先日からCSでは懐かしい刑事コロンボの69作品が一挙放送中である。
「刑事コロンボ」は当時土曜日の8時ぐらいから2時間程度の放送だったと思う。
当時まだ小学生だった私にとって「太陽にほえろ!」と違ってアクションがほぼなく、頭脳戦と心理戦で犯人を追い詰めていくストーリーは本当面白いと思った。
詳細についてはほぼコンプリートのサイトを見ていただくとして…。
今日の放送辺りが私がほぼはまってみていたころのものだ。
ロンドンの傘 (コロンボがロンドンに研修中に捜査・解決)
野望の果て(上院議員が自分の暗殺に見せかけての殺人)
自縛の紐 (自分が相手の靴ひもを結ぶときはひっくり返すのが決め手)
権力の墓穴 (警察署副署長が犯人!)
別れのワイン (作品中、一番の秀逸と言われる名作)
歌声の消えた海 (船の中でコロンボ一人で捜査)
祝砲の挽歌 (兵学校の校長が学校経営を巡って)
白鳥の歌 (歌手が飛行機を使って殺人)
魔術師の幻想 (マジシャンが自分の過去を隠すための殺人)
etc.
面白い回は挙げればきりがない。もちろんだ作もあるのだけれども…。
(声:小池朝雄氏)
自分がこれを見ていただけならまだしも当時文庫本がでていて、何かの折に必ず読んでいたのもファンになった理由だ。
また、日本でもコロンボの影響は大きいのご存知の通り。古畑任三郎の中森明菜の回「死者からの伝言」は、コロンボの「死者のメッセージ」に影響を受けているのはご存知の通り。他にも「信濃のコロンボ」とか日本の刑事ものの小説やドラマにかなり影響を与えている。
だいたい、刑事ってなぜかコートを着ていることが多かったり、下手、下手に出て最後に逆転とか、謎解きでも振り返り様に「あと一つだけ…」と油断させて質問とか‥・様々な場面にコロンボ色が出ている…。
ピーターフォークの演技やシナリオもさることながら、「うちのかみさんが…」「あたしゃ」「あと一つだけいいですか」なんてセリフも流行した。そしてCMにも…。
(声:石田太郎氏)
既に吹き替えをした小池朝雄氏は他界しているが、映画やドラマでは悪役が多かったのに、コロンボでの吹き替えでは彼を超える人はいない。石田太郎氏も(既に他界)そのあとを受けた銀河万丈氏(ギレン!)小池氏のイメージを損なわないようにしているのはルパン=山田康夫氏と共通するものがある。
車もコロンボのプジョー403コンバーチブルなんて、何となく杉下右京のニッサンフィガロに共通(水谷豊氏が自分の好みでイギリス車に傾倒する節はあるのだが)する。また新シリーズではトヨタセルシオ(初代レクサスLS)やポルシェ、車名は不明だけどロンドンの傘では犯人夫婦がちょっとしたおしゃれなオープンカーに乗ってくるシーンがある。
名作はやはり当時の偶然のような奇跡の積み重ねがあってこそ…。脚本家、俳優、スタッフ、その時の世の中の風潮…。
アメリカで初回放送から既に50年近くになるそうだ。
(声:銀河万丈氏)
何度見ても飽きないコロンボ…これからもずっと残り続けてほしいと思うのは私だけだろうか?
追記
買っちゃおうかなあ…
「いや、うちのかみさんがなんていうか…」
Posted at 2019/05/02 14:10:39 | |
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