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2019年08月25日 イイね!

2005年式MR-S Sエディション感想文

2005年式MR-S Sエディション感想文以前一緒に働いていた会社の同僚が急に「MTに乗りたくなった」と中古車を探していたのだが、仕事関係のコネクションを経由してトヨタ最後のミッドシップランナバウトであるMR-Sを購入したという。



MR-Sは1999年にデビューしたMR2の後継モデルである。1984年に発売された初代MR2はFFカローラのエンジン・駆動系を反転させ、北米のセクレタリーカー市場を意識しつつ日本発のミッドシップを実現。1989年発売の2代目MR2はバブル期のノリも手伝ってセリカ譲りのターボエンジンを搭載して本格的なパワーを手に入れた。初期モデルはシャシーの煮詰め不足とも言われたが、その後のモデルライフで大切に育てられて完成の域に達した。

大切に育てられた10年の間、トヨタは次期モデルを模索する中でユーノス・ロードスターに端を発する小型オープンカー市場に注目。2代目が本格スポーツを志向して多くのターゲットを狭めてしまった事に注目し、速く走る事以上に純粋に運転を楽しむ為の「ラナバウト」に徹する事にした。

MR-Sはオープンボディにしただけではなく、ミッドシップとしては異例のロングホイールベースに
極端なショートオーバーハングを組み合わせた独特のパッケージングを採用。1995年にはすでにロングホイールベースかつオープンボディのMRJというコンセプトカーがお披露目されていたが、その後も当時のスクープ雑誌でMR2のロングホイールベース版の試作車がスクープされ、「4人乗りのMR4を開発か?」と囁かれていた。



その結果ともいえるMR-Sは華美を廃して徹底的な軽量化を推進した。全グレードで1000kgを下回るというのは本当に偉業とも言える成果だ。単にルーフが無いから簡単に軽量化できるわけではなく、当時すでに厳しかった衝突安全性能もしっかり満たした上で軽くしなければならないのだから簡単では無かっただろう。

全長のほとんどがホイールベースだが、Frピラーを前出し。オーバーハングは完全に削り取られて意匠代が皆無の押し出し成型部品のような断面が一様な独特なプロポーションだ。官能的な曲線などは皆無で機能に徹してスタイリングされていない素朴なスポーツカーになった。(見て楽しむ要素が他の競合車と較べて控えめなのは否めない)



しかし、MR-Sは若者にも手が届く現実的な200万前後の価格で売られていた。例えば内外装のチープさも認められるが、この低価格を前にすると即刻黙らねばならない。

そんなMR-Sを買った元同僚から、「是非ノイマイヤー君に乗って欲しい」と逆オファーを受け、ある夏の暑い日に(おっさん)二人で高原ドライブに出かけた。




多くのミッドシップ車が魅力を磨く為にホイールベースを短くし、刺激的なエンジンを搭載してきたのにMR-Sはセオリーに逆張りするかのごとくホイールベースを延長。「死の薫り」から遠ざかりながら車を操る楽しさが味わえる。ミッドシップでありながらマイルドなキャラクターを与えられてスポーツカーに乗るハードルを明確に下げたと思う。もっと速く走れたり、腕の揮い甲斐のある車は山ほどある。それでもMR-Sは明らかにビギナー向けを狙っているし、現代のどぎつく思いエアロやガチガチの足回りのスポーツモデルよりも
自然体で車を運転する楽しさが味わえると思うのだ。



今、中古車でMR-Sを探すと、状態が良いものは新車価格に近い価格で売られている。モデルは廃止から12年が過ぎた今なお、高い商品性を保ち続けている。同僚は自身のツテで20万km越えといえど格安でMR-Sを入手しており、「良い買い物をしたと思うよ」と本人に伝えた。



今回試乗したMR-Sは20万kmを超えていたが、前オーナーの手によってナビが着けられ、自動防眩ミラーが取り付けられ、いかにMR-Sが可愛がられていたかが窺い知れる。現オーナーたる元同僚は、元々走り屋でもカーマニアでもない普通の人(アウトバック、プリウスを乗り継いだ)だが、MR-Sが大層気に入ったらしく、割れていたエアロをタイラップで修復し、白内障のヘッドライトを程度の良い中古品に交換し、破損していたドアトリムをメルカリで入手しこれからも修復とモディファイを楽しむようだ。



MR-Sが新車で売られていた当時、「ミッドシップはショートホイールベースであるべき」「ドライバーと前輪とエンジンをなるべく近づけるべき」
という理屈からかけ離れたMR-Sを否定的に見ていた。しかし、実際に運転してみてMR-Sが目指すスポーツカー像が理解できた。

競合に対して販売的に成功しなかったのは、パッと見て独特なプロポーション、官能的とは言いがたいスタイリング、スペック的に平凡な実用エンジンなどを挙げる事は簡単かも知れないが、MR-SにはMR-Sにしか無い質実剛健な個性を強く感じた。良くも悪くも実用的なクルマを数多く生み出していたトヨタらしいスポーツカーだった。

半日思いっきりMR-Sを運転した私は、MR-Sは優秀なMPVであると結論付けようと思う。無論マルチパーパスな使い方は不可能だが、「運転を楽しむ、という唯一つの目的の為に生まれた車」すなわちモノ・パーパス・ヴィークルという意味ならMR-Sは優秀なMPVだ。

オーナーは通勤の為にMR-Sを購入し、毎日の通勤に使っている。トヨタならではの品質と、スポーツカーの割りに扱い易い性能に適度なコンフォート性とスポーツカーとしては十分な実用性を兼ね備えたMR-Sは見方を変えれば最強の通勤車とも言えそうだ。

*乗車形式がディーラー試乗になってるのは誤りですが、編集できない為このままとします。
Posted at 2019/08/25 23:42:34 | コメント(1) | クルマレビュー
2019年08月19日 イイね!

愛車と出会って3年!

愛車と出会って3年!8月19日で愛車と出会って3年になります!
この1年の愛車との思い出を振り返ります!

■この1年でこんなパーツを付けました!
純正スペアタイヤカバー
イリジウムプラグ
プラグコード
トヨタエンブレム
サイドウインカーレンズ
TRDドアスタビライザー
ETC買い替え

■この1年でこんな整備をしました!
フードとフェンダー再塗装
足回り異音修理
ヒートインシュレーターバンド交換
クラッチフルード交換
ウォーターポンプ交換
タイミングベルト交換

■愛車のイイね!数(2019年08月19日時点)
197イイね!

■これからいじりたいところは・・・
ほぼ、理想に近づいてますが、
ドアスタビで剛性が上がったリアに対応して
フロントのロアアームバーを検討中。
あとは本革シフトノブですね!

■愛車に一言
毎日酷使してすみません。
酷使しているからこそ、
違和感を感じたら直ぐに整備して
長く乗りたいものです。
パッケージが素晴らしく、
スタリイングも気に入ってるので
まだまだ飽きが来ません。

>>愛車プロフィールはこちら
Posted at 2019/08/19 13:03:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | RAV4 | 日記
2019年08月18日 イイね!

2019年式マツダ2 カタログ感想文

2019年式マツダ2 カタログ感想文




お久しぶりです。
私の梅雨時の体調不良と多忙が重なってご無沙汰しておりました。
お盆休みに入り、少しだけ時間が出来ました。

>実は出張で乗った「アベ」ンシスについて
>ステアリングの配置場所も諸外国と較べてかなり右寄りに位置している、
>モデルチェンジもされずFMC含めて3度目のお色直し(三選)しており
>まさにトヨタのミドルクラスワゴンはアベ一強であることに触れようと思ったのですが、
>時期が時期だけに場を和ませる冗談だと
>分かってくれない方の目に止まるとまずいと思い、
>別のネタで行くことにしました。(政治的な意図は一切無いです)


7月、突如マツダデミオが内外装を変更して輸出名称である「2」を名乗りました。
その前にアクセラがFMCして世界統一名称「3」となり、
アテンザも2.5Tエンジン追加を機に「6」と改名されたわけだから
デミオだって時間の問題だったということでしょう。

昨年購入した我が家のデミオはまさに「最後のデミオ」となりました。

実車は見ていませんが、オイル交換の際にカタログを入手しており、
寝る前の時間をじっくり使って装備表を睨めっこしたので、
ご興味のある方と情報を共有しようと思います。

●4代目デミオの系譜
あくまでもwiki情報だがFMCから
今日に至るまでのカタログモデルの変更点を時系列にまとめた。



2014年 9月 FMC(1.3G発売)
2014年10月 1.5D発売
2014年12月 4WD発売
2015年 4月 13S/13S-LにセーフティPKG追加設定
2015年 9月 15MB発売
2015年12月 商品改良☆
      1.5D車に「ナチュラル・サウンド・スムーザー」
      「DE精密過給制御」
      「EPS制御変更」実施
      1.3G上級グレードに「トノカバー」
      「フロントウインドシールド遮音ガラス」採用
      グレード別に「シャークフィンアンテナ」
      「D・P席シートヒーター」
      「フラットワイパー(フロント)」を採用



2016年10月 商品改良☆
      「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」
      を全車に標準装備。
      電動パワーステアリングや、フロントとリアのダンパーや
      ブッシュなど、足回りの部品の特性を見直しを実施。
     (乗り心地改良したらしい)
      1.5D車に「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」採用
      「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」カラー化
      「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」一部OPT設定
      「レーダークルコン」追加設定
  「内外装色変更」「ステアリングホイール意匠変更」
      「黒革内装追加」「ラジエータグリル塗装色変更
      (1.3G:艶黒1.5D:灰)」
      「LEDフォグライト」一部機種に設定
      
2017年 4月 商品改良
      安全装備4点を全車標準
     「スマート・シティ・ブレーキ・サポート[前進時](SCBS F)」
     「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」
     「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」
     「AT誤発進抑制制御[前進時]」

2017年11月 商品改良
      「外板色差し替え(ソウルレッド)」
      安全装備6点の標準化(サポカー狙い)      
     「歩行者検知機能付きアドバンスドSCBS」
     「車線逸脱警報システム(LDWS)」
     「ハイビーム・コントロール・システム(HBC)」
     「スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時](SCBS R)」
     「リアパーキングセンサー(センサー/コーナー)」
     「AT誤発進抑制制御[後退時]
      主要機種に
     「交通標識認識システム(TSR)」
     「ドライバー・アテンション・アラート(DAA)」
     「360°ビュー・モニター」
     「フロントパーキングセンサー(センサー/コーナー)」OPT設定

2018年 8月 商品改良
      1.3Gを1.5Gにスープアップ
      「スーパーUVカットガラス・IRカットガラス」一部機種に採用

こうして俯瞰すると、見た目が変わった変更は、
アンテナが変わった2015年12月と
フォグがLEDになってラジグリ塗色が変わった2016年10月しかなく、
エクステリアデザインは好評だったのだろうと推測される。
変える為の変更をしなくて良い分、フェイスリフトの為の投資にならず
機能追加の原資として使えるという良い好例なのではないだろうか。
もし見た目が不評で何らかの変更を強いられた場合、
見た目を変える為の投資が嵩んでしまい、
機能面にまでなかなかメスが入らない。

逆にデミオはどんどん高機能化の一途を辿っており、
しれっと装備廃止/グレードダウンをしてこなかった点も好ましく感じている。
見た目を変えるマイナーチェンジをする際はコストダウンの好機とばかりに
過剰な装備が見直されることがあるが、デミオはそれを行っていない。

我が家がデミオを買ったのはデビューから4年後の2018年9月だったが、
個人的には「初期型見た目が大きく変わらなくて良かったー」、
「装備がグッと良くなって待った甲斐があったー」という感想を持った。
これは、私自身がいわゆる「前期型好き」だからである。
リファインされた後期型を否定する意図は無いが私は前期派なので
見た目を大きく変えずに質的向上を図ったデミオは
デビュー直後に買ったユーザーも計画的陳腐化される事無く乗り続けられるし、
私のようなユーザーには、「残り福」的な気持ちで楽しめた。

●マツダ2の変更内容まとめ



2019年 9月  「デミオ」から「2」へ車名変更
       「ヘッドライト意匠変更」「前後バンパー意匠変更」
       「アルミホイール意匠変更」「Rrコンビランプ意匠変更」
       「内装色変更」「NV性能向上」「サスチューニング変更」
        CX-5で先行採用済の「GVCプラス」採用
       一部機種に設定
       「6ウェイパワーシート」「自動防眩ミラー」
       「i-ELOOP」ガソリン車への設定拡大
       「ATの全車速MRCC(レーダークルコン)」
       「レーンキープアシスト」「ALH(20分割)」
       「1.5Dの燃料タンク容量拡大(35L→44L)

1996年から続いたデミオブランドを畳んで
2019年、マツダ2として再デビューを図った。

グレード構成も変わった。
ガソリン系はビジネスグレードの15Cや上級15Sツーリングが廃止
下から15S、MOP選択権充実の15Sプロアクティブ、
内外装充実の15Sプロアクティブ-Sパッケージ、
最上級の15S-Lパッケージ、そして15MBとなる。

ディーゼル系も最廉価のXDとXDツーリングが廃止。
XDプロアクティブ、XDプロアクティブ-Sパッケージ、
XD-Lパッケージとグレード数は変わらない。

全体的に何となく感じるのは、マツダとしての統一感を出すことと
次期モデルのデザインとの連続性を確保する為に
先行する3や6のエッセンス(細目ライトやフォグライト廃止)を
採り入れる事に加えて収益の改善を目指したように感じる。

デミオのときは見た目を変える為のマイナーチェンジをしなかったが、
さすがにマツダ全体の商品の傾向が変わってくると
いつまでも同じ意匠では商売が出来ないし、
「マツダ2として変わるのは名前だけか」と言われるのも
面白くなかったのだろう。

デミオとマツダ2は実質的には同じ車であるから、
今回のマイナーチェンジが初めて意匠変更を目的の一つとしたものであった。

●カタログから読み取る装備の出入り
ここに2014年のデビュー直後のカタログ、
2018年のデミオ最後のカタログ、
2019年の2のカタログがある。



下記の3パターン、3時代間の装備・仕様比較をする事で
新型マツダ2の目指すものを紐解こうと試みたい。

*文字が多く長くなるので、特に読みたい方以外は
*読み飛ばすことを推奨する。

1.13S&15S比較
昔から乗り継がれているような
本来のデミオユーザーがまず選ぶであろう
ガソリンエンジンのSグレードの仕様の変化を追いかけたい。
カタログとは別になっている装備表を見比べて比較を行った。

2014年13S(145万8000円)→2018年15S(149万400円)

この改良ではアテンザやアクセラなどの上級モデルに設定された
Gベクタリングコントロールや従来オプションだった
安全関係の装備品の追加が多く一括企画の強みを発揮した。
特にブラインドスポットモニターとハイビームコントロールシステム、
車線逸脱警報システムは後に触れるXDグレードにて86400円のMOP装備品だし、
シャークフィンアンテナも10800円相当の装備品なので、
本体価格差32400円から標準化された97200円を差し引けば
64800円の実質的値下げとも受け取れる。
(それどころか2017年→2018年モデルでは
 価格据え置きで排気量が200ccアップされている)
また、割り切って廃止したアシストグリップが復活するなど
初期の顧客の不満点を解消する改良が見られた。

加えて、下記のメーカーセットオプション内容も変更された。
LEDコンフォートパッケージ
2014年モデル(86400円)
・LEDヘッドライト・シグネチャーLEDランプ
・アドバンストキー・オートライトシステム
・レインセンサーワイパー・フルオートエアコン

2018年モデル(97200円)
上記に三点追加
・D&P席シートヒーター ・スーパーUVカットガラス
・IRカットガラス

オートライトとレインセンサーワイパーが
標準化されてMOP価格が下がると思いきや、
シートヒーターとガラス高機能化で10800円価格が上がっている。

また、FF→4WDの差額は2014年式が19万4400だったが
2018年式では20万5200円となっており、10800円でRRフォグと
ヘッドランプウォッシャーが追加装備されている。
他社と較べると割安な価格設定と言える。


次に2018年モデルと2019年モデルを比較してみよう

2018年15S(149万400円)→2019年15S(154万4000円)

カタログの装備表からは
LEDヘッドライトが全車標準化されたものの、
6:4分割可倒RrシートとダークティンテッドガラスのMOP化や
室内加飾の簡素化、シャークフィンアンテナのMOP化など
15Sに廃止された15Cの要素を加えるような変更内容である。

メーカーセットオプションも、
LEDヘッドライト標準化に伴い、
コンフォートパッケージに名称変更された。
シグネチャーランプが省かれたが、
LEDヘッドライトは実質27000円という単品価格だったのだろうか。
(他社では10万円のOPT価格を取っているのでマツダは安い?)

また、360°ビューモニター+Frパーキングセンサーに
自動防眩ミラーがセット追加されており、
OPT価格は54000円から59400円に5400円アップした。

2014年式→2018年式で32400円価格が上がっているが、
上でも触れたように安全装備の高機能化、
Gベクタリングコントロール、
レインセンサーワイパー、オートライト、
シャークフィンアンテナが標準装備されており実質的な値下げであった。

2018年式→2019年式では53600円価格が上がった。
しかし、LEDヘッドライト標準化(27000円相当)や
Gベクタリングコントロールプラスへのグレードアップ、
マツダコネクトの高機能化はあれど、
内装の加飾グレードダウンが相当あるほか、
Rrシートの分割可倒機構やダークティンテッドガラス(32400円相当)、
シャークフィンアンテナ(10800円相当)がオミットされており、
実質的には96800円の値上げと言っても過言ではなく、
一般のユーザーにとってはステルス値上げされた感がある。
法人向けグレードの15Cは135万円と言うバーゲンプライスだったが、
今回の車名変更で廃止された。
マツダ2ではあまり安い車と言うイメージを嫌った向きもあるだろうが、
マツダ普通車のボトムエンドを受け持つので、
カタログ価格を闇雲に上げられなかったという事情がありそうだ。


2.XD&XDプロアクティブ比較
2014年発売のデミオのセリングポイントの一つは
税抜き160万円台で販売されるクリーンディーゼルだった。
後処理装置を積まずに低価格化しつつ、
ディーゼルが持つ経済性やトルクの厚さを訴求。
MTで30km/Lの高性能を誇り、ATで圧倒的な加速を実現した。
この「公約」のためのXDグレードは廉価グレードに徹したわけではなく、
人によってはファーストカーとして十分使える装備内容であった。

2014年式XDは実質的に13Sと同じ装備水準ながら、
マフラーカッター、ソウルレッドの挿色付のグロスブラックグリル、
マフラーカッター、トノカバー、15インチアルミホイールが選べる。
また13Sでは選べないクルーズコントロールがMOP設定されるなど、
長距離で魅力が分かり易いクリーンディーゼルならではの装備も追加できた。
例によって装備の変遷を追っていく。

2014年XD(178万2000円)→2018年XD(181万4000円)
この変更で「170万円台の公約」は破棄されて
価格が32000円価格が上がったが、
15Sの際に指摘した97200円相当の装備標準化によって
64800円の実質値下げとなった。

また、装備内容が変わったことで
下記オプションの内容も変更された。

LEDコンフォートパッケージ
2014年モデル(97200円)
・LEDヘッドライト・シグネチャーLEDランプ
・アドバンストキー・オートライトシステム
・レインセンサーワイパー・フルオートエアコン
・クルーズコントロール

2018年モデル(108000円)
上記に下記三点追加。
・D&P席シートヒーター・スーパーUVカットガラス
・IRカットガラス

13Sとはクルーズコントロールのみ異なり、
価格差も10800円差で同等の変化量である。

2018年XD(181万4400円)→2019年XDプロアクティブ(195万4480円)

印象としてはXDでは選べなかった各種安全装備の
「OPT選択権」が追加され、
従来の「LEDコンフォートパッケージ」相当の装備が
標準装備されるだけでなく、アクティブドライビングディスプレイが
追加されることでアナログメーターが入手できるようになった一方、
NV性能のためにディーゼルに標準装備だったトノカバーが外されている。

メーカーセットオプションの変更は下記の通りである。

セーフティクルーズパッケージ(2019年モデル追加)
2019年モデル(108000円)
・スマートブレーキサポート
・レーンキープアシストシステム
・アダプティブLEDヘッドライト
・ヘッドランプ内シグネチャーLEDランプ
・ステアリングスイッチパネル加飾
・レーダークルーズコントロール
また、従来CD/DVDプレイヤー+地デジチューナー(32400円)に対し、
シャークフィンアンテナがセットオプションとなり43200円に値上げ、
360°ビューモニター+FRパーキングセンサー(54000円)に自動防眩ミラーが
追加されて59400円に値上げされた。
オプション装備も装備追加に伴い価格がじわじわと上がっている。

2018年式XD→2019年式XDプロアクティブでは140080円価格が上がった。
装備充実分は、LEDコンフォートパッケージ(108000円)追加、
Gベクタリングコントロールプラスへのグレードアップ、
マツダコネクトの高機能化がある。
一方でXDからシャークフィンアンテナ(10800円相当)、
トノカバー(11664円)というマイナス分を差し引くと
54544円の実質値上げとなったが、
9万円を超えた15Sの値上がり分と較べるとマイルドとも言える。

本来はここに本革ステアリングさえ与えれば十分に
ちょっとした贅沢を気軽に味わえるはずなのだが、
今のマツダではそうは問屋が卸さないらしい。

何故ならXDプロアクティブには快適装備を追加した
XDプロアクティブSパッケージ(211万6800円)が存在するからだ。
クルーズコントロール(10800円相当)、シグネチャーLED、
自動防眩ルームミラー(10800円相当)、AT用パドルシフト(21313円)、
360°ビューモニター+FRパーキングセンサー(54000円相当)、
内装のソフト化、高意匠化に加え、トノカバー(11664円)、
ステアリング+シフトレバー+パーキングブレーキレバー本革化(推定32400円)が備わる。

XDに対して162000円高でSパッケージが選べるが、
装備内容的には140977円のグレードアップが求められるので、
室内加飾がグレードアップする分だけ
残りの装備の差額分を考えると妥当なラインにある。
(ただ、パワーシート+ステアリングヒーターや
 16インチアルミなどのMOPの誘惑も増える)
マツダとしてはあくまでもコチラを買わせたいという思惑を感じた。

3.XDツーリングLパッケージ、XD Lパッケージ比較
小さいのに欧州ライバルに肩を並べるような装備(と価格)が
特徴の一つでもあるデミオ/マツダ2のフラッグシップグレードが
XDツーリングLパッケージ/XD Lパッケージだ。
2014年のデビュー当時は珍しかった白色の本革内装が選べるグレードとして
クロスシートのXDツーリングのパッケージオプション的な扱いで
Lパッケージが設定されており、装備的にも内装色が黒から白に変わり、
シートが部分本革シートになるだけの変化点であった。

価格はXDツーリング(194万4000円)の54000円高となり、199万8000円。
これでも「デミオの分際で200万円だと!」と怒る人は怒っていたが、
私は欧州製競合車と競合できるポテンシャルがありながら、
クリーンディーゼルやMTが選べて、
価格はそれらより安いし装備は充実している、と感じたので
まんまとマツダの術中にはまっていたという事か(笑)

2014年XDツーリングLパッケージ(199万8000円)
→2018年XDツーリングLパッケージ(207万3600円)

度重なる商品改良によって75600円値上げされた。
ただし、Gベクタリングコントロール、セーフティパッケージ相当の
安全装備の標準化、シートヒーター標準化、
アクティブドライビングディスプレイのカラー化、
ナチュラルサウンドスムーサーやフォグライトのLED化、
内装の色調の変更、CX-3譲りの加飾の追加など変更点が多い。

XDツーリングからの差別化の要素は
従来のクロスシート→本革シートに留まらず、
内装加飾、フォグライトベゼルのピアノブラック化、
アルミホイールのグレー化など
XDツーリングからの価格差も従来の54000円から70200円へと広がった。

上の2グレードでも触れたが97000円の装備追加分を差し引けば
21400円の実質的値下げとなる。

競合車のアクアはクロスオーバー的に車高を上げた
最上級グレードを追加したが、
デミオの場合はあくまでも正統派Bセグメントとして
装備追加で商品性を上げて販価を上げて利益を確保した
というところが当時のマツダらしい。

2018年XDツーリングLパッケージ(207万3600円)
→2019年XD Lパッケージ(241万3800円)

15SやXDプロアクティブの値上げ幅を考えると、
びっくりするような340200円の値上げである。

装備的には従来はMOPだったスマートブレーキサポートと
レーダークルーズコントロールの標準化(54000円)、
アダプティブLEDヘッドライトの標準化(54000円)、
360°ビューモニター+Frパーキングセンサーの標準化(54000円)、
CD+DVDプレーヤー+TVチューナーの標準化(32400円)が大きい。
加えて、ステアリングヒーター追加+パワーシート(54000円)、
自動防眩ミラー(5400円相当)、レーンキープアシスト追加、
LEDフォグライト廃止(16200円相当)などの差額を積んでいくと
237600円分の装備が追加されている。

値上げ額と差し引きすると102600円の単純値上げである。
2019年式固有の変化分は43200円なので59400円は
どこに行ったのか分からない値上げ分である。

XDプロアクティブS(211万6800円:29万7000円差)と較べると、
上記グレードのOPT装備が全て標準化(22万6800円)されるが、
本革シート分(54000円相当)とあわせても16200円高い。

マツダ2の場合、XDプロアクティブSパッケージの
全部乗せ(234万3600円)の方がLパッケージより70200円安く、
革シート以外は機能的に変わらないため、
小さな贅沢をするならコチラの方が良さそうに映る。
もし我が家がデミオを購入するタイミングがずれ込んでおり、
マツダ2の内外装が気に入ったなら、
XD Lパッケージは選ばなかった可能性が高い。

●カタログの中身が低圧縮化?
今回2014年、2018年、2019年のカタログを読むと
無線綴じなのは同じだが、54頁→56頁→46頁と減少傾向にある。
表紙も車体全身→車体アップ→車名のみに変更されている。

そして2014年のカタログが「マツダが/デミオが実現したいこと」
「理想のためにやったこと」に多くの分量を割いているのに対して
2018年、2019年と時代が進むに連れて説明が簡略化/省略されて
イメージカットの割合が増やされていることに気づいた。

例えば、車の写真だけを乗せた頁を比較すれば、
2014年:16頁/54頁
2018年:16頁/56頁
2019年:17頁/46頁
と拡大傾向にある。

例えば、4WDの説明文を見てみよう。

2014年
「アクティブトルクコントロールカップリング4WDが、
 優れた走破性能と燃費性能を両立。」(232文字)
ドライバーが感じ取れないほどわずかなタイヤスリップなどをリアルタイムに
モニターし、刻々と変化する路面状況をいち早く予測。スイッチで2WDと4WD
を切り替える必要がなく、自動制御で前後輪の駆動力配分を2WD(FF)相当か
ら直結4WD状態まで積極的にコントロールします。また、前後輪の駆動力配
分をつねに最適にコントロールすることで、エネルギー効率を最大化すると
ともに、システム自体の軽量化や高効率のトルク伝達を実現。走破性能と燃
費性能を極めて高いレベルで両立しました。

2018年
「i-ACTIV AWDが、優れた走破性能と燃費性能を両立」(134文字)
ドライバーには感じ取れないほどわずかなタイヤスリップなどをリアルタイム
にモニターし、路面状況をいち早く予測して駆動力を積極的に自動制御します。
スイッチなどで2WDと4WDを切り替える必要がなく、走破性能と燃費性能
を両立。走りの楽しさと暗闘の世界をさらに大きく広げます。

2019年
「優れた走行性能と燃費性能を両立するi-ACTIV AWD」(154文字)
タイヤの動きや路面状況などをリアルタイムにモニターし、スリップ予兆を
検知すると即座にトルクを配分する先進のAWDシステムです。雨や雪
などの滑りやすい路面はもちろん、ドライ路面においても4輪の接地状態に
応じて最適なトルク配分とすることで常にタイヤのグリップ力に余裕を
持たせ、スムーズで安定した走りを提供します。

段々と表現が曖昧になっている気がする。

顕著な例はスカイアクティブD1.5の記述だ。
当初は目玉とも言えるエンジンであり、
2014年版のカタログでは
2ページを割いてその技術的な特徴を解説していた。

2014年抜粋



「小さなクリーンディーゼルエンジンが、
日本のコンパクトカーを革新する」
<目指したのは、乗る人を笑顔にすること>
燃費の良さやCO2(二酸化炭素)排出量の少なさ、低・中
速域の力強い走りなど、ディーゼルエンジンの長所を最
大限に生かしながら、いつでもどこでも誰もが快適な
走りを楽しめるマツダの新世代クリーンディーゼルエン
ジン、SKYACTIV-D。お客様から高い評価をいただいて
いるこのエンジンを、コンパクトカーにも搭載したいと
私たちは考えました。目指したのは、コンパクトカーなら
ではの軽快さを存分に楽しめて、驚くほど低燃費で、乗
る人の毎日を笑顔に出来る、これまでにない小さな
ディーゼルエンジンです。
<常識を超えた、コンパクト化への挑戦>
私たちには、暮らしの中で活躍するコンパクトカーにふ
さわしく、より多くの人々にとって身近なものを造りたい
という願いがありました。そのためには、さまざまな革新
技術によって実現したSKYACTIVD2.2の特性を踏襲する
ことが理想でしたが、それには大きな壁がありました。な
ぜならエンジンは、排気量が小さくなるほど効率が落ち
る(排気量に対して燃焼室の壁の面積が大きく、熱が逃
げやすい)のが常識だったのです。その壁を打ち破り、そ
の願いを叶えるため、更なる技術革新に挑み、ついに
低圧縮比14.8、排気量1.5LのコンパクトなSKYACTIV-D
を造り上げたのです。
<驚きの低燃費、そして走る歓びとの出会い>
街中から坂道、高速道路まで、さまざまなシーンで胸の
すく快適な走りが楽しめる、力強いトルクと伸びやかな
パワーフィール。走りの楽しさと同時に実現した驚きの
低燃費。そして、NOx(窒素酸化物)後処理装置なしでポ
スト新長期規制(平成21年排出ガス規制)に適合する
クリーン性能。それがデミオのSKYACTIV-D1.5。日本の
コンパクトカーが出会う新世代の性能です。

・・・以下、ソレノイドインジェクタ、段付エッグシェイプピストン、
可変ジオメトリターボチャージャなどの解説に続く。

2018年



「気持ちよさに磨きをかけた、コンパクトなクリーンディーゼル」
低圧縮比化(圧縮比14.8)などによって、力強く軽快な走りと静粛性を実現
したSKYACTIV-D1.5に、独創技術を導入しました。わずかなアクセル操作
にも正確に反応するDE精密過給制御が、さまざまなシーンでクルマとひとつ
になったような意のままの加速フィールを実現。そして、ナチュラル・サウンド・
スムーザーとナチュラル・サウンド・周波数コントロールがエンジンの耳障りな
音を大幅に抑制し、軽快で上質なサウンドを奏でます。優れた燃費
性能や、NOx(窒素酸化物)後処理装置なしでポスト新長期規制(平成21年
排出ガス規制)に適合するクリーン性能も大きな特徴です。


2019年



実用燃費と環境性能の向上を追及しつつ、ディーゼルならではの力強さ、
ロングツーリングを快適に楽しめる静粛性も実現したクリーンティーゼル
エンジン。上質で余裕のある力強い走りとともに、乗る人すべての歓びと
社会の信頼に応える優れた環境性能をお届けします。


上記抜粋の文字数は790文字→306文字→123文字へと減っている。

ディーゼルゲートによって人気が急落したことが
一つの理由なのかも知れないが、
2019年版カタログでは採用技術に関する具体的な記述は一切廃され、
繰り返し読んでも、ピントのずれたイメージしか涌かない。
率直に申し上げてつまらない文章になった。

2014年版はカタログ全体からデミオの勢いが感じられたのに、
どうして2019年版では退化してしまったのか。
デミオに限らず、CX-5やアテンザ、ロードスターも含めて
マツダの商品を良くしよう、という意欲的な取組みは
市場にも私のような一介の自動車ファンにも伝わってきた。

その商品を良く理解してもらう為に
製作されるのがカタログのはずである。

開発者にしっかりインタビューし、会社としてアピールする部分を判断し、
余すところ無く表現するものがカタログだと私は考えている。

その為に、クルマのコンセプトが説明されて、
美しいイメージ写真が乗せられ、実際の使用シーンを
想像させるカットを入れて、各種技術の説明を入れた後は
バリエーション毎の仕様の違いを説明する。
これがカタログだと思っていた。

+αで文章や写真が美しく読み物としても楽しければ言うこと無しだ。
私は2014年版カタログは大いに楽しめたのだが、
2019年版カタログの出来栄えは見た目の高級感以外は感心しない。

特に気になったのが1頁目だ。

2014年版
Be a driver
自分の行く道は、自分で決めたほうが、楽しいに決まっている。
マツダのその想いが、まったく新しいデミオを生み出しました。
心に決めたのは、クラス概念にとらわれることなく、自らの志を貫き、
乗る人の毎日を鮮やかに変えていく相棒のようなクルマを造ることでした。
美しいデザインは、生命感あふれる比類ない存在感で暮す概念を塗り替え、
クリーンディーゼルをはじめとするスカイアクティブテクノロジーは、
軽快な「人馬一体」の走りと優れた環境性能を両立。
そして先進の安全性能が、走りを楽しむドライバーを支援します。
見れば乗りたくなり、乗るほどに感動が深まり、だれもが笑顔になる。
デミオ。新しいマツダがつくる新しいコンパクトです。
NEW Mazda DEMIO

2018年版
Be a driver
我々のつくるクルマは、ドライバーの意思を理解し、
思い通りに動くものでなくてはならない。

クルマがカラダの一部になった瞬間、
本当の走る歓びが訪れると信じている。

もっともっと、人とひとつになるクルマを。
マツダの新しいチャレンジがまた一つ形になりました。


2019年版
時代は、動いている。
毎日を、自分らしく、輝くものにするために、
今、生きかたを、問われているのだと思う。
私たちは、自分にまっすぐでありたい。
変わらぬ美意識で、ものづくりをしてゆく。
この想いに賛同してくれる人たちとともに、毎日を、光り輝く、美しいものにしたい。
MAZDAは、そう思います。
美しく走る。
Be a driver.


読んでいただければ分かると思うが、段々と曖昧化していくのだ。

私の感想だが、2014年版のコピーはクラス概念を打ち破るという
コンセプトをしっかり訴えていてページをめくってみたいという
期待値を上げてくれるような文章だと感じた。
2019年版のコピーはマツダ3とも共通の文面になっているのだが、
曖昧なことを書いているなぁと思う。

マツダのクルマの商品的な優位性が一般的に認知されているなら、
結局カタログではなくイメージで購入される
(例えば高級ブランド品)ので耳障りの良い曖昧なコピーさえあれば
良いのかもしれないが、
マツダはクルマを利用ではなく所有する人のためのメーカーを目指しているので
あくまでも商品の内容で勝負し続けないといけないはずなのに、
カタログがその手助けをしていないのが気になった。
私個人としてはカタログを美しくする事は賛成だが、
体裁の為にファジーな文章を載せ、大事な内容を削るのは反対だ。
もしかすると、マツダデザインが引き算の美学を訴えているから、
カタログも引き算したのだろうか。

どうせ素人に細かい話をしてもわかりっこない、
細かい事を訴求しなくても我々は
ブランドイメージが完成しているから売れる、
という思いがカタログの作り手にあったとすれば、
大いなる勘違いをしていると私は感じざるを得ない。



マツダのカタログを作っている方が書かれた本を読んで
クルマの仕組みやカタログの読み方、カタログの作り方を知った者としては、
最新のマツダのカタログがもっと商品のウンチクを語りつくすような
ツールになることを切に願う。

●頼むからコケないで欲しい



デミオからマツダ2への改名で初めて内外装に手が加わった。
WEBなどを見ていると、NV性能向上のために
ウェザーストリップの追加や
ルーフヘッドライニングの材質変更など
普通のマイナーチェンジでやりたがらない
投資が嵩むアイテムを採用しているのは凄いことだ。
これは、2014年デビュー以来フルモデルチェンジせずに
減価償却の終わった部品が流用できる恩恵だが、
これまでも車の魅力を磨き上げることで
ブランドイメージを上げてきたことは事実だ。

店舗デザインの一新(黒マツダ)し、ブランド価値向上にも投資をした。
そして基幹車種アクセラを世界統一名称として3に変更した。

周囲のモデルも数字の統一名称に変更することによって
「マツダのデミオを買う」から「マツダのBセグメントを買う」に
意識を変えてもらおうとする大きな挑戦の真っ只中に居る。

それに伴い、他社と比べて大いに劣っている利益率の向上も狙って
販売価格の引き上げる試みもカタログ装備表から読み取ることが出来た。

今のマツダは販売台数は増えてきているのに、
営業利益がさほど上がっていない苦しい状態らしい。
だから商品のイメージを向上し、販価も上げたいのは
外野に居る私にも分かる。

だからこそ、しっかり自社製品をアピールしなくてはならない。
2014年にデミオが出た時、カタログの豪華さも驚いたが、
内容の濃さも良かったし、クルマの内容も理解できた。
ディーラーでも営業マンによる細部にわたる説明によって、
頭の片隅に残り続け、結局4年後に
(妻と折半で)デミオを買ってしまった。

新しいマツダ2のカタログを見てそんな風になるだろうか。
商品自体はマツダデミオを継承して発展しているのだろうけれど、
カタログは全体的にイメージカットの割合が増え、
機能解説の分量も減り、ぼんやりした記述ばかりなので
マツダ2という商品の理解が進まないカタログだと私は結論付けた。
(これはカタログに関するレビューであり、
 実車に関するレビューではありません)
Posted at 2019/08/18 22:56:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | デミオ | 日記

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