昨晩は撮り立ての1枚ものの月の写真をあげましたが、今回は少しは
天体写真らしい(?)画像を上げます。
タイトル画像は19:30頃、まだ雲が少ない時に木星を動画で撮っている
時の様子です。
望遠鏡の延長上にある最も明るい星が木星、その左斜め上に見えるのが
土星です。
月明かりがなければ、木星の右のほうにほぼ垂直に立った天の川が
見えるはずですが、この夜はちょっと無理でしたね。
木星や土星を撮るときは、望遠鏡に純正の1.5倍レデューサを付け、
さらに4倍拡大レンズを入れて、その先にコンデジと同じ大きさの
センサーを持つカメラで動画を撮ります。
タイトル画像のように土星といっても他の明るい星と変わらない大きさ
ですので、そのくらい拡大しないと輪っかまで見えてきません。
狭くなった視野に惑星を導入するのも、自動導入ができる赤道儀
(このときはiOptron iEQ45Pro)のお陰です。
かなり像が揺らいでいたので画質は最近で悪い方ですが、5000枚撮って2500枚を合成し処理した画像です。
まずは木星。あまり模様がはっきりしませんね。
そして土星です。なんとか輪っかが見えます。
火星はまだ低かったので、しばらく時間をおいての撮影です。
しかし待つ間に雲が出てきたので、画質は悪くなってしましました。
3つの惑星とも同じ光学系で撮影しているので、大きさの比率はリアルです。
明るさは今の時期は火星が最も明るく、ついで木星、土星はかなり暗く木星より倍以上の露出が必要です。
さて、本題のブルームーンです。
昨夜は20時頃に撮った画像1枚を現像しただけのものを上げましたが、今回は22時過ぎにまで待って90枚撮って合成しました。
満月なので立体感がないのは仕方ありませんが、揺らぎは均されてシャープになりました。
しかも昨夜の満月は今年で最小の満月でした。
となると、最大の満月と比べてどのくらい小さいの?と疑問に思われるかもしれません。
そんな方のために、今年最大の満月、スーパームーン、は曇って撮れなかったので、その前日の「ほとんどスーパー」
な月を撮っていました。その時のブログが
こちらです。
月の公転軌道半径は、平均で38.5万kmです。大体、赤道1周が4万kmなので、ほぼその10倍とすると憶えやすいです。
実際には楕円軌道で、地球からの距離は最短・最長で平均の周りに3.6万kmほど違います。平均距離の10%弱ですね。
したがって視直径も10%くらい違います。
「ほとんどスーパームーン」に、昨夜の「マイクロムーン」を青くして重ねてみました。
単独で見るとただの満月ですが、結構大きさが違います。
今年はちょうどあと2ヶ月で、昨夜のブルームーン以外に大した月に関する現象はありませんでしたが、
来年は5月26日の皆既月食と11月19日に部分月食があります。
月食はカメラの望遠レンズでも十分に捉えられますので、機会があればチャレンジして下さい。
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Posted at
2020/11/01 19:42:52