
今回は8月9日の出動での成果を中心としたブログです。
タイトルにあるように、その後、ずっと天気が悪くて出動も自宅での星撮りも
できていません。
星撮りを始めて、5月以降、新月期が連続して天気が悪いのも初めてですし、
梅雨明けに晴れの日が少ないのも初めてです。
特に8月になってからは月さえも撮れていないという、悪天候ぶり。
8月も後1週間を切ってしまいましたが、月や惑星だけでも撮れればと思います。
さて、本題に戻って9日夜のお話です。
この時は、前回の5日よりも夕方から天気が良くて20時過ぎに現地に到着しました。
前回より50分ほど早く撮影が始められます。
流星群の極大日も近づいてきたので、例によってZマウントの14-24mm F2.8を
Z 6IIに取り付けてポタ赤の載せます。
流星は天の川が高くなってから撮ることにして、それまでは前回と同様、天の川全体を。今回は、SS=240sで撮りました。
その間、小型赤道儀には、前回撮影したアンタレス〜へびつかい座分子雲を撮ろうと、APO Sonnar 2/135を
付けたD810Aを載せます。
赤・青・黄色の星雲が鮮やかな場所ですが、途中から曇ってきて露光時間不足で終了しました。
まだ、天頂付近は雲がなかったので、急遽、ターゲットを変更してはくちょう座の中央部を導入しました。
結局、ISO800、SS=240sで10枚だけしか撮れませんでしたが、合成し処理すると次の画像になります。
中央の左寄りに写っている最も明るい星がデネブ、その下にペリカン星雲、北アメリカ星雲が写っています。
デネブの右のほうにある次に明るい星がサドル。十字形をしたはくちょう座の中央にある星です。
その右の方に、
7月のブログで紹介した「クレセント星雲」が小さ写っています。
もう1台のポタ赤には、25mmレンズを付けたD5300を付けて、はくちょう座からお隣のケフェウス座の辺りを
撮っていました。こちらはフィルタを使っているので赤い星雲が良く写っています。
上の写真には、その上のはくちょう座中央部が含まれているのは分かると思いますが、それ以外にこれまで撮影した
星雲が写っています。星雲の名前を入れてみます。
右下の方に、今年の7月にも撮影した網状星雲。
そして、左下には、2年前の10月に撮影した「象の鼻星雲」が写っています。
その時の画像を貼っておきます。
この秋にチャンスがあれば、Z 6IIと新しいフィルタで撮ってみたい星雲です。
この夜は、長時間の撮影をする予定だったのですが、低空にあった雲が夜半前には全天に広がりました。
流星狙いで、ISO6400、SS=15sで広角ズームを14mm F2.8としてZ 6IIで撮っていた1枚です。Exifには23:27となっています。
右下の明るい星は木星、夏の大三角が雲に隠れそうです。左から1/3、下の方にアンドロメダ銀河も写っています。
帰宅してからZ 6IIで撮影した画像をチェックしましたが、今回は流星が写っている写真はありませんでした。残念!
自宅ドームでは、この日の夜と翌日10日の夜で、上の説明図にあるFlying Bat星雲を撮影していました。
直訳すると「飛ぶコウモリ星雲」で、飛んでいるコウモリを正面から見たような形をした赤い星雲です。
その図でも分かるように、お隣の象の鼻星雲よりも淡い星雲です。
この星雲は一見、赤いだけの星雲ですが、実は時間をかけるともう1つ別の星雲が浮かび上がることで有名です。
その星雲はSquid(イカ)星雲と呼ばれる青い星雲です。
余計な光を抑えるために、7月に網状星雲を撮るときに使った、Hα(赤)とOIII(青緑)だけを透過するフィルタ
を使い、SS=480sで150枚ほど撮影し、その約半分の80枚を合成しました。
使ったのは、焦点距離585mm (F4.5)の屈折鏡です。
初のチャレンジで、これだけ撮れたので良しとします。もっとコンディションの良いときにじっくり撮りたいと思います。
今年ほど雨の多い8月は当分無いでしょう(と期待しています)。
さて、残り少ない8月で撮影する機会はあるかなぁ。
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Posted at
2021/08/25 19:44:29