2019年08月15日
今日は太平洋戦争が終わった終戦記念日である。
そして今日NHKで「全貌 ニ・二六事件」が放映された。内容はこの二・二六事件を海軍が詳細に記録していたことがわかり、その記録を「極秘」扱いとしていたというものだ。それが最近になって極秘扱いされていた記録が発見されたというものだ。
二・二六事件についての詳細はそれぞれの資料をお探しいただきたいが、この番組を見て感じたことがある。
番組の中でも触れられているが、この事件を機に昭和天皇は鎮圧に動いた結果、その鎮圧したことが、天皇を神格化する動きになったこと。また、陸軍若手の行動が、当時の財界人や政治家に対してかなりの圧力になったこと。そして海軍は、陸軍との争いを避け、海軍の組織を守るために静観していたということだ。特に海軍は事件が起きる一週間前にクーデターが起きることを掌握しており、首謀者、襲撃される人物まで把握しておきながら、行動を起こさなかったようなのだ。これをきっかけに軍部は政府内で大きな発言力を持ち、日本は太平洋戦争に歩んでいき始めた。
さて、
二・二六事件やそれ以前の五・一五事件など軍人のクーデターは強大な力を持つことに起因すると言える。
強大な力は他の者を圧倒する力で力による制圧をするというものだ。
「空母いぶき」にも秋津艦長のセリフに
『人間は新たな玩具を手にすると、それを使いたくなるのが性です。我々軍人も同じです。 ですからそれを手にする者の人間性、強い抑制の心構えが問われるのだと思います。』
とあった。
小銃や戦車、軍艦、戦闘機などをもつことは例え自分を守るためであっても抑制する心構えが必要だし、根本的な人間性が大切になるということだ。
では、人間性を疑われるとはどういう行動かとなると
・ 人によって意見や態度が違う。
・ 全てを他人のせいにする。
・ マナーを守らない。
などではないだろうか。
奇しくも、先日から報道されている輸入車による煽り事件。運転していたドライバーに共通する気がする。
私がまだ未熟なドライバーであった頃、煽られるのは盆と正月ぐらいの県外からのドライバーが多く走っている時期だった。しかし、近年、運転するとほぼ毎日のように煽るドライバーに出くわす。
自動車は現在において一般市民の重要な足である。また嗜好品であることも事実で高性能を操るというのも楽しみであることも否定はしない。
しかし、人間性が高い人は他人の気持ちがわかり、周囲の気遣いができるドライバーだと思う。しかし、最近、前述のようなドライバーが増えてきているのは、日本人の人間性が低くなってきているともいえるのではないだろうか?
じゃ、お前はどうなの?と言われると反論はできない。
でも、この昨今のことから、自分の運転の仕方をより考え直す良い機会ではないだろうか?
確かに煽りたくなるぐらい、のんびりした運転をする人や無理な運転をする人もいる。周囲の状況を把握をしっかりすれば、無理な運転にはつながらないし、他のドライバーの心情を考え、しっかりとした合図や意思疎通を図れば、煽ることにもつながりにくいのではないだろか? 特にトラックのドライバーは貨物を積んでいることから荷崩れを考えて運転をしているという。それだけに車線変更なども早め早めに意思表示をすればトラブルには繋がりにくい。(中には嫌な運転をする人もいるにはいるのだが…)
最近ドライブレコーダーを装着し始めてから、やはり記録に残ることもあって、車間をできるだけ取ったり無理な運転を避けるようになってきた。動機は不純だが、我慢をしたり、相手の行動を許すようになってきたことで運転も余裕が出てきた気がする。私の人間性が高めれているかは疑問だが、心穏やかな運転ができるようになれば、平穏な一日を終えることができる。
車は道具でもあるが、嗜好品でもある。また、それは性能差が力にもなる。私たち一人一人が力を持っていると考えたとき、それをどう抑制して運転するかそれを問われていると思った。
Posted at 2019/08/15 23:20:58 | |
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