、その奥の神社が桜の森になっていました。


お堂の脇で一枚撮ってもらう。

墓地ではありますが、青空の元、吹き抜ける薫風が暖かい。
見晴らしも良く気分の良い所でした。



鳥居の奥の石段を上がっていくと桜に囲まれた小さな神社。

今風に言うとパワースポットだとかヒーリング効果だとか言うのかな?
神社というだけでそういう雰囲気はあるものだけど、そこが桜花繚乱となると、そのエネルギーは凄まじいですね。

自我や邪なものが消えて行き、宇宙と一体になっていくような浮遊感を感じます。


美しい里山、一体何なの。


県道で二本松エリアへ戻る際、駒ザクラを再び遠景から狙ってみる。
何という立派な桜だろう・・・。

遠くから見てもこの圧倒的な存在感。



次の桜を目指す道すがら、ふと雰囲気のある赤鳥居。
咄嗟にクルマを端に寄せて、カメラを手にします。

同じことをして回っている人には同様に目に留まるようで、我々のヴィッツのすぐ後ろにも一台停車。
おじさんが一眼片手に降りてきて、数枚をファインダーに収めていました。
「次は何処に行くんだい?」と話しかけてきたので、「この先の墓地のシダレです」と伝えると、「今は慈徳寺のシダレが満開だよ、このすぐ先だから行ってきな」そう言うと、市内の桜巡りのパンフレット的なものをくれました。

「そうか~、予定外だがあとで寄ってみようか。」



ここが予定の小田の枝垂桜。

墓地のど真ん中にある巨大な紅枝垂れなんですが、紅枝垂れは少し早いんだよね。
時期を過ぎると白っぽくなって葉桜になってくる。

それでも非常に立派な枝垂れ桜であることは充分に判りました。




先ほどのおじさんが教えてくれた慈徳寺。
満開の立派な枝垂れ桜が迎えてくれました。

パンフにある様な有名な桜なので、多くの観光客が観桜に訪れていました。


菜の花を入れてみたり、色んな切り取り方が出来て面白い。
見栄えの良い桜ですね。

神社寺院は元々多くの桜を植えることが多いですが、神社と違ってお寺は枝垂桜が多い気がしますね。
天井から吊るす仏具である「天蓋」に見立てているからという説がありますが、何となくそれも頷けます。




昼食を摂ろうと訪れた諏訪山神社。
境内の参道の桜並木の脇に椅子を出して、お弁当を食べることにしました。

いつも昼飯をどこで食べようか・・と悩んで欲が出てしまい、昼食が遅れてしまう事が多い。
早出の慌ただしさを一旦ここでリセットし、静かで落ち着いた環境で桜でも見ながら食事がしたいという究極の願望があるからで、午前中の行動はこの為のロケハンという意味合いも大きい。

ここも神社という厳かで静かな環境、高台で見晴らしも良く、桜並木のエドヒガンの脇でキャンプ用の椅子を出して腰掛けると、なんかもうどうでもいいや・・・という安堵感に包まれました。

平日であるからか、人影も疎ら。
境内には樹齢400年を超える枝垂桜があります。



歴史を感じるぼこぼこの太い幹。
大枝は枯れ落ちて樹齢相当に朽ちかけてはいますが、それでもまだ振り絞る様に花を付けています。


幹だけでも雰囲気がありますね。





そのあとも、有名無名の桜を幾つか周り、日は傾いていきます。
正午過ぎから夕刻に掛けての時間というのは、割と空白の時間と言うか、少し時間を潰すような過ごし方になってきます。

日光がトップライトだったり、春先は午後から白く霞んでくる事が多いので撮影に適さないことが理由です。
空の色と桜が同化してしまう。



トワイライトからのライトアップがある桜を予定しておいて、それまでのんびり過ごしたりしています。



まだ早いのだけど、本日のオーラスを飾る桜の下見をしに来ました。



「中島の地蔵桜」
水張りがリフレクションになる田圃の桜で、夕刻からのライトアップに先駆けて多くのカメラマンが陣取っていました。
考えていたよりも有名な桜のようで、人の数が凄い。
場所取りとかは余り好きではないので、周辺をウロウロして見え方の確認だけしておきます。
高台に登ってみるポイントや、裏側から安達太良山を背にするポイントなど結構どこからでも狙えますが、やはり水張りしている田圃の正面からですかね。

日没までまだ一時間位あるので、もう一か所だけ見てきたい桜があります。




ここも観光客などが訪れそうもない里山の窪地に座している桜、「長沢のサクラ」齢400年を数えるエドヒガンで、見るからに老いた椿を脇に従えて悠久の時を超えてきた。


これも素晴らしい巨木ですね。




こういった古桜はもはや神様なので、こちらも自然と厳かな気持ちとなる。
邪な気持ちは見透かされ、無礼な振る舞いは許されないような気がして、心の中では「失礼します」と一礼してからシャッターを切るような、そんな心持ちになるのだ。

人間など愚かで低俗で、小さな生き物なのだから。


山陰に日は沈み、薄暮に浮かび上がる里山の古桜。
我々が見ている間、誰も訪れなかった。

こういう「見つかってない」桜が個人的には好きですね。
変にスポットが当たっていない方が、生物は長生きしやすいでしょうし、
このままあと数百年ここで時を重ねるのでしょうね。



さて、いい時間になってきたので地蔵桜に戻ります。

ちょうど18時をまわった所で周囲に設置された照明が点灯しました。


夜の帳が降り始めます。
周囲の余計な物は宵闇に沈み、ライトアップされた枝垂れ桜が輝き始めます。
ここから空が漆黒の闇に変わるまでのおよそ45分間、いや、トワイライトブルーになる最後の15分程度がこの桜のエンペラータイムでしょう。




息を呑むような美しい演出。
自然と人の手によるエンターテイメントの織り成す究極の美術といえるでしょうか。

多くのカメラマンが日没前から陣取っていた上段の田圃の水面が最も近い真正面からの絵は、トワイライトシーンが撮れませんでしたが、空いていた下段の田圃でも充分な美しさを捉えられたと思います。毎年撮ってる方々は欲が出るのでしょうね。


私はここで14年もこの桜の案内をしてるんだというおじさんが、うろうろ回りながら手慣れた感じで地蔵桜の名前の由来だの、桜にも年棒というものがあるだのという話をみんなに説明している。
この「中島の地蔵桜」は、この開花の時期だけで大体300万円くらい稼ぐのだと自慢気に話をしていた。
だけど、三春の滝桜は1億5000万円も稼ぐらしいという話でオチをつけていました。
日本のプロ野球の二軍の選手とメジャーの選手ぐらい差があるな・・・。

三春のスーパースターでは相手が悪すぎるだろ・・・と思いながら聞いていましたが、この水張りの逆さ地蔵桜もなかなか素晴らしいものです。


久々に桜で訪れた福島でしたが、やはり桜が多く良い所だなと再認識致しました。
私の浅はかな理解や美学が届く事のない超越した「神」のような存在である全国津々浦々の一本桜。


これは趣味を超えた「信仰」なのかも知れないな。

この世に数多くある宗教にはその教義に触れる度に「弱いなぁ」と切り捨ててきた自分であるが、結局見た目で判断するという単純な側面がある。
基本的にお金と屁理屈で成り立っているものを見下しているので、初見の美しさやフォルムなどから受け取るインスピレーションで判断する事が多い。
偽物には出せないオーラというものがある。
心の拠り所とする不変のリスペクトの根拠など、結局そんな所なんだろう。

「カワイイは正義」なんて言葉があるけれど、桜の美しさの魅力はこれと同義なのかなと思う。
アイドルを追いかけている事と何ら変わりはない。
直訳通り「idol=偶像崇拝」なのだなぁ。


これでまた一年分の英気を養えたな。
連休ゆっくりしたらまた色々頑張ろうっと。

altもうGWかよ・・腰が痛くてヤバイ
Posted at 2023/04/30 16:04:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 桜を追いかけて | 旅行/地域
2023年03月26日 イイね!

集中工事月間

集中工事月間車検も通したし、スタッドレスも勿体ないんでさっさとタイヤを夏用に戻し、足回りもカヤバの夏用に戻しました。
去年は戻さなかったスタビライザーもクスコに戻して、がっちり夏用のサスペンションになりました。
今期は、廃盤になる前にGC用の車高調でも買っておこうかなと思いましたが、エンジンの方が限界なので、そっちが先だな・・・。
予算分配の難しい所です。

ベースの腰下やヘッドは既にあるので、足りない子部品を揃えるだけですが、ピストンが交換になるかどうか、面研をしっかりやるか否か・・・によって費用が全然変わってくるので悩みどころですね。

何だかんだ金は掛けられねえからなぁ・・・。

安く遊べないんだったらクルマなんか要らねえって考えなんで、またどうせソコソコで機能回復すればいいやみたいな感じでしょうねw


エンジンもそろそろやらないといけないんだけど、まだちょいちょい気になる所があるので、潰していきます。
車検前整備のセンサー類の交換などで全開時失火症候群は根治したようですが、下に潜った際にボディーの腐食を発見していました。


錆でグズグズになっていたので突くと穴が開きましたw
「何だよコイツふざけんな!」とアルミテープで塞いで誤魔化していましたが、やっぱり直さないとね・・・。

15年くらい前かな・・・。

ずいぶん昔ですが、クネと雪山で遊んでいた時にフルカウンターで大きく膨らみながら立ち上がる時に雪の中に15センチ大くらいの石があったらしく、ロッカーパネルを大きく凹まして帰ってきたことがあった。

ロッカーパネルは袋状で裏から叩けないので、ワッシャー溶着機などを駆使して引っ張り、パテ付けで直したという経緯がある。
その時の記事がどこかにあるけど、探すの面倒くさいですw

補修のセオリーとしては特に珍しくないですし、その辺の板金屋に頼んでも同様の修理でしょう。
ただ、袋状で裏側の処理が出来ない部位な為、溶着や溶接で直すと焼けた所から錆が発生しやすいという側面がある。
10~15年で廃車にするような一般的なクルマの一生であれば、それほど気にするような事ではありませんが、ウチのGCのように25年目を迎えてなおまだ先があるようなクルマの場合はどうしてもこういう結果に辿り付いてしまいます。

ヲレだってこんなに乗る事になるとは思ってなかったしな!


初年度から25年のインプレッサWRXが無事故で補修歴無しってなかなか難しいですし、GC8であれば多くのマシンが似たような状況ではないかなと思います。

まぁ、兎に角・・・トヨタやBMWならまだしも、古いスバルだとかマツダだとかは工業製品としてはあらゆる面で二流であり、自動車メーカーとしてはベンチャー企業のような頃のクルマなので、整備性が悪いとか、鉄板の素材が悪いとか、防錆や塗装が良くないとか、長く乗っていると様々な問題点が露呈してきます。

兎に角鉄板が良くないなと殊に感じます。
軽く作るために高張力鋼板を使っている事や環境配慮の為に鉛や六価クロムを使った処理が出来なくなった事もあるかと思います。

高張力鋼板は薄い鉄板に複雑に折り目を入れることで剛性を出す技術ですが、腐食しにくくするために鋼などの合金を混ぜると硬くなってしまい成型が難しくなりますので、不純物の少ない生の鉄が使われます。
塗装やパーカー処理などで耐腐食性を持たせてはいますが、傷が入ったり補修歴などがあると一気に腐ってしまうなどの側面があります。
ちょうどGCのインプレッサ辺りから使われ始めたんですよね。

鉄板も塗装も環境の為にどんどん悪くなってしまったというのが本当の所です。

それでも業界には加工がしやすく腐食もしにくい「いい材料」というものはあるもので、それらはメーカー間での争奪戦になる訳ですが、結局メーカーの規模や看板で取り分が決まってきます。
一流メーカーに一番いい物が行き、残り物を二流メーカーで取り合う訳です。

最終的には同じようにカタチになっているクルマですが、素材の段階からヒエラルキーに基づく取捨選択や熾烈な調達戦の末にようやく作られているのだという事実が隠されています。

まぁ、こういうメーカーのしがらみみたいなインサイドの理由もある訳ですが、
クルマはトヨタがいいなぁ、と事あるごとにヲレが呟いてしまうのはこういう側面があるからですかね。

まぁ、グズグズ言ったって、初代インプレッサに20年近くも乗ってるのは自分な訳で・・・。

新車からぶつけずに動態保存出来ていればこんな事もないかと思いますが、しっかり走ってきたんでね、ヲレだって一度や二度軽く引っ掛ける事はありますよ。

潰さなかっただけ立派だなと思っていますww


直した時の記事があったw
結構酷かったんだな・・・。

何やってんだか。




錆を残すと再び腐ってくるので、結構大きく切り取りました。
サイドシル後端部はほぼほぼ削り取ってしまったので、アルミ板金で製作。
リベットとエポキシパテで固定し、再構成します。
数枚のアルミ板金を貼り合わせる事になりましたが、最後のパッチを貼り付ける前に、サイドシル内部に亜鉛コート系のジンクスプレーという物を目一杯吹き込んでおきます。
再び錆が発生しそうになっても、犠牲陽極という置換作用により食い止めてくれるという塗料です。
大きく穴が開いたことで逆にしっかり施工することが出来ましたね。


こっち側のサイドシルは昔、Bピラーの交換までしているので溶接の繋ぎ目があるんだよね。助手席側のスカッフの所も錆が浮いていたので、一緒に直します。
ここも、溶接せずにアルミ板パッチをエポキシパテで接着。

最後に表面はポリパテで再成型して外観を整えます。


ここまでくれば、あとはサーフェイサーを入れて本塗装するだけ。
殆どサイドスカートで隠れてしまいますが、見えない所でもしっかりやっておかないと後で泣きを見るものです。


マスキングをして塗装。
区切れる所が無いのでぼかしの範囲を考えて養生します。


助手席側は板金の範囲がそこまで広がらなかったので、サイドスカートのフロント側を外さずに塗っちゃいました。

フロアの下側の補修箇所は、ボディーシーラーなどでしっかり防水をしたのち、チッピングコートなどを塗布して処理してあります。
これだけやっておけば、ボディーの方は当分は大丈夫かな?
定期的にこういう作業が発生するって言うのは、旧車の領域ですね。
レストアだよレストア。


さて、あとは暮れから運用を停止していたDCCD。

数年前にトランスファー内での断線リークが原因でメインハーネスが損傷したのか?DCCDを直しても純正回路が復帰しない。
ヒューズなのかな?と思ったが、それらしいヒューズの溶断もなかったので、ハーネスを追跡するしかないのだが、トランスミッションに貼り付いているハーネスはミッションが降りている時にしか確認出来そうも無いので、次回ミッション整備時まで追求を保留。
面倒なのでコントローラーハーネスを自作して、別経由でDCCDを使えるようにしていたんだけど、時間もないなか家にあるもので適当に作ったので、かなりやっつけな内容だった。
でもちゃんと使えてたんだよ。

ある時キーを抜いても電源が切れていない事に気付いたんだよね。
おかしいな、キーオン作動のリレーを入れてる筈なのに点きっ放し。
調べてみると、リレーのマグネットが貼り付いて死んでました。

工具箱にあった捨てるアメ車とかから剥ぎ取った純正系リレーだったと思うけど、アメ車ってのはこんなものまで壊れるんだなぁ・・・。


奮発して信頼性抜群のエーモン製リレー(ヲレにとっては高級品ですw)を買ってきてハーネスをちゃんと作り直しました。


無事復旧。
ちゃんと電源が切れる様になりましたww

これだけちゃんと作ったら、純正ハーネスのトラブルシュートが済んでも元の回路に戻さなくてもいいかな。
実際こっちの方が使いやすいんだよね、純正のインジケーターは6段階位しかないけど、こっちのコントローラーは100%表示で細かく調整できるし、ツマミも回しやすい。

使えればなんでもいいよ~。

alt桜は満開ですが天気悪いな~
Posted at 2023/03/27 06:20:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ
2023年03月02日 イイね!

10回目

10回目子供の小学校での音楽発表会があるので休みを取っていた木曜日。
発表会は午後からなので、午前中にGCの車検に行ってきました。

点検整備は去年の暮れから嫌という程しているので、ヤバイ点はナシ。
スタッドレスタイヤの標準ホイールで、ショックもノーマル、マフラーもGDBノーマルなので、ほぼ完全ノーマルの体です。

強いて言うなら排気系がシムスのタコ足、メタル触媒、不明中間パイプという位です・・排気漏れなどなくしっかり取り付けられていれば問題ないでしょう。
DCCDも、今は自作ハーネスのリレーが死んでいるので不作動ですが、マルチコースの前後輪等速ローラーなら車速も測れる筈です。(DCCD不作動だとターマックギヤになってしまい、不等速ローラーだと車速が測れない)


今年も多摩です。
平日中日の午前中という事もあってか、割と空いていました。
快晴で暖かかった~、20℃くらいになったのかな?

久々の青空に心が落ち着きます。

小学校の音楽会が勝手に午前中だと思っていたヲレは、検査の予約を午後の3ラウンドで取ってしまっていたんですが、普通に2ラウンドで入りますw
その日の予約を取ってさえいれば、何ラウンドで受験しようとも文句を言われることはありません。

ただ、別日での予約だと結構怒られます。(当たり前だろ)

一発で決めて昼前には帰りたいので、ちゃんとテスター屋で光軸とサイドスリップを見てもらって臨みます。
書類も面倒なので、近所の代書屋さんで自賠の継続と一緒にお願いしちゃう(代書など千円弱ですので。)ので、陸事では重量税と検査の印紙を買うだけで、もう書類提出。
直ぐに検査ラインです。

重量税は18年超なので二割増しの¥38.300-なのが痛いです・・・
検査印紙¥1.700-と併せてジャスト¥40.000-の領収書。
それでも今年は自賠責が安いので、テスター費用入れても合計¥65.000-でおつりが来ましたね。
古いとは言っても所詮は1.5トン未満の2000㏄です。



前がショップ持ち込みのGVB、その前にはSJのフォレスターが居ました。

羽根が無くてもデカく見えるな~GVB。
後ろから見たらレガシィとかと変わらんな。。

実際乗ると速いしいいクルマだけどね・・・
日本車全般に言える事だけど、10年落ちとか、ちょっと前のモデルが一番古臭く見えるのってなんでだろうね。
型落ち感が凄いっていうか・・・
現行モデルと比較されやすいからなのかな・・・新しい割に値段も一番落ち着いてるし。
GVB/GRBというのは逆に狙い目なのかも知れない。


GC8くらい古くなると逆に同列で見られない孤高のモデルになってしまった。
10年くらい前は30万円くらいのゴミみたいな扱いだったのに。
Vリミテッドとかの限定モデルで200~300万円当たり前、クーペのタイプRが400万円超え、(あのw)S201が500~900万円とか異常なプライスが付けられていて、22Bに至ってはスーパーカーのような値段が付けられない状態になってしまっている。

イニシャルDなどの漫画やアメリカ25年ルール(右ハンドル禁止のアメリカにおけるクラシックカー化によるアメリカへの輸入解禁)の影響もあるのかも知れないが、ちょっと異常である。



入口での排ガス測定は無事クリア。
やはり社外のメタル触媒ですので、数値はやや高めに出てしまいます。
待ち時間の長いアイドリングで触媒は冷え切っているので、一応検査前にやや空ぶかし(3千回転程度で10秒間ほど)して暖めてやると大分数値が落ち着きます。
この10秒、すごく長く感じるんですが・・・スカイラインGT-Rなどは純正でさえこれをやらないと落ちることがある。

ディーゼル用の黒煙測定エリアで空ぶかししているので、何か勘違いしているんじゃないか・・・という目で見られるのがやや面倒です。

一台前のGVインプがヘッドライト光軸で落としてやがるw
小さいショップあたりだと光軸の機械なんか持ってないんだから、素直にテスター屋で合わせて行けばいいのに、意地でも自力で通そうという風潮がある。
光軸だけなら500円とか1000円位でやってくれるのに、それをケチって3回チャレンジ枠で何とか調整し切ろうとする。

昔居たクルマ屋でそんな事もしてたけど・・・店が暇ならそれでもいいけどさ、結局時間の方が勿体ない気がするよ。



ヲレはちゃんとハロゲンに戻して米山自動車で調整してもらったので、光軸は一発で合格。
サイドスリップは無調整でOKでした。


ただ、今回は珍しく下回り検査でピットの検査員が出てきて触媒の事を言ってきた。


「あの~、この触媒って純正ですか?何かいろいろ巻いてある奴。」

「多分な。遮熱板が無かったからアルミ板で自作してあるけどな!」

「ああそうなんですね判りました!」


とか何とかグレーな言い回しで、社外品としての追求を回避。
シムスは特に銘板も無いし、サードに比べるとやや細身。
全体を耐熱塗料で黒塗りにしてしまっているし、触媒部やタービン接続部は耐熱バンテージや自作遮熱板を巻いてしまっています。

もう外観は何だか判らない状態。
遮熱板を撤去してしまった純正触媒に手を加えた物と、社外品の区別はもはや付けられないでしょうね。
排ガス測定には合格しているし、追求を諦めたという所でしょうか。



若干駆け引きはありましたが、無事継続検査は合格。


毎回、細かいグレーゾーンでの駆け引きが数か所存在するので、車検を他所に依頼できないというのがある。(触媒の排ガス試験証明書が無いとか、ホーンボタンがステアリングに無いとか、バケットシートの背中のカバーを付けてないとか、幾らでも準備出来そうなものばかりですがw)
厳しい指定工場では通せなさそうだし、スタンドの兄ちゃんがやるユーザー車検じゃ、、通検出来ない可能性がある。

結局自分で通すのが一番速いw


今回笑ったのが、車検証がめちゃくちゃちっこくなっとる!
これなら自賠のパケ袋に入るだろww
プライバシー保護の観点からか住所の記載なども無く、最小限の情報量となっておりました。
最近は紙やハンコを無くそうという事で、きちんと払ってあれば納税証明とかも準備の必要が無いし、何でもオンラインで確認出来る様になりましたね。

昔は、慣れてないとあれが無いとかこれを忘れたとかで、結局その日受験できなかったり・・・
平気で一日無駄になったりした。
そういう馬鹿馬鹿しい失敗をしなくて済むようになったのはとてもいい事ですね。

その内紙自体がなくなって、免許証とかマイナンバーカードとかに統合されるんじゃないだろうか。

なりそうだな~。


今回は空いてた事もあるけれど、ラインに並んだ時間を含めても50分居なかったかな?最短だったかも。
暖かかったしとても楽でした。


この間の部品交換の結果が見たくて、
行き帰りの道中で、ちょっと人目を盗んでフルアクセルを踏んでずどんと加速してみたりしましたが、失火したような息継ぎ症状は一切出ませんでした。

どうも直っていた模様。
スロットルと一緒に替えたスロポジセンサーなのか、イグナイター&パワトラだったのか、一遍にやったせいで判らない・・・。

ま、同様の症状の際にはこれのどれかだと思っていればいいか。



無事家路に着き、小学校での音楽会へ向かいましたとさ。

altでも午後寒かった・・・。
Posted at 2023/03/02 23:05:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | GC8メンテナンス | クルマ

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「[整備] #その他 HA11S アルトワークス 社外ラジエター装着 https://minkara.carview.co.jp/userid/271921/car/262720/7405733/note.aspx
何シテル?   06/30 04:17
だ い です。空白が二つですw 板金塗装と整備をちょこっとかじってマス。
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2009/09/13 00:37:18
 

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