今年の4月で初年度登録から30周年を迎えた私のカローラ。昨年末の雑誌取材、今年春の雑誌発売などカローラの晴れ舞台を準備してきましたが、その締めくくりとなるイベントが首記のイベントです。
不人気マイナー車だしビンテージイヤーと言われる
1989年デビューの名車が多数応募されるだろうから
ダメ元で応募してみたのですが、
まさかの参加資格を得ることとなりまして、
Frフロア補修などの修繕作業を急ピッチで続けてきました。
イベント前日の10/26は交流会が実施されて、スギレンさん、N兄さんと
トヨタ博物館で他の参加者や自動車メーカーの広報担当の方との交流が図れ、
更にバックヤードツアーまで催してくれると言う楽しいイベントでした。
自責・他責のトラブルの為、
集合時間ギリギリに到着するという状況でしたが
本当に貴重で楽しめるイベントでした。
間に合わせてくれたスギレンさんに感謝です。
来年参加される方は是非出席することをお勧めします。
私たちのテーブルにも某メーカーで誰もが知る某車の
開発責任者を務められた方が来て下さり、かなり濃いトークが楽しめました。
その後のバックヤードツアーは写真撮影厳禁だったのですが、
濃い車が置いてありました。
例えばGX71マークIIやST162セリカ(色がヤヴァイ)のような車や
最近レイアウト変更で見られなくなった車や出光の給油ポンプも健在。
終了後、駐車場を散歩しましたが、とにかく濃かったです。
帰りの道中、スギレンさんに「パレード是非ご一緒しましょう」とお誘いして
承諾いただいたので「早朝叩き起こしますよ」なんて軽口を叩いて
帰宅後、家事を終え子供を寝かしつけ、某所に格納中のカローラへ。
カローラ30周年とCCF初参加を記念して自作展示用プレートの試着を実施。
仮付けしてみるとボルト長さが不足したり、スーパーホワイトIIのバンパーに
白い展示プレートでは輪郭がぼやけてかっこよく見えないという課題も浮き彫りに。持って行きたいディスプレイモノや、他人に押し付けたいゴミも忘れぬよう搭載。
翌朝、5時半に起床してしっかり洗車し、
ホイールを磨いて光沢を出し、ボディに虫がつかぬよう
ジェントルに会場に向かうよう心に誓い、深夜1時に床についたのでした。
朝、携帯のバイブ機能で目が覚めると6時##分!
やっちまった。
誰がどう見ても寝坊です。本当に有難うございました。
スギレンさんからの鬼着信に青ざめる私。
とにかく早く行きます!とだけ伝え
ハイメカツインカムとフルタイム4WDを最大限活用し某所へ。
スギレンさんは何とカローラのカバーを外し、
E/Gをかけて暖気してくれていました。
カローラに飛び乗ってALL高速ルートでトヨタ博物館へ。
優雅に走らせるつもりだったのに、
GTらしいスパイスを効かせた走りになってしまいました。
こんな筈ではなかった!自分のバカさにうんざり。
朝のグリーンロードはガラガラで、
何とか朝ごはんも調達して集合時間の範囲で現地着。
私がエントリーフィーを支払ったり、ゼッケンを受け取っている間に
スギレンさんはせっせとカローラを濡れたウエスで拭き上げて、
アルミホイールに光沢が出るようにワックスまでかけてくれていました。
(トランクに最低限の洗車道具を入れてくれていました。)
驚いたのはまだ早朝なのに、ギャラリーが既に駐車場に居られました。
確かにモリコロパークよりも個々の方が参加車両を
コンパクトに全台見られると言う意味でお得と言えます。
本当はじっくり見て回りたいのだけれどカローラの仕度もしながら
他の参加者との談笑に夢中になったり、
遠路はるばる表敬訪問してくれた大虎教授とご友人との
会話に花が咲きました。
概要説明の後記念撮影をし、ゼッケン番号の若い順に並び始めたので
慌ててトイレへ行き帰ってみると時間が経過し
後の方のゼッケンの車も並び始めており、慌てて戻りましたが
スギレンさんがまたもやE/Gを始動し準備をしてくれていたのでした。
そんな訳でドキドキしながら並ぶこと数分。ついに号令がかかり
私のカローラはエンストせぬよう最大限の注意を払いながら
レッドカーペットへ。
にこやかな布垣トヨタ博物館館長の合図で出発。
車内からの光景は想像を絶する状況で視線が痛い。
いつもの癖でビューンと加速しようとすると
「パレードなんだから!」と諭される始末。
信号の関係で前に居たカローラFXZSは居らず
グリーンロードの交差点で先頭に並ぶことに。
後方にはコロナクーペが居ます。
何を寝ぼけていたのか「モリコロに行くのだから」と左折したところ、
右へ大きく曲がっていくコロナクーペがインナーミラー越しに確認して
やっちまった。
完全なるミスコースでDEATH。
ミスコースしてもとりあえずモリコロパークにたどり着いてくださいと
御指示頂いていたのですが、まさか一発目の交差点で間違えるバカが居るなんて
さすがに誰も思わなかったでしょうね。
ちょうど見つけた法律的にOKな転回路でUターンして戻りましたが、
私の前にはジャパンビンテージイヤー特別枠
(1989年デビューの名車)の車列が。
レガシィとセルシオの間に入れてもらいました。
名車-名車-不人気車-名車-名車という感じでスーパー恥ずかしい事に。
かといってレースじゃないのに10台以上追い越すなんてムリですし、
恥ずかしながらビンテージイヤー枠の皆さんに伍して走る覚悟を決めました。
これまで各種イベントに参加して来ましたが、パレードは今回が初。
皆さんの視線を浴びながらカローラを正しく走らせ、
沿道で応援してくださる皆様の
暖かい声援・お手振りに恐縮しながら
手を振り返したのですが、ここまで緊張するとは!!!
何故か私は心の中で「すいません、すいません」と
誰かに謝りながら走行するのでした(笑)
私は運転に集中すればいいのですが、
助手席のスギレンさんは笑顔でお手振りに専念されていましたが
「恥ずかしい」と仰っておられました。
一方私は「スギさんが居てくれて良かった」と感謝するのでした。
マラソン選手やVIPはこんな光景を見ているのか、
と思うと初めての体験が出来、有意義でした。
窓を開けて走っていましたので、中には
「奈良から来たの?」なんて話しかけてくれる
長久手市民の方も居られましたので、
イベントを楽しんで下さってるんだなと感じました。
運転中は恥ずかしいが先行したものの、本報告を書いている今思い返すと
楽しい時間を過ごすことができたなと早くも素敵な思い出に変化しております。
やっとの事でモリコロパークに到着し、
「138到着~」と業務連絡をする誘導員の方々。
ご迷惑をおかけして本当に申し訳なく思いつつ
人工芝の展示場所に車を駐車します。
人工芝の上に車を止めたのは初めてなのですが、
それだけでとてもキレイに見えますね。
改めて展示用プレートの取り付けを実施しました。
この日の為に準備したわけですからね。
前日夜に発覚した「白い車体に白いナンバーは輪郭がぼやける件」は
RAV4からナンバーフレームを拝借して縁取りを追加しました。
後は長いボルトを装着してナンバーと共締めです。
実際にトヨタが作った展示用プレートは恐らく英語表記だと思われますが、
せっかくニセモノを作るのだから、よりマニアックなニセモノを
というコンセプトは巧くマッチングを見せて良い味を出してくれました。
会場ではたくさんの方が来られていましたが、
カローラを熱心に見てくださる方もたくさん居られました。
いわゆるおっさんホイホイ状態で同じくおっさんの私も嬉しく思いました。
イベントでの車の展示方法は重要です。
トヨタ博物館からはスペックシートが送付されており、
渾身のスペックシートを起票したのですが、
ギリギリ読める文量に推敲を重ねました。
「まるでPSソフトのグランツーリスモに出てくる解説文みたいですね」
とのご感想をN兄さんから頂きました。
初期版は防錆鋼板やサスペンションメンバーの解説を入れておりましたがボツ。
車内には、大変お世話になった方から頂いた新聞広告と、
当時を思わせる高速道路地図や子供の頃に良く聞いたカセットテープと
いつも通りの農協帽子を配置。
私がこういう小物を置く展示方法を学んだのは、
トヨタ博物館新館(今はクルマ文化資料室に改装)からでした。
途中、私はちょろちょろと他の車を見に行って来ました。
今回最も私が夢中になったのはランチア・モンテカルロでした。
均整の取れた抜群のプロポーションを持った小粋なコンパクトなクーペです。
ワオ!と驚かせるようなプレスラインや有機的な曲面を多用するのではなく、
80年代的で直線的なクリーンな構成線で形作られています。
奇を衒うトリッキーな処理がなくても、全く退屈させないスタイリング。
前日の交流会から釘付けで、何度もジロジロと見てしまいました。
(オーナーさんごめんなさい)
他にも
時間の関係で全部を撮る事は出来ず悔いが残りましたが、
残りは是非フォトアルバムをご覧ください。
写真取りそびれた方、すみません!
フォトアルバム
昼からはうちの家族だけでなく、妻のご両親も遊びに来てくれて
かつて20カローラや910ブルーバードに乗っていたクルマ好き世代の義父は
「知ってる車がたくさんあった」と喜んでくれていました。
全体的に本当に皆さんクルマを大切にして居る事が伝わってきます。
そして参加者もクルマ好き。クルマ好きがこんなにたくさん集まって
つまらないはずが無い。閉会式まで楽しいひと時が過ごせましたし、
カローラの晴れ舞台として申し分ないイベントでした。
あっという間に閉会の時間となりましたが、退出する際も
スタッフの皆様からのお見送りを頂いて大変恐縮でした。
あんなに恥ずかしかったパレードも今では良い想い出です。
また機械が与えられればカローラでも出てみたいですが、
RAV4が30周年を向かえる2026年にもエントリーしたいです。
それまでRAV4を維持していかねばなりませんね。
その決意を込めて出発前、博物館の売店横に置いてあった
トヨタ博物館の写真集、RAV4のページを開いておきました。
今回の為にカローラを直して良かった、磨いてよかったと思いますし、
これからも大切にカローラに乗ろうと一層強く思いました。
私のミスで色々と難しい局面もありましたが、
今回の為に力を貸して下さった全ての皆様、遠路はるばる来てくださった方、仕事終わりに駆けつけてくださった方、運営や準備に携わられた皆様に感謝しております。