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心に残るこの一戦、2回目は1997年第11戦ハンガリー・グランプリである。

前年のワールド・チャンピオンながらシートを失い、かろうじて前年ランキング8位のアロウズ・ヤマハに落ち着いたデイモン・ヒル。彼の力を持ってしても絶対的な劣勢さは拭えずにシーズンを過ごしていた。

しかし第11戦ハンガリー・グランプリ、予選を終えたところでタイム・シートの「いつものところ」に彼の名前が無い。文字どおり桁違い、3位で本戦を迎える。
そして本戦11周目、遂にアロウズ・ヤマハがフェラーリ、ミハエル・シューマッハをオーバーテイク。この年から参戦したブリヂストン・タイヤを、トップチームはまだ採用していなかった。

残り2周となってからのドラマは、今見ても涙を誘う。あの時は本当に、泣くような気持ちで完走を祈ったものだ。

レース終了後、デイモンを祝福するジャックの笑顔がまた爽やかである。他チームのドライバーの活躍を賞賛する、そんな爽やかさが今のF1に残されているだろうか。

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今年は比較的穏やかなお正月となったので、一度行ってみたいと思っていた皇居の新年一般参賀に参加してみた。
朝10時頃皇居前に到着。幸い午前11時の2回目のお出ましを拝見することが出来た（今年は計5回のお出ましがあったが、回を追うごとにお出ましになられる皇族方は限られてくる）。



お出ましになられたのは、天皇皇后両陛下、皇太子殿下同妃殿下、秋篠宮殿下同妃殿下、常陸宮殿下同妃殿下、寬仁親王妃殿下、憲仁親王妃殿下、承子女王殿下、典子女王殿下、絢子女王殿下ではないかと思うのだが、アナウンスを録り逃したので確かではない。

今年の一般参賀の人出は総数で約7万7千人。2回目のこの時は約2万2千100人だったそうだ。ちなみに戦後では、独立回復後の昭和29年の38万人が最高である（この時将棋倒しで死者16名を出している）。

動画中の近くの人の声にあるように、普通に行ったのではお姿を拝見することはほとんど出来ない。お言葉の前後はうち振られる国旗（皇居外苑で社団法人国旗協会の皇居参賀協力委員会が無償配布。帰りに回収も行っているが持ち帰ることも可能）に遮られてしまい、お言葉の際に人々の間からお姿を拝見出来れば良い方。上の動画はカメラに支えを付けて高く掲げて何とか撮ったもので、カメラの手ブレ補正に加えてソフトウェアで1.5倍に拡大して手ブレ補正を掛けているが、それでもこのブレようである。

新年の一般参賀は、昭和23年に新年祝賀の記帳に集まった国民に対して昭和天皇が宮内庁庁舎屋上から手を振ってお応えになられたことに始まる。昭和44年から現在の長和殿ベランダとなり、陛下からお言葉を賜るようになったのは昭和57年からである。

皇室の存在意義に疑問を持つ人もいるようだが、もし皇室が存在しなかったら、日本を代表する人は総理大臣、ということになる。果たして歴代の総理大臣の中で、この人が日本を代表する人です、と胸を張って言える首相が何人いたか。

少なくとも私は、菅首相が日本を代表する人です、とは恥ずかしくてとても言えない。

日本国の象徴である陛下を始めとする皇族方が居られることで、かろうじて国としての品格を保っているのだと思う。

平成21年度に朝鮮学校に支給された補助金は8億円を超えるそうだが、それに比べれば、内廷費（天皇皇后両陛下、皇太子殿下同妃殿下とそのお子様の費用）が3億2千万、皇族費（それ以外の皇族の方々の費用）が2億8千万。合計、天皇陛下および全皇族計23方で（いわゆる個人の収入が）約6億円というのは、むしろ少ないように思う。
なお、内廷費については昭和55年に使途内訳が国会で報告されており、それによると、

• 宮廷祭祀などのために私的に雇用している人件費：34%
• 衣類や身の回りのもの：18%
• 会食を含む食費など：13%
• 医療費：11%
• 各種団体への見舞金など：10%
• 宮廷祭祀費：7%
• その他：7%

となっており、決して全額自由に使っておられるわけではない。

現に（妃殿下方の服装に関して）「予算が十分でなく、公式用の洋服をあつらえるだけでいっぱい」で、「好みの服をつくることはまれ。結婚前の洋服をつくり直して着ることも多い」そうである。

以上の記述には、『皇室事典』および『知っておきたい日本の皇室』を参照した。