こんにちは、スタッフGです。
突然ですが、
「Makuake(マクアケ)」というサイトをご存じでしょうか? Makuakeはいわゆるクラウドファンディングを活用して、まだ世の中にない
「アタラシイものや体験」をユーザーと作り手が一緒に生み出していくサービスで、たとえば“男カワサキ”が設計した
3輪電動ビークルや、自動展開式の
カーテントなどといった多種多様なプロジェクトが走っています。
これまでは開発コストや
「果たして売れるのか?」といった懸念から技術投入や商品化が見送られてきた「アタラシイものや体験」が、このサイトを介して
次々に誕生しているのです。
ユーザー側の観点からみると、
ワクワク感のある新しい商品を手に入れられるだけでなく、ものづくりに参加しているような
新しい購入体験も得られます。
そして、
7月6日(火)14時からは、
マツダ×ミズノの共同開発によるドライビングシューズの予約受注が始まっているのです!
マツダはときに
マニアックすぎるともいえる強いこだわりを感じさせるメーカーで、たとえばプレゼンや開発者との意見交換でいうと、他のメーカーが合計1時間だとしたら、マツダの場合は2時間を超えることもザラ(汗)。取材のたびに頭の中が
「お腹いっぱい!?」状態になって、アウトプットもついつい長くなりがちです(なので、このブログも長文です)
一方、ご存じミズノは、創業から実に115年を超える総合スポーツメーカー。野球・サッカー・陸上・競泳・ゴルフ……etc、とてもここには書き切れないほどの
あらゆるスポーツに精通し、トップアスリートから一般ユーザー、ジュニアまで、幅広い層のパフォーマンスアップやエンジョイスポーツに貢献しています。
そして、今回のドライビングシューズでは、マツダがかねてから構想を練っていた理想のドライビングシューズへの
“想い”と、ミズノの幅広くて深~い
“技術力”と、Makuakeの
“コンセプト”が出会い、商品化への第一歩を踏み出したというわけです。
ちなみにクラウドファンディングでは、「目標金額」に到達しなかった場合は
商品化も白紙となるのが一般的ですが、今回は
「たとえ1足でも注文があれば商品化します!」とのこと。とにかく世に送り出したいという強い想いが伝わってきます。
販売価格は、税込みで
3万9,600円(※早期購入割引などもあるそうです)。皆さんの
「高っ!」という声が聞こえてきたような(笑)。確かにわたし自身も最初はそう思ったのですが、想いを聞いて、実際に履いて運転して、技術的なこだわりを聞いて、それらに共感すると、「安い!」とまではいきませんが、
納得感のある価格だと感じました。
マツダの担当者によると、
シューズはクルマに似ていると言います。つまり、地面と直接コンタクトするアウトソールが
タイヤで、ミッドソールが
サスペンションで、アッパー部分が
ボディだというのです。また、
軽さと剛性感を両立させたり、「履いてみたい(乗ってみたい)」と思わせる
デザインの重要性も似ているといいます。
では具体的に紹介していきましょう(ふぅ)。このドライビングシューズが提供する価値は、
「軽快でありながら、安定性の高い快適なペダル操作」。実際に持ったり履いてみると、まずはその
軽さに驚かされます。思わずその場でスキップしたくなるような軽さです。実際の重さは、
片方で約270g(27cmの場合)だそうです。
技術的には、
①背屈サポート ②足裏情報伝達 ③カカト支点の安定性に着目しています。
今回のマツダ塾で新たに覚えたワードは、
「底屈(ていくつ)」と
「背屈(はいくつ)」。ペダル操作の動きには、底屈(足の裏の方向に折り曲げること)と、背屈(足の甲の方向に反らせること)があるのですが、今回のシューズでは、より負荷がかかる
背屈サポートを改善。ちなみに底屈サポート版も試作したそうですが、こちらにはペダルを“踏まされる感覚”や“踏みかえ操作が遅れる”といった欠点があったそうです。
採用された
背屈サポート版では、足首周りに伸縮性の高いストレッチ素材、具体的には
ミズノの競泳水着の開発で培った姿勢制御技術を用いることで、
よりラクで緻密なペダルコントロールを可能にしています。また、アキレス腱部分にジャバラ構造のメッシュを採用し、ペダル操作時のアッパー変形を吸収。たとえどんな動きをしたとしても、
心地よいフィット感を維持するといいます。
そして、従来のドライビングシューズは薄く硬いソールを使っているものが多いのですが、今回のシューズでは、ミッドソール(クルマで言えばサスペンション部分)にダイレクトなペダルフィールと歩行時のクッション性を両立する
「MIZUNO COB(ミズノ コブ)」を採用。複数の柔らかい突起が独立して情報伝達することで、ペダルからの
フィードバックがクリアに感じられるようにしています。しかも、MIZUNO COBはペダルに触れる前方部分にだけ配置され、カカト部分はあえて感度を下げています。
クルマのタイヤに該当するアウトソールには、床面への足の接地を安定させる
ラウンドソールを採用。カカト部分に丸みを持たせてアッパーまで巻き上げることで、足を回転しやすくし、
安定した踏み込み操作とスムーズな踏みかえ操作を両立しています。
皆さんもすでにお腹いっぱいだと思うので(笑)、ここではこれくらいに……。さらなる詳細は、
Makuakeのプロジェクトサイトにアクセスしてみてください。とくにロングドライブが好きな方や職業ドライバーの方は、
一考の価値があるドライビングシューズだと思います!
まったくの余談ですが、試乗車として久しぶりに乗った
「ロードスターRF」のドライビングフィールが、
望外なほど良かったことをご報告して、最後まで読んでいただいた御礼に代えさせていただきます。ではでは~
※追伸:個人的に
買っちゃいました!(始動が遅れて最安価格には間に合わず。。) あくまでもワタシの足感覚ですが、つま先部分がタイトなので、いつものサイズより
0.5cm大きいサイズにしました。